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臨床工学技士国家試験

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第29回 午後 第34問
20件の類似問題
血液透析中の透析液濃度の連続監視に用いられる測定項目はどれか。...
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78
臨床工学技士国家試験 - 第23回 午後
正答率:81% 類似度 64.0% 解説あり
透析装置(コンソール)に組み込まれていないのはどれか。
1
漏血検出器
2
気泡検出器
3
透析液温度計
4
除水制御装置
5
透析液浸透圧計

解説

透析装置(コンソール)には患者安全と治療の精度確保のため、血液回路・透析液回路の監視と制御機能が標準で組み込まれている。代表的な内蔵機能は、透析液側への赤血球混入を監視する漏血検出器、静脈側回路の気泡を検知して血液ポンプ停止・クランプ閉鎖を行う気泡検出器、透析液を約35~40℃に維持するための温度測定・加温制御、そして設定した除水速度・総量を達成する除水制御(TMP制御や体積平衡方式など)である。一方、透析液の濃度管理は電導度計(導電率計)と温度補正によってリアルタイムに監視・制御され、浸透圧計は凍結点降下などの原理でオフライン計測が中心で応答性に乏しく連続監視に適さないため、コンソールには組み込まれない。従って、組み込まれていないのは透析液浸透圧計である。

選択肢別解説

1
不正解

漏血検出器はダイアライザ透析液出口側の透析液を光学的に監視し、赤血球混入による透過率低下を捉えてアラーム・回路遮断を行う。患者安全確保のため透析装置コンソールに標準搭載される。よって『組込まれていない』には該当しない。

2
不正解

気泡検出器は静脈側回路に設置される超音波式(現在主流)や光学式で、気泡を検出すると血液ポンプ停止・静脈クランプ閉鎖などの安全動作を行う。コンソールに組み込まれる基本的安全機能であり、『組込まれていない』には該当しない。

3
不正解

透析液温計(温度計)は透析液温を連続測定し、ヒータと連携しておよそ35~40℃に制御する。患者の体温負荷やダイアライザ性能に直結するため、コンソール内蔵の基本機能である。よって『組込まれていない』には該当しない。

4
不正解

除水制御装置は設定した除水速度・総除水量を正確に実施するための機構で、TMP制御方式や、平衡チャンバ(ダイアフラム・ピストン)を用いた体積平衡式が用いられる。透析治療の中核機能としてコンソールに組み込まれているため、『組込まれていない』には該当しない。

5
正解

透析液浸透圧計は一般にコンソールには内蔵されない。透析液の濃度管理は電解質濃度と相関する電導度の連続監視・制御で行われ、浸透圧計(凍結点降下法など)は応答が遅く連続リアルタイム監視に不向きで安全制御上の一次手段とならないためである。したがって本問の該当肢である。

27
第二種ME技術認定試験 - 第29回 午前
類似度 63.9%
浸透圧について誤っているのはどれか。
1
生理食塩液は体液と同じ浸透圧である。
2
浸透圧濃度の単位はOsm/lである。
3
気体の状態方程式に相当する式が適用できる。
4
浸透圧が等しい液体同士を等張の溶液という。
5
浸透圧は均質な溶液中では発生しない。
52
第二種ME技術認定試験 - 第36回 午前
類似度 63.9%
血液浄化法について誤っているのはどれか。
1
腹膜透析は中分子量物質の除去能力に優れている。
2
血液透析は小分子量物質の除去能力に優れている。
3
血液濾過は中・大分子量物質の除去能力に優れている。
4
血液透析ではタンパク質の喪失が少ない。
5
血液濾過は血漿浸透圧変化が生じやすい。
50
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午後
正答率:64% 類似度 63.9%
血液透析器の透水性を示す指標はどれか。
a
クリアランス (CL)
b
濾過係数 (Lp)
c
限外濾過率 (UFRP)
d
膜間圧力差 (TMP)
e
ふるい係数 (SC)
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
58
臨床工学技士国家試験 - 第12回 午後
正答率:59% 類似度 63.9%
1mmol/l のブドウ糖溶液、NaCl溶液及びCaCl2溶液のそれぞれの浸透圧(mOsm/l) はどれか。ブドウ糖溶液,NaCl溶液,CaCl2溶液
1
1, 1, 1
2
1, 2, 1
3
1, 2, 2
4
1, 2, 3
5
2, 2, 3
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44
臨床工学技士国家試験 - 第3回 午後
正答率:75% 類似度 63.8%
正しいのはどれか。
a
限外濾過量は溶質のクリアランスと関係ない。
b
溶質のクリアランスは血流量を超えない。
c
同一ダイアライザを用いる場合、血流量の増加はクリアランスを増加させる。
d
透析液圧は限外濾過圧に関係しない。
e
除水量は血液量に比例して減少する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
79
臨床工学技士国家試験 - 第24回 午後
重要度:低 正答率:63% 類似度 63.8% 解説あり
透析液管理で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)
a
軟水化装置はクロラミンを除去する。
b
2液混合型では原液を混合した後に希釈する。
c
活性炭吸着装置は軟水化装置の上流に設置する。
d
透析液温監視装置は高温による溶血を防止する。
e
エンドトキシンカットフィルタは複数箇所に設置する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

