可動域制限のない患者に図のような肢位をとらせたところ5秒間保持できた。Danielsらの徒手筋力テストにおける段階3以上と推測できる筋はどれか。
1: 左三角筋中部線維
2: 右上腕二頭筋
3: 左中殿筋
4: 右腸腰筋
5: 右前脛骨筋
20歳の男性。運動時に膝関節痛を訴える。実施した検査を図に示す。この検査はどれか。
1: 外反ストレステスト
2: 前方引き出しテスト
3: 内反ストレステスト
4: McMurrayテスト
5: Lachmanテスト
20歳の男性。運動時に膝関節痛を訴える。実施した検査を図に示す。この検査で陽性となった。疑うべき病態はどれか。
1: 外側側副靱帯損傷
2: 後十字靱帯損傷
3: 前十字靱帯損傷
4: 内側側副靱帯損傷
5: 半月板損傷
20歳の男性。肩関節の疼痛を訴えている。図に示した状態から手背を腰部から離すように指示したところ、離すことができなかった。筋力低下が疑われるのはどれか。
1: 棘下筋
2: 棘上筋
3: 肩甲下筋
4: 小円筋
5: 上腕二頭筋
26歳の男性。20歳ころから乗り物のつり革を握ると放しにくいことを自覚し始め、四肢遠位筋優位の筋力低下を自覚するようになった。母親にも同様の症状がある。前頭部に脱毛があり、側頭筋や咬筋が萎縮し、顔の幅が狭く頬がこけた顔貌をしている。認められる可能性が高いのはどれか。
1: アテトーゼ
2: Gowers徴候
3: ミオトニア
4: Lhermitte徴候
5: Romberg徴候
人工呼吸器のモニターに示される気道内圧と肺気量位を図に示す。理学療法前後で図のような変化が見られた場合、呼吸器系に生じた変化として考えられるのはどれか。ただし、対象者の自発呼吸はなく、人工呼吸器による陽圧変化のみにより肺気量位が変化しているものとする。
1: 肺活量の増加
2: 残気量の減少
3: 気道抵抗の増加
4: 胸郭柔軟性の低下
5: 肺コンプライアンスの増加
75歳の男性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。右短下肢装具を装着し四脚杖を使用して介助なく20 mまでの歩行が可能である。食事は左手で普通のスプーンやフォークを使用して介助なく可能だが箸は使えない。歩行と食事のFIMの点数の組合せで正しいのはどれか。
1: 歩行6点 ― 食事5点
2: 歩行6点 ― 食事6点
3: 歩行5点 ― 食事6点
4: 歩行5点 ― 食事7点
5: 歩行4点 ― 食事7点
ある薬物を投与する前後の運動開始前・中・後の血圧の変化を示す。この薬物の作用はどれか。
1: 副交感神経刺激
2: 交感神経α受容体刺激
3: 交感神経α受容体抑制
4: 交感神経β受容体刺激
5: 交感神経β受容体抑制
生後8か月の乳児。運動発達の遅れがあり、療育施設にて理学療法を受けている。図のような姿勢を示す。優先して行う運動はどれか。
1: 寝返り
2: 膝立ち
3: 四つ這い
4: 立ち上がり
5: 免荷立位での交互振り出し
頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類における機能残存レベルはどれか。
1: C5A
2: C5B
3: C6A
4: C6BⅡ
5: C7A
頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。この患者において機能していると推測される筋はどれか。
1: 円回内筋
2: 深指屈筋
3: 上腕三頭筋
4: 長母指伸筋
5: 尺側手根伸筋
75歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後1か月で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。平行棒内歩行にて立脚相で図のような状況を呈した。立位歩行練習時の患側への対応で適切でないのはどれか。
1: 踵部の補高
2: 短下肢装具の使用
3: 膝屈曲位での立位保持練習
4: 前脛骨筋の治療的電気刺激
5: 下腿三頭筋へのタッピング
