血液浄化療法装置の過去問


国試第31回午前:第77問

市販されている血液透析用の透析液中の濃度で正しいのはどれか。

a: 重炭酸 30mEq/L

b: カルシウム 3.0mEq/L

c: カリウム 6.0mEq/L

d: 無機リン 4.5mg/dL

e: マグネシウム 3.0mEq/L

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第31回午前:第76問

血漿交換療法について正しいのはどれか。

a: 自己免疫疾患の治療に用いられる。

b: 血小板は血漿分離膜を通過する。

c: 血漿を冷却すると濾過率が上昇する。

d: 単純血漿交換療法では置換補充液にリンゲル液を用いる。

e: 二重濾過血漿分離交換法は血漿成分分画器を用いる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第31回午前:第75問

除水制御方式として正しいのはどれか。

a: 容量比例方式

b: ベンチュリー方式

c: ダブルチャンバ方式

d: 複式ポンプ方式

e: ビスカスコントロール方式

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第31回午前:第74問

オンライン血液透析濾過で正しいのはどれか。

1: 透析液とは別にバッグに入った置換液が必要である。

2: 透析困難症とアミロイドーシスに保険適応疾患が限られる。

3: わが国では前希釈法が主流である。

4: エンドトキシン捕捉フィルタは不要である。

5: 血液浄化器には血液透析と同じダイアライザが使用される。

国試第30回午後:第79問

水処理装置とその除去対象物質との組合せで誤っているのはどれか。

1: プレフィルタ ----------- 懸濁物質(粒子成分)

2: 軟水化装置 ----------- Ca2+

3: 活性炭濾過装置 ------- Cl-

4: 逆浸透装置 ----------- Na+

5: 限外濾過フィルタ ------- Al3+

国試第30回午後:第78問

緊急時の血液浄化に使用される一時的バスキュラーアクセスはどれか。

a: 内シャント

b: 動脈表在化

c: 中心静脈カテーテル

d: 動脈直接穿刺

e: 人工血管バイパスグラフト

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第30回午後:第77問

重炭酸透析液の組成で誤っているのはどれか。

1: ナトリウム ------------- 1mEq/L

2: ブドウ糖 -------------- 100 mg/dL

3: カルシウム ------------ 3.0 mEq/L

4: 重炭酸 --------------- 30 mEq/L

5: カリウム -------------- 5.0 mEq/L

国試第30回午後:第76問

血液透析を下記の条件で施行した。血流量200mL/min透析液流量500mL/minただし、除水は無視できるものとする。このとき、動脈側尿素窒素濃度100 mg/dL静脈側尿素窒素濃度10 mg/dLであった。この透析器の尿素クリアランス[mL/min] はどれか。

1: 140

2: 160

3: 180

4: 200

5: 220

国試第30回午後:第75問

血液透析による物質除去に用いられる原理で正しいのはどれか。

a: 拡散

b: 分泌

c: 浸透

d: 再吸収

e: 限外濾過

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第30回午前:第79問

持続的血液濾過(CHF) もしくは持続的血液透析濾過(CHDF) の適応とならないのはどれか。

1: 急性腎障害

2: うっ血性心不全

3: 重症急性膵炎

4: ギラン・バレー症候群

5: 敗血症

国試第30回午前:第78問

作用発現にアンチトロンビンⅢ の存在を必要とする抗凝固薬はどれか。

a: 非分画ヘパリン

b: 低分子量ヘパリン

c: メシル酸ナファモスタット

d: アルガトロバン

e: クエン酸ナトリウム

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第30回午前:第77問

透析監視項目の異常とその原因との組合せで誤っているのはどれか。

1: 漏血 ------------------------ 透析装置ヒータの故障

2: 空気誤入 -------------------- 補液ラインの閉鎖忘れ

3: 血液側回路内圧上昇 ---------- 血液凝固

4: 血液側回路内圧低下 ---------- 脱血不良

5: 透析液濃度異常 -------------- 電気伝導度計の故障

国試第30回午前:第76問

親水化剤としてポリビニルピロリドン(PVP) を使用した透析膜はどれか。

a: エチレンビニルアルコール共重合体(EVAL)

b: ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)

c: ポリエーテルスルフォン(PES)

d: ポリスルフォン(PS)

e: ポリメチルメタクリレート(PMMA)

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第30回午前:第75問

前希釈血液透析濾過(HDF)の特徴で正しいのはどれか。

a: 後希釈HDFに比べて大量液置換が可能である。

b: 後希釈HDFに比べてアルブミン喪失量が多い。

c: 後希釈HDFに比べてフィルタ出口部での血液濃縮が起きやすい。

d: 血液透析に比べて大分子溶質の除去に劣る。

e: 同じ血流量の血液透析に比べて小分子溶質の除去に劣る。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第30回午前:第74問

血液透析によって体内に補給されるのはどれか。

1: 尿素

2: カリウム

3: ビタミンD

4: 重炭酸

5: レニン

国試第29回午後:第79問

血液透析の導入期にみられる不均衡症候群を予防する対策として誤っているのはどれか。

a: 小さな膜面積のダイアライザを使用する。

b: 高張液を返血側回路から投与する。

c: 透析時間を短くする。

d: 抗凝固薬の投与量を増量する。

e: 血流量を増加させる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第29回午後:第78問

吸着材とその適応疾患との組合せで正しいのはどれか。

a: 石油ピッチ系活性炭 薬物中毒

b: ポリミキシンB 透析アミロイド症

c: ヘキサデシル基 敗血症

d: デキストラン硫酸 潰瘍性大腸炎

e: トリプトファン ギラン・バレー症候群

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第29回午後:第77問

アフェレシスにおいて補充液を必要とする治療法はどれか。

a: 単純血漿交換

b: 直接血液灌流

c: 血球成分除去療法

d: 血漿吸着療法

e: 二重濾過血漿分離交換法

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第29回午後:第76問

水処理システムの装置と除去する目的物質との組合せで正しいのはどれか。

1: 逆浸透装置 懸濁粒子

2: プレフィルタ 遊離塩素

3: 活性炭吸着装置 マグネシウムイオン

4: 軟水化装置 ナトリウムイオン

5: 限外濾過フィルタ エンドトキシン

国試第29回午後:第75問

ダイアライザで正しいのはどれか。

1: 中空糸型では、透析液はハウジング(外筒)近傍ほど流れやすい。

2: ポリスルフォン膜は対称構造を示す。

3: 血液と透析液とは同じ向きに流れる。

4: 積層型ダイアライザが広く使用されている。

5: 生体適合性が低い膜では補体の活性化などの生体反応が少ない。