透析液管理では、水処理と透析液作製・供給・監視が安全性の要です。軟水化装置は陽イオン交換樹脂で硬度成分(Ca²⁺, Mg²⁺)をNa⁺と交換して除去し、残留塩素・クロラミンの除去は活性炭吸着装置が担います。装置配置は一般に軟水化装置→活性炭→RO(逆浸透)などの順で前処理を行い、RO膜保護と水質確保を両立します。重曹(2液)透析では、酸濃縮液(A)と重炭酸濃縮液(B)はそれぞれ透析用水で所定濃度に希釈した後に混合し、未希釈で混合してのち希釈は沈殿(Ca/Mg炭酸塩)を生むため不適切です。安全監視として、透析液温監視装置は高温時に警報・加熱停止・バイパスでダイアライザ供給を遮断し、高温性溶血を防ぎます。エンドトキシン対策ではRO出口や各透析装置入口(末端)など複数箇所にエンドトキシンカット(UF)フィルタを設置し、配管内由来の汚染リスクを多層防御します。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。軟水化装置は陽イオン交換樹脂によりCa²⁺・Mg²⁺などの硬度成分をNa⁺と交換して除去する装置であり、クロラミン(残留塩素)の除去能はない。クロラミン/遊離塩素の除去は活性炭吸着装置の役割で、RO膜や下流装置の保護にも重要である。

b
不正解

誤り。2液(重曹)透析では、酸濃縮液(A)と重炭酸濃縮液(B)をそれぞれ透析用水で所定比率に希釈してから混合する。未希釈のAとBを直接混合するとCa²⁺・Mg²⁺とHCO₃⁻が反応し炭酸塩が沈殿し、配管閉塞や濃度異常の原因となる。

c
不正解

誤り。活性炭吸着装置は一般に軟水化装置の下流(後段)に設置し、硬度除去後の水からクロラミン等を吸着してRO膜を保護する。設計にはバリエーションがあるものの、国試での標準的記述では「軟水化→活性炭→RO」などの流れが採られ、上流設置とする本記載は不適切と判断する。

d
正解

正しい。透析液温監視装置は設定温(通常36〜37℃)からの逸脱を監視し、高温(例:41℃超)で警報を発しヒータ停止・自動バイパスによりダイアライザへの供給を遮断する。高温透析液は赤血球膜を障害して溶血を招くため、その防止に必須である。

e
正解

正しい。エンドトキシンは配管内で再増殖する可能性があるため、RO出口側に加え、各透析装置入口など末端にもエンドトキシンカット(UF)フィルタを設ける多段配置が推奨される。複数箇所でのバリアにより超純水準の透析液維持に寄与する。