40歳の男性。長時間の立位により右下肢の疼痛が生じるようになったため受診し腰椎椎間板ヘルニアと診断された。右の片脚立位で踵の挙上ができなかった。重度の感覚鈍麻が疑われる部位はどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
脊髄損傷患者のトランスファーボードを用いた車椅子からベッドへの移乗動作を図に示す。この動作を獲得目標とする機能残存レベルはどれか。
1: C5
2: C6
3: C7
4: C8
5: T1
NICUにおける低出生体重児の腹臥位での姿勢を図に示す。この児に対するポジショニングで適切な肢位はどれか。2つ選べ。
1: 頸部伸展位
2: 体幹伸展位
3: 肩関節内旋位
4: 肩甲骨挙上位
5: 股関節内転位
82歳の男性。15年前から動作時の息切れ及び咳や痰の増加がみられ、自宅近くの医療機関にて加療していた。徐々に動作時の呼吸困難感が強くなり、入浴動作で息切れを感じるようになっている。2年前から在宅酸素療法が開始されている。動脈血ガス分析はPaO2 65 Torr、PaCO2 47 Torr、HCO3– 29.5 mEq/L、肺機能検査は、%VC 62%、FEV1% 42%であった。吸入薬として長時間作用性β2刺激薬、長時間作用性抗コリン薬が処方されている。本症例に有酸素運動を行う場合の運動強度として最も適切なのはどれか。
1: 7 METs
2: 修正Borg指数7
3: 最大仕事量の75%
4: 目標心拍数130/分
5: 最大酸素摂取量の40%
60歳の女性。心不全。運動療法中に心室期外収縮が確認された。このときの心電図を示す。この心室期外収縮について正しいのはどれか。
1: 3段脈である。
2: P波がみられる。
3: Lownの分類4bである。
4: QRS幅は0.12秒未満である。
5: 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。
70歳の男性。食道がんを内視鏡的に切除した後に放射線療法を行ってから6か月が経過した。今後予測される放射線療法の副作用はどれか。
1: 末梢神経障害
2: 気道浮腫
3: 食欲不振
4: 皮膚炎
5: 悪心
65歳の男性。右利き。突然の意識障害で搬送された。くも膜下出血の診断で、破裂脳動脈瘤のクリッピング手術を施行された。発症後3か月の頭部CTを示す。この患者に出現しやすい症状はどれか。
1: 上着の左右を間違えて袖を通す。
2: ジェスチャーの模倣ができない。
3: 移動する時に左側の人や物にぶつかりやすい。
4: 知っている人なのに声を聞かないとわからない。
5: 担当理学療法士に毎日初対面のように挨拶する。
最もエビデンスレベルが高いのはどれか。
1: 無作為化比較試験
2: コホート研究
3: 症例集積研究
4: 症例対照研究
5: 症例報告
慢性閉塞性肺疾患の呼吸機能検査の所見で低下がみられるのはどれか。
1: PaCO2
2: 残気率
3: 全肺気量
4: 肺拡散能
5: 肺コンプライアンス
継続的な持久力運動で低下するのはどれか。
1: 中性脂肪
2: 筋内毛細血管数
3: 最大酸素摂取量
4: インスリン感受性
5: 筋内ミトコンドリア量
病的反射と刺激方法の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: Chaddock反射 ― 足の内果の下方を後ろから前へこする。
2: Gonda反射 ― 足の第4指をつまみ下方へ引っ張る。
3: Gordon反射 ― アキレス腱を強くつまむ。
4: Oppenheim反射 ― 脛骨内縁を上方から下方へこすりおろす。
5: Schaeffer反射 ― 足底面の外縁を踵から上へ向かってこすりあげる。
身体計測で正しいのはどれか。
1: 体重の測定は午後6時ころが望ましい。
2: 身長は両足前方を開角せずに測定する。
3: 胸囲は安静呼吸の呼気の終わりに測定する。
4: 棘果長は上前腸骨棘から外果までの長さを測定する。
5: 手長は尺骨茎状突起から第3指先端までの長さを測定する。
Danielsらの徒手筋力テストにおいて座位で筋力3を判定できるのはどれか。2つ選べ。
1: 大胸筋
2: 肩甲下筋
3: 上腕三頭筋
4: 下腿三頭筋
5: ハムストリングス
