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臨床工学技士国家試験

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第30回 午前 第29問
20件の類似問題
トランジットタイム型超音波血流計について正しいのはどれか。...
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31
臨床工学技士国家試験 - 第37回 午前
類似度 67.9% 解説あり
超音波画像計測について正しいのはどれか。(生体計測装置学)
a
Bモードでは反射強度が弱いほど明るく表示される。
b
超音波ビームの幅が広いほど方位分解能が優れる。
c
パワードプラ法は毛細血管の血流観察に用いられる。
d
セクタ走査は心臓の観察に用いられる。
e
100 kHz程度の超音波を用いる。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

本問は超音波画像計測の基礎。Bモードは反射エコーの強度を輝度で表現し、強い反射ほど明るく表示されるため、反射が弱いほど明るいという記述は誤り。方位分解能(横方向・lateral resolution)は主にビーム幅に依存し、ビームが細いほど優れるため「幅が広いほど優れる」は誤り。パワードプラ法はドプラ信号の強度(パワー)を色で表示し、方向や速度情報は持たないが低速・微小血流に高感度で、毛細血管観察に有用で正しい。セクタ走査(フェーズドアレイ)は狭い音響窓から深部を扇形に描出でき、肋間から心臓観察に適し正しい。臨床の診断用超音波は概ね1~20 MHz帯であり、100 kHzは低すぎるため誤り。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。Bモードは反射エコーの強度を輝度で表示し、反射強度が強いほど明るく、弱いほど暗く表示される。

b
不正解

誤り。方位分解能(横方向分解能)はビーム幅に依存し、ビームが細い(幅が狭い)ほど優れる。ビーム幅が広いと隣接構造が分離できず分解能は低下する。

c
正解

正しい。パワードプラ法はドプラ信号の強度(パワー)のみを表示し、方向・速度情報はないが、低速・微小血流(毛細血管など)に対する検出感度が高い。

d
正解

正しい。セクタ走査(フェーズドアレイ)は扇形の描出で、肋間など狭い音響窓から深部の心臓を観察するのに適する。心エコーで広く用いられる。

e
不正解

誤り。診断用超音波は一般に1~20 MHz程度を用いる。100 kHz(0.1 MHz)は低すぎ、空間分解能も不十分となる。

60
臨床工学技士国家試験 - 第10回 午前
正答率:53% 類似度 67.9%
超音波診断装置について正しいのはどれか。
a
超音波探触子には圧電素子が用いられる。
b
生体組織中の音速は空気中よりも遅い。
c
超音波探触子の距離分解能は周波数が低いほど向上する。
d
超音波探触子の方位分解能は口径が大きいほど向上する。
e
STC(SDC)のツマミは体表面からの距離に応じて部位ごとに輝度を調節する。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
31
臨床工学技士国家試験 - 第38回 午前
類似度 67.8%
超音波画像計測について正しいのはどれか。
1
Bモードでは反射波信号が強いほど暗く表示される。
2
Mモードで左室駆出率が概算できる。
3
コンベックス走査ではプローブに近いほど広視野が得られる。
4
超音波の波長が短いほど深部を描出できる。
5
パワードプラ法では血流方向を表示できる。
84
臨床工学技士国家試験 - 第14回 午後
正答率:81% 類似度 67.7%
超音波について正しいのはどれか。
a
空気を含む組織をよく通過する。
b
血流方向に散乱されると周波数が変化する。
c
生体組織での減衰定数は周波数にほぼ比例する。
d
キャビテーションによる生体組織の損傷はない。
e
超音波検査は胎児の診断に用いない。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
84
臨床工学技士国家試験 - 第3回 午前
正答率:41% 類似度 67.7%
超音波検査で誤っているのはどれか。
a
ドップラは運動している物体から反射される超音波の周波数が入射超音波周波数と異なることを利用する。
b
Mモードは反射波を生じる界面の時間的動きを二次元的に表示する。
c
Bモードは反射波を基線上のスパイクとして表示する。
d
音響インピーダンスは密度と音の吸収率の積で表される。
e
超音波エコー断層法に使用される超音波の波長は0.15~1.5mmである。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
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64
臨床工学技士国家試験 - 第16回 午前
正答率:75% 類似度 67.6%
パルスオキシメータについて正しいのはどれか。
a
無侵襲モニタリングが可能である。
b
測定部位の厚みによる校正が必要である。
c
動脈性の拍動はアーチファクトの原因となる。
d
血液の光吸収特性を利用する。
e
酸素飽和度が高いと赤色光の吸光度は低下する。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
53
第二種ME技術認定試験 - 第39回 午前
類似度 67.5%
パルスオキシメトリについて正しいのはどれか。
1
プローブで組織を加温する。
2
組織を圧迫して較正する。
3
単一波長で計測する。
4
測定値をヘマトクリット値で補正する。
5
組織全体の光吸収のうち脈動成分は動脈血による。
54
第二種ME技術認定試験 - 第34回 午前
類似度 67.5%
超音波診断装置について誤っているのはどれか。
1
距離分解能は送信パルス幅が短いほど向上する。
2
周波数が高いと到達深度が浅くなる。
3
距離(深さ)の換算には約331+0.6t[m/s]の音速が用いられる(t[℃])。
4
周波数は3~12MHz程度が用いられる。
5
パルスドプラ法では1つの探触子で送受信をを行う。
30
臨床工学技士国家試験 - 第32回 午後
重要度:低 正答率:61% 類似度 67.4% 解説あり
超音波診断装置について正しいのはどれか。
a
狭窄部位の高血流速度の測定にはパルス波を用いる。
b
心臓弁運動の定量にはMモードを用いる。
c
組織性状の画像化には高調波が有用である。
d
腹部の画像描出にはセクタ走査が適している。
e
Bモード画像描出には連続波を用いる。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

