生体機能代行装置学の過去問


国試第6回午後:第37問

ファイティングの原因として誤っているのはどれか。

1: 低換気

2: 精神不安

3: 吸入酸素濃度過剰

4: 肺病変の悪化

5: 気管内チューブによる刺激

国試第6回午後:第36問

人工呼吸について誤っているのはどれか。

1: PEEPの陽圧は通常5~10cmH2Oである。

2: CPAPは自発呼吸患者に一定の気道内圧をかける様式である。

3: SIMVは自発呼吸のある患者に用いられる。

4: PEEPの副作用として心拍出量低下がある。

5: プレッシャーサポートとは自発呼気に合わせて陰圧を加えることである。

国試第6回午後:第35問

人工呼吸の開始基準で誤っているのはどれか。

a: 動脈血酸素分圧 :9mmHg以下

b: 呼吸数 :40回/分以上

c: 肺活量 :15mL/kg以下

d: 1秒量 :10mL/kg以下

e: 吸気力 :-45cmH2O

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第6回午後:第34問

人工呼吸器について誤っているのはどれか。

1: 従圧式は分泌物の多い患者や重傷呼吸不全患者に適している。

2: 従圧式では患者の呼気量のモニタが重要である。

3: 従量式では呼気量、吸入圧のモニタが重要である。

4: 従圧式では測定した換気量から必要な設定圧を調節する。

5: 従量式では1回換気量は吸気流量と吸気時間で決定される。

国試第6回午後:第33問

人工心肺による体外循環中の血液凝固時間はACT(activated clotting time)で何秒位に維持するのが適切か。

1: 100~150

2: 200~300

3: 400~600

4: 800~1,000

5: 1,000~1,500

国試第6回午後:第32問

人工心肺による常温体外循環においてヘマトクリット値(%)の安全下限値はどれか。

1: 5

2: 10

3: 20

4: 30

5: 50

国試第6回午後:第31問

人工心肺による体外循環の終了時に血液凝固能を正常化するのに用いるのはどれか。

1: ヘパリン

2: マニトール

3: 塩化カルシウム

4: 重炭酸ナトリウム

5: 硫酸プロタミン

国試第6回午後:第30問

人工心肺の血液に及ぼす影響について正しいのはどれか。

a: 赤血球の損傷

b: 血漿遊離ヘモグロビン濃度の上昇

c: 血漿たんぱくの変性

d: ヘマトクリット値の上昇

e: 血液粘度の低下

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第6回午後:第29問

体外循環について正しいのはどれか。

1: 送血用カニューレは通常、鎖骨下動脈に挿入する。

2: 送血用カニューレ部分の血流速度は遅い。

3: 脱血用カニューレは通常、右心房から挿入する。

4: 脱血には常にポンプを使用する。

5: 成人用脱血カニューレのサイズは直径約5mmである。

国試第6回午後:第28問

人工肺について正しいのはどれか。

a: 回転円盤型は現在最も多く使用されている。

b: 気泡型は血液と酸素との直接接触により酸素加を行う。

c: 膜型では薄い膜を介してガス交換が行われる。

d: 膜型では血球の破壊が発生しやすい。

e: 微小孔型透過膜はガス交換能が劣る。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第6回午前:第43問

正しいのはどれか。

a: SIMVは人工呼吸器からの離脱に用いられる。

b: SIMVはIMVよりもファイティングを起こしにくい。

c: MMVでは患者の自発呼吸が低下すると低換気に陥る。

d: IRVでは呼気時間の方が吸気時間より長くなる。

e: プレッシャーサポートは患者自身の呼吸仕事量を軽減させる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第6回午前:第42問

PEEPについて誤っているのはどれか。

a: 機能的残気量を増加させる。

b: 静脈潅流を減少させる。

c: 尿量を増加させる。

d: 脳圧を低下させる。

e: 肺胞をつぶれにくくする。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第5回午後:第58問

高気圧治療に従事する際に注意すべき点はどれか。

a: 治療前後の装置の点検

b: 治療前の患者の所持品の検査

c: 治療前後の大気圧の測定

d: 治療中の音楽の選定

e: 治療中の患者の監視

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第5回午後:第57問

高気圧酸素治療の適応として正しいのはどれか。

a: 急性一酸化炭素中毒

b: 本態性高血圧症

c: 急性中耳炎

d: 脳空気塞栓

e: バージャー病

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第5回午後:第55問

大動脈内バルーンパンピング法(IABP)によりもたらされる効果として正しいのはどれか。

1: 心臓の後負荷の増大

2: 冠動脈血流量の増加

3: 左房圧の上昇

4: 4. 動脈の収縮期圧の上昇

5: 中心静脈圧の上昇

国試第5回午後:第54問

有効面積1.5㎡の透析器を用い、血流量200ml/min、膜間圧力差200mmHgで3分間ECUMを行い120mlの濾液が得られた。限界濾過率(ml/hr/mmHg)として正しいのはどれか。

1: 6

2: 8

3: 12

4: 13.3

5: 20

国試第5回午後:第53問

通常用いられる透析液の電解質濃度(mEq/L)で誤っているのはどれか。

a: Na+ : 140

b: K+ : 4.0

c: Ca2+ : 6.0

d: Mg2+ : 1.5

e: Cl- : 105

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第5回午後:第52問

透析器(ダイアライザ)について正しいのはどれか。

a: 中空糸型ダイアライザの中空糸の内径は200~300μm程度のものが多い。

b: ポリアクリロニトリル膜の補体活性化作用は弱い。

c: ポリウレタンは生体適合性がよいので、透析膜として使用されるようになった。

d: 従来の高圧蒸気滅菌は膜の変質をきたすため、最近エチレンオキサイドガス滅菌が用いられることが多くなってきた。

e: 最近我が国では、セルロース系の膜はほとんど用いられなくなっている。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第5回午後:第51問

血液透析の標準的回路構成で重要なものはどれか。

a: ヘパリン注入ポンプ

b: 回路内圧モニタ

c: 血液再循環ポンプ

d: 脈流除去器

e: 静脈側ドリップチャンパ

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第5回午後:第50問

透析液原液・希釈水の混合方式で通常、用いないものはどれか。

1: 容量比例方式

2: 重量比例方式

3: 定量ポンプ方式

4: フィードバックコントロール方式

5: ベンチュリー方式