12
第二種ME技術認定試験 - 第39回 午後
類似度 63.7%
オンラインHDFの置換液として用いられるのはどれか。
1
RO水
2
透析液
3
生理食塩液
4
アルブミン製剤
5
FFP(新鮮凍結血漿)
82
臨床工学技士国家試験 - 第18回 午後
正答率:71% 類似度 63.7%
生体内の物質移動について正しいのはどれか。
1
血液から組織への酸素の移動は能動輸送による。
2
体温が低下するとヘモグロビンから組織への酸素移動は減少する。
3
静止状態で細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動は拡散による。
4
血液の浸透圧が上昇すると水分は血管外に漏出しやすくなる。
5
糸球体濾液中の水分は大部分が遠位尿細管で再吸収される。
58
臨床工学技士国家試験 - 第13回 午後
正答率:46% 類似度 63.6%
血液透析濾過器の性能指標として誤っているのはどれか。
1
ダイアリザンス
2
タンパク異化率
3
マスバランスエラー
4
ふるい係数
5
濾過係数
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24
第二種ME技術認定試験 - 第33回 午後
類似度 63.6%
完全体外循環中には監視しない項目はどれか。
1
中心静脈圧
2
尿 量
3
気道内圧
4
心電図
5
活性化凝固時間
57
臨床工学技士国家試験 - 第13回 午後
正答率:99% 類似度 63.5%
血液透析の目的はどれか。
a
コレステロール吸着
b
血液の酸素化
c
体内老廃物質の除去
d
電解質バランスの是正
e
除水
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
59
臨床工学技士国家試験 - 第9回 午後
正答率:67% 類似度 63.5%
透析液供給装置の機能として正しいのはどれか。
a
送液
b
加温
c
濃縮
d
生成
e
混合
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
28
臨床工学技士国家試験 - 第12回 午前
正答率:52% 類似度 63.4%
低ナトリウム血症について正しいのはどれか。
a
健常者の血清ナトリウム値は約140mEq/lである。
b
高血糖は偽性低ナトリウム血症の原因となる。
c
意識レベルは低下しない。
d
直ちに生理食塩液の補給を行う。
e
抗利尿ホルモン(ADH)分泌過剰でみられる。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
28
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午前
正答率:82% 類似度 63.4%
急性腎不全に対して透析を開始しなければならないのはどれか
a
BUN 100mg/dl
b
血清HCO3- 12mEq/l
c
血清クレアチニン 8 mg/dl
d
動脈血pH 7.35
e
血清K+ 5mEq/l
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
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66
臨床工学技士国家試験 - 第9回 午後
正答率:46% 類似度 63.3%
透析液を用いない血液浄化法はどれか。
a
連続的血液濾過
b
血液透析濾過
c
間欠的腹膜透析
d
血漿交換
e
直接血液灌流
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
70
臨床工学技士国家試験 - 第34回 午後
重要度:低 正答率:62% 類似度 63.3% 解説あり
人工心肺を用いた体外循環中の電解質や内分泌系の変動で正しいのはどれか。
a
血中ナトリウム濃度は低下する。
b
血中カリウム濃度は低下する。
c
赤血球液の使用で血中カルシウム濃度は上昇する。
d
インスリンの過剰分泌により低血糖になりやすい。
e
バソプレシンは増加する。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

人工心肺(CPB)開始時は充填液による希釈、低体温、酸塩基平衡の変化、ホルモン反応(ストレス反応)などにより電解質・内分泌が系統的に変動する。ナトリウムは希釈により低下しやすい。カリウムは希釈に加え、低体温やアルカローシス、カテコラミンやインスリン投与の影響で細胞内移行が促進され低下傾向となる(ただし状況により一過性上昇をみる場面もある)。保存血や赤血球液には抗凝固剤のクエン酸が含まれ、イオン化カルシウムをキレートして低カルシウム血症を招きうるため、赤血球液使用でカルシウムが上昇するという記載は不適切である。内分泌では、体外循環の侵襲と循環動態の変化により抗利尿ホルモン(バソプレシン)が上昇する一方、インスリン分泌は低下・抵抗性が増し高血糖に傾くため「過剰分泌で低血糖」は誤りである。

