第27回国試午後70問の類似問題

国試第36回午前:第73問

人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。

1: .ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。

2: .ACT(活性化凝固時間)は150~250秒に維持する。 

3: 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。 

4: 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。 

5: 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。 

国試第34回午後:第70問

人工心肺を用いた体外循環中の電解質、内分泌系の変動で正しいのはどれか。

a: 血中ナトリウム濃度は低下する。

b: 血中カリウム濃度は低下する。

c: 赤血球液の使用で血中カルシウム濃度は上昇する。

d: インスリンの過剰分泌により低血糖になりやすい。

e: バソプレシンは増加する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第31回午前:第73問

人工心肺を用いた体外循環中に生じる大動脈解離について正しいのはどれか。

a: 大腿動脈送血では解離は生じない。

b: 濯流圧を下げた状態で人工心肺を継続する。

c: 上行大動脈は緊満する。

d: 上行大動脈の色調の変化がみられる。

e: 脱血不良となる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第7回午後:第75問

ME機器による事故の原因と症状との組み合わせで誤っているのはどれか。

1: 人工呼吸器の呼気弁の異常----------気胸

2: 人工心肺装置の貯血槽血液レベルの低下---- 空気栓塞

3: 透析用水処理装置の故障-----------硬水症候群

4: 電気メスでの高周波分流の発生-------- ミクロショック

5: 血液加温器のサーモスタットの故障-------溶血

国試第30回午後:第72問

乳幼児の人工心肺を用いた体外循環で成人と比較して正しいのはどれか。

a: 無輸血体外循環が容易である。

b: 体重1 kg 当たりの適正灌流量が少ない。

c: 目標灌流圧が低い。

d: 体液バランスの不均衡が生じやすい。

e: 急速な冷却が望ましい。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第45問

健常成人の呼吸について誤っているのはどれか。

a: 赤血球は肺で酸素を取り込む。

b: 安静時の呼吸数は毎分10~12回である。

c: 気道における死腔は約150mlである。

d: 呼吸中枢は血液温に反応する。

e: 吸気は横隔膜が弛緩するときに起こる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第31回午後:第29問

人工心肺の操作に必要でないモニタリング項目はどれか。

1: 心電図

2: 送血温

3: 脳 波

4: 動脈圧

5: 混合静脈血酸素飽和度

国試第15回午後:第51問

体外循環中の生体監視について誤っているのはどれか。

1: 動脈圧は臓器の灌流状態の指標となる。

2: 中心静脈圧は循環血液量を反映する。

3: 直腸温は深部体温を反映する。

4: 尿量は毎時20ml/kg以上に保つ。

5: 血液ガス分析値は人工肺機能の指標となる。

国試第19回午後:第53問

体外循環中の人工心肺装置内モニタ項目でないのはどれか。(体外循環装置)

1: 吹送ガス流量

2: 貯血槽内の血液レベル

3: 送血流量

4: 血液回路内圧

5: 漏血量

国試第31回午前:第71問

乳児の人工心肺を用いた体外循環で成人と比較して正しいのはどれか。

a: 無血充填時の希釈率が高くなる。

b: 体表面積当たりの至適潅流量が多い。

c: 至適潅流圧が高い。

d: 無輸血体外循環が容易である。

e: 水分バランスの管理が容易である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第11回午後:第38問

酸素運搬能の改善に効果があるのはどれか。

a: 肺内シャント率が3%から10%ヘ増加

b: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が40mmHgから60mmHgへ増加

c: ヘモグロビンが7g/dlから12g/dlへ増加

d: 心拍出量が3l /minから4.5l / minへ増加

e: ヘモグロビンの酸素飽和度が85%から98%ヘ増加

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午後:第68問

血液透析回路への空気混入時の対応はどれか。(人工腎臓装置)

a: 酸素吸入

b: トレンデレンブルグ体位で左側臥位

c: 抗凝固薬の増量

d: 血液回路の冷却

e: 静脈回路の遮断

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第35回午前:第72問

人工心肺を用いた成人体外循環における完全体外循環中の至適灌流量、至適灌流圧について正しいのはどれか。 

1: 正常生体血液循環量の3.0L/min/m2と同量を維持する必要がある。 

2: 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。 

3: 腎機能低下例では灌流量を低めに設定する必要がある。 

4: 体表面積当たりの至適灌流量は乳幼児より大きくなる。 

5: 灌流圧は平均大動脈圧で100mmHgを下回らないことが重要である。 

国試第35回午前:第30問

血液ガスの計測について誤っている組合せはどれか。 

1: pH  ガラス電極 

2: 酸素分圧  クラーク電極 

3: 二酸化炭素分圧 セバリングハウス電極 

4: 酸素飽和度(SpO2)  赤色光および赤外光の吸光度 

5: 経皮的二酸化炭素分圧 赤外光の吸光度

国試第29回午前:第67問

末梢組織の酸素需給を反映するのはどれか。

1: シャント率

2: 酸素運搬量

3: 動脈血酸素分圧

4: 呼気二酸化炭素分圧

5: 混合静脈血酸素飽和度

ME2第29回午後:第37問

人工心肺の操作・対処として誤っているのはどれか。

1: 尿の排出によって貯血量が低下してきたので補液した。

2: 動脈圧(血圧)が低いので末梢血管を収縮させる薬剤を投与した。

3: 体外循環中にACT (全血活性化凝固時間)値が低いのでプロタミンを投与した。

4: 動脈血炭酸ガス分圧が高いので人工肺への酸素流量を増やした。

5: 術野で無血視野が確保できないので吸引量を増やした。

国試第23回午前:第71問

人工心肺使用中の生体側に起こる変化はどれか。

a: 血漿遊離ヘモグロビン濃度の低下

b: 血小板数の増加

c: リンパ球数の増加

d: 補体の活性化

e: 血糖値の増加

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第11回午前:第27問

代謝性アシドーシスについて正しいのはどれか。

a: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)は上昇する。

b: 幽門狭窄症で発生する。

c: 重炭酸濃度は低下する。

d: カリウムは細胞内から細胞外に出る。

e: カルシウムイオン濃度は低下する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第35回午後:第40問

人工心肺から体内へ送られる血液の温度をモニタする箇所として正しいのはどれか。

1: 冷温水槽

2: 静脈回路

3: 人工肺の流出部

4: 血液ポンプの流出部

5: 貯血槽

国試第15回午後:第48問

体外循環時に血漿遊離ヘモグロビンの増加が認められたとき、原因でないのはどれか。

1: 人工肺など異物への血液の接触

2: 送血ポンプの圧閉度の調節不良

3: 太い送血カニューレの使用

4: 心腔内血液吸引回路からの多量の空気の吸引

5: 熱交換器における血液と温水との温度差の増大