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臨床工学技士国家試験

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第5回 午後 第67問
20件の類似問題
マイクロ波メスについて正しいのはどれか。...
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34
臨床工学技士国家試験 - 第33回 午前
重要度:標準 正答率:73% 類似度 66.7% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
ESWL — 音波
b
除細動器 — パルス波
c
電気メス — 高周波
d
電気焼灼器 — 極超短波
e
IABP — 超音波
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

医用治療機器が主として利用する物理エネルギーの対応を問う問題。ESWLは体外から収束させた衝撃波(音波の一種)で結石を破砕するため「音波」で正しい。除細動器はコンデンサに蓄えた直流エネルギーを短時間のパルスとして心筋に印加する機器であり、「パルス状の直流(パルス波)」に該当して正しい。電気メスは数百kHz〜数MHzの高周波電流によるジュール熱を利用するため「高周波」で正しい。電気焼灼器は抵抗加熱体を通電(多くは直流や低周波)して先端を高温にし焼灼する機器であり、電磁波(極超短波=マイクロ波)を用いるわけではないため誤り。IABPはヘリウムガスでバルーンを拡張・収縮させて冠灌流の増加と後負荷軽減を図る機械的補助であり、超音波は用いないため誤り。

選択肢別解説

a
正解

正しい。ESWL(体外衝撃波結石破砕術)は衝撃波を体内の結石に集束させ破砕する。衝撃波は媒体中を伝搬する音響波の一種であり、「音波」の分類に含まれる。

b
正解

正しい。除細動器はコンデンサに蓄えた直流を短時間に放電して心筋にパルス状の電流を流す(単相性・二相性パルス、台形/指数減衰波形など)。したがって「パルス波」の表現は適切である。

c
正解

正しい。電気メス(電気手術装置)は約0.3~5 MHzの高周波電流を生体に流し、組織のジュール熱で切開・凝固・止血を行うため、利用エネルギーは「高周波」である。

d
不正解

誤り。電気焼灼器は通電で先端金属を加熱する抵抗加熱を用いる機器であり、極超短波(マイクロ波)といった電磁波は用いない。極超短波を治療に用いるのはマイクロ波凝固装置やマイクロ波治療器である。

e
不正解

誤り。IABP(大動脈内バルーンパンピング)はヘリウムガスによるバルーンの拡張・収縮で機械的に循環補助を行う。超音波エネルギーは使用しない。

38
臨床工学技士国家試験 - 第34回 午前
重要度:低 正答率:53% 類似度 66.7% 解説あり
ハイパーサーミアについて正しいのはどれか。
a
腫瘍組織の血流量は温度に比例して増加する。
b
マイクロ波加熱は深部加温に適する。
c
超音波加熱は、ガスの多い臓器に適する。
d
誘導型加熱は脂肪層の発熱が大きい。
e
誘導型装置の電極パッドには冷却水を灌流する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

ハイパーサーミアは腫瘍を主として42〜43℃程度に加温し、腫瘍選択的に障害を与える治療である。腫瘍は異常で脆弱な血管網のため温度上昇に対する血流増加(熱放散)が乏しく、高温域では血流が低下して熱がこもりやすい。一方、健常組織は温度上昇で血流が増加して放熱する。加温法の原理として、マイクロ波は減衰が大きく浅部加温向き、深部加温には一般にRF帯(容量結合や磁界結合)が用いられる。容量結合(誘電型)では高インピーダンスの皮下脂肪層に電界が集中しやすく脂肪が過熱されやすい。この皮膚・脂肪の過熱を抑え、整合をとるために電極パッド(ボーラス)へ冷却水を循環させる。超音波は空気・骨との界面で強く反射し、ガス含有臓器には不適である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。腫瘍血管は構造が未熟で自律的血流調節が乏しく、温度上昇に比例して血流が増えるとはいえない。むしろ高温域では微小循環が障害され血流が低下し、熱がこもりやすい。健常組織は温度上昇で血流が増加して放熱する。

b
不正解

誤り。マイクロ波は周波数が高く組織内での減衰が大きいため、主に浅部加温に適する。深部加温には一般にRF帯の容量結合(誘電型)や磁界結合(誘導型)などが用いられる。

