第34回午後第53問の類似問題

第53回午後:第91問

胃癌について正しいのはどれか。  

1: 噴門部に好発する。

2: 放射線療法が有効である。

3: 組織型で最も多いのは腺癌である。

4: 我が国では発症率が増加している。

5: 我が国の悪性腫瘍による死因の第一位である。

  • 答え:3
  • 解説:胃癌は、胃の出口で十二指腸へと繋がる幽門前庭部に好発し、組織型で最も多いのは腺癌である。日本では胃癌の発症率は低下しており、悪性腫瘍による死因としては3位である。
  • 胃癌は噴門部ではなく、胃の出口で十二指腸へと繋がる幽門前庭部に好発するため、選択肢1は間違いです。
  • 胃癌の治療は外科的治療が中心であり、放射線療法は十分な治療効果が期待できないため、通常は行われない。選択肢2は間違いです。
  • 胃癌の組織型で最も多いのは腺癌であり、特に管状腺癌や乳頭腺癌が多い。選択肢3は正しいです。
  • 日本では胃癌の発症率は低下しており、選択肢4は間違いです。
  • 以前は胃癌が日本の悪性腫瘍による死因の第一位だったが、最近は漸減し、肺癌、大腸癌に次いで3位である。選択肢5は間違いです。
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第38回午後:第55問

我が国で発生頻度が最も高い肺がんはどれか。  

1: 腺がん

2: 扁平上皮がん

3: 腺扁平上皮がん

4: 大細胞がん

5: 小細胞がん

第50回午前:第94問

大腸癌について誤っているのはどれか。  

1: 食生活が発症に影響する。

2: 組織型は腺癌が最も多い。

3: 転移は肺転移が最も多い。

4: 我が国では胆管癌より有病率が高い。

5: 便潜血陽性が診断上重要な所見である。

第57回午前:第92問

食道癌について正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 腺癌が90%を占める。

3: リンパ行性転移は稀である。

4: 飲酒・喫煙は発症に関与する。

5: 中部食道よりも下部食道の発症率が高い。

  • 答え:4
  • 解説:食道癌に関する正しい選択肢は、飲酒・喫煙が発症に関与するというものです。食道癌は男性に多く、扁平上皮癌が主な組織型であり、リンパ行性転移が多く見られます。また、中部食道の発症率が最も高いとされています。
  • 食道癌は女性よりも男性に多く、男性は女性より6倍多いと報告されているため、この選択肢は誤りです。
  • 食道癌の組織型では、扁平上皮癌が90%を占めており、腺癌は5%未満です。この選択肢は誤りです。
  • 食道癌ではリンパ行性転移が多く見られ、予後不良の原因となります。この選択肢は誤りです。
  • 飲酒・喫煙は食道癌の発症要因となり、両方の摂取習慣がある場合、発症率が高まります。この選択肢は正しいです。
  • 食道癌の部位別発症率では、中部食道が半数を占めており、下部食道は約25%です。この選択肢は誤りです。
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第36回午後:第51問

頭蓋内腫瘍について誤っているのはどれか。  

1: 下垂体腫瘍では内分泌異常を呈しやすい。

2: 神経鞘腫は三叉神経に好発する。

3: 髄膜腫は手術的治療が比較的容易である。

4: 成人ではテント上腫瘍が多い。

5: 転移性腫瘍の原発巣は肺が多い。

第55回午前:第92問

食道癌で正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 高血圧は危険因子である。

3: 好発部位は頸部食道である。

4: 組織型は扁平上皮癌が多い。

5: ヘリコバクター・ピロリ菌が発症に関与する。

  • 答え:4
  • 解説:食道癌は男性に多く、喫煙や飲酒、熱い食べ物、食品添加物などの食物中の発癌物質が危険因子とされる。日本では中部食道に発生するものが多く、組織型は扁平上皮癌が90%以上を占める。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃癌や慢性胃炎、胃潰瘍と関連がある。
  • 女性に多いというのは誤りで、食道癌は男性に多いとされています。
  • 高血圧は食道癌の危険因子ではなく、喫煙や飲酒、熱い食べ物、食品添加物などの食物中の発癌物質が危険因子とされています。
  • 好発部位は頸部食道ではなく、日本では中部食道に発生するものが多いとされています。
  • 正解です。食道癌の組織型は扁平上皮癌が90%以上を占めています。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌は食道癌とは関連がなく、胃癌や慢性胃炎、胃潰瘍などと関連があるとされています。
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第36回午後:第52問