選択肢別解説

a
正解

正しい。回路充填液(結晶液)による血液希釈で血清ナトリウムは初期に低下しやすく、希釈性低ナトリウム血症の傾向を示す。

b
正解

正しい。希釈に加え、低体温・アルカローシス・カテコラミンやインスリン投与などでカリウムが細胞内へ移行し、血中カリウムは低下しやすい。利尿による喪失も加わる。

c
不正解

誤り。保存血・赤血球液の抗凝固剤であるクエン酸がイオン化カルシウムをキレートするため、投与により血中カルシウムは低下方向(低カルシウム血症)となりやすい。「上昇する」は不適切。

d
不正解

誤り。CPB中はストレス反応や低体温の影響でインスリン分泌は低下し、インスリン抵抗性も増すため高血糖になりやすい。よって「過剰分泌により低血糖」は逆である。

e
正解

正しい。体外循環に伴う循環動態の変化やストレスにより抗利尿ホルモン(バソプレシン)が上昇する。水再吸収促進・血管収縮で循環を保とうとする反応である。

44
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午後
正答率:66% 類似度 63.3%
透析患者の食事療法について誤っているのはどれか。
a
透析によってたんぱく制限は緩和できる。
b
塩分制限は血圧上昇の一因となる。
c
水分制限は肺水腫を起こす。
d
上皮小体 (副甲状腺) 機能こう進症に対しリンの多い食品を制限する。
e
カリウムの多い食品は果実、野菜などである。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
75
臨床工学技士国家試験 - 第29回 午前
重要度:低 正答率:87% 類似度 63.2% 解説あり
血液透析の目的として誤っているのはどれか。
1
過剰水分の除去
2
代謝性アシドーシスの是正
3
血清カリウム濃度の是正
4
尿素の除去
5
免疫グロブリンの除去

解説

血液透析は半透膜を介した拡散と、陰圧や膜間圧差を用いた限外濾過により、体液の量と組成を腎臓の代謝・排泄機能に近づける治療である。具体的には、過剰水分は限外濾過で除去し、尿素などの低分子尿毒素やカリウムは透析液との濃度勾配による拡散で除去する。また、重炭酸を含む透析液により体内にHCO3−が補給され、代謝性アシドーシスが是正される。一方、免疫グロブリンは高分子タンパク(例:IgG約150 kDa)であり、通常の血液透析膜の孔径では透過せず、目的にも含まれない。免疫グロブリンの除去には血漿交換や免疫吸着などの血漿療法が適応となる。したがって、本問で誤り(目的ではない)は「免疫グロブリンの除去」である。

選択肢別解説

1
不正解

適切。体液過剰(浮腫や高血圧、心不全増悪の一因)に対して、透析器膜に生じさせた透膜圧(TMP)で限外濾過を行い水分を除去するのが血液透析の重要な目的である。

2
不正解

適切。腎不全では酸の排泄や重炭酸再吸収が障害され代謝性アシドーシスとなる。重炭酸を含む透析液を用いることでHCO3−が血中に補給され、酸塩基平衡が是正される。

3
不正解

適切。高カリウム血症の是正は血液透析の主要目的の一つで、血液と低カリウム濃度の透析液との濃度勾配を利用した拡散により血清カリウムを低下させる。

4
不正解

適切。尿素(約60 Da)をはじめとするクレアチニン、尿酸などの低分子尿毒素は拡散で効率よく除去され、尿毒症症状の改善に寄与する。

5
正解

不適切(本問の正答)。免疫グロブリンは高分子タンパク質で通常の血液透析膜では透過しないため、血液透析の目的には含まれない。これらを除去する必要がある病態では、血漿交換(PE)、二重濾過血漿交換(DFPP)や免疫吸着などの血漿療法を用いる。

24
第二種ME技術認定試験 - 第35回 午後
類似度 63.2%
オンラインHDF(血液透析濾過)で誤っているのはどれか。
1
透析液を補液に使う。
2
エンドトキシン捕捉フィルタが不要である。
3
専用の濾過フィルタを使用する。
4
透析液を清浄化する必要がある。
5
濾過流量によって除去性能が変化する。
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