人工心肺による体外循環の至適灌流量について誤っているのはどれか。(体外循環装置)
1: 体表面積を基準に求める。
2: 血液を希釈した場合、増加させる。
3: 体温が低下した場合減少させる。
4: 混合静脈血の酸素飽和度によって調節する。
5: 体表面積あたりの成人の灌流量は乳児に比べ多い。
病態とその指標の変化との組合せで誤っているのはどれか。
1: 肺拡張低下 VT低下
2: 呼吸筋疲労 MVV(最大自発換気量)低下
3: 肺胞換気低下 PaCO2上昇
4: 低酸素血症 SpO2低下
5: 高二酸化炭素血症 A-aDo2開大
人工呼吸器および加温加湿器に装備されていない警報はどれか。
1: 吸気酸素濃度
2: 吸気ガス温度
3: 胸腔内圧
4: 分時換気量
5: 換気回数
人工呼吸器について正しいのはどれか。
a: 従量式では回路に少々洩れがあっても換気量はよく保たれる。
b: 従量式は最近あまり用いられない。
c: 従量式ではコンプライアンスの変化による換気量への影響が少ない。
d: 従圧式は補助呼吸性能がよい。
e: 従圧式の長所はPEEPができることである。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
量規定の人工呼吸器使用中に気道内圧(Paw)が図のように徐々に上昇してきた。原因として考えられるのはどれか。
1: 呼吸回路のピンホール
2: 呼気弁の閉鎖不良
3: 呼気側フィルタ目詰まり
4: 加温加湿器の水位レベルの低下
5: 気管チューブのカフ漏れ
成人の呼吸検査値について基準範囲にあるのはどれか。
1: 胸腔内圧は+10cmH2Oである。
2: 分時換気量は3lである。
3: 一回換気量は1000mlである。
4: 最大吸気圧は-20cmH2Oである。
5: 肺活量は4000mlである。
二酸化炭素について正しいのはどれか。
a: 主として腎臓で排泄される。
b: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)は換気量の指標である。
c: 血液中では炭酸水素イオン(重炭酸イオン)になるものが多い。
d: ヘモグロビンと結合する。
e: 炭酸は強酸である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
肺動脈圧が低下しているのはどれか。(循環器学)
1: 心房中隔欠損症
2: 肺動静脈瘻
3: Eisenmenger(アイゼンメンジャー)症候群
4: 僧帽弁狭窄症
5: 肺動脈狭窄症
高気圧酸素治療について誤っているのはどれか。
1: 血液の溶解酸素を増加する治療である。
2: 第1種装置は酸素で加圧することができる。
3: 加圧は毎分0.16~0.24MPa(約1.6~2.4kgf/cm2の速度で行う。
4: 耳抜きは外耳道と中耳との圧力差をなくすために行う。
5: 第2種装置とは大型(多人数用)のものをいう。
正しいのはどれか。
1: 1気圧下で乾いた空気のPO2は149mmHgである。
2: 1気圧下で37°C、湿度100%の空気のPO2は159mmHgである。
3: 肺胞気酸素分圧(PAO2)はPaCO2を変える操作を加えても変化しない。
4: 肺内シャントは肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDo2)を小さくする。
5: 肺胞気二酸化炭素分圧(PACO2)は肺胞換気量に逆比例する。
a: 肺胞気のO2分圧(PAO2)は、約100mmHgである。
b: 大気のO2分圧(PO2)は、約120mmHgである。
c: 混合静脈血のO2分圧(P O2)は、約60mmHgである。
d: 肺胞気のCO2分圧(PACO2)は、約10mmHgである。
e: 動脈血のO2分圧(PaO2)は、約100mmHgである。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の呼吸機能検査所見で誤っているのはどれか。
1: 最大換気量の減少
2: 1秒率の低下
3: 努力肺活量の増加
4: 気道抵抗の増加
5: 静肺コンプライアンスの増加
APRV(気道圧開放換気)で正しいのはどれか。
a: 全身麻酔でしばしば用いられる。
b: 筋弛緩薬を使用する。
c: 高圧相は低圧相よりも短くする。
d: 低圧相と高圧相の圧力の差によって換気量を補う。
e: 肺胞の虚脱を防ぐのに有用である。
体外循環について誤っているのはどれか。
1: 生体の酸素需要に見合う灌流量を保つ。
2: 術前の収縮期血圧を維持する。
3: 末梢血管抵抗は適正灌流量の指標となる。
4: 低体温は適正灌流量に対する安全域を拡大する。
5: 血液希釈は微小循環を改善する。
麻酔器の始業点検で誤っているのはどれか。
1: 酸素フラッシュで2L/分流れることを確認した。
2: 酸素流量をゼロにすると亜酸化窒素が遮断されることを確認した。
3: 酸素濃度計が空気で21%になることを確認した。
4: テスト肺を外すと低圧アラームが作動することを確認した。
5: 捕助酸素ボンベの内圧が10kgf/cm2(981kPa)以上であることを確認した。
肺循環について正しいのはどれか。
a: 肺動脈の血管壁は大動脈のそれに比して薄い。
b: 平均肺動脈圧は15mmHgである。
c: 動脈圧が上昇すると肺動脈圧も上昇する。
d: 肺静脈血の酸素飽和度は約75%である。
e: 肺循環時間は4~5秒である。
膜型人工肺について正しいのはどれか。
1: 吹送ガス流量を増やすとPaO2 は上昇する。
2: 吹送ガス酸素濃度を上げるとPaCO2 は低下する。
3: 多孔質膜では血液は酸素と直接接触しない。
4: 均質膜では長時間使用すると血漿漏出が起こる。
5: 外部灌流型は内部灌流型よりも血流に乱流が生じやすい。
人工呼吸器からのウィーニング中断を決定する指標となるのはどれか。
a: 毎分20以上の心拍数の増加
b: 1回換気量が10ml/kg
c: 肺活量が20ml/kg
d: pHが7.38から7.28に低下
e: 不穏状態の出現
酸素テントについて正しいのはどれか。
1: 低酸素症(酸素欠乏状態)の予防と治療に用いられる。
2: 内部に収容された患者は、完全な密閉状態に置かれる。
3: 内部は、常に95%以上の酸素濃度を保つことができる。
4: 内部に火気(カイロ、ローソク等)を持ち込んでも危険はない。
5: 内部に送り込まれる酸素には、給湿(加湿)する必要はない。
人工心肺について誤っているのはどれか。
1: 静脈から脱血し、酸素加した血液を動脈に送る。
2: 現在の人工肺の主流は気泡型人工肺である。
3: 血液ポンプにはローラポンプと遠心ポンプがある。
4: 出血を回収する吸引回路がある。
5: 代謝を下げるために低体温にすることがある。
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