血液浄化療法装置の過去問


国試第1回午後:第38問

透析器(ダイアライザ)について正しいのはどれか。

a: 中空糸型ダイアライザの中空糸の内径は200~300μm程度のものが多い。

b: ポリアクリロニトリル膜の補体活性化作用は弱い。

c: ポリウレタンは生体適合性がよいので、透析膜として使用されるようになった。

d: 従来の高圧蒸気滅菌は膜の変質をきたすため、最近エチレンオキサイドガス滅菌が用いられることが多くなってきた。

e: 最近我が国では、セルロース系の膜はほとんど用いられなくなっている。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午後:第37問

通常の血液透析の成分で、血漿中に含まれていないものはどれか。

1: 塩素イオン(Cl-)

2: 酢酸イオン(CH3COO-)

3: 重炭酸イオン(HCO3-)

4: マグネシウムイオン(Mg2+)

5: ブドウ糖(C6H12O6)

国試第32回午後:第79問

透析用患者監視装置の警報項目とその原因との組合せで正しいのはどれか。

a: 動脈側圧上昇 ----- ダイアライザ内血液凝固

b: 静脈側圧上昇 ----- 脱血不良

c: 透析液圧上昇 ----- 給水圧低下

d: 気泡混入 --------- 返血針脱落

e: 漏 血 ------------ 膜破損

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午後:第78問

体重60kgで残腎機能がない血液透析患者において、1日あたりの摂取量で適切なのはどれか。

a: 食塩 ―――――――― 12g

b: エネルギー ――――― 2000 kcal

c: リ ン ―――――――- 800 mg

d: カリウム --------―--- 3000 mg

e: 水 ------------------ 2L

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午後:第77問

血液透析において、出血性病変を有する患者にも使用可能な抗凝固薬はどれか。

a: ナファモスタットメシル酸塩

b: 低分子量ヘパリン

c: 未分画ヘパリン

d: アルガトロバン

e: ワルファリン

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午後:第76問

最も大きな細孔をもつ分離膜はどれか。

1: 逆浸透膜

2: 透析膜

3: 限外濾過膜

4: 血漿成分分画膜

5: 血漿分離膜

国試第32回午後:第75問

血液透析(HD)、血液濾過(HF)、血液透析濾過(HDF)の特徴として誤っているのはどれか。

1: HDはHDFに比べ、大分子溶質の除去に優れる。

2: HDはHFに比べ、小分子溶質の除去に優れる。

3: 後希釈法HFの補充液流量は血流量(QB)に依存する。

4: 前希釈法HDFでは大量液置換が可能である。

5: オンラインHDFでは清浄化した透析液を置換液として利用する。

国試第32回午前:第79問

透析用患者監視装置で誤っている組合せはどれか。

1: 漏血検知器 ――――― 透過光

2: 気泡検知器 ――――― 超音波

3: 濃度計 ――――――― 浸透圧

4: 温度計 ――――――― サーミスタ

5: 圧力計 ――――――― ストレインゲージ

国試第32回午前:第78問

慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)対策で誤っているのはどれか。

1: 透析時間の延長

2: 炭酸カルシウム内服

3: カルシウム受容体作動薬内服

4: 副甲状腺摘除術

5: リン含有食品の積極的な摂取

国試第32回午前:第77問

緊急時に用いられるバスキュラーアクセスはどれか。

a: 自己血管内シャント

b: 人工血管内シャント

c: 動脈表在化法

d: 動脈直接穿刺法

e: カテーテル法

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午前:第76問

市販されている成人用中空糸型ダイアライザの仕様として正しいのはどれか。

1: 中空糸内径 300μm

2: 中空糸本数 1,500本

3: 膜 厚 150μm

4: 膜面積 1.8m2

5: 血液側プライミングボリューム 300mL

国試第32回午前:第75問

血液濾過器のふるい係数について正しいのはどれか。

1: 分子量が大きいほど大きな値をとる。

2: 負の値をとることがある。

3: 小分子蛋白では、治療中経時的に上昇する。

4: 小分子蛋白では、血液系より水系の方が高い値を示す。

5: クリアランスと同じ次元をもつ。

国試第32回午前:第74問

血液透析により代替される腎臓の機能はどれか。

a: 薬物の除去

b: カリウムの除去

c: エリスロポエチンの産生

d: ビタミンDの活性化

e: 重炭酸イオンの除去

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第31回午後:第79問

維持血液透析における尿素のKt/Vについて誤っているのはどれか。

1: 透析量を表す。

2: 1.2以上が推奨されている。

3: 蛋白異化率に比例する。

4: 生命予後規定因子である。

5: 無次元数である。

国試第31回午後:第78問

維持血液透析患者の内シャントに関連した合併症はどれか。

a: スチール症候群

b: 不均衡症候群

c: 手根管症候群

d: 静脈高血圧症

e: 静脈瘤

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第31回午後:第77問

原水中の残留塩素を主として除去する水処理装置はどれか。

1: プレフィルタ

2: 軟水化装置

3: 活性炭濾過装置

4: 逆浸透装置

5: 限外濾過フィルタ

国試第31回午後:第76問

血液透析で流量[mL/min]の単位をもつ性能指標はどれか。

1: ふるい係数

2: 濾過係数

3: 限外濾過率

4: 除去率

5: 総括物質移動面積係数

国試第31回午後:第75問

血液透析と比べた連続的腹膜透析の特徴として正しいのはどれか。

a: 小分子溶質の除去に優れる。

b: 残存腎機能の保持に優れる。

c: バスキュラーアクセスが不要である。

d: 心血管系への負担が少ない。

e: 長期透析が可能である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第31回午前:第79問

血液透析施行中に静脈圧下限警報が鳴った。原因として考えられないのはどれか。

1: 脱血不良

2: ダイアライザ内の血液凝固

3: 静脈側ドリップチャンバ内の血液凝固

4: 動脈側回路の折れ曲がり

5: 静脈側回路の穿刺針からの脱落

国試第31回午前:第78問

慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の治療で正しいのはどれか。

a: 透析時間の短縮

b: 食事中リン摂取量の増加

c: 副甲状腺摘除術

d: 活性型ビタミンD製剤投与

e: 低血流量透析

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e