人工呼吸について正しいのはどれか。
a: SIMV(同期式間欠的強制換気)では自発呼吸時に行われる。
b: SIMVはウィーニング時にも適用される。
c: PSV(プレッシャーサポート換気)により呼吸仕事量は減少する。
d: PSVでは吸気流速が漸増型波形となる。
e: EIP(吸気終末休止)は1呼吸サイクル時間の20%以上にする。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
健常成人の呼吸について誤っているのはどれか。
a: 赤血球は肺で酸素を取り込む。
b: 安静時の呼吸数は毎分10~12回である。
c: 気道における死腔は約150mlである。
d: 呼吸中枢は血液温に反応する。
e: 吸気は横隔膜が弛緩するときに起こる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
正しい組合せはどれか。(人工呼吸療法)
a: 呼吸仕事量 kg・m・L-1
b: 肺活量 L
c: シャント率 %
d: 肺コンプライアンス cmH2O・L-1
e: 気道抵抗 L・s-1・cmH2O-1
補助人工心臓の適応として正しいのはどれか。
a: 人工心肺からの離脱困難
b: 開心術後の重症低心拍出状態
c: 心臓移植までの一時的循環維持
d: 重症呼吸不全
e: 急性肝不全
人工心肺の使用で誤っているのはどれか。
1: ローラポンプの流量はローラの回転数から求められる。
2: 適正送血量は成人で1.1~1.3L/分/m2である。
3: 送血圧は50mmHg以上に設定する。
4: 送血温は人工心肺流出口で測定する。
5: 直腸温は食道温に比べて変化が遅い。
PEEP について正しいのはどれか。
a: 機能的残気量を増加させる。
b: シャント率を減少させる。
c: 酸素化を改善させる。
d: 腎血流量を増加させる。
e: 脳圧を低下させる。
機械的人工呼吸の開始基準(成人)について誤っているのはどれか。
a: PaO2 :70mmHg以下(空気呼吸時)
b: PaCO2 :55mmHg以上
c: 肺活量 :15mL/kg以下
d: 1秒量 :10mL/kg以下
e: VD/VT(死腔換気率) :25%以上
ショックでみられる徴候として誤っているのはどれか。
1: 皮膚蒼白
2: 血圧低下
3: 表在静脈虚脱
4: 乏 尿
5: 過呼吸
動脈血酸素分圧(PaO2)の低下を来すのはどれか。
a: 換気血流比の均等化
b: 換気量の増加
c: 拡散障害
d: 肺内シャント
e: 高地居住
人工呼吸器について誤っているのはどれか。
1: 呼気相の回路内圧は陽圧である。
2: NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)では気管挿管は不要である。
3: CPAPは自発呼吸のある患者では使用できない。
4: 気管挿管時は加温加湿が必要である。
5: コンプレッサ内蔵の機種でも酸素の供給が必要である。
人工呼吸の初期設定で正しい組合せはどれか。
a: I/E ― 1:2
b: 一回換気量 ― 20ml/kg
c: 回路内上限圧 ― 20cmH2O
d: PEEP ― 3~5cmH2O
e: フロートリガ感度 ― 2~3L/min
人工心肺による体外循環中に血液を希釈する目的として正しいのはどれか。
a: 空気塞栓症を予防する。
b: 血液の粘度を下げる。
c: 組織灌流を良好にする。
d: 使用血液量を節減する。
e: 生体の酸素需要を促進する。
人工心肺による体外循環中のモニタリングに通常必要でないのはどれか。
1: 動脈圧
2: 中心静脈圧
3: 房圧
4: 筋電図
5: 心電図
人工心肺後の復温に要する時間に影響しないのはどれか。
1: 熱交換器の性能
2: 送血流量
3: 血液ガス分圧
4: 患者体重
5: 送水ポンプ流量
成人の人工呼吸開始基準で誤っているのはどれか。
1: 呼吸数:50回/分
2: 死腔換気率:33%
3: 最大吸気圧:-15cmH2O
4: PaCO2:65mmHg
5: PaO2(空気呼吸時):45mmHg
肺気量について誤っているのはどれか。
1: 肺活量は肺の容積に等しい。
2: 機能的残気量は安静時呼気終末の肺気量である。
3: 成人の安静時1回換気量は400~500 mL 程度である。
4: 成人の安静時呼吸回数は1分間14回程度である。
5: 予備吸気量は安静吸気位から吸入できる最大の吸入量である。
低体温での体外循環について正しいのはどれか。
a: 酸素消費量の減少
b: 血液粘度の低下
c: ヘモグロビン酸素解離曲線の右方移動
d: 血液凝固能の低下
e: 体外循環の安全域の拡大
人工心肺中の空気塞栓の原因で誤っているのはどれか。
1: 脱血回路からの大量の空気混入
2: 貯血槽内の血液レベルの低下
3: 膜型肺における血漿漏出
4: 送血ポンプ流入側回路の破損
5: 左室ベントの過剰な吸引
乳幼児の人工心肺を用いた体外循環で成人と比較して正しいのはどれか。
a: 無輸血体外循環が容易である。
b: 体重1 kg 当たりの適正灌流量が少ない。
c: 目標灌流圧が低い。
d: 体液バランスの不均衡が生じやすい。
e: 急速な冷却が望ましい。
呼吸不全について誤っているのはどれか。
1: 大気吸入時の動脈血酸素分圧は60mmHg以下となる。
2: 高炭酸ガス血症を伴うと意識障害をきたす。
3: 高炭酸ガス血症に酸素を投与するときには換気抑制に注意する。
4: 呼吸不全は大動脈バルーンパンピング法の適応である。
5: 呼吸不全は肺に病変がなくても起こり得る。
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