正常範囲内の値であるものはどれか。
a: 安静呼気位胸腔内圧:+5cmH2O
b: 1秒率:75%
c: 残気率:25%
d: 動脈血酸素分圧:95mmHg
e: 平均肺動脈圧:65mmHg
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工心肺の熱交換器で血液を加温するとき血液-水の温度差の上限として適切なのはどれか。
1: 10°C
2: 15°C
3: 20°C
4: 25°C
5: 30°C
人工呼吸の初期設定で正しい組合せはどれか。
a: I/E ― 1:2
b: 一回換気量 ― 20ml/kg
c: 回路内上限圧 ― 20cmH2O
d: PEEP ― 3~5cmH2O
e: フロートリガ感度 ― 2~3L/min
体表面積1.8m2 の男性の人工心肺を用いた開心術で、吸引回路からの血液の戻りが全くない完全体外循環中(膀胱温32 ℃)、静脈リザーバに800mL が貯血されていた。何らかの理由で静脈回路からの脱血が完全に途絶えた時、リザーバが空になるまでの時間[秒]に最も近いのはどれか。
1: 5
2: 10
3: 20
4: 30
5: 40
a: 安静呼気位胸腔内圧 : +5cmH2O
b: 1秒率 : 75%
c: 残気率 : 25%
d: 動脈血酸素含量 : 21ml/dl
e: 平均肺動脈圧 : 65mmHg
人工心肺の熱交換器で血液を加温するとき血液と水との温度差の上限として適切なのはどれか。
1: 2°C
2: 10°C
4: 30°C
5: 37°C
人工呼吸管理において動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇するのはどれか。
a: 呼吸回路の機械的死腔量の増加
b: PEEPを4cmH2Oから7cmH2Oに上昇
c: 吸気中酸素濃度の増加
d: 吸気相:呼気相比(I:E比)を1:2から1:1に変更
e: 分時換気量の減少
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
開心術における心筋保護について正しいのはどれか。
1: 心筋保護液において血液添加は不可欠である。
2: 逆行性心筋保護液注入圧は30mmHg以上とする。
3: 心臓の常温虚血時間の安全限界は5分未満である。
4: 低温によって心筋酸素消費量は低下する。
5: 高度大動脈弁閉鎖不全症例では大動脈基部から心筋保護液を注入する。
混合静脈血酸素飽和度について誤っているのはどれか。
1: 肺動脈カテーテルで測定できる。
2: 生体の酸素消費の状態によって変化する。
3: 50%では嫌気性代謝が亢進する。
4: 80%は低心拍出量状態を意味する。
5: 人工心肺中の加温時には低下する。
正常成人に関して正しいのはどれか。
a: 安静時の一回換気量はほぼ1Lである。
b: 酸素飽和度100%の血液100mL中には、約20mLの酸素が含まれている。
c: 体液中炭酸ガスの大部分は重炭酸イオン(HCO3-)として存在する。
d: 吸気時には横隔膜を挙上して胸腔を陽圧にする。
e: 平静呼気位における肺気量を残気量という。
人工心肺中の血液希釈について正しいのはどれか。
a: 充填量の大きい人工心肺ほど希釈率は高くなる。
b: 小児では成人に比して希釈率は低くなる。
c: 希釈限界はヘマトクリット10%である。
d: 希釈率が高いほど酸素運搬能は高まる。
e: 希釈率が高いほど末梢循環抵抗が減少する。
人工心肺操作中ののモニタとして通常必要ないのはどれか。
1: 動脈圧
2: 送血回路内圧
3: 貯血量
4: 心 音
5: 直腸温
肺循環について正しいのはどれか。
a: 肺動脈の血管壁は大動脈のそれに比して薄い。
b: 平均肺動脈圧は15mmHgである。
c: 動脈圧が上昇すると肺動脈圧も上昇する。
d: 肺静脈血の酸素飽和度は約75%である。
e: 肺循環時間は4~5秒である。
体表面積が1.2m2以上の人の常温下人工心肺の適正潅流量はどれか。
1: 0.8~1.0L/分/m2
2: 1.4~1.6L/分/m2
3: 2.0~2.0L/分/m2
4: 2.6~2.8L/分/m2
5: 3.2~3.4L/分/m2
人工心肺でコントロールできないのはどれか。
1: 体外循環血流量
2: 患者の循環血液量
3: 血液温度
4: 呼吸数
5: 動脈血酸素分圧
健康成人の動脈血血液ガス値で基準範囲にないのはどれか。
1: PaO2 -- 98Torr
2: PaCO2 -- 40Torr
3: pH -- -7.40
4: HCO3- -- 15mEq/L
5: BE(Base Excess) -- 0mEq/L
呼吸不全について正しいのはどれか。
a: 酸素療法によっても動脈血酸素分圧(PaO2)は60mmHg以下を示す。
b: 大多数の患者は高血圧を合併する。
c: 常に呼吸困難を自覚している。
d: 動脈血酸素分圧(PaO2)および動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の測定は診断上重要である。
e: 人工呼吸器の使用が必要になることがある。
76歳の男性。意識消失発作のため緊急入院した。以前より同様の発作を繰り返していたがいずれも一過性であった。脈拍35回/分、整。血圧140 / 80mmHg、動脈血ガス分析(自発呼吸、room air)に異常はない。直ちに用意すべき機器はどれか。
a: 心電計
b: 人工呼吸器
c: 血液浄化装置
d: インフュージョンポンプ
e: ペースメーカ
組織への酸素運搬量の改善がみられるのはどれか。
a: 肺動脈喫入圧が18 mmHg から30mmHgへ上昇
b: PaCO2が40mmHgから80mmHgへ上昇
c: ヘモグロビン濃度が7g/dlから12g/dl上昇
d: 心拍出量が2L/分から4L/分へ上昇
e: SaO2が75%から95%へ上昇
人工心肺による低体温での体外循環について誤っているのはどれか。
a: 組織の酸素需要は減少する。
b: 組織での酸素授受がよくなる。
c: 血液の粘度が低下する。
d: 血液の凝固能が変化する。
e: 酸素解離曲線が左方に移動する。
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