生体物性材料工学の過去問


国試第22回午前:第90問

医用材料が血液と接触したときにみられる現象はどれか。

a: 血小板の粘着

b: 血液凝固系の活性化

c: 気体の発生

d: 材料の融解

e: タンパクの吸着

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第22回午前:第89問

常温のヘリウムについて正しいのはどれか。

1: 反応性に富む。

2: 水に溶けやすい

3: 圧縮性である。

4: 空気より重い。

5: 医療では使われない

国試第22回午前:第88問

放射線の生体への影響を示す生物学的効果比(RBE)が最も高いのはどれか。

1: 熱中性子線

2: アルファ線

3: ベータ線

4: ガンマ線

5: エックス線

国試第22回午前:第86問

光が生体組織に入射したときの現象で誤っているのはどれか。

1: 吸収によって光強度が減衰する。

2: 散乱によって光ビームが拡がる。

3: 反射によって透過光は減少する。

4: 屈折によって光の方向が変わる。

5: 光速は生体中では空気中より大きい

国試第22回午前:第85問

生体の電気的特性で誤っている組合せはどれか。

1: 細胞膜 ---------------------- 静電容量

2: 無髄神経 -------------------- 跳躍伝導

3: 静止電位 -------------------- -90~-50mV

4: オーバーシュート -------------- 0~40mV

5: 再分極相 -------------------- 不応期

国試第21回午後:第90問

正しい組合せはどれか。

a: ポリジメチルシロキサン ― 人工血液

b: パイロライトカーボン ― 人工肺

c: チタン合金 ― 人工歯根

d: 高分子量ポリエチレン ― 人工関節

e: ポリスルホン ― 眼内レンズ

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第21回午後:第89問

膜型人工肺に用いられる膜材料はどれか。

1: ポリプロピレン

2: ポリビニルアルコール

3: ポリスルホン

4: ポリイメチルメタクリレート

5: ポリエチレンテレフタレート

国試第21回午後:第88問

図はある医療材料を埋め込んだときに生じる諸反応の強さとその時間経過を示したものである。①②③に対応する反応で正しいのはどれか。

21PM88-0

1: 1補体活性化反応 2カプセル化反応 3初期炎症反応

2: 1血栓反応 2補体活性化反応 3初期炎症反応

3: 1血栓反応 2補体活性化反応 3カプセル化反応

4: 1初期炎症反応 2カプセル化反応 3血栓反応

5: 1初期炎症反応 2血栓反応 3補体活性化反応

国試第21回午後:第87問

医用材料の安全性評価として正しいのはどれか。

a: 医療機器の安全性に関する取り決めは薬事法による。

b: 粘膜に長期的に接触する表面接触機器は埋植試験が必要である。

c: 化学的試験か生物学的試験のどちらか該当する試験を行う。

d: 表面接触機器の生物学的試験として血液適合性試験は必須である。

e: 表面接触機器の生物学試験として細胞毒性試験は必須である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第21回午後:第86問

正しいのはどれか。

1: molとは浸透圧を表す単位である。

2: pHとは水素イオン濃度の逆数の常用対数である。

3: 一般に温度が高いほど化学反応速度が遅い。

4: 酸化とは電子を受け取る事である。

5: 還元とは酸素と結合することである。

国試第21回午後:第85問

生体の光学的特性について誤っているのはどれか。

1: 可視光は皮膚表面でほとんど反射する。

2: 光は波長が長いほど皮膚深部に到達する。

3: 血流量が多いほど組織の光吸収は大きい。

4: 波長が長いほどメラニンの吸収係数は大きい。

5: 血液の分光特性は酸素飽和度によって異なる。

国試第21回午後:第84問

導電率の最も低いのはどれか。

1: 血液

2: 肝臓

3: 腎臓

4: 骨格筋

5: 脂肪

国試第21回午後:第83問

生体の電気的特性で誤っているのはどれか。

1: 低周波では誘電率が非常に大きい。

2: 電気定数が周波数に依存して変化することを周波数分散という。

3: α分散は約20GHzで観察される。

4: β分散は構造分散ともよばれる。

5: γ分散は水分子の誘電分散によって生じる。

国試第21回午後:第81問

生体の熱特性について誤っているのはどれか。

1: 生体内部の熱の移動は主に熱伝導によって起こる。

2: 生体活動時の熱の産生は主に骨格筋で起こる。

3: 体温を一定に保つことは、生体のホメオスタシスに重要である。

4: 体表からの熱の放散は、放射、対流、伝導、発汗によって起こる。

5: 脂肪組織の熱伝導度は水の値より小さい。

国試第21回午後:第80問

放射線について誤っているものはどれか。

1: ベータ線は直接電離性を示す。

2: ガンマ線は間接電離性を示す。

3: エックス線は電磁放射線である。

4: ガンマ線は電磁放射線である。

5: アルファ粒子は負の電荷を有する。

国試第21回午後:第79問

円柱状の骨の直径が2倍になると骨の強度はおよそ何倍となるか。

1: $1/4$

2: $1/2$

3: 1

4: 2

5: 4

国試第20回午後:第90問

金属の腐食について正しいのはどれか。(生体物性材料工学)

a: 医療現湯では湿腐食が主である。

b: 鉄に腐食する際に電子を放出する。

c: 鉄より貴金属の方が腐食しやすい。

d: 白金のイオン化傾向は水素よりも大きい。

e: チタンは酸化被膜を形成しやすい。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午後:第89問

親水性を有する透析膜に使われる材料はどれか。(生体物性材料工学)

1: ポリエチレン

2: シリコーン

3: ポリエーテルスルフォン

4: ポリビニルアルコール

5: 塩化ビニル

国試第20回午後:第88問

材料への血漿タンパクの吸着について正しいのはどれか。(生体物性材料工学)

a: 材料の性質によって吸着量と種類が異なる。

b: 血漿タンパクの性質によって吸着量と種類が異なる。

c: 吸着後の材料表面の構造は変化する。

d: 吸着後の血漿タンパク質の構造は変化しない。

e: 一旦吸着すると他の血漿タンパク質と置き換わらない。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午後:第87問

医療用具とそれに課せられる生物学的試験との組合わせで正しいのはどれか。(生体物性材料工学)

a: 気管チューブ 細胞毒性試験

b: 血液透析器 埋植試験

c: 電気メスのメス先電極 発癌性試験

d: 慢性腹膜透析カテーテル 血液適合性試験

e: IABPカテーテル 血液適合性試験

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e