Loading...

臨床工学技士問題表示

臨床工学技士国家試験

検索元問題
第29回 午後 第34問
20件の類似問題
血液透析中の透析液濃度の連続監視に用いられる測定項目はどれか。...
広告
40
臨床工学技士国家試験 - 第1回 午後
正答率:42% 類似度 61.4%
正しいのはどれか。
a
陰圧で限外濾過をかけるときは血液回路の陽圧は無視できる。
b
ECUM法(Extra corporeultrafiltration method)では血清浸透圧の変化が少ないので血圧が安定している。
c
現在我が国で用いられている血液濾過法は後希釈法である。
d
血液濾過のクレアチニンクリアランスは1分間の濾過量に等しい。
e
活性炭を用いる血液吸着ではクレアチニンの除去効率が低い。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
38
第二種ME技術認定試験 - 第40回 午後
類似度 61.4%
オンラインHDFについて誤っているのはどれか。
1
透析液を補充液として用いる。
2
清浄化された透析液を使用する。
3
血液透析濾過器を用いる。
4
エンドトキシン捕捉フィルタを用いる。
5
後希釈法では前希釈法よりも置換液量を増やせる。
75
臨床工学技士国家試験 - 第22回 午前
正答率:83% 類似度 61.4% 解説あり
人工腎臓装置に用いている原理で誤っているのはどれか。
a
電気分解
b
限外濾過
c
吸着
d
拡散
e
沈殿
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

人工腎臓装置(血液透析/血液濾過/血液透析濾過)で血液浄化に直接用いられる主要原理は、半透膜を介した濃度勾配による拡散(小分子の除去)と、膜をまたぐ圧力差(TMP)による限外濾過(除水・対流)である。膜素材によっては中分子量物質などを膜表面・内部に吸着して除去に寄与する場合もある。一方、電気分解や沈殿はダイアライザ内の浄化機序としては用いられない。電気分解は電流で物質を化学分解する操作であり血液浄化の原理ではない(電気透析と混同しないこと)。沈殿は試薬添加などで溶質を不溶化して分離する操作で、体外循環中の血液処理としては不適切であり採用されていない。したがって誤っている原理は「電気分解」と「沈殿」である。

選択肢別解説

a
正解

誤りの選択肢。電気分解は電流により化学種を酸化・還元して分解する操作であり、ダイアライザ内での溶質除去・除水の原理には用いられない。血液に電流を通して分解を行うことは安全上も不適切で、人工腎臓装置の原理ではない(電気透析とは別概念)。

b
不正解

正しい原理。限外濾過は半透膜に圧力差(TMP)を与えて溶媒(水)と一部溶質を対流的に移動させる機序で、除水や血液濾過(HF)、透析濾過(HDF)で不可欠である。人工腎臓装置で広く用いられており、誤りではない。

c
不正解

正しい原理。膜素材(例: PMMA、AN69 など)には吸着特性を持つものがあり、中分子量尿毒素(例: $\beta_2$MG など)の除去に寄与する。吸着はダイアライザで利用される補助的機序であり、誤りではない。

d
不正解

正しい原理。拡散は半透膜を介して濃度勾配に従い溶質が移動する自然現象で、尿素やカリウムなど小分子の除去に利用される。人工腎臓装置の基本原理の一つであり、誤りではない。

e
正解

誤りの選択肢。沈殿は溶質を不溶化して析出・分離する操作で、ダイアライザにおける血液浄化の原理ではない。体外循環中に沈殿を起こすことは望ましくなく、人工腎臓装置では採用されていない。

5
臨床工学技士国家試験 - 第28回 午後
重要度:低 正答率:76% 類似度 61.3% 解説あり
科目:
大分類: 医学概論
小分類: 血液
血清の測定値の基準値で正しいのはどれか。
1
Na⁺ : 128 mEq/L
2
K⁺ : 3.0 mEq/L
3
Ca : 5.0 mg/dL
4
P : 5.0 mg/dL
5
HCO₃⁻ : 24 mEq/L

