正常成人に関して正しいのはどれか。
a: 安静時の一回換気量はほぼ1Lである。
b: 酸素飽和度100%の血液100mL中には、約20mLの酸素が含まれている。
c: 体液中炭酸ガスの大部分は重炭酸イオン(HCO3-)として存在する。
d: 吸気時には横隔膜を挙上して胸腔を陽圧にする。
e: 平静呼気位における肺気量を残気量という。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
生体内における物質の移動に関わる現象で正しい組合せはどれか。
a: 腎臓における水分の再吸収拡散
b: 腎糸球体での物質移動濾過
c: 肺胞から血液への酸素の移動拡散
d: 毛細血管壁から血管外への水分移動対流
e: 細胞内から細胞外へのNa+の移動浸透
体外循環中の血液について正しいのはどれか。
a: ローラポンプの圧閉度は溶血と関連が深い。
b: 赤血球は陰圧より陽圧に対して損傷を受けやすい。
c: 胸腔内血液吸引ラインでの空気混入は溶血を減少させる。
d: 血小板数は変化しない。
e: 血漿蛋白の変性が起こる。
生体組織の力学的性質について誤っているのはどれか。
1: 血漿は非圧縮性流体である。
2: 大血管内の血液の流れは層流である。
3: 軟部組織のポアソン比はおよそ0.5である。
4: 軟部組織は硬組織に比べヤング率が小さい。
5: 筋のヤング率は直行方向より走行方向で大きい。
血液濾過器のふるい係数について正しいのはどれか。
1: 分子量が大きいほど大きな値をとる。
2: 負の値をとることがある。
3: 小分子蛋白では、治療中経時的に上昇する。
4: 小分子蛋白では、血液系より水系の方が高い値を示す。
5: クリアランスと同じ次元をもつ。
腎臓について正しいのはどれか。
1: 糸球体は髄質にある。
2: 近位尿細管は尿中にブドウ糖を分泌する。
3: ヘンレループは皮質の中で迂曲する。
4: 集合管の水透過性はバソプレッシンによる調節を受ける。
5: ボーマン嚢はリンパ液を含む。
生体の熱特性で正しいのはどれか。
a: 脂肪は筋より熱を伝えやすい。
b: 熱の放散は主に呼吸で起こる。
c: 乳児の体重当たりの放熱量は成人に比べて小さい。
d: 成人は安静時でも100W程度の熱を発生している。
e: 人体組織内の熱運搬のほとんどは血液の循環による。
市販血液透析液の組成と濃度との組合せで正しいのはどれか。(血液浄化装置)
a: ナトリウム 140mmol/L(mEq/L)
b: カリウム 2.0mmol/L(mEq/L)
c: ブドウ糖 150mg/dl
d: リ ン 4.0mg/dl
e: マグネシウム 1.5mmol/L(3.0mEq/L)
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
血症と酢酸透析液間の各成分濃度比較で誤っているのはどれか。
a: 血漿の総Ca濃度は透析液のそれとほぼ等しい。
b: 血漿のK+濃度は透析液のそれより高い。
c: 血漿のNa+濃度は透析液のそれとほぼ等しい。
d: 血漿のHCO3濃度は透析液のそれよりも高い。
e: 血漿のCH3COO濃度は透析液のそれとほぼ等しい。
健常成人について正しいのはどれか。
a: 糸球体濾過率(GFR)は腎血漿流量(RPF)の約5倍である。
b: 近位尿細管を流れる濾液は高張性である。
c: 遠位尿細管では水の再吸収が行われる。
d: ヘンレ係蹄で濾液が濃縮される。
e: 腎へ流れ込む血液量は心拍出量の約1/4である。
誤っているのはどれか。
1: 単球は貪食能をもつ。
2: 赤血球の寿命は約 120 日である。
3: 第Ⅶ凝固因子は外因系凝固に関与する。
4: 血漿タンパク質で最も多いのはアルブミンである。
5: 全血液に対する血漿の容積比をヘマトクリットという。
1: 血清クレアチニン濃度は腎機能の指標の一つである。
2: 腎臓で分泌されるレニンは造血ホルモンである。
3: 腎臓はビタミンDを活性化させる。
4: 成人では1日約140Lの原尿が生成される。
5: 原尿の99%は尿細管で再吸収される。
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