超音波診断装置では、断層画像(Bモード)はパルスエコー法を用いて反射の往復時間から距離情報を得る。ドプラ計測では、深さ分解能を持つパルスドプラは測定可能速度がナイキスト限界により制限され、高速血流(狭窄ジェットなど)には深さ分解能を犠牲にしても速度上限のない連続波ドプラが有用となる。心臓の弁や壁運動評価には時間分解能の高いMモードが適し、組織の非線形伝搬で生じる高調波を利用するティッシュハーモニック画像(THI)は組織コントラストや描出の明瞭化に寄与する。腹部一般の描出にはコンベックス(リニア)走査が標準で、狭い音響窓に強いセクタ(フェーズドアレイ)は主に心エコーに適する。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。狭窄部位などの高血流速度ではパルスドプラはナイキスト限界(最大可測ドプラ周波数はPRF/2)によりエイリアシングが生じやすい。速度上限の制約がない連続波ドプラが適しており、重症大動脈弁狭窄などのジェット速度評価に用いられる。

b
正解

正しい。Mモードは深さを縦軸、時間を横軸に連続表示し、極めて高い時間分解能で弁尖や壁の運動を定量できる。心室径、心房径、僧帽弁E-Fスロープなどの計測に適する。

c
正解

正しい。ティッシュハーモニック画像(THI)は組織中の非線形伝搬で生じる第2高調波成分を用い、近距離アーチファクトやサイドローブを低減し、組織コントラストと描出の明瞭さを改善するため、組織性状の画像化に有用である。

d
不正解

誤り。腹部一般の描出には広い視野と適度な侵入能を持つコンベックス(あるいは部位によってリニア)走査が適する。セクタ走査(フェーズドアレイ)は小さな開口で肋間など狭い窓からの心臓描出に有利で腹部一般には第一選択ではない。

e
不正解

誤り。Bモードはパルスエコー法で反射の往復時間差から距離(深さ)情報を得る。連続波は距離分解能がなく、主にドプラ計測(CWドプラ)に用いられるため、Bモード描出には適さない。

