人工心肺に用いる熱交換器について誤っているのはどれか。
1: 42°C未満の温水を流す。
2: 送血温は灌流水の温度と流量とで調節する。
3: 金属製より樹脂製が多く使用されている。
4: 深部温と送血温との差に注意して冷却する。
5: 人工肺一体型では回路の単純化が図られる。
人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。
a: 小児の体表面積あたりの灌流量は成人よりも多い。
b: 血液希釈によって酸素解離曲線は右方に移動する。
c: 復温時には混合静脈血酸素飽和度は上昇する。
d: アルカローシスの補正に炭酸水素ナトリウムを用いる。
e: 膠質浸透圧の保持に乳酸加リンゲルを用いる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工心肺の適正濯流について誤っているものはどれか。
a: 平均動脈圧を60~80mmHgに維持する。
b: 側副血行路の多い右左短絡疾患では濯流量を少なめにする。
c: 低体温体外循環では常温体外循環よりも潅流量を多くする。
d: 混合静脈血酸素飽和度(SvO2)70%以上を目標に潅流量を調節する。
e: 体重あたりの濯流量は成人に比べて小児の方が多い。
1: 血液希釈によって溶血量は増加する。
2: 血液希釈によって膠質浸透圧は増加する。
3: 血液希釈によって血液粘稠度は増加する。
4: 低体温によって血液粘稠度は低下する。
5: 低体温によって組織への酸素の移行は低下する。
人工心肺使用中の状態として適切でないのはどれか。
a: 血液流量4L/分でリザーバ液面レベルは500mlになっている。
b: 灌流血圧は70mmHgになっている。
c: 回路内圧は400mmHgになっている。
d: 加温装置で復温時の循環水温度は45°Cである。
e: 開心操作中は心電図がフラットになっている。
人工心肺による体外循環の至適灌流量について誤っているのはどれか。(体外循環装置)
1: 体表面積を基準に求める。
2: 血液を希釈した場合、増加させる。
3: 体温が低下した場合減少させる。
4: 混合静脈血の酸素飽和度によって調節する。
5: 体表面積あたりの成人の灌流量は乳児に比べ多い。
人工心肺による体外循環中の操作で正しいのはどれか。
1: PaCO2 を下げるには人工肺に送入するガスの酸素濃度を高める。
2: 速やかな加温のためには送血温を 4まで上昇させる。
3: 脱血不良時には まで落差を大きくする。
4: チアノーゼ性心疾患の手術時には脱血量よりも送血量を少なくする。
5: 人工心肺離脱開始時には最初に送血量を減少させる。
体外循環について誤っているのはどれか。
1: 生体の酸素需要に見合う灌流量を保つ。
2: 術前の収縮期血圧を維持する。
3: 末梢血管抵抗は適正灌流量の指標となる。
4: 低体温は適正灌流量に対する安全域を拡大する。
5: 血液希釈は微小循環を改善する。
人工心肺中に脱血回路の酸素飽和良が低下した。(生体機能代行装置学)原因として考えられないのはどれか。
1: 送血流量の不足
2: 過度の血液希釈
3: 体温の低下
4: 生体肺の機能不全
5: 吹送ガス酸素濃度の低下
人工心肺を用いた体外循環で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)
a: 血液希釈によって膠質浸透圧は低下する。
b: 成人の体表面積あたりの灌流量は小児よりも多い。
c: 低体温によって末梢血管抵抗は低下する。
d: 心停止液にはCa2+を用いる。
e: プロタミンはヘパリン初期投与量の1~1.5倍を投与する。
人工心肺中の操作で誤っているのはどれか。(生体機能代行装置学)
1: PaCO2は吹送ガス流量の増減で調整できる。
2: ACTを400秒以上に維持する。
3: 復温は送脱血温の温度較差を10°C以内にする。
4: 大動脈遮断解除時は一時的に送血量を増加させる。
5: 離脱開始時は最初に脱血量を減少させる。
人工心肺について正しいのはどれか。
a: 肺循環と体循環とを灌流する。
b: 完全体外循環中は心拍動を停止できる。
c: 灌流量は心拍出量の約80%を目安とする。
d: 血液のpH調節のため酸素と二酸化炭素を用いる。
e: 無血体外循環では抗凝固剤は不要である。
人工心肺による常温体外循環において適切なヘマトクリット値はどれか。
1: 40%以上
2: 30~35%
3: 20~25%
4: 10~15%
5: 10%未満
開心術における心筋保護について正しいのはどれか。
1: 心筋保護液において血液添加は不可欠である。
2: 逆行性心筋保護液注入圧は30mmHg以上とする。
3: 心臓の常温虚血時間の安全限界は5分未満である。
4: 低温によって心筋酸素消費量は低下する。
5: 高度大動脈弁閉鎖不全症例では大動脈基部から心筋保護液を注入する。
人工心肺の使用で誤っているのはどれか。
1: ローラポンプの流量はローラの回転数から求められる。
2: 適正送血量は成人で1.1~1.3L/分/m2である。
3: 送血圧は50mmHg以上に設定する。
4: 送血温は人工心肺流出口で測定する。
5: 直腸温は食道温に比べて変化が遅い。
生体における熱作用で正しいのはどれか。
1: 体温が28°C以下になると体温調節機能が損なわれる。
2: 体温が40°Cを超えるとシバリングが生ずる。
3: 身体が寒冷環境下に置かれると皮膚血流が増加する。
4: 身体が温熱環境下に置かれると不感蒸泄が減少する。
5: 身体内部での熱移動は主に組織間の熱伝導による。
体温について誤っているのはどれか。(集中治療学)
1: 体温調節中枢は延髄にある。
2: 健常人の体温の日内変動は1°C程度である。
3: 全身麻酔時には体温は環境に依存する。
4: 膀胱温は深部温の指標である。
5: 肺動脈カテーテルは血液温度を連続的に測定できる。
人工心肺について誤っているのはどれか。
1: 静脈から脱血し、酸素加した血液を動脈に送る。
2: 現在の人工肺の主流は気泡型人工肺である。
3: 血液ポンプにはローラポンプと遠心ポンプがある。
4: 出血を回収する吸引回路がある。
5: 代謝を下げるために低体温にすることがある。
組織・臓器の酸素需要が正常体温(37℃)時の約25%となるのはどれか。
1: 36°C
2: 34°C
3: 31°C
4: 27°C
5: 23°C
人工心肺の操作中の条件として適切でないのはどれか。
1: 血液のヘマトクリット:23%
2: 平均動脈圧:75mmHg
3: 送血潅流量:1.5L/(min・m2)
4: ACT(activated clotting time):500秒
5: 静脈血酸素飽和度:65%
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