生体物性材料工学の過去問


国試第1回午前:第62問

生体埋植材料に対する急性全身反応はどれか。

a: 発癌

b: 吸着

c: 免疫異常

d: 毒性

e: アレルギー

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第61問

生体内に埋植された医用材料に対する生体側の局所反応はどれか。

a: 免疫異常

b: 化学的分解

c: 催奇形性

d: 異物排除

e: 肉芽形成

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午後:第90問

ステンレスの表面に形成されるのはどれか。

1: 酸化クロム

2: 酸化鉄

3: 酸化亜鉛

4: 酸化マグネシウム

5: 酸化銅

国試第32回午後:第89問

医用材料に対する血栓形成反応で誤っているのはどれか。

1: タンパク質の吸着

2: 血小板の活性化

3: フィブリンの形成

4: トロンビンの活性化

5: ナトリウムイオンの放出

国試第32回午後:第88問

医用材料の安全性試験で誤っているのはどれか。

1: 無菌性を評価する。

2: 溶出物を用いて評価する。

3: 製品個々について評価する。

4: 機械的な特性を評価する。

5: 接触部位に応じて評価する。

国試第32回午後:第87問

能動輸送による物質の移動はどれか。

a: 肺胞から血液への酸素の移動

b: 血中酸素の血管外組織への移動

c: 毛細血管から組織間質へのダルコースの移動

d: 細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動

e: 尿細管におけるダルコースの移動(再吸収)

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午後:第86問

生体の熱特性について正しいのはどれか。

a: 脂肪組織は筋組織に比べて比熱が大きい。

b: 運動時に熱の産生が最も多い臓器は肝臓である。

c: 体表からの放射エネルギーのピーク波長は赤外領域にある。

d: 皮膚における末梢血管の拡張は体表からの熱の放散を促進させる。

e: 生体内部での熱の移動に最も寄与しているのは組織の熱伝導である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午前:第90問

シリコーンが使われているのはどれか。

a: 眼内レンズ

b: 人工肺用膜

c: カテーテル

d: 透析膜

e: 縫合糸

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第32回午前:第89問

生体埋植材料に対する生体の慢性反応はどれか。

a: 石灰化

b: 血液凝固

c: アナフィラキシー

d: 補体活性化

e: カプセル化

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午前:第88問

医用材料の滅菌で正しいのはどれか。

a: EOG滅菌は室温で行われる。

b: 濾過滅菌は微生物を除去する。

c: 乾熱滅菌はエンドトキシンを無毒化する。

d: 電子線滅菌はα線滅菌より透過性が高い。

e: 高圧蒸気滅菌は血清に使用できる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午前:第87問

生体の光学的特性について正しいのはどれか。

a: メラニンは可視光よりも紫外光をよく吸収する。

b: 紫外光は波長が長いほど皮膚深部に到達する。

c: 水は可視光よりも赤外光をよく吸収する。

d: 可視光は皮膚表面でほとんど反射する。

e: ヘモグロビンによる可視光の吸収は赤外光に比べ小さい。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第32回午前:第86問

正しいのはどれか。

a: 皮膚は骨髄より放射線感受性が高い。

b: X線はα線より電離作用が強い。

c: X線はα線より到達深度が大きい。

d: 線量当量は組織の放射線感受性が考慮されている。

e: 照射線量の単位はBq(ベクレル)である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午前:第85問

生体の電気特性について誤っている組合せはどれか。

1: α分散 ――――― イオンの移動

2: β分散 ――――― 水分子の緩和現象

3: 能動性 ――――― 細胞の電気的興奮

4: 異方性 ――――― 組織の配列方向

5: 静止電位 ―――― 細胞内外のイオン濃度差

国試第31回午後:第90問

化学結合の強さの順番で正しいのはどれか。

1: 金属結合 > ファンデルワールス結合 > 共有結合

2: ファンデルワールス結合 > 共有結合 > 金属結合

3: 共有結合 > ファンデルワールス結合 > 金属結合

4: 金属結合 > 共有結合 > ファンデルワールス結合

5: 共有結合 > 金属結合 > ファンデルワールス結合

国試第31回午後:第89問

抗血栓性をもつのはどれか。

a: リン脂質ポリマー

b: セルロース

c: ポリメチルメタクリレート

d: コラーゲン

e: セグメント化ポリウレタン

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第31回午後:第88問

医療材料について誤っている組合せはどれか。

1: 感作性試験 ------- 皮膚の組織反応

2: 刺激性試験 ------- 目の組織反応

3: 慢性毒性試験 -------- 染色体の変異

4: トキシコキネティクス ------ 化学物質の体内動態

5: 血液適合性試験 ------- 溶血反応

国試第31回午後:第87問

生体における熱作用で正しいのはどれか。

1: 体温が28°C以下になると体温調節機能が損なわれる。

2: 体温が40°Cを超えるとシバリングが生ずる。

3: 身体が寒冷環境下に置かれると皮膚血流が増加する。

4: 身体が温熱環境下に置かれると不感蒸泄が減少する。

5: 身体内部での熱移動は主に組織間の熱伝導による。

国試第31回午後:第86問

正しいのはどれか。

1: 血漿はほぼニュートン流体と見なせる。

2: 水を多く含む生体軟組織のポアソン比はほぼ1である。

3: 組織のヤング率が大きいほど応力に対するひずみが大きい。

4: マックスウェルモデルは弾性要素と粘性要素が並列に接続されている。

5: 軟組織は膠原線維の割合が大きいほど伸展性が大きい。

国試第31回午後:第85問

生体の電気特性について誤っているのはどれか。

1: 骨格筋は大きな電気的異方性を示す。

2: 血液の導電率は肝臓の導電率よりも高い。

3: 周波数の増加とともに導電率は低下する。

4: 細胞膜の電気容量は1cm2あたり1μF程度である。

5: 周波数が高い電流ほど電気的感受性が低下する。

国試第31回午前:第90問

医用材料に対する生体反応と関連する物質との組合せで誤っているのはどれか。

1: カプセル化 ------ コラーゲン

2: 補体活性化 ------ アナフィラトキシン

3: 石灰化 ---------- リン酸カルシウム

4: 血栓形成 -------- エラスチン

5: 炎 症 ---------- ヒスタミン