49
第二種ME技術認定試験 - 第39回 午前
類似度 67.1%
観血式血圧測定法で、実際より収縮期血圧が高く、かつ拡張期血圧が低く計測されるのはどれか。
1
トランスデューサの位置が右房の位置より高い。
2
カテーテルに大きな気泡が混入している。
3
カテーテルの先端が血管壁に当たっている。
4
長い延長チューブを使用している。
5
系全体で共振が起きている。
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62
臨床工学技士国家試験 - 第15回 午前
正答率:73% 類似度 67.0%
超音波診断について正しいのはどれか。
1
電子セクタ法は単一の振動子で実現できる。
2
超音波ゼリーの音響インピーダンスは空気と同程度である。
3
エコー断層法の分解能は用いる波長の程度である。
4
ドップラー法では50MHz以上の振動数を用いる。
5
超音波ビームを肋間から入射することによって心臓を観察できる。
63
臨床工学技士国家試験 - 第8回 午前
正答率:41% 類似度 66.8%
直接血圧測定法の誤差要因のうち、平均血圧値は正しいが脈圧が減少するのはどれか。
a
トランスデューサの位置が右房の位置より高すぎる。
b
トランスデューサのドーム内に大きな気抱が入っている。
c
カテーテル先端が血管壁にあたって部分的にふさがれている。
d
カテーテルとトランスデューサの系が共振する。
e
ゼフ点がドリフトしている。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
43
第二種ME技術認定試験 - 第35回 午前
類似度 66.8%
超音波診断について正しいのはどれか。
1
心臓内腔の血流方向と速度は同時に表示できない。
2
冠動脈の狭窄部位の断面は観察できない。
3
弁口部の圧較差はパルスドプラ法で計測する。
4
鮮明な画像を得るためにはできるだけ低い周波数の超音波を用いる。
5
超音波造影剤としてマイクロバブルが使われる。
3
第二種ME技術認定試験 - 第32回 午後
類似度 66.7%
観血式血圧計について誤っているのはどれか。
1
トランスデューサには半導体ストレインゲージが使用される。
2
血圧アンプには低域遮断フィルタが使用される。
3
ダンピングデバイスは血圧波形の歪みを抑制する装置である。
4
連続した血圧モニタリングが可能である。
5
トランスデューサを大気圧に開放し、ゼロ点を合わせる。
35
第二種ME技術認定試験 - 第39回 午後
類似度 66.6%
人工心肺で用いるローラポンプについて正しいのはどれか。
1
チューブ内径とポンプ回転数の積で流量が計算できる。
2
超音波式流量計が必要である。
3
オクルージョン調整では逆流が生じないようにかたく締める。
4
オクルージョンが弱いと溶血が生じる。
5
流量は後負荷の影響を受けやすい。
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30
臨床工学技士国家試験 - 第25回 午後
重要度:低 正答率:67% 類似度 66.6% 解説あり
超音波診断装置で誤っているのはどれか。
1
超音波ビーム軸方向の2カ所を弁別する能力を距離分解能という。
2
Bモードは生体の断面をリアルタイムで観察するのに適している。
3
リニア走査方式は心臓の画像診断に適している。
4
胎児心拍数の測定にはドプラ法が用いられる。
5
腹部超音波診断に用いられる周波数は3〜5MHzである。

解説

誤りは3。心臓領域では肋骨間から小さな探触子で扇状に広い視野を得られるセクタ(位相配列)走査が適しており、リニア走査(長方形視野、接地面大)は一般に不適である。1は距離(軸)分解能の定義として正しい。距離分解能はビーム軸方向の2点を識別する能力で、空間パルス長(SPL)が短いほど向上し、高周波・パルス内サイクル数の少ない短パルスで改善する。2のBモードは輝度表示により断層像をリアルタイム観察する方式で正しい。4は胎児心拍の測定にドプラ法(ドプラ周波数偏移の検出)を用いる点で正しい。5は腹部(深部)観察に減衰を抑え深達度を確保する3〜5 MHz程度の比較的低周波を用いる点で正しい。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。距離(軸)分解能は超音波ビームの軸方向(深さ方向)で近接した2点を識別する能力を指す。これは空間パルス長(SPL)に依存し、短パルス(高周波・パルス内サイクル数が少ない)ほど向上する。

2
不正解

正しい。Bモード(輝度変調法)は反射エコーの強度を輝度で表示し、断層像をリアルタイムで観察できるため一般的な超音波診断に適する。

3
正解

誤り。リニア走査は長方形の視野で表在・血管・甲状腺などに適する。一方、心臓では肋骨間から小さな開口で広い視野を確保できるセクタ走査(位相配列:phased array)が一般的であり、心臓の画像診断にリニア走査が『適している』とはいえない。

4
不正解

正しい。胎児心拍数はドプラ法で心臓壁や血流による周波数偏移を検出し測定する(市販のドプラ胎児心音計など)。

5
不正解

正しい。腹部超音波では深部臓器を観察するため、減衰を抑えて深達度を確保できる3〜5 MHz程度の比較的低い周波数が用いられる(体格により2〜5 MHz程度で選択)。