NRS〈numerical rating scale〉で正しいのはどれか。
1: 順序尺度である。
2: 10段階で評価する。
3: 疼痛の性質を評価する。
4: 患者間の比較に有効である。
5: 幼児の疼痛評価に使用される。
若年者と比較した高齢者の歩行で正しいのはどれか。
1: 歩隔は狭くなる。
2: 歩幅は大きくなる。
3: 腕の振りは減少する。
4: 両脚支持期は短くなる。
5: 遊脚相における足尖と床面との距離は大きくなる。
下腿義足の静的アライメントにおいて、つま先の浮き上がりが観察され、膝折れを起こしそうな不安定感の訴えがあった。ソケットへの対応で適切なのはどれか。
1: 外側へ移動させる。
2: 後方へ移動させる。
3: 内側へ移動させる。
4: 初期屈曲角度を減らす。
5: 初期内転角度を減らす。
膝関節内反変形のある変形性膝関節症患者にみられる歩行の特徴はどれか。2つ選べ。
1: 立脚相:外側スラスト
2: 立脚相:立脚側への体幹傾斜
3: 立脚相:立脚肢の反張膝
4: 遊脚相:分回し
5: 遊脚相:遊脚側の骨盤下制
関節リウマチにみられる変形と部位の組合せで適切なのはどれか。
1: スワンネック変形 ― 環軸椎関節
2: ムチランス変形 ― 脊柱
3: ボタン穴変形 ― 手の母指
4: 内反小指変形 ― 足部
5: Z変形 ― 足の母指
Kienböck病で障害されるのはどれか。
1: 月状骨
2: 三角骨
3: 舟状骨
4: 小菱形骨
5: 大菱形骨
断端の成熟度を確認するための断端周径計測で正しいのはどれか。
1: 1か所で計測する。
2: 下腿切断では最大膨隆部で計測する。
3: 下腿切断では背臥位で計測する。
4: 大腿切断では坐骨結節を基準に計測点を決める。
5: 月に2回計測する。
発育性股関節形成不全で正しいのはどれか。
1: 開排は制限されない。
2: 大腿骨頭の前方脱臼が多い。
3: 二次的な変形性股関節症にはなりにくい。
4: 7歳以上では外転位保持免荷装具を用いる。
5: 乳児期ではリーメンビューゲル装具を用いる。
前頭葉と側頭葉に限局性の大脳皮質の萎縮を認める疾患はどれか。
1: Alzheimer型認知症
2: 正常圧水頭症
3: 脳血管性認知症
4: Pick病
5: Lewy小体型認知症
疼痛の評価に用いられるのはどれか。2つ選べ。
1: face scale
2: MAS
3: SLTA
4: VAS
5: WCST
運動療法で正しいのはどれか。
1: 自動運動とは重力に抗して行う運動のことである。
2: 自動介助運動とは最小重力肢位で行う運動のことである。
3: 等尺性運動は等張性運動よりも筋持久力増強効果が大きい。
4: 等速性運動では低速運動の方が高速運動より大きな筋力が発揮できる。
5: 重錘を用いた運動では全可動域にわたって筋に加わる負荷が変化しない。
虚血性心疾患に対する運動療法の効果について適切なのはどれか。
1: 再入院頻度の低下
2: 収縮期血圧の上昇
3: 血小板凝集能の増加
4: 交感神経の緊張亢進
5: HDLコレステロールの低下
開放式吸引での気管吸引で正しいのはどれか。
1: 1回の吸引時間は30秒以上行う。
2: 吸引圧は最大150 mmHgである。
3: 吸引カテーテルの先端は気管分岐部の先まで挿入する。
4: 吸引操作中はSpO2 80~90%を維持する。
5: 吸引操作中は吸引カテーテルを上下前後に動かす。
全身持久力トレーニング中の自覚的運動強度の指標で最も適切なのはどれか。
1: Karvonen法
2: 修正Borg指数
3: Hugh-Jones分類
4: %最大酸素摂取量
5: Modified medical research council(mMRC)息切れスケール
高次脳機能障害と検査の組合せで正しいのはどれか。
1: 失語 ― かな拾いテスト
2: 注意障害 ― TMT
3: 記憶障害 ― Kohs立方体組み合わせ検査
4: 遂行機能障害 ― BIT
5: 半側空間無視 ― BADS
Perthes病で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 女子に多い。
2: 大腿骨頭の阻血性壊死である。
