自発呼吸について正しいのはどれか。
a: 胸腔内圧は吸気時陰圧である。
b: 気道内圧は吸気時陰圧である。
c: 換気は横隔膜の収縮作用による。
d: 吸気相で肋間筋は弛緩する。
e: 換気量は動脈血酸素分圧(PaO2)で決まる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工呼吸管理中にアラームが鳴り、カプノメータの波形が消失していた。心電図モニタに心拍数110回/分、観血的動脈圧は収縮期圧170mmHg、パルスオキシメータはSpO2 86%を示していた。これらの所見から最初に考えるべき原因はどれか。(臨床医学総論)
a: 事故抜管
b: 片肺挿管
c: ファイティング
d: 緊張性気胸
e: 呼吸回路の外れ
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
麻酔器について正しいのはどれか。
a: 笑気はボンベ内では液体として存在する。
b: ソーダライムは炭酸ガスを吸収する。
c: 閉鎖式よりも半閉鎖式の方が供給ガス量を節約できる。
d: 炭酸ガス吸収装置は回路外に取り付けるべきものである。
e: 気化器は回路内に直列に連結すべきものである。
呼吸機能について誤っているのはどれか。
1: 自発呼吸下の吸気時に肺胞内圧は陰圧である。
2: 機能的残気量は予備呼気量と残気量の和である。
3: 肺コンプライアンスが小さいと肺は膨らみやすい。
4: 肺動脈血の二酸化炭素分圧は肺静脈血のそれよりも高い。
5: 酸素は二酸化炭素よりも肺胞での拡散能が小さい。
カプノメータが麻酔中のモニタとして役立つのはどれか。
a: 不整脈
b: 食道誤挿管
c: 呼吸回路の外れ
d: 気管支喘息発作
e: 麻酔ガス過剰濃度
高気圧酸素治療装置で正しいのはどれか。
a: 第1種治療装置は単室構造に限定される。
b: 第1種治療装置は酸素加圧式に限定される。
c: 定期点検は2年に1回が義務づけられている。
d: 定期点検では安全弁の分解点検を要する。
e: 日常点検での使用前点検では通話装置の動作を確認する。
人工呼吸管理において動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇するのはどれか。
a: 呼吸回路の機械的死腔量の増加
b: PEEPを4cmH2Oから7cmH2Oに上昇
c: 吸気中酸素濃度の増加
d: 吸気相:呼気相比(I:E比)を1:2から1:1に変更
e: 分時換気量の減少
IABPについて正しいのはどれか。
1: 駆動ガスは炭酸ガスを用いる。
2: 観血式血圧モニタは不要である。
3: 不整脈のある患者には使用できない。
4: 電気メスの使用中は血圧同期に切り替える。
5: 患者搬送中は使用できない。
麻酔器の始業点検で誤っているのはどれか。
1: 酸素フラッシュで2L/分流れることを確認した。
2: 酸素流量をゼロにすると亜酸化窒素が遮断されることを確認した。
3: 酸素濃度計が空気で21%になることを確認した。
4: テスト肺を外すと低圧アラームが作動することを確認した。
5: 捕助酸素ボンベの内圧が10kgf/cm2(981kPa)以上であることを確認した。
人工呼吸中に動脈血二酸化炭素分圧(Paco2)を下げるのはどれか。
a: 一回換気量を増加させる。
b: 吸気酸素濃度を増加させる。
c: PEEP(呼気終末陽圧)を増加させる。
d: 吸気相と呼気相との時間比(I:E)を1:2から1:3へ増加させる。
e: 呼吸数を増加させる。
死腔について正しいのはどれか。
a: 呼吸細気管支は解剖学的死腔である。
b: 人工鼻は死腔でない。
c: 肺血栓塞栓症では死腔が増加する。
d: 生理学的死腔率 (VD/VT) の基準値は約0.3である。
e: 呼吸パターンは死腔に影響しない。
観血式血圧測定について誤っているのはどれか。
1: 大気開放の位置は右心房の高さにする。
2: 自動フラッシング装置を使用する。
3: カテーテル内に混入した気泡は血管内にフラッシングする。
4: カテーテルが共振すると脈圧が大きくなる。
5: カテーテル先端が凝血すると脈圧が小さくなる。
腹腔鏡下手術で正しいのはどれか。
1: 気腹による血圧低下は生じない。
2: 気腹に亜酸化窒素を用いる。
3: 電気メスは使用できない。
4: 機器挿入のためにトラカールを用いる
5: 肺血栓塞栓症は合併しない。
呼吸調節について正しいのはどれか。
a: 動脈血酸素分圧(PaO2)の低下は頚動脈洞で感知される。
b: 動脈血pHの低下は換気量を減少させる。
c: 延髄の化学受容器は動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)に反応しない。
d: 肺への迷走神経知覚枝を切断すると吸息が延長する。
e: 心拍出量の減少は呼吸数を増加させる。
人工心肺について正しいのはどれか。
a: 肺循環と体循環とを灌流する。
b: 完全体外循環中は心拍動を停止できる。
c: 灌流量は心拍出量の約80%を目安とする。
d: 血液のpH調節のため酸素と二酸化炭素を用いる。
e: 無血体外循環では抗凝固剤は不要である。
定常流方式(constant flow generator)による人工呼吸器で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)
a: PCVに使用される。
b: アシストモード(assist mode)で使用できない。
c: 換気量はコンプライアンスに影響されない。
d: 換気量は気道抵抗こ影響されない。
e: 吸気相の気道内圧は一定である。
従圧式人工呼吸器について正しいのはどれか。
a: 気道抵抗が増加すると換気量が減少する。
b: 調節呼吸、補助呼吸のいずれも可能である。
c: 吸入療法によく用いられる。
d: 気道に洩れがあるときに不利である。
e: 長期人工呼吸に適している。
麻酔中のカプノメータによるモニタリングで検出できないのはどれか。
1: 呼吸回路脱離
2: 食道挿管
3: 不整脈
4: 肺塞栓症
5: 低換気
ハイフロー療法について正しいのはどれか。
a: 吸入気の加温加湿に人工鼻を使用できる。
b: 最大 20 L/分の流量を供給できる。
c: 吸入気酸素濃度は 21?100 % の任意の値を設定できる。
d: 解剖学的死腔のガスを洗い流す効果がある。
e: PEEP 効果が期待できる。
安静時の自発呼吸について正しいのはどれか。
a: 呼気時肺内圧は陽圧または平圧である。
b: 呼気時胸腔内圧は陰圧である。
c: 吸気時肺内圧は陽圧である。
d: 吸気時横隔膜は上方に移動する。
e: 吸気時胸腔内圧は陽圧である。
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