解説

成人の代表的な血清基準範囲として、Na+は約135〜145 mEq/L、K+は約3.5〜5.0 mEq/L、総Caは約8.5〜10.5(教科書によっては9〜11)mg/dL、無機リン(P)は約2.5〜4.5 mg/dL、重炭酸(HCO3−)は約22〜26 mEq/Lが広く用いられる。したがって、提示肢のうち基準範囲に入るのはHCO3−の24 mEq/Lのみであり、他は低値または高値を示す。単位は、Na+やK+、HCO3−などの電解質はmEq/L、CaやPなどはmg/dLで示されることが多い。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。Na+の基準範囲はおおむね135〜145 mEq/Lであり、1 mEq/Lは極端な低Na血症で生理的に成立しない。

2
不正解

誤り。K+の基準範囲は約3.5〜5.0 mEq/Lで、3.0 mEq/Lは低K血症を示す。心電図異常や不整脈のリスクとなる。

3
不正解

誤り。記載が総Caと解釈される場合、基準範囲は約8.5〜10.5(9〜11)mg/dLであり、5.0 mg/dLは低Ca血症で痙攣やテタニーの原因となりうる。なお、イオン化Caの基準は別(およそ4.5〜5.6 mg/dL)であるが、通常「Ca」は総Caを指すため本肢は基準外。

4
不正解

誤り。無機リン(P)の基準範囲は約2.5〜4.5 mg/dLで、5.0 mg/dLは高リン血症を示す。

5
正解

正しい。重炭酸(HCO3−)の基準範囲は約22〜26 mEq/Lで、24 mEq/Lはこの範囲内である。酸塩基平衡の評価指標として用いられる。

67
臨床工学技士国家試験 - 第8回 午後
正答率:25% 類似度 61.3%
クリアランスについて正しいのはどれか。
a
血液透析(HD)における小分子溶質は血流量に等しい。
b
血液透析(HD)における大分子溶質では透析液流量に依存しない。
c
血液濾過(HF)における小分子溶質では濾液流量に等しい。
d
血液漉過(HF)における大分子溶質では濾液流量が多いほど増加する。
e
血液透析濾過(HDF)における大分子容質では透析液流量と濾液流量との和に等しい。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
広告
42
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午後
正答率:33% 類似度 61.3%
正しいのはどれか。
a
半透膜は溶液中の溶媒のみ透過させる。
b
EUCMは補液置換する限外濾過である。
c
体液量が正常化されたときには心胸比は50%以上となる。
d
シングルパスは透析器に透析液を再循環させない方式である。
e
分画曲線は溶質の分子量とふるい係数との関係を表した曲線である。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
63
臨床工学技士国家試験 - 第11回 午前
正答率:70% 類似度 61.2%
正しい組合せはどれか。
a
酸素分圧 ――- ポリプロピレン膜 ――― ポーラログラフィ
b
血圧 ――――- カテーテル ――― ストレインゲージ
c
心拍出量 ――- 造影剤 ―― インピーダンスプレチスモグラフィ
d
ヘマトクリッ ト -- ISFET ―――― バイオセンサ
e
酵素活性 ――-蛍光 ――――― 分光光度計
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
26
臨床工学技士国家試験 - 第4回 午前
正答率:49% 類似度 61.2%
健常人の腎臓について誤っているのはどれか。
a
腎血流量は心拍出量の約1/4である。
b
糸球体濾液量は尿量の約100倍である。
c
Na再吸収率は集合管で最も高値になる。
d
クレアチニン再吸収は近位尿細管で行われる。
e
最終尿の尿素濃度は血漿中の濃度よりも高くなる。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
62
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午後
正答率:58% 類似度 61.2%
濃度が1170 mg/dlのNaCl(分子量:58.5)水溶液の当量濃度はどれか。
1
58.5mEq/l
2
100mEq/l
3
200mEq/l
4
400mEq/l
5
585mEq/l
79
臨床工学技士国家試験 - 第33回 午後
重要度:低 正答率:55% 類似度 61.2% 解説あり
溶血の原因となるのはどれか。
1
高濃度の透析液の使用
2
ダイアライザの膜破損
3
塩素化合物の透析液への混入
4
透析液の温度低下
5
透析回路への空気混入

