機械的人工呼吸の開始基準(成人)について誤っているのはどれか。
a: PaO2 :70mmHg以下(空気呼吸時)
b: PaCO2 :55mmHg以上
c: 肺活量 :15mL/kg以下
d: 1秒量 :10mL/kg以下
e: VD/VT(死腔換気率) :25%以上
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
成人の人工心肺を用いた体外循環の操作条件で適切でないのはどれか。
1: .SVO275%
2: 灌流量70mL/分/kg
3: 灌流圧(平均大動脈圧)60mmHg
4: 中心静脈圧20mmHg
5: ヘマトクリット20%
人工呼吸器装着時、目標とする動脈血酸素分圧(PaO2)はどれか。
1: 50 ~ 80mmHg
2: 80 ~ 150mmHg
3: 150~ 190mmHg
4: 190 ~ 250mmHg
5: 250~ 350mmHg
安静時の自発呼吸について正しいのはどれか。
a: 呼気時肺内圧は陽圧または平圧である。
b: 呼気時胸腔内圧は陰圧である。
c: 吸気時肺内圧は陽圧である。
d: 吸気時横隔膜は上方に移動する。
e: 吸気時胸腔内圧は陽圧である。
肺内圧と胸腔内圧について正しいのはどれか。
a: 自発呼吸時に肺内圧は常時陽圧である。
b: 自発呼吸時に胸腔内圧は常時陰圧である。
c: 通常の人工呼吸時に肺内圧は陰圧とはならない。
d: 人工呼吸時に胸腔内圧は吸気相で陽圧、呼気相で陰圧である。
e: 人工呼吸時に吸気終末の肺内圧は5cmH2Oを超えてはならない。
人工呼吸下の患者の最高気道内圧に影響を与えるのはどれか。
a: 肺・胸郭コンプライアンス
b: 呼吸回路の機械的死腔
c: 吸気終末休止(EIP)
d: 吸気流速
e: 気管チューブの内径
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正しいのはどれか。
1: 補助呼吸とは患者の呼吸を全くなくしてしまう人工呼吸法である。
2: PEEPでは通常、2~3cmH2Oの陽圧をかける。
3: PEEPは小児の人工呼吸に適している。
4: CPAPは調節呼吸に用いられる。
5: IMVは人工呼吸器からの離脱によく用いられる。
ハイフロー療法について正しいのはどれか。
a: 吸入気の加温加湿に人工鼻を使用できる。
b: 最大 20 L/分の流量を供給できる。
c: 吸入気酸素濃度は 21?100 % の任意の値を設定できる。
d: 解剖学的死腔のガスを洗い流す効果がある。
e: PEEP 効果が期待できる。
人工呼吸器について正しいのはどれか。
a: 従量式では回路に少々洩れがあっても換気量はよく保たれる。
b: 従量式は最近あまり用いられない。
c: 従量式ではコンプライアンスの変化による換気量への影響が少ない。
d: 従圧式は補助呼吸性能がよい。
e: 従圧式の長所はPEEPができることである。
人工呼吸器のファイティングの原因はどれか。
a: 不適切な換気条件
b: 気道内分泌物貯留
c: 鎮静不十分
d: 意識レベル低下
e: 筋弛緩薬投与
胸腔ドレナージについて正しいのはどれか。
a: 低圧持続吸引器を使用する。
b: ドレーンは局所麻酔下に挿入できる。
c: 逆流防止用にアルコールを注入する。
d: 吸引圧は油圧で調節する。
e: -40cmH2Oの圧で吸引する。
人工呼吸器の低圧アラームが作動した。点検すべき箇所はどれか。
a: 加温加湿装置
b: 吸気流速
c: 吸気相:呼気相比(I:E比)
d: 呼吸回路
e: 気管チューブカフ
人工呼吸器関連肺炎で正しいのはどれか。
1: カフ付気管チューブでは予防できない。
2: 予防には呼吸回路を毎日交換する。
3: 吸気ガスからの感染が最も多い。
4: 閉鎖式吸引は予防に有効である。
5: 人工呼吸開始 24時間以内に発症する。
人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。
a: 小児の体表面積あたりの灌流量は成人よりも多い。
b: 血液希釈によって酸素解離曲線は右方に移動する。
c: 復温時には混合静脈血酸素飽和度は上昇する。
d: アルカローシスの補正に炭酸水素ナトリウムを用いる。
e: 膠質浸透圧の保持に乳酸加リンゲルを用いる。
臨床工学技上が医師の指示下に行えるのはどれか。
a: 気管内および気管挿管内の吸引
b: 人工心肺装置の操作に必要な装置からの採血
c: 血液浄化装置の先端部の外シャントヘの接続
d: 人工呼吸装置回路の先端部の気管チューブヘの接続
e: 血圧測定用に単独に留置された血管カテーテルからの採血
人工呼吸の適用基準でないのはどれか。
1: 肺活量が予測値の1/6以下
2: 呼吸数が正常値の1.55倍
3: 吸気力が-25cmH2O以下
4: PaO2が50mmHg以下
5: PaCO2が55mmHg以上
人工心肺について正しいのはどれか。
1: 落差脱血では少なくとも1m以上の落差を確保する。
2: 吸引からの戻りが多い場合は脱血量よりも送血流量を増やす。
3: 脱血不良時には脱血カニューレの挿入をできるだけ深くする。
4: 脱血不良時には利尿剤を投与して尿量を増やす。
5: 大動脈解離を認めたら送血流量を上げる。
成人の呼吸運動について誤っているのはどれか。
1: 呼吸数が変化しても肺拡散能は一定である。
2: PaCO2が上昇すると呼吸運動は促進する。
3: 成人男子の安静呼吸時における一回換気量は約500mLである。
4: 横隔膜は呼気時に収縮する。
5: 吸気時も呼気時も胸腔内圧は陰圧である。
量規定の人工呼吸器使用中に気道内圧下限アラームが鳴った。原因として考えられるのはどれか。
1: 自発呼吸とのファイティング
2: 気道内分泌物の貯留
3: 肺胸郭コンプライアンスの低下
4: 気管チューブのカフ圧低下
5: 呼気側フィルタの目詰まり
正常成人について誤っているのはどれか。
1: 肺胞気の酸素分圧は約100mmHgである。
2: 安静時の心拍出量は1分間に約5Lである。
3: 機能的残気量は予備呼気量と残気量との和である。
4: 不整脈のない心電図では、1分間の心拍数は60をR-R間隔(秒)で除して求められる。
5: 左室の収縮期圧は右室の収縮期圧にほぼ等しい。
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