c
不正解

誤り。超音波は空気(ガス)との音響インピーダンス差が大きく、強い反射や散乱が生じるため、肺や消化管などガスの多い臓器には適さない。

d
正解

正しい。誘電型(容量結合)では電界による誘電損失・ジュール損失で加熱されるが、電気抵抗の高い皮下脂肪層に電界が集中しやすく、脂肪層の発熱が大きくなり過熱が問題となる。

e
正解

正しい。誘電型装置では皮膚表面や電極近傍の過熱を防ぎ、電磁界の整合を改善する目的で、電極パッド(ボーラス)に冷却水を循環(灌流)させる。

72
臨床工学技士国家試験 - 第12回 午前
正答率:74% 類似度 66.7%
CO2レーザ手術装置の運用について誤っているのはどれか。
1
可視光レーザが照射部位を示す。
2
光沢のある金属製手術器械を用いる。
3
照射野で発生した煙は排除する。
4
術者は保護眼鏡をかける。
5
誤照射傷害を防止するため生理食塩液を含ませたガーゼを用いる。
29
第二種ME技術認定試験 - 第30回 午後
類似度 66.7%
電気メスの取扱いについて誤っているのはどれか。
1
対極板は身体の平坦な部分に装着する。
2
対極板接触不良アラーム機能にはデュアルパッド型対極板を使用する。
3
対極板は減菌しないで使用する。
4
能動電極は減菌してから使用する。
5
フローティング型電気メスでは保護接地をはずす。
56
臨床工学技士国家試験 - 第4回 午後
正答率:66% 類似度 66.6%
適切な組合せはどれか。
a
超音波治療器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・麻痺筋の萎縮防止
b
光線治療器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心室細動
c
極超短波(マイクロ波)治療器・・・・・・・・腎臓結石
d
ハイパーサーミア・・・・・・・・・・・・・・・・・・悪性腫瘍
e
超短波(RF波)治療器・・・・・・・・・・・・・・慢性関節炎
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
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55
第二種ME技術認定試験 - 第36回 午後
類似度 66.5%
電気メスによる熱傷の原因として考えられないのはどれか。
1
手術中の体位変換による対極板の位置のずれ
2
メス先電極コードが身体の下敷きとなるような配置
3
血行状態が良い身体部位への対極板装着
4
接地された手術台金属部分と身体部分の接触
5
身体の部分同士がわずかな面積で接触するような体位
50
第二種ME技術認定試験 - 第35回 午前
類似度 66.4%
レーザ光およびレーザ手術装置について誤っているのはどれか。
1
可干渉性を有する。
2
指向性が強い。
3
局所的に大きなエネルギー密度が得られる。
4
可視光領域外のレーザ光であれば目に入っても傷害はない。
5
赤外領域のレーザ手術装置にはガイド光が必要である。
81
臨床工学技士国家試験 - 第13回 午後
正答率:67% 類似度 66.4%
生体の深部加温に用いられるのはどれか。
a
紫外線
b
静磁場
c
エックス線
d
電磁波
e
超音波
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
30
第二種ME技術認定試験 - 第39回 午後
類似度 66.3%
CO2レーザ手術装置について正しいのはどれか。
1
出力のフットスイッチ操作は術者ではなく本体操作者が行う。
2
術者以外は保護眼鏡の代わりに一般の眼鏡を使用してよい。
3
本体からの漏洩電磁波はない。
4
ガスボンベは手術毎に交換が必要である。
5
術野の保護には湿らせたガーゼを使用する。
73
臨床工学技士国家試験 - 第7回 午後
正答率:65% 類似度 66.2%
人体への電撃について誤っているのはどれか。
a
障害程度は電流の流出入部位によって異なる。
b
低周波電流の生体作用は主に熱作用である。
c
His束心電計を使用する場合主にマクロショック対策が必要である。
d
心内圧測定で、漏れ電流が0.1mA流れた場合は心室細動が誘発される危険がある。
e
体表誘導心電計と体内機器を併用した場合ミクロショック対策が必要である。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
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69
臨床工学技士国家試験 - 第21回 午前
正答率:76% 類似度 66.2% 解説あり
CO₂レーザ手術装置について正しいのはどれか。
a
フラッシュランプ励起を用いている。
b
レーザ波長は $10.6\mu\text{m}$ である。
c
レーザ光は水分に吸収される。
d
多関節ミラーを使用したマニピュレータで伝送する。
e
内径 $2\text{mm}$ の動脈からの出血を止められる。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