解説

血液透析中の溶血は、赤血球膜が化学的あるいは物理的に損傷してヘモグロビンが血漿中へ逸脱する現象である。代表的原因は、(1) 透析液への塩素化合物(遊離塩素・クロラミンなど)の混入による酸化障害、(2) 低浸透圧(低ナトリウムなど)透析液による水分流入と赤血球膨化、(3) 透析液の過加熱(おおむね40℃超)による熱障害である。設問の選択肢のうち「塩素化合物の透析液への混入」は典型的な化学的溶血の原因であり正しい。他方、透析液の高浸透圧(高濃度)は赤血球を収縮させる方向で溶血を起こしにくく、膜破損は漏血(赤血球がそのまま透析液側へ流出)であって溶血とは機序が異なる。透析液温度の低下は冷感・悪寒などを招くが溶血の原因ではなく、空気誤入は空気塞栓などの危険であって溶血の主因ではない。なお、塩素化合物混入は活性炭・RO等の水処理不全や洗浄・消毒薬の残留で生じ得るため、原水管理と水処理装置の維持管理が重要である。

選択肢別解説

1
不正解

高濃度(高浸透圧)の透析液では、赤血球から水が出て収縮(皺形成)しやすく、溶血は起こりにくい。溶血はむしろ低浸透圧(低ナトリウムなど)の場合に赤血球が膨化して膜が破綻することで生じるため、本肢は溶血の原因とは言い難い。

2
不正解

ダイアライザ膜が破損すると、赤血球はそのまま透析液側へ漏出(漏血)する。これは赤血球が壊れる溶血とは機序が異なるため、溶血の原因とはいえない。

3
正解

水道水由来の遊離塩素やクロラミン、あるいは配管・装置内に残留した塩素系薬剤が透析液に混入すると、赤血球膜を酸化的に障害して溶血を起こす。活性炭やROによる除去不全・管理不良で発生しうるため、典型的な透析関連溶血の原因である。

4
不正解

透析液温度の低下は患者に冷感・悪寒を生じうるが、溶血の原因ではない。溶血はむしろ透析液温度が高すぎる(おおよそ40℃超)ときに熱的障害で発生する。

5
不正解

透析回路への空気誤入は空気塞栓の危険が主で、回路の不均一流や凝固リスクを高めることはあっても、赤血球膜を化学的・物理的に破壊する典型的原因ではない。したがって溶血の原因とはいえない。