3: 発症年齢が高いほど予後が良い。
4: 免荷を目的とした装具療法が行われる。
5: 片側性に比べ両側性に発症することが多い。
左延髄外側症候群で正しいのはどれか。
1: 右Horner徴候
2: 右角膜反射低下
3: 右上下肢の運動失調
4: 右上下肢の温痛覚障害
5: 右上下肢の深部感覚障害
多発性筋炎で正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 心筋は障害されない。
3: 高い室温では筋力が低下する。
4: 四肢の遠位筋優位に障害される。
5: 間質性肺炎を合併すると予後が悪い。
Down症候群の子どもの運動発達の特徴で適切なのはどれか。
1: 後弓反張
2: はさみ脚歩行
3: スカーフ徴候陰性
4: シャフリング移動
5: 緊張性迷路反射亢進
人工呼吸器管理中に生じる呼吸器合併症でみられやすいのはどれか。
1: 胸水
2: 肺炎
3: 喘息
4: 肺線維症
5: 慢性閉塞性肺疾患
糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。
1: 食後すぐに開始する。
2: 運動強度はBorg指数17前後で行う。
3: インスリン治療中の患者は禁忌である。
4: 尿中ケトン体陽性の場合は有酸素運動を行う。
5: 増殖性網膜症がある場合、強い等尺性収縮は推奨されない。
喚語困難と迂言を呈し、発話は流暢で良好な理解と復唱を特徴とする失語症はどれか。
1: 健忘失語
2: 伝導失語
3: Wernicke失語
4: 超皮質性運動失語
5: 超皮質性感覚失語
地域包括支援センターへの配置が義務付けられている職種はどれか。
1: 看護師
2: 理学療法士
3: 作業療法士
4: 言語聴覚士
5: 主任介護支援専門員
介護保険制度における福祉用具貸与で、要支援1の者が給付対象となる福祉用具はどれか。
1: T字杖
2: 手すり
3: 車椅子
4: 特殊寝台
5: 移動用リフト
Lisfranc関節を構成するのはどれか。2つ選べ。
1: 距骨
2: 舟状骨
3: 踵骨
4: 内側楔状骨
5: 立方骨
視覚伝導路に含まれるのはどれか。
1: 下垂体
2: 松果体
3: 乳頭体
4: 扁桃体
5: 外側膝状体
外眼筋の中で動眼神経の支配でないのはどれか。
1: 上斜筋
2: 下斜筋
3: 上直筋
4: 下直筋
5: 上眼瞼挙筋
中枢神経系の模式図を示す。矢印の部位はどれか。
1: 小膠細胞
2: 樹状突起
3: 上衣細胞
4: 星状膠細胞
5: 希突起膠細胞
筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 下双子筋――閉鎖神経
2: 短内転筋――坐骨神経
3: 縫工筋―――大腿神経
4: 前脛骨筋――深腓骨神経
5: 後脛骨筋――総腓骨神経
心臓で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 心臓壁は2層からなる。
2: 右房室弁は三尖弁である。
3: 心室中隔は左室側に凸である。
4: 心尖は左第8肋間に位置する。
5: 冠状動脈は大動脈から分岐する。
口腔で正しいのはどれか。
1: 口蓋の後方を硬口蓋という。
2: 口峡は口腔と喉頭の境である。
3: 口腔粘膜は重層扁平上皮からなる。
4: 舌根に舌乳頭がある。
5: 舌背に舌小帯がある。
膵臓で正しいのはどれか。
1: 膵頭は脾臓に接する。
2: 膵尾は十二指腸に接する。
3: 膵管は十二指腸に開口する。
4: 膵体は横行結腸前面を横走する。
5: Langerhans〈ランゲルハンス〉島は膵頭に多く存在する。
左頸部側面の様子を示す。中斜角筋はどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
頸動脈洞反射で正しいのはどれか。
1: 血圧が上昇する。
2: 心拍数が増加する。
3: 求心路は舌下神経を介する。
4: 遠心路は迷走神経を介する。
5: 血中酸素濃度の上昇によって生じる。
皮膚の侵害受容器はどれか。
1: 毛包受容体
2: Pacini小体
3: Ruffini終末
4: 自由神経終末
5: Meissner小体