CO2レーザは気体レーザで、一般に放電(直流・高周波・パルス放電)励起で発振する。医用の代表波長は $10.6\mu\text{m}$(遠赤外)で、水に極めて強く吸収されるため、組織表面でエネルギーが急峻に減衰し、切開・蒸散に優れる一方、深部への凝固は弱い。シリカ系光ファイバはこの波長をほぼ透過できないため、導光は多関節ミラーアーム(マニピュレータ)が基本である。従って波長・吸収特性・伝送方式に関する選択肢は正しいが、太い動脈(内径2 mm)レベルの出血制御は困難であり不適切である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。CO2レーザは気体レーザで、一般に放電励起(直流・高周波・パルス放電)を用いる。フラッシュランプ励起は主として固体レーザ(例:Nd:YAG)で用いられる方式であり、CO2レーザの標準的励起法ではない。

b
正解

正しい。医用CO2レーザの主発振線は $10.6\mu\text{m}$(遠赤外)である(他に $9.6\mu\text{m}$ 付近の遷移もあるが、一般的臨床機は $10.6\mu\text{m}$ を用いる)。

c
正解

正しい。CO2レーザ光は水分(液体水・組織内水分)に強く吸収され、吸収係数が大きいため表層で急速に減衰する。その結果、表面選択的に加熱・蒸散・切開作用が得られる。

d
正解

正しい。 $10.6\mu\text{m}$ はシリカガラスや水で強く吸収されるため一般的な光ファイバ伝送はできず、手術装置では多関節ミラーアーム(マニピュレータ)で導光するのが基本である(特殊な中空導波路等もあるが標準ではない)。

e
不正解

誤り。CO2レーザは切開・蒸散に優れるが深部凝固は弱く、太い動脈(内径2 mm)の拍動性出血を確実に止血するのは困難である。一般にこのレベルの動脈出血には結紮・クリップや凝固作用の強い他レーザ(Nd:YAG 等)・電気メスなどが適する。

56
臨床工学技士国家試験 - 第15回 午前
正答率:43% 類似度 66.2%
心電図計測について正しいのはどれか。
1
電極インピーダンスの主要成分はインダクタンスである。
2
校正曲線の高さは標準で50mmである。
3
サーマルヘッド式はガルバノメータ式より周波数特性が優れている。
4
除細動器の影響は時定数回路で除去できる。
5
電気メスとの併用には有線式のモニタより無線式のモニタが有利である。
78
臨床工学技士国家試験 - 第15回 午前
正答率:66% 類似度 66.2%
各種エネルギーの生体に対する作用で誤っているのはどれか。
a
超音波の照射エネルギーが1W/cm2を超えるとキャビテーションを起こす。
b
がん組織を42.5°C以上に加温すると壊死が生じる。
c
レーザ光以外の可視光線でも網膜損傷が起こる。
d
細胞分裂が盛んな組織では放射線の感受性が高い。
e
短時間でも3Tの磁界を生体に作用させるとがんが発生する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
13
第二種ME技術認定試験 - 第37回 午後
類似度 66.0%
植込み型除細動器について正しいのはどれか。
1
放電回路はインダクタを含む。
2
二次電池を内蔵している。
3
R波同期通電の機能がある。
4
植込みは全身麻酔下で行う。
5
電極リードは左心室に留置する。
59
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午後
正答率:49% 類似度 66.0%
低周波治療器について正しいのはどれか。
1
皮膚に針電極を刺入して低周波電流を通電する。
2
使用される周波数は1MHz以上である。
3
数千Vで数msの繰り返しパルスを用いる。
4
主に麻痺筋の非活動性萎縮を予防するために使用される。
5
主に老人性痴呆の治療に使用される。
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35
第二種ME技術認定試験 - 第38回 午後
類似度 66.0%
体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)について正しいのはどれか。
1
全身麻酔が必須である。
2
超音波照準方式では造影剤を用いる。
3
生体とのカップリングに脱気水を満たしたメンブレン(袋)を用いる。
4
心電図のT波に同期させて衝撃波を照射する。
5
衝撃波の照射経路に腸管が含まれても安全に施行できる。
35
臨床工学技士国家試験 - 第30回 午後
重要度:低 正答率:91% 類似度 65.9% 解説あり
電気メスのディスポーザブル対極板の装着について正しいのはどれか。
a
対極板の一点に荷重がかからないようにする。
b
対極板の装着部には絶縁性のある消毒液を使用する。
c
対極板コードをコイル状に巻く。
d
身体が小さい場合は対極板を切って小さくする。
e
対極板と皮膚との間に空気が入らないようにする。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

