生体物性について誤っているのはどれか。
1: 異方性とは、例えば電気インピーダンスが生体内の部位によって異なる値を示すことをいう。
2: 非線形とは、例えば刺激強度と反応とが比例関係にないことをいう。
3: 周波数依存性とは、例えば導電率や誘電率が周波数によって変化することをいう。
4: 産熱とは、例えば人間の全身の骨格筋では60~150Wの熱を産生することをいう。
5: 細胞膜の興奮性とは、例えば神経細胞において、あるレベル以上の電気刺激で膜電位が飛躍的に変化してインパルスを発生することをいう。
生体機構のモデル表現について誤っているのはどれか。
1: 細胞の電気的モデルでは、細胞膜は静電容量で、細胞内外液はインダクタンスと抵抗との並列結合で表されている。
2: 生体の電気現象において筋や神経細胞の活動電位は電源によって表される。
3: 生体組織の機械的特性は弾性要素と粘性要素との組合せで表される。
4: 循環系の機械的モデルでは、大動脈は主に弾性素子で、全末梢血管抵抗は抵抗素子で表される。
5: 生体の熱現象のモデルは産熱、熱輸送、体表からの熱放散の各機構で表される。
電撃について正しいのはどれか。
a: 人体の反応は電流の流入出部によって異なる。
b: His束心電図検査は心臓に直接電流が流れ込み、心室細動が発生しないよう注意して行われる。
c: 皮膚に0.1mAの商用交流電流が流れるとビリビリと感じる。
d: 体表から受ける電撃により起こる事故死の多くは心筋症によるものである。
e: ミクロショックの場合、数μAの交流電流でも危険である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e