広告
49
臨床工学技士国家試験 - 第18回 午後
正答率:70% 類似度 61.1%
体外循環回路の充填液とその目的との組み合わせで誤っているのはどれか。
1
マニトール液 浸透圧の調節
2
ヘパリン 血液の凝固抑制
3
濃厚赤血球 膠質浸透圧の維持
4
炭酸水素ナトリウム アシドーシスの補正
5
乳酸リンゲル液 総充填量の調整
46
臨床工学技士国家試験 - 第3回 午後
正答率:60% 類似度 61.1%
正しいのはどれか。
a
腹膜潅流における単位時間当たりの尿素の除水量は増加する。
b
CAPDで液の貯留時間を延長すると単位時間あたりの除水量は増加する。
c
CAVHは長時間にわたって行われるため心臓の負担が大きい。
d
CAPDでは不均衡症状は起こりにくい。
e
二重濾過液將交換法はアルブミン回収を目的として改良された血液交換法である。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
48
臨床工学技士国家試験 - 第9回 午後
正答率:71% 類似度 61.1%
人工心肺運転中の生体側のモニタリング項目はどれか。
a
動脈側送血圧
b
中心静脈圧
c
尿量
d
送血温度
e
吸引静脈血酸素飽和度
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
58
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午後
正答率:76% 類似度 61.1%
市販の血液透析器(ダイアライザ)の膜素材はどれか。
a
塩化ビニル
b
酢酸セルロース
c
ポリメチルメタクリレート
d
ポリスルホン
e
ポリプロピレン
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
10
第二種ME技術認定試験 - 第34回 午後
類似度 61.0%
オンラインHDFはどれか。
1
補液バッグを用いた血液透析濾過
2
透析液を流さずに濾過のみを行う血液濾過
3
透析液の一部を補充液として血液回路へ直接入れる血液透析濾過
4
内部濾過促進型ダイアライザを使用する血液透析
5
濾過補液状態を光ファイバでモニタできる血液透析濾過
広告
64
臨床工学技士国家試験 - 第9回 午後
正答率:53% 類似度 61.0%
慢性腎不全で維持透析を受けている患者の1日あたりの食事摂取量で適切なのはどれか。
a
蛋白質 :0.5g/kg体重
b
リン :1000mg
c
カリウム :1500mg
d
食塩 :3~7g
e
カロリー :15kcal/kg体重
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
58
第二種ME技術認定試験 - 第33回 午前
類似度 61.0%
透析について誤っているのはどれか。
1
透析回路内への造血剤の投与が可能である。
2
透析回路内へのビタミンD製剤の投与が可能である。
3
緊急時には透析を中断することもある。
4
静脈圧上昇の原因として回路内凝固がある。
5
インスリンは透析されるため高血糖をきたすことがある。
60
臨床工学技士国家試験 - 第10回 午後
正答率:81% 類似度 61.0%
成人維持透析患者の食事療法について正しいのはどれか。
a
0.4~0.6g/kg体重/日程度の蛋白制限が必要である。
b
水分摂取には制限はない。
c
カリウム摂取には制限を要する。
d
7g/日以下の塩分制限が望ましい。
e
リン摂取が推奨される。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
44
第二種ME技術認定試験 - 第38回 午前
類似度 61.0%
生体組織や細胞の電気的特性について誤っているのはどれか。
1
低周波での導電率は高周波での導電率より高い。
2
血液の導電率は骨格筋の導電率より高い。
3
低周波での誘電率は高周波での誘電率より高い。
4
肝臓の誘電率は骨の誘電率より高い。
5
細胞内液の導電率は細胞膜の導電率より高い。
77
臨床工学技士国家試験 - 第26回 午前
重要度:低 正答率:80% 類似度 61.0% 解説あり
CAPDで正しいのはどれか。
1
循環動態に対する影響が小さい。
2
透析不均衡症候群への注意が必要である。
3
酸性透析液は生体適合性の面で有利である。
4
浸透圧は透析液中のカリウム濃度で調整する。
5
小分子量物質の除去効率は血液透析よりも高い。

解説

CAPD(持続携行式腹膜透析)は腹膜を半透膜として用い、体外循環を伴わずに緩徐かつ持続的に溶質・水分を移動させる治療である。したがって急激な血圧変動が起こりにくく循環動態への影響は小さい。透析不均衡症候群のような急速な溶質除去に起因する合併症はPDでは非常に稀で、注意を要するのはむしろHDである。腹膜透析液の浸透圧は主としてブドウ糖濃度やイコデキストリンで調整し、カリウムは通常含まれず浸透圧調整の目的にも用いない。小分子(尿素・クレアチニンなど)の瞬時の除去効率はHDが高く、CAPDは拡散速度が遅いため単位時間当たりの除去効率はHDに劣る。従来の酸性腹膜透析液は低pHや糖分解産物により生体適合性の面で不利とされ、近年は中性pH・低GDP液が用いられる。

選択肢別解説

1
正解

正しい。CAPDは体外循環を用いず、緩徐に溶質・水分が移動するため急激な血圧低下が起こりにくく、循環動態への影響は小さい。心血管不安定例でも施行しやすい。

2
不正解

誤り。透析不均衡症候群は急速な溶質除去に伴い脳内外の浸透圧差が生じて発症するが、CAPDは緩徐な除去のため通常起こりにくい。注意が必要なのは主にHDである。

3
不正解

誤り。従来の酸性腹膜透析液(低pH・乳酸緩衝・糖分解産物多い)は腹膜中皮細胞等への影響が懸念され、生体適合性は不利とされる。現在は中性pH・低GDP液が生体適合性の改善目的で用いられる。

4
不正解

誤り。腹膜透析の浸透圧勾配はブドウ糖濃度(例: 1.5%、2.5%、4.25%)やイコデキストリンで調整する。腹膜透析液には通常カリウムは含まれず、カリウム濃度で浸透圧を調整することはない。

5
不正解

誤り。小分子量物質の除去の瞬時効率はHDが高い。CAPDは拡散速度が遅く単位時間あたりの小分子除去効率はHDに劣る(連続性により週単位での十分な浄化は得られるが、HDより高いとは言えない)。

広告