副交感神経線維を含むのはどれか。2つ選べ。
1: 動眼神経
2: 滑車神経
3: 内耳神経
4: 迷走神経
5: 舌下神経
心臓の刺激伝導系でないのはどれか。
1: 固有心筋
2: 洞房結節
3: Purkinje線維
4: 房室結節
5: 房室束
線維素溶解に働くのはどれか。
1: アルブミン
2: グロブリン
3: トロンビン
4: フィブリン
5: プラスミン
嚥下中枢が存在する部位はどれか。
1: 赤核
2: 中脳
3: 小脳
4: 橋
5: 延髄
排便機構で正しいのはどれか。
1: 排便中枢は胸髄にある。
2: 外肛門括約筋は陰部神経支配である。
3: 下行結腸では逆蠕動運動がみられる。
4: 食事によって胃が拡張すると便意を生じる。
5: 内肛門括約筋は副交感神経の緊張で収縮する。
血糖を上昇させる作用のあるホルモンはどれか。
1: アドレナリン
2: アルドステロン
3: カルシトニン
4: パラトルモン
5: プロラクチン
通常歩行(4 km/h)の代謝当量(METs)はどれか。
1: 1~2 METs
2: 3~4 METs
3: 5~6 METs
4: 7~8 METs
5: 9~10 METs
眼球運動を行う筋はどれか。
1: 外側翼突筋
2: 眼輪筋
3: 頬筋
4: 前頭筋
5: 内側直筋
肩関節外転90˚の時の肩甲骨上方回旋角度で正しいのはどれか。
1: 15˚
2: 30˚
3: 45˚
4: 60˚
5: 75˚
右膝の内側面を図に示す。矢印の筋の作用で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 股伸展
2: 股内転
3: 股外旋
4: 膝伸展
5: 膝屈曲
成人の正常立位姿勢で正しいのはどれか。
1: 腰仙角は約10度である。
2: 胸椎と仙椎は前弯を示す。
3: 矢状面上における重心は仙骨の後方に位置する。
4: 矢状面における身体の重心線は足関節中心を通る。
5: 両上前腸骨棘と恥骨結合を含む面は前額面とほぼ一致する。
疾患と病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。
1: Parkinson病――大脳白質の変性
2: 多発性硬化症――中枢神経の脱髄
3: Lewy小体型認知症――大脳白質の虚血
4: 筋萎縮性側索硬化症――脊髄後索の変性
5: Guillain-Barré症候群――脊髄前角の変性
アレルギーの分類と組織傷害の機序との組合せで正しいのはどれか。
1: Ⅰ型アレルギー―即時型過敏症
2: Ⅱ型アレルギー―細胞性免疫による組織傷害
3: Ⅱ型アレルギー―免疫複合体病
4: Ⅲ型アレルギー―抗体による機能亢進
5: Ⅳ型アレルギー―補体活性化による細胞傷害
急性期のくも膜下出血の診断に最も有用なのはどれか。
1: MRI T1強調像
2: MRI T2強調像
3: 頸動脈超音波像
4: 単純CT像
5: 単純エックス線写真
創傷治癒を遅延させるのはどれか。
1: 亜鉛
2: アミノ酸
3: 酸素
4: ビタミンC
5: 副腎皮質ステロイド
障害受容で誤っているのはどれか。
1: 社会環境によって影響される。
2: 障害者同士の交流により促進される。
3: 抑うつ状態の患者には積極的な指導を行う。
4: 混乱している患者の怒りは医療者にも向く。
5: ショックを受けている状態の患者は安全に見守る。
認知行動療法で対象となるうつ病の自動思考のうち「極端な一般化」にあたるのはどれか。
1: そのときの感情に基づいて現実を判断する。
2: 全てに対して白黒をつけて割り切ろうとする。
3: 着目していることだけから短絡的に結論付ける。
4: 「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責める。
5: 少数の事実から全てが同じ結果になると結論付ける。
心理療法で正しいのはどれか。
1: 陽性転移の出現を目標とする。
2: 逆転移を認識したときは治療を中止する。
3: 自律訓練法では不安階層表を作成させる。
4: 絵画療法は統合失調症急性期に有効である。
5: バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。