扁平上皮癌はどれか。  

1: 食道癌

2: 胃 癌

3: 膵 癌

4: 大腸癌

5: 乳 癌

第57回午前:第95問

がんについて正しいのはどれか。  

1: 環境は発生要因である。

2: 緩和ケアは術後に開始する。

3: 年齢調整死亡率は上昇している。

4: 一つのがん抑制遺伝子により発症する。

5: 我が国のがん死亡数は胃癌が最も多い。

  • 答え:1
  • 解説:がんの発生要因には環境的要因と遺伝的要因があり、環境的要因が正解である。他の選択肢は、緩和ケアの開始時期、年齢調整死亡率の動向、がん抑制遺伝子の働き、日本のがん死亡数の順位に関する誤った情報である。
  • 環境はがんの発生要因であり、感染症、飲食物、空気、放射線、代謝・内分泌的要因などが環境的要因として関与している。この選択肢は正しい。
  • 緩和ケアは術後に開始するのではなく、治療開始時から行うことで患者と家族のQOLを向上させることを目的としている。この選択肢は誤りである。
  • 年齢調整死亡率は基準人口を用いて年齢構成を補正した死亡率であり、がんの年齢調整死亡率は減少している。この選択肢は誤りである。
  • がんは一つのがん抑制遺伝子によって発症するわけではなく、Rbやp53など複数のがん抑制遺伝子が関与している。この選択肢は誤りである。
  • 日本のがん死亡数(2020年)では、肺がんが最も多く、次に大腸がん、そして胃がんが3位である。この選択肢は誤りである。
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第40回午後:第54問

誤っているのはどれか。  

1: 良性腫瘍は浸潤性に発育する。

2: 良性腫瘍の発育は遅い。

3: 悪性腫瘍は転移しやすい。

4: 悪性腫瘍は異型性が強い。

5: 悪性腫瘍は未分化型が多い。

第55回午後:第76問

悪性腫瘍細胞の特徴で誤っているのはどれか。  

1: 増殖が速い。

2: 核分裂が多い。

3: 染色体異常が多い。

4: 核/細胞質比が小さい。

5: 未分化型は悪性度が高い。

  • 答え:4
  • 解説:悪性腫瘍細胞は、正常細胞と比較して増殖速度が速く、核分裂の頻度も高く、染色体異常が多いという特徴があります。また、分化度の低い未分化型は悪性度が高い傾向があります。しかし、核/細胞質比が小さいというのは誤りで、悪性腫瘍細胞では核/細胞質比が大きくなることが一般的です。
  • 選択肢1は正しいです。悪性腫瘍細胞は正常細胞と比較して増殖速度が速いため、腫瘍の成長が早く進みます。
  • 選択肢2も正しいです。悪性腫瘍細胞は正常細胞よりも増殖速度が速いため、核分裂の頻度も高くなります。
  • 選択肢3も正しいです。悪性腫瘍細胞は正常細胞よりも染色体異常が多く、欠損や転座などがみられることが一般的です。
  • 選択肢4は誤りです。悪性腫瘍細胞では、核腫大がみられることから、正常細胞よりも核/細胞質比が大きくなることが一般的です。
  • 選択肢5は正しいです。悪性腫瘍細胞において、分化度の低い、未分化・低分化細胞は、悪性度が高く、活発に増殖する傾向があります。
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第42回午後:第53問

悪性腫瘍の特徴で誤っているのはどれか。  

1: 転移が多い。

2: 再発率が高い。

3: 細胞の異型性が強い。

4: 浸潤性に発育する。

5: 細胞の分化度が高い。

第56回午後:第75問

がんとその原因となる病原体との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 膀胱癌 ── ヘリコバクター・ピロリ菌

2: 肝細胞癌 ── B型肝炎ウイルス

3: 子宮頸癌 ── ヒトパピローマウイルス

4: 成人T細胞白血病 ── Epstein Barrウイルス

5: 慢性骨髄性白血病 ── HTLV-I

  • 答え:2 ・3
  • 解説:がんは様々な原因で発生するが、特定の病原体が原因となることもある。この問題では、がんとその原因となる病原体の正しい組み合わせを選ぶことが求められている。
  • 膀胱癌はヘリコバクター・ピロリ菌とは関係がない。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんの原因となることが知られている。
  • 肝細胞癌はB型肝炎ウイルスが原因となることがある。B型肝炎ウイルスは肝臓に感染し、慢性化すると肝硬変や肝細胞癌を引き起こすことがある。
  • 子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となることがある。特定のHPVのタイプは子宮頸癌のリスクを高めることが知られており、HPVワクチンが予防策として推奨されている。
  • 成人T細胞白血病はEpstein Barrウイルスではなく、HTLV-I(ヒトT細胞白血病ウイルス)が原因となる。Epstein Barrウイルスは、伝染性単核症やバーキットリンパ腫などの原因となる。
  • 慢性骨髄性白血病はウイルスに関係しない。慢性骨髄性白血病は、染色体の異常(フィラデルフィア染色体)が原因となることが知られている。HTLV-Iは成人T細胞白血病の原因となる。
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第54回午前:第75問

