生体組織の力学的性質について誤っているのはどれか。
1: 血液の粘性係数はヘマトクリット値に反比例する。
2: 血漿は非圧縮性の粘性流体である。
3: 肺の庄-容積関係はヒステリシスを示す。
4: 筋組織は力学的異方性を示す。
5: ヤング率は組織に加えた応力と歪みの比で表す。
正しいのはどれか。
1: 血漿はほぼニュートン流体と見なせる。
2: 水を多く含む生体軟組織のポアソン比はほぼ1である。
3: 組織のヤング率が大きいほど応力に対するひずみが大きい。
4: マックスウェルモデルは弾性要素と粘性要素が並列に接続されている。
5: 軟組織は膠原線維の割合が大きいほど伸展性が大きい。
誤っているのはどれか。
1: 体液の約2/3は細胞内にある。
2: 血漿タンパク質は毛細血管を通過できる。
3: 血漿タンパク質は膠質浸透圧を維持している。
4: 体重あたりの水分量は大人より乳幼児のほうが多い。
5: カリウム濃度は細胞外よりも細胞内のほうが高い。
血液について正しいのはどれか。
1: 血液から血球成分を除いた上清を血清という。
2: 血液中で血球がしめる重量百分率をヘマトクリット値という。
3: 単球は白血球の約20%を占める大型細胞である。
4: 好中球は抹消血中で最も多く認められる顆粒球である。
5: 赤血球はTCA回路によって好気的にエネルギー(A7P)を得る。
生体の電気特性について誤っているのはどれか。
1: 誘電率は周波数の上昇とともに低下する。
2: 骨格筋は脂肪組織よりも異方性が大きい。
3: 細胞膜は1μF/cm2程度の静電容量をもつ。
4: α分散はイオンの集散に起因する。
5: β分散は約20GHzで生じる。
a: 血管壁中のエラスチンの割合は脈波伝搬速度と正の相関を示す。
b: 細い血管では血球が血管壁部に集まる。
c: 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
d: ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘性が増加する。
e: 血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
血液の流れについて正しいのはどれか。
a: 流速は血管壁付近より中心付近の方が速い。
b: ずり速度(200/s以下)が小さいほど血液粘度は大きくなる。
c: ヘマトクリット値が高いほど血液粘度は小さくなる。
d: 血液はニュートン流体とみなせる。
e: 細い血管では心拍動に伴って乱流が生じる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
興奮性細胞の電気特性について誤っているのはどれか。(生体物性材料工学)
1: 細胞内液はNa+を多く含む。
2: 細胞外液はCl-を多く含む。
3: 静止電位は-50~-90mVである。
4: オーバーシュートは0~40mVである。
5: 過分極状態では興奮性が低下する。
細胞の電気活動について正しいのはどれか。(人体の機能と構造)
a: 静止状態では細胞外に対し細胞内は正に帯電している。
b: 静止膜電位の発生には主にCl-が関与する。
c: 活動電位の発生には主にNa+が関与する。
d: 細胞内外の電位差が減少することを脱分極という。
e: 細胞が電気的興奮を生じる最低の刺激を不応期という。
血液と体液について誤っているのはどれか。
1: 細胞内液で最も多い陽イオンはK+である。
2: 血液から血球成分を除いた部分が血漿である。
3: HCO3-は体液の弱アルカリ性を保持する働きがある。
4: 1mmol/Lの濃度のCa2+イオンは1mEq/Lに等しい。
5: 細胞外液量は細胞内液量の1/2~1/3である。
体外循環における血液希釈について正しいのはどれか。
a: 血液粘性の増加
b: 酸素運搬能の増加
c: 輸血量の減少
d: 溶血の軽減
e: 膠質浸透圧の上昇
生体組織や細胞の電気的特性について誤っているのはどれか。
1: 低周波での導電率は高周波での導電率より高い。
2: 血液の導電率は骨格筋の導電率より高い。
3: 低周波での誘電率は高周波での誘電率より高い。
4: 肝臓の誘電率は骨の誘電率より高い。
5: 細胞内液の導電率は細胞膜の導電率より高い。
1: 毛細血管中の流れは層流である。
2: レイノルズ数が約2000を超えると層流から乱流へ変わる。
3: 血液はニュートン流体である。
4: 生体組織は粘性と弾性をあわせもつ。
5: 生体組織の弾性はヤング率で表される。
生体の電気的特性で誤っているのはどれか。
1: 活動電位の発生は生体の能動特性である。
2: 組織によっては異方性を示す。
3: 低周波では導電率が大きい。
4: 高周波では誘電率が小さい。
5: β分散は細胞膜と細胞質との構造に起因する。
生体の電気特性で誤っているのはどれか。
a: 神経細胞の活動電位の持続時間は約1秒である。
b: 静止電位は細胞内外のイオン濃度差に起因する。
c: 脱分極では細胞内の電位が正方向に変化する。
d: β分散は組織の構造に起因する。
e: γ分散はイオンの集散に起因する。
人工心肺による体外循環中にみられる血液性状の変化について正しいのはどれか。
a: 血球の損傷が起こる。
b: 血液とガスなどとの接触によって血漿蛋白の変性が起こる。
c: 白血球数が増加する。
d: 血小板が増加する。
e: 血漿遊離ヘモグロビン濃度が増加する。
生体組織の受動的電気特性について正しいのはどれか。
a: 導電率は周波数とともに増加する。
b: a 分散は水分子の緩和現象に起因する。
c: 皮下脂肪の導電率は筋組織よりも高い。
d: 骨格筋は異方性を示す。
e: インピーダンスは非線形性を示す。
a: 電磁波の生体内での吸収は導電率できまる。
b: 可視光線の吸収スペクトラムは血液の酸素飽和度では変化しない。
c: エックス線の減衰は原子の密度できまり、原子の種類には影響されない。
d: RIを用いた生体の計測では、臓器の形はわからない。
e: 超音波エコーによって密度および硬さの異なる組織の境界面がわかる。
生体の電気的な性質として誤っているのはどれか。
1: 導電率は周波数の増加とともに増加する。
2: 誘電率は周波数の増加とともに減少する。
3: 細胞内外液は脂肪組織と比較して導電率が大きい。
4: 細胞膜は細胞内外液と比べて導電率が極めて小さい。
5: γ分散は生体固有の組織構造による分散である。
各種エネルギーの人体への作用で正しいのはどれか。
1: 全身が30°C程の温度にさらされると白血球が死滅する。
2: 磁界の人体に及ぼす作用の一つとしてキャビテーションがある。
3: 超音波の加熱作用は10W/cm2以上の照射により初めて発現する。
4: 放射線の感受性は細胞分裂が盛んな細胞ほど高い傾向を示す。
5: 波長1400nm以上の光を長時間浴びると皮膚の色素の増加を来す。
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