ASIAの評価法における脊髄の髄節とその感覚支配領域検査ポイントの組合せで正しいのはどれか。
1: C5――鎖骨上窩
2: T7――臍
3: T12――鼠径靱帯の中点
4: L5――足関節内果
5: S4――膝窩
高齢者の長期の安静臥床の影響で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 記銘力の低下
2: 1回換気量の増加
3: 循環血液量の減少
4: 予備呼気量の増加
5: 安静時心拍数の減少
Milani運動発達評価表における反射や運動のうち消失する時期が最も遅いのはどれか。
1: 手掌把握反射
2: 自動歩行
3: 足底把握反射
4: 非対称性緊張性頸反射
5: Moro反射
乳児の水頭症でみられる症状はどれか。
1: 肥満
2: 口蓋裂
3: 運動失調
4: 落陽現象
5: 弛緩性麻痺
外傷による骨折で、通常、完全骨折となるのはどれか。
1: 亀裂骨折
2: 若木骨折
3: 竹節骨折
4: 圧迫骨折
5: 剝離骨折
骨肉腫で正しいのはどれか。
1: 肺転移が多い。
2: 運動時痛は少ない。
3: 壮年期に好発する。
4: 大腿骨近位に発生が多い。
5: 血中アルカリフォスファターゼが低下する。
続発性骨粗鬆症発症の危険因子はどれか。
1: 肥満
2: 副腎不全
3: 関節リウマチ
4: 甲状腺機能低下
5: 副甲状腺機能低下
神経系の感染症と病原体の組合せで正しいのはどれか。
1: HIV脳症―スピロヘータ
2: 急性灰白髄炎―ウイルス
3: Creutzfeldt-Jakob病―細菌
4: 進行麻痺―ウイルス
5: 日本脳炎―細菌
重症筋無力症で正しいのはどれか。
1: 胸腺の異常を伴うことが多い。
2: Parkinson病より患者数が多い。
3: テンシロン試験で症状が悪化する。
4: 血清クレアチンキナーゼが上昇する。
5: 誘発筋電図の反復刺激試験で振幅の漸増を認める。
脳腫瘍とその症状の組合せで正しいのはどれか。
1: 下垂体腺腫―両耳側半盲
2: 視神経膠腫―てんかん発作
3: 髄芽腫―下垂体機能不全
4: 聴神経鞘腫―尿崩症
5: 頭蓋咽頭腫―難聴
急性膵炎で正しいのはどれか。
1: 胆石が最も多い原因である。
2: 重症例の死亡率は1%前後である。
3: 急性期は血中アミラーゼが低下する。
4: 膵内での消化酵素の活性化がみられる。
5: 体幹の伸展で痛みが軽減することが多い。
赤血球の産生が低下しないのはどれか。
1: 腎性貧血
2: 溶血性貧血
3: 鉄欠乏性貧血
4: 巨赤芽球性貧血
5: 骨髄異形成症候群
地域保健法に基づく保健所の業務でないのはどれか。
1: 障害児の保健相談
2: 医療保険の審査事務
3: 感染症発症届出の受理
4: 人口動態統計に関する事務
5: 食品に関する営業者の監視
統合失調症の患者が「不気味な何かが起こりそうだ」と不安緊迫感を訴えた。この症状はどれか。
1: 考想伝播
2: 作為体験
3: 妄想気分
4: 妄想知覚
5: 連合弛緩
てんかんで正しいのはどれか。
1: 常にけいれんを伴う。
2: 発症率は30歳代が70歳代よりも高い。
3: West症候群の発症のピークは3~5歳である。
4: 高齢初発の症候性てんかんの原因疾患としては脳血管障害が最も多い。
5: てんかんによる突然死のリスクは、強直間代発作よりも欠神発作の方が高い。
器質性精神障害の急性期の症状として最もみられるのはどれか。
1: 失語
2: せん妄
3: 知能低下
4: 性格変化
5: 健忘症候群
うつ病のリワークプログラムで正しいのはどれか。
1: 集団療法として位置づけられる。
2: 精神科医療機関では実施されない。
3: 診断や就労状況などで対象者は限定されない。
4: 実施にあたり主治医との情報共有は制限される。
5: 急性期からプログラムに参加することが推奨される。
成人のパーソナリティ障害への治療介入で正しいのはどれか。
1: 薬物療法は有効である。
2: 家族との連携を控える。
3: 早期に診断して患者に告知する。
4: 秩序を乱した行動に対して何も言わない。
5: 自傷行為などが頻回な場合は電気けいれん療法を行う。