第38回午後第55問の類似問題
正しいのはどれか。
1: 肺の小細胞癌は進行が緩徐である。
2: 胃癌では扁平上皮癌が多い。
3: 大腸癌は上行結腸に好発する。
4: 肝細胞癌は肝硬変に合併する。
5: 膵癌は女性に多い。
胃癌について正しいのはどれか。
1: 噴門部に好発する。
2: 放射線療法が有効である。
3: 組織型で最も多いのは腺癌である。
4: 我が国では発症率が増加している。
5: 我が国の悪性腫瘍による死因の第一位である。
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答え:3
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解説:胃癌は、胃の出口で十二指腸へと繋がる幽門前庭部に好発し、組織型で最も多いのは腺癌である。日本では胃癌の発症率は低下しており、悪性腫瘍による死因としては3位である。
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胃癌は噴門部ではなく、胃の出口で十二指腸へと繋がる幽門前庭部に好発するため、選択肢1は間違いです。
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胃癌の治療は外科的治療が中心であり、放射線療法は十分な治療効果が期待できないため、通常は行われない。選択肢2は間違いです。
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胃癌の組織型で最も多いのは腺癌であり、特に管状腺癌や乳頭腺癌が多い。選択肢3は正しいです。
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日本では胃癌の発症率は低下しており、選択肢4は間違いです。
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以前は胃癌が日本の悪性腫瘍による死因の第一位だったが、最近は漸減し、肺癌、大腸癌に次いで3位である。選択肢5は間違いです。
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科目:がん関連障害と臨床医学
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大腸癌について誤っているのはどれか。
1: 食生活が発症に影響する。
2: 組織型は腺癌が最も多い。
3: 転移は肺転移が最も多い。
4: 我が国では胆管癌より有病率が高い。
5: 便潜血陽性が診断上重要な所見である。
扁平上皮癌はどれか。
1: 食道癌
2: 胃 癌
3: 膵 癌
4: 大腸癌
5: 乳 癌
がんについて正しいのはどれか。
1: 環境は発生要因である。
2: 緩和ケアは術後に開始する。
3: 年齢調整死亡率は上昇している。
4: 一つのがん抑制遺伝子により発症する。
5: 我が国のがん死亡数は胃癌が最も多い。
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答え:1
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解説:がんの発生要因には環境的要因と遺伝的要因があり、環境的要因が正解である。他の選択肢は、緩和ケアの開始時期、年齢調整死亡率の動向、がん抑制遺伝子の働き、日本のがん死亡数の順位に関する誤った情報である。
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環境はがんの発生要因であり、感染症、飲食物、空気、放射線、代謝・内分泌的要因などが環境的要因として関与している。この選択肢は正しい。
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緩和ケアは術後に開始するのではなく、治療開始時から行うことで患者と家族のQOLを向上させることを目的としている。この選択肢は誤りである。
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年齢調整死亡率は基準人口を用いて年齢構成を補正した死亡率であり、がんの年齢調整死亡率は減少している。この選択肢は誤りである。
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がんは一つのがん抑制遺伝子によって発症するわけではなく、Rbやp53など複数のがん抑制遺伝子が関与している。この選択肢は誤りである。
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日本のがん死亡数(2020年)では、肺がんが最も多く、次に大腸がん、そして胃がんが3位である。この選択肢は誤りである。
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科目:がん関連障害と臨床医学
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病理学的な悪性度が最も高いのはどれか。
1: 髄膜腫
2: 血管芽腫
3: 神経鞘腫
4: 神経膠芽腫
5: 下垂体腺腫
我が国で生涯有病率が最も高いのはどれか。
1: うつ病
2: てんかん
3: 強迫性障害
4: 統合失調症
5: パニック障害
原発性脳腫瘍で最も予後が悪いのはどれか。
1: 膠芽腫
2: 上衣腫
3: 下垂体腺腫
4: 星状細胞腫
5: 乏突起膠腫
骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍はどれか。
1: 腎癌
2: 乳癌
3: 肝癌
4: 膵臓癌
5: 胆嚢癌
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答え:2
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解説:骨転移を生じやすい悪性腫瘍は、乳癌(79%)、前立腺癌(76.7%)、肺癌(52.7%)とされる。乳癌は乳房の近くにある腋窩リンパ節や、胸の前方中央を縦に構成する胸骨のそばの内胸リンパ節、鎖骨上のリンパ節に転移しやすい。
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腎癌の骨転移の発生率は、15%とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
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乳癌の骨転移の発生率は、79%とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍である。
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肝癌の骨転移の発生率は、16%とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
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膵臓癌の骨転移の発生率は、15%以下とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
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胆嚢癌の骨転移の発生率は、15%以下とされる。これは骨転移を最も生じやすい悪性腫瘍ではない。
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科目:内科疾患
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重要度:プレミアム特典
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病理学的な悪性度が最も高いのはどれか。
1: 海綿状血管腫
2: 下垂体腺腫
3: 神経膠芽腫
4: 神経鞘腫
5: 髄膜腫
肺結核でみられないのはどれか。
1: ゴム腫
2: ラングハンス巨細胞
3: 類上皮細胞
4: 乾酪壊死
5: 空洞形成
食道癌について正しいのはどれか。
1: 女性に多い。
2: 腺癌が90%を占める。
3: リンパ行性転移は稀である。
4: 飲酒・喫煙は発症に関与する。
5: 中部食道よりも下部食道の発症率が高い。
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答え:4
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解説:食道癌に関する正しい選択肢は、飲酒・喫煙が発症に関与するというものです。食道癌は男性に多く、扁平上皮癌が主な組織型であり、リンパ行性転移が多く見られます。また、中部食道の発症率が最も高いとされています。
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食道癌は女性よりも男性に多く、男性は女性より6倍多いと報告されているため、この選択肢は誤りです。
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食道癌の組織型では、扁平上皮癌が90%を占めており、腺癌は5%未満です。この選択肢は誤りです。
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食道癌ではリンパ行性転移が多く見られ、予後不良の原因となります。この選択肢は誤りです。
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飲酒・喫煙は食道癌の発症要因となり、両方の摂取習慣がある場合、発症率が高まります。この選択肢は正しいです。
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食道癌の部位別発症率では、中部食道が半数を占めており、下部食道は約25%です。この選択肢は誤りです。
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科目:がん関連障害と臨床医学
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頭蓋内腫瘍について誤っているのはどれか。
1: 下垂体腫瘍では内分泌異常を呈しやすい。
2: 神経鞘腫は三叉神経に好発する。
3: 髄膜腫は手術的治療が比較的容易である。
4: 成人ではテント上腫瘍が多い。
5: 転移性腫瘍の原発巣は肺が多い。
骨転移を最も生じやすいのはどれか。
1: 胃 癌
2: 肝臓癌
3: 前立腺癌
4: 大腸癌
5: 膀胱癌
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答え:3
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解説:骨転移が最も生じやすいのは、男性では前立腺癌(65~75%)、女性では乳癌(65~75%)である。この問題では、前立腺癌が最も骨転移を生じやすいとされている。
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胃癌の骨転移の頻度は低いため、この選択肢は正しくありません。
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肝臓癌の骨転移の頻度は低いため、この選択肢は正しくありません。
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前立腺癌の骨転移の頻度は65~75%と高く、最も骨転移を生じやすいとされているため、この選択肢が正解です。
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大腸癌の骨転移の頻度は低いため、この選択肢は正しくありません。
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膀胱癌の骨転移の頻度は40%であり、前立腺癌よりも低いため、この選択肢は正しくありません。
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科目:がん関連障害と臨床医学
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重要度:プレミアム特典
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