電気メスの分散電極(対極板)は、メス先から体内へ流れた高周波電流を広い面積で回収し、局所の電流密度を低く保つことで熱傷を防ぐ。電流密度はおおまかに $J=\frac{I}{A}$ で表され、有効接触面積Aが小さくなると局所的にJが上がり熱傷リスクが増す。したがって、対極板は皮膚に密着させて空気の介在やしわ・浮き上がりを避け、特定部位に荷重が集中しないよう均一に貼付する。装着部位は清潔・乾燥・脱毛(必要時)とし、絶縁性の残渣を残す消毒液の使用は不適切。コードはコイル状に巻かず余長は緩やかに処理し、対極板自体を切断・加工して面積を減らすことも避ける。以上より、1と5が正しい。

選択肢別解説

a
正解

正しい。対極板の一点に荷重が集中すると接触面積が局所的に減少し、電流密度が高くなって熱傷の原因となる。均一に密着させ、骨突出部や凹凸を避けて装着するのが原則。

b
不正解

誤り。絶縁性のある消毒液(例:乾燥後に皮膜を形成するもの)の残渣は有効接触面積を減らし、電流密度を上げて熱傷の原因になる。装着部は清潔・乾燥とし、残渣を残さないことが望ましい。

c
不正解

誤り。高周波電流を扱うため、対極板コードをコイル状に巻くと不要なインダクタンスや発熱・誘導の要因となりうる。コードはねじれやループを作らず、可能な範囲でまっすぐ配索する。

d
不正解

誤り。対極板を切って小さくすると有効面積が減少し、電流密度が上昇して熱傷リスクが高まる。身体が小さい患者には小児用など適合サイズの正規製品を選択する。

e
正解

正しい。対極板と皮膚の間に空気(絶縁体)が入ると有効接触面積が減り、局所の電流密度が上がって熱傷リスクが増す。しわや気泡がないように全面を密着させる。

90
臨床工学技士国家試験 - 第11回 午前
正答率:76% 類似度 65.9%
医療の場でのEMI(電磁障害)の原因にならないのはどれか。
1
電気メス
2
携帯電話
3
パソコン
4
TVゲーム
5
補聴器
31
第二種ME技術認定試験 - 第29回 午後
類似度 65.9%
電気メスについて誤っているのはどれか。
1
対極板は身体の平坦な部分に装着する。
2
対極板コード断線アラームは対極板の接触状態を監視している。
3
ディスポーザブル対極板は滅菌する必要はない。
4
能動電極は滅菌されているものを使用する。
5
使用後に発赤が見られることがある。
83
臨床工学技士国家試験 - 第11回 午後
正答率:68% 類似度 65.9%
正しいのはどれか。
1
健常成人の産熱量は5~15Wである。
2
表在性癌の温熱治療に2.5GHzの電磁波が用いられる。
3
頭皮上で計測できる脳磁界は10-6~10-7Tである。
4
腎腫瘍を30MHzの超音波装置で描出できる。
5
ヒトの主な脳波成分は100~200Hzに含まれる。
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