72
臨床工学技士国家試験 - 第5回 午後
正答率:97% 類似度 66.6%
パルスオキシメータについて正しいのはどれか。
a
非侵襲的な測定ができる。
b
静脈血酸素分圧を測定する。
c
連続測定はできない。
d
血管内への色素投与時には正確な測定ができない。
e
心室細動時には測定できない。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
24
第二種ME技術認定試験 - 第40回 午後
類似度 66.3%
観血式血圧測定法について誤っているのはどれか。
1
トランスデューサのゼロ点調整は大気開放状態で行う。
2
ヘパリン加生理食塩液を持続注入する。
3
延長チューブを使用するときはなるべく柔らかいものを使用する。
4
トランスデューサのゼロ点調整は右心房の高さで行う。
5
共振現像の軽減にダンピングデバイスが有効である。
30
臨床工学技士国家試験 - 第29回 午後
重要度:低 正答率:93% 類似度 66.3% 解説あり
超音波診断装置について正しいのはどれか。
a
被曝に伴う侵襲性がある。
b
全身撮影が可能である。
c
心室の壁厚を測定できる。
d
血管内の画像が得られる。
e
実時間の撮影が可能である。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

超音波診断装置は電離放射線ではなく音波を用いるため放射線被曝がなく、一般に非侵襲的で繰り返し使用しやすい。一方で超音波は骨・空気で強く反射・減衰するため、全身を一括に撮る「全身撮影」には適さない。心エコーではMモードや2Dで左室自由壁や心室中隔の壁厚を収縮期・拡張期に定量できる。さらに血管内超音波(IVUS)ではカテーテル先端のプローブにより血管内腔から断層像を取得可能である。電子走査により高フレームレートでリアルタイム表示が可能である。以上より、正しいのは3・4・5である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。超音波は電離放射線を用いないため放射線被曝はなく、診断用出力では一般に非侵襲的に実施できる。被曝に伴う侵襲性という表現はX線/CT/核医学に当てはまるが、超音波には当てはまらない。

b
不正解

誤り。超音波は骨や空気(肺・消化管内ガス)で強く反射・減衰するため透過性が不均一で、全身を一括で描出する「全身撮影」には不向きである。目的部位ごとに探触子を当てて限られた範囲を観察する。

c
正解

正しい。心エコー(経胸壁や経食道)ではMモードや2D画像から左室壁や心室中隔の壁厚を測定でき、拡張期・収縮期の壁厚評価が可能である。

d
正解

正しい。血管内超音波(IVUS)はカテーテル先端の小型振動子で血管内腔から超音波を送受信し、血管壁の断層像を取得できるため、血管内の画像が得られる。

e
正解

正しい。電子走査・ビームフォーミングにより高フレームレートで画像更新が行われ、実時間(リアルタイム)の撮影・表示が可能である。

31
臨床工学技士国家試験 - 第27回 午前
重要度:低 正答率:72% 類似度 66.2% 解説あり
超音波を用いた画像計測について正しいのはどれか。(生体計測装置学)
1
リアルタイムでの撮影ができない。
2
100kHz〜1MHzの周波数を使用する。
3
Bモードを使用して臓器の形状を撮影する。
4
血流速の画像化にはAモードを使用する。
5
臓器での音波の透過を撮影する。

解説

医用超音波画像は、生体内の音響インピーダンス差により生じる反射(エコー)を検出して断層像をリアルタイムに表示するのが基本である。周波数は一般に1〜数十MHz(おおむね1〜30 MHz)が用いられ、低周波ほど深部まで届くが分解能は下がり、高周波ほど分解能が上がるが減衰が大きく浅部向きである。形態描出にはBモード(輝度表示)を用い、血流の計測・画像化にはドプラ法(パルス/連続波、カラードプラ等)を用いる。従って、Bモードで臓器の形状を描出するという記述が正しい。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。超音波診断の大きな利点はリアルタイム性であり、走査により毎秒数十フレーム以上の断層像を連続表示できる。よって「リアルタイムでの撮影ができない」は不正確。

2
不正解

誤り。医療用超音波は通常1〜数十MHz(代表的には約1〜30 MHz)を使用する。100 kHzは医用画像には低すぎ、1 MHz以下は特殊用途を除き一般的ではない。

3
正解

正しい。Bモード(Brightness mode)は受信エコーの強度を輝度として表示し、走査によって臓器の断層像(形状)をリアルタイムに描出する。

4
不正解

誤り。血流速の計測・画像化にはドプラ法(スペクトラルドプラ、パワードプラ、カラードプラなど)を用いる。Aモードは深さ方向に対するエコー振幅を表示する方式で、血流画像化には用いない。

5
不正解

誤り。一般的な超音波画像は透過そのものを撮っているのではなく、生体組織間の音響インピーダンス $Z=\rho c$ の差により生じる反射(エコー)を主信号として画像化している。

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