臨床工学技士の業務について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)
a: 正当な理由なしに業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。
b: 医用電気機器について行える業務はJISに規定されている。
c: 機器の保守点検は臨床工学技士以外は行えない。
d: 医用電気機器の漏れ電流試験には医師の書面による指示が必要である。
e: 医療施設の受電設備の保守は業務の範囲外である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
接地が防止対策にならないのはどれか。
1: ミクロショック
2: マクロショック
3: 電気メスによる熱傷
4: 心電図への交流雑音(ハム)
5: 静電気による電子部品の破壊
各種エネルギーの人体に対する影響について誤っているのはどれか。
1: 安全性は周囲条件によって異なることがある。
2: 磁界は1T(テスラ)程度になると人体に大きな影響を及ぼす。
3: 0.1W/cm2程度の高周波電磁波により眼障害を生じることがある。
4: 48°Cの湯に入ると熱傷を起こす危険性が強い。
5: 超音波によりキャビテーションが生じるエネルギーの限界値は、熱作用が生じるよりも大きい。
JIS-T-1001「医用電気機器の安全通則」、JIS-T-1002「病院電気設備の安全基準」について正しいのはどれか。
a: 形別装着部の分類は保護手段のみに基づいている。
b: 非常電源はその電源供給継続時間のみにより一般、特別、瞬時特別に分類されている。
c: CF形機器では正常状態での患者洩れ電流を10μA以下に抑えている。
d: 等電位化接地では患者の接触可能なすべての金属表面の電位差を10mV以下にしている。
e: 接地ピン付きの3Pプラグのついた機器はすべてクラスI機器である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
電気的安全性点検方法について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)
a: 接地漏れ電流は電源プラグを正極性として最大値を測定値とする。
b: 絶縁外装の機器は外装漏れ電流を測定する必要がない。
c: B形装着部の患者漏れ電流IIIは測定する必要がない。
d: 患者測定電流は測定端子を装着部の2本のリード線につないで測定する。
e: 医用機器の定格電力は通常出力状態における平均消費電力である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
ME機器の保守管理への対応方法として適切でないのはどれか。
1: 当該ME機器に関する資料を集め整理保管する。
2: ME機器の安全に関する講習会を開く。
3: 当該ME機器のチェックリストを作成する。
4: 当該部門の電気設備について安全点検を行う。
5: 使用しているME機器の故障のチェックはすべて製造業者にまかせる。
非接地配電方式について正しいのはどれか。
a: 1線の地絡時にも電源の供給を確保することを目的としている。
b: 絶縁監視装置(アイソレーションモニタ)は必要ではない。
c: 一つの医用機器の絶縁不良事故で容易に停電を生じる。
d: 絶縁トランスが設備側にあるため、機器故障時に洩れ電流は増加する。
e: 手術室やICUのように生命維持管理装置を使う場所には設置することが望ましい。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
医療安全について正しいのはどれか。
1: インシデントの背景には数多くのアクシデントが存在する。
2: 入院患者が転倒したが、怪我はなかったので報告しなかった。
3: 電子カルテを導入すれば患者誤認のリスクはなくなる。
4: 与薬前に薬品名と患者名を同僚とダブルチェックした。
5: 医療事故を減らすには原因追及よりも責任追及が重要である。
電撃について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)
a: 人体の反応は電流の流出入部位によって異なる。
b: His束心電図検査は、心室細動が発生しないように注意して行われる。
c: 皮膚に0.1mAの商用交流電流が流れるとビリビリと感じる。
d: 体表から受ける電撃によって起こる事故死の多くは心筋症によるものである。
e: ミクロショックの場合数μAの商用交流電流でも危険である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
各種エネルギーの安全限界で正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)
a: 商用交流1秒間通電による離脱限界電流は1mAである。
b: 高周波電流による眼障害限界は1W/cm2である。
c: 超音波による生殖細胞への安全限界は1W/cm2である。
d: 1kHzを超える漏れ電流の許容値は1kHzの倍数分だけ多い。
e: 患者装着部の熱傷安全限界は41°Cである。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
エネルギーの生体作用について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)
1: 皮膚に対する熱作用効果は高周波電磁波の方が超音波より低い。
2: 生殖細胞に対する超音波の安全限界は10mW/cm2である。
3: 熱傷を起こす温度は患者短時間接触のとき、43°Cである。
4: 眼障害に対する高周波電磁波の安全限界は100mW /cm2である。
5: ミクロショックで心室細動を起こす低周波電流は10μAである。