病原体と腫瘍発生との組合せで誤っているのはどれか。  

1: A型肝炎ウイルス―――――肝細胞癌

2: Epstein Barrウイルス――――Burkittリンパ腫

3: HTLV-Ⅰ―――――――――成人T細胞白血病

4: ヒトパピローマウイルス ―― 子宮頸癌

5: ヘリコバクター・ピロリ菌――胃癌

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、病原体と腫瘍発生の関連性について問われています。正しい組み合わせは、2:Epstein BarrウイルスとBurkittリンパ腫、3:HTLV-Ⅰと成人T細胞白血病、4:ヒトパピローマウイルスと子宮頸癌、5:ヘリコバクター・ピロリ菌と胃癌です。誤っている組み合わせは1:A型肝炎ウイルスと肝細胞癌です。
  • A型肝炎ウイルスはA型肝炎を引き起こしますが、慢性化せず、肝細胞癌との直接的な関連性はありません。肝細胞癌は主にC型肝炎やB型肝硬変と関連しています。
  • Epstein Barrウイルスは、非ホジキンリンパ腫の一種であるBurkittリンパ腫の発症に関与しています。これは週単位で病勢が進行する超高悪性度のB細胞性リンパ腫です。
  • HTLV-Ⅰは、成人T細胞白血病の発症に関与しています。これは悪性度の高いT細胞性リンパ腫で、HTLV-Ⅰの感染が原因となります。
  • ヒトパピローマウイルスは、子宮頸癌の発症に関与しています。特に高危険群のHPV感染が契機となり、子宮頸癌は約80%が扁平上皮癌で、20~40歳代に好発します。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃癌の発症に関与しています。また、慢性胃炎や胃潰瘍とも関連があります。胃癌の大部分は腺癌です。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第57回午後:第76問

骨転移を最も生じやすいのはどれか。  

1: 胃 癌

2: 肝臓癌

3: 前立腺癌

4: 大腸癌

5: 膀胱癌

  • 答え:3
  • 解説:骨転移が最も生じやすいのは、男性では前立腺癌(65~75%)、女性では乳癌(65~75%)である。この問題では、前立腺癌が最も骨転移を生じやすいとされている。
  • 胃癌の骨転移の頻度は低いため、この選択肢は正しくありません。
  • 肝臓癌の骨転移の頻度は低いため、この選択肢は正しくありません。
  • 前立腺癌の骨転移の頻度は65~75%と高く、最も骨転移を生じやすいとされているため、この選択肢が正解です。
  • 大腸癌の骨転移の頻度は低いため、この選択肢は正しくありません。
  • 膀胱癌の骨転移の頻度は40%であり、前立腺癌よりも低いため、この選択肢は正しくありません。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第52回午前:第37問

ポピュレーションアプローチによる予防の対象として最も適切なのはどれか。  

1: 膵臓癌

2: 白内障

3: 生活習慣病

4: 統合失調症

5: 慢性腎臓病〈CKD〉

第37回午後:第55問

若年者に多い腫瘍はどれか。  

1: 子宮筋腫

2: 膵癌

3: 悪性黒色腫

4: 骨肉腫

5: 大腸癌

第42回午後:第55問

若年者に多い腫瘍はどれか。  

1: 子宮筋腫

2: 膵癌

3: 悪性黒色腫

4: 骨肉腫

5: 大腸癌

第53回午後:第36問

骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍はどれか。  

1: 腎癌

2: 乳癌

3: 肝癌

4: 膵臓癌

5: 胆嚢癌

  • 答え:2
  • 解説:骨転移を生じやすい悪性腫瘍は、乳癌(79%)、前立腺癌(76.7%)、肺癌(52.7%)とされる。乳癌は乳房の近くにある腋窩リンパ節や、胸の前方中央を縦に構成する胸骨のそばの内胸リンパ節、鎖骨上のリンパ節に転移しやすい。
  • 腎癌の骨転移の発生率は、15%とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
  • 乳癌の骨転移の発生率は、79%とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍である。
  • 肝癌の骨転移の発生率は、16%とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
  • 膵臓癌の骨転移の発生率は、15%以下とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
  • 胆嚢癌の骨転移の発生率は、15%以下とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午後:第85問

結核について正しいのはどれか。  

1: 病変は肺に限局する。

2: 菌は胃酸の中では死滅する。

3: 初期から閉塞性換気障害を呈する。

4: 我が国では新規発症は年間100例未満である。

5: 診断した医師は保健所に届け出なければならない。

第48回午前:第76問

重症筋無力症を合併することが多いのはどれか。  

1: 肺癌

2: 乳癌

3: 中皮腫

4: 胸腺腫

5: 食道癌