生体物性材料工学の過去問


国試第18回午後:第86問

金属材料の特徴について誤っているのはどれか。(生作物性材料工学)

1: コバルトクロム合金は長期の生体内埋植に適している。

2: ステンレス鋼は加工性に優れている。

3: チタンはステンレス鋼より弾性率が大きい。

4: ニッケルチタン合金には形状記憶効果がある。

5: 白金は耐腐食性に優れている。

国試第18回午後:第85問

2400kcalの熱量がすべて熱として1日で放出されるとき、おおよその1秒あたりの熱放出量はどれか。ただし、熱の仕事当量を4.2J/calとする。(生作物性材料工学)

1: 100W

2: 120W

3: 140W

4: 160W

5: 180W

国試第18回午後:第84問

細胞膜の両側で5気圧の浸透圧を生じる非透過性溶液の濃度差はどれか。ただし、気体定数8.314Jmol-1K-1、温度310Kとする。(生体物性材料工学)

1: 196mol/m3

2: 296mol/m3

3: 396mol/m3

4: 496mo1/m3

5: 596mol/m3

国試第18回午後:第83問

紫外線は長い波長から順にUVA、UVB、UVCと分類される。正しいのはどれか。(生体物性材料工学)

a: 最も皮膚深部に到達するのはUVCである。

b: 表皮による反射吸収が最も大きいのはUVBである。

c: 短時間で生じるメラニン色素の沈着はUVAの作用である。

d: 地表に届く紫外線のほとんどがUVAである。

e: 皮膚に紅斑を生じさせる主因はUVCである。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第18回午後:第82問

生体内の物質移動について正しいのはどれか。(生体物性材料工学)

1: 血液から組織への酸素の移動は能動輸送による。

2: 体温が低下するとヘモグロビンから組織への酸素移動は減少する。

3: 静止状態で細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動は拡散による。

4: 血液の浸透圧が上昇すると水分は血管外に漏出しやすくなる。

5: 糸球体濾液中の水分は大部分が遠位尿細管で再吸収される。

国試第18回午後:第81問

骨組織中の超音波のおおよその伝搬速度はどれか。(生体物性材料工学)

1: 35m/s

2: 150m/s

3: 350m/s

4: 1500m/s

5: 3500m/s

国試第18回午後:第80問

導電率が最も小さいのはどれか。(生作物性材料工学)

1: 血 液

2: 骨格筋

3: 肝 臓

4: 神 経

5: 脂 肪

国試第18回午後:第79問

放射線の単位でないのはどれか。(生体物性材料工学)

a: F(ファラド)

b: Sv(シーベルト)

c: Gy(グレイ)

d: rad(ラド)

e: T(テスラ)

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第17回午後:第90問

体表面接触医療器具で必要のない生物学的試験はどれか。

a: 細胞毒性試験

b: 感作性試験

c: 刺激性試験

d: 埋植試験

e: 血液適合性試験

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第17回午後:第88問

生体内で吸収されない材料はどれか。

a: 高密度ポリエチレン

b: ポリグリコール酸

c: カットガット

d: ポリプロピレン

e: ポリメチルメタクリレート

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第17回午後:第87問

誤っている組み合わせはどれか。

1: シリコーンゴム 血漿分離膜

2: マイクロポーラスポリプロピレン 中空糸膜型人工肺

3: ポリエチレンテレフタレート 人工血管

4: ポリ塩化ビニル 輸血用チューブ

5: ポリスルホン 血液透析膜

国試第17回午後:第86問

生物由来材料はどれか。

1: ポリテトラフルオロエチレン

2: セルロース

3: ナイロン

4: バイオガラス

5: パイロライトカーボン

国試第17回午後:第85問

ポリヒドロキシエチルメタクリレートの用途として適切なのはどれか。

a: 尿道カテーテル

b: ソフトコンタクトレンズ

c: 人工肺

d: 人工歯根

e: 人工骨頭

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第17回午後:第83問

音響インピーダンスの大小関係で正しいのはどれか。

1: 脳 > 骨 > 肺

2: 骨 > 脳 > 肺

3: 肺 > 骨 > 脳

4: 脳 > 肺 > 骨

5: 骨 > 肺 > 脳

国試第17回午後:第82問

生体組織中を伝播する超音波について正しいのはどれか。

a: 軟部組織中は空気中より伝搬速度が小さい。

b: 頭蓋骨は脳より伝搬速度が大きい。

c: 周波数が高いほど減衰が大きい。

d: 血液は筋組織より減衰が大きい。

e: 軟部組織中を伝搬する波は主に横波である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第17回午後:第81問

交流電流(周波数<100kHz)が人体に流入する場合、正しいのはどれか。

1: 人体内に定在波が生じる。

2: 離脱電流とは刺激のために筋肉が弛緩してしまう電流閾値である。

3: 周波数が高いほど感知電流は低い。

4: 感知電流以下でも電流が直接心臓に流入すれば心室細動を発生し得る。

5: 電流密度が等しい場合、筋組織は脂肪組織より大きなジュール熱を発生する。

国試第17回午後:第80問

放射線感受性の大小関係で正しいのはどれか。

a: 骨 髄 > 肝 臓

b: 血 管 > リンパ組織

c: 眼 球 > 生殖腺

d: 腸 管 > 神経組織

e: 脾 臓 > 皮 膚

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第16回午後:第90問

外科手医用縫合糸の素材として用いられないのはどれか。

1: ポリ乳酸

2: ポリエステル

3: ナイロン

4: 木綿

5: 絹

国試第16回午後:第89問

材料とその性質との組合せで誤っているのはどれか。

1: ハイドロキシアパタイト ----------- 骨親和性

2: シリコーンゴム ------------ 酸素透過性

3: ポリテトラフルオロエチレン ------- 親水性

4: セグメント化ポリウレタン --------- 抗血栓性

5: チタン合金 ------------ 力学強度

国試第16回午後:第88問

医用材料に対する生体の急性反応はどれか。

a: 炎症

b: 石灰化

c: 発癌

d: カプセル化

e: 血栓

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e