第20回国試午後48問の類似問題

国試第34回午後:第73問

人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理で正しいのはどれか。

1: ACT(活性化凝固時間)を 200 秒以下に維持する。

2: 全回路ヘパリンコーティング人工心肺では充填時のヘパリン量を半減できる。

3: プロタミン投与によって血圧は上昇する。

4: プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避 ける。

5: プロタミン投与後も術野出血が続く場合は吸引ポンプを回し回収を続ける。

国試第18回午後:第51問

人工心肺による体外循環の至適灌流量について誤っているのはどれか。(体外循環装置)

1: 体表面積を基準に求める。

2: 血液を希釈した場合、増加させる。

3: 体温が低下した場合減少させる。

4: 混合静脈血の酸素飽和度によって調節する。

5: 体表面積あたりの成人の灌流量は乳児に比べ多い。

国試第10回午後:第57問

正しいのはどれか。

a: ブラッドアクセス用のグラフトとしてはe‐PTFEが頻用されている。

b: 内シャントでは短いカニューレを体内に留置する。

c: 標準的内シャントとしては撓骨動脈と尺側皮静脈との短絡が用いられる。

d: 動脈表在化は心臓に対する負担が大きい。

e: 単針透析では血流と同方向に穿刺する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第9回午後:第55問

体外循環中の血液希釈について誤っているのはどれか。

1: 使用する血液量の節減に役立つ。

2: 血液の酸素運搬能は低下する。

3: 末梢血液循環を円滑にする。

4: 常温下ではへマトクリット値を20~25%にする。

5: 血液粘度を上昇させる。

国試第31回午前:第71問

乳児の人工心肺を用いた体外循環で成人と比較して正しいのはどれか。

a: 無血充填時の希釈率が高くなる。

b: 体表面積当たりの至適潅流量が多い。

c: 至適潅流圧が高い。

d: 無輸血体外循環が容易である。

e: 水分バランスの管理が容易である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第12回午後:第52問

人工心肺による体外循環中に溶血の原因とならないのはどれか。

1: 過度の吸引

2: 送血カニューレにおけるジェットの形成

3: 熱交換器における加熱のしすぎ

4: 使用血液の血液型不適合

5: リンゲル液による過剰の血液希釈

国試第10回午後:第48問

人工心肺による体外循環中に血液を希釈する目的として正しいのはどれか。

a: 空気塞栓症を予防する。

b: 血液の粘度を下げる。

c: 組織灌流を良好にする。

d: 使用血液量を節減する。

e: 生体の酸素需要を促進する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第36回午後:第68問

人工心肺による体外循環時に使用する薬剤と使用目的との組合せで誤っているのはどれか。 

1: マンニトール浸透圧の調整 

2: アドレナリン心収縮力の増強 

3: ハプログロビン製剤出血の予防 

4: 乳酸加リンゲル液細胞外液の補正 

5: アルブミン製剤膠質浸透圧の調整 

ME2第33回午後:第7問

人工心肺について正しいのはどれか。

1: 気泡型人工肺が現在もっとも多く使用される。

2: 血液ポンプとしてフィンガポンプが用いられる。

3: 血液は大動脈から脱血して右心房に送られる。

4: 血液回路は塩化ビニル製である。

5: 心筋保護液は体外循環開始前に投与する。

国試第9回午後:第86問

人工臓器とその材料に要求される性質との組合せで適切でないのはどれか。

1: 人工弁 ――――――――― 抗血栓性

2: 人工関節 ―――――――― 耐摩耗性

3: 透析膜 ――――――――― 選択透過性

4: 人工血管 ―――――――― 耐熱性

5: ぺースメーカ ――――――- 耐腐食性

国試第30回午後:第72問

乳幼児の人工心肺を用いた体外循環で成人と比較して正しいのはどれか。

a: 無輸血体外循環が容易である。

b: 体重1 kg 当たりの適正灌流量が少ない。

c: 目標灌流圧が低い。

d: 体液バランスの不均衡が生じやすい。

e: 急速な冷却が望ましい。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第3回午後:第36問

体外循環時ローラポンプのオクルージョン調整法として適切なのはどれか。

1: チューブを圧迫したときのすきまが1mm程度になるようにする。

2: 圧迫したときにチューブが完全に閉じるようにする。

3: 1mの落差で液面が低下し始める点より若干きつめに調整する。

4: チューブをしごく音がかすかに聞こえる程度に調整する。

5: チューブを圧迫したときの回路内圧を測定して調整する。

国試第17回午後:第55問

人工肺のガス交換性能を向上させるものとして誤っているのはどれか。

1: ガス透過抵抗の小さいガス交換膜を選ぶ。

2: 血液の流れを不均一にして攪拌効果を上げる。

3: 血液とガス側との分圧差を大きくする。

4: 膜を厚くする。

5: 膜面積を大きくする。

国試第6回午後:第28問

人工肺について正しいのはどれか。

a: 回転円盤型は現在最も多く使用されている。

b: 気泡型は血液と酸素との直接接触により酸素加を行う。

c: 膜型では薄い膜を介してガス交換が行われる。

d: 膜型では血球の破壊が発生しやすい。

e: 微小孔型透過膜はガス交換能が劣る。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第3回午後:第47問

正しいのはどれか。

a: ブラッドアクセス用のグラフトとしては、E-PTFEが最も広く用いられている。

b: 内シャントでは短いカニュレを体内に留置する。

c: 標準的内シャントとしては、とう骨動脈と尺側皮静脈との短絡が用いられる。

d: 動脈表在化は心臓に対する負担が多い。

e: 単針透析(single needle dialysis)では血流と同方向に穿刺する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第17回午後:第50問

人工心肺による体外循環中に溶血の原因とならないのはどれか。

1: 過度の吸引

2: 送血カニューレにおけるジェットの形成

3: 熱交換器における加熱のしすぎ

4: 使用血液の血液型不適合

5: 等張電解質溶液による過剰の血液希釈

国試第24回午後:第68問

膜型人工肺で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)

1: 親水性のある膜素材が使用される。

2: シリコン膜はニ酸化炭素よりも酸素のガス透過性が高い。

3: 多孔質膜は長時間使用しても血漿成分の漏出がない。

4: 複合膜では血液が酸素と直接接触する。

5: 中空糸型の外部灌流型では血液の流れに乱流が形成される。