第36回国試午前82問の類似問題

国試第17回午前:第13問

血液循環について正しいのはどれか。

a: 上腕の外側で上腕動脈の脈を触れる

b: 肺静脈は中心静脈である。

c: 門脈は肝臓に流入する。

d: 大伏在静脈は下肢内側の皮下を上行する。

e: 冠循環では動脈間吻合は少ない。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午前:第64問

誤っているのはどれか。

1: 非ニュートン流体では粘性係数は速度こう配に依存する。

2: ポアゼイユの流れでは流速は管径、管長、両端での圧力差に依存する。

3: レイノルズ数は層流から乱流へ変わる限界を示す。

4: ヤング率は伸びの弾性係数の逆数である。

5: 音響インピーダンスは密度と音速の積で表される。

国試第10回午後:第73問

内径1cm程の塩化ビニール製チューブを垂直面でU字形に曲げ、その中央部に抗凝固剤を加えた血液を入れる(図(a)。チューブの両端を閉じて、左右の血液面の高さの差を約20cmつけた所(図(b))でチューブ両端を同時に開放する。チューブ内血液の運動について正しいのはどれか。

10PM73-0

1: 最初の振動でチューブの一端から血液がこぼれる。

2: 振動の振幅は時間とともに減少する。

3: 振動の周期は次第に長くなる。

4: 発振現象を起こす。

5: 直ちに静止する。

国試第8回午後:第43問

人工心肺装置の血液に及ぼす影響について正しいのはどれか。

a: ローラポンプによりチューブが完全に圧閉される場合は血球が破壊される。

b: ACTが400~600秒の場合、血液の抗凝固性が維持される。

c: 血液温の低下で血液粘度は低下する。

d: 径が太い送血カニューレでは血液成分に対する損傷が大きい。

e: 熱交換器での血液と加温水の温度差が10°C以上では血球が破壊されやすい。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午前:第38問

DICについて誤っているのはどれか。(血液学)

1: 血漿フィブリノーゲンが増加する。

2: 血中血小板数が減少する。

3: 血管内凝固が亢進する。

4: プロトロンビン時間が延長する。

5: 治療に抗凝固薬が用いられる。

国試第16回午後:第48問

体外循環について誤っているのはどれか。

1: 生体の酸素需要に見合う灌流量を保つ。

2: 術前の収縮期血圧を維持する。

3: 末梢血管抵抗は適正灌流量の指標となる。

4: 低体温は適正灌流量に対する安全域を拡大する。

5: 血液希釈は微小循環を改善する。

国試第23回午後:第87問

正しいのはどれか。

a: レイノルズ数は流れの慣性力と粘性力との比を表す無次元数である。

b: 健常人の血液粘性率は水の3~5倍である。

c: 粘性が流速に関係なく一定の場合は非ニュートン流体とよばれる。

d: 圧差一定の層流では流量は円管内径の2乗に比例する。

e: ヘマトクリット値が増加すると血液粘性率は増加する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第29回午前:第83問

脈波伝搬速度と正の相関を示すのはどれか。

a: 血管壁中のコラーゲン

b: 血管壁中のエラスチン

c: 血液密度

d: 血管内径

e: 血管壁厚

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第29回午前:第41問

観血式血圧計で動脈圧を測定中にカテーテル内の凝血で圧波形がなまることがある。この現象は、次のどの回路の応答に似ているか。

1: 低域通過フィルタ

2: 高域通過フィルタ

3: バッファ回路

4: 微分回路

5: 共振回路

国試第32回午後:第4問

循環障害について誤っているのはどれか。

1: 動脈硬化粥腫病変の破綻による血栓性閉塞を塞栓症と呼ぶ。

2: 虚血により細胞組織が壊死に陥った状態を梗塞と呼ぶ。

3: 側副血行は動脈閉塞時の組織壊死範囲を軽減する。

4: 肺塞栓の原因として深部静脈血栓が挙げられる。

5: 粥状硬化は動脈狭窄の原因の一つである。

国試第30回午前:第88問

生体内における物質の移動に関わる現象で誤っている組合せはどれか。

1: 腎糸球体での物質移動 ----------------- 拡散

2: 腎における水分の再吸収 --------------- 浸透

3: 毛細血管壁から血管外への水分移動 ----- 濾過

4: 興奮性膜の脱分極 --------------------- イオン流

5: 細胞内から細胞外への Na+ の移動 ------- 能動輸送

国試第3回午前:第53問

血液では、流速が小さいときよりも大きいときのほうが粘性率が小さい。この性質を表すのはどれか。

1: ポアゼイユの流れ

2: ベルヌーイの定理

3: レイノルズ数

4: 非ニュートン流体

5: トリチェリの定理

国試第7回午前:第15問

正しいのはどれか。

a: 下大静脈血栓は肺塞栓症の原因となる。

b: 虚血性心疾患は心筋の一部に血液の供給が不足するために起こる。

c: 漏出性出血では形態学的に血管に破綻が認められない。

d: 肝癌に食道静脈瘤が合併することはほとんどない。

e: 心筋梗塞の原因として大動脈弁に生じた疣贅がはがれて冠動脈を閉塞する場合が多い。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第6回午前:第53問

正しいのはどれか。

a: ずり応力がずり速度に比例する流れをハーゲン・ポアズイユ流れという。

b: 剛体管内の層流の単位時間の流量は粘性率が大きいほど多い。

c: レイノズル数は流れの速度に比例する。

d: 長い剛体管内では臨界レイノルズ数以下の流れは層流である。

e: レイノルズ数は速度と同じ次元をもつ。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第7回午前:第7問

正しいのはどれか。

a: 心臓に分布する動脈の枝の間には多くの吻合がある。

b: 手・足の指先には動静脈吻合がある。

c: 門脈が閉塞すると血液は側副路を通って心臓にもどる。

d: 肺動脈は肺の組織を養う血管である。

e: 下大静脈には静脈弁があって、血液の逆流を防いでいる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第8回午後:第74問

非ニュートン流体について正しいのはどれか。

a: 密度が流速によって変化する。

b: 血液の非ニュートン性を決めているのは血漿である。

c: 流れる際に力学的エネルギーは消費されない。

d: 赤血球は血液の非ニュートン性に大きな影響を及ぼす。

e: キャッソンの式は血液の流れを表すのに適した実験式である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第9回午前:第14問

正しいのはどれか。

a: 心筋梗塞は冠動脈の閉塞が原因となって生じる。

b: 肺動脈塞栓症は下大静脈などにできた血栓が剥離して生じる。

c: 脳出血は高血圧症と無関係である。

d: 強度の動脈硬化は腹水の原因となる。

e: 食道静脈瘤は先天性の食道静脈走行異常が原因である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第26回午前:第7問

誤っているのはどれか。

1: 左心房と左心室の間には僧帽弁がある。

2: 冠状動脈は上行大動脈起始部から出る。

3: 小腸の静脈血は門脈に集められる。

4: 胸管は右静脈角に入る。

5: 動脈壁は3層からなる。

国試第6回午前:第26問

浮腫について正しいのはどれか。

a: 細胞内液が異常に増加した状態をいう。

b: 血液の膠質浸透圧上昇で起こる。

c: 血管内水分の血管外漏出や滲出で起こる。

d: 急性糸球体腎炎で認められる。

e: ネフローゼ症候群で認められる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第34回午前:第71問

低体温体外循環に伴う生体の変化で誤っているのはどれか。

1: 出血傾向を来しやすい。

2: 動脈圧が低下する。

3: 心房細動になりやすい。

4: 脳血流を維持する autoregulation が働く。

5: 高カリウム血症になりやすい。