第57回午前第95問の類似問題

第53回午後:第91問

胃癌について正しいのはどれか。  

1: 噴門部に好発する。

2: 放射線療法が有効である。

3: 組織型で最も多いのは腺癌である。

4: 我が国では発症率が増加している。

5: 我が国の悪性腫瘍による死因の第一位である。

  • 答え:3
  • 解説:胃癌は、胃の出口で十二指腸へと繋がる幽門前庭部に好発し、組織型で最も多いのは腺癌である。日本では胃癌の発症率は低下しており、悪性腫瘍による死因としては3位である。
  • 胃癌は噴門部ではなく、胃の出口で十二指腸へと繋がる幽門前庭部に好発するため、選択肢1は間違いです。
  • 胃癌の治療は外科的治療が中心であり、放射線療法は十分な治療効果が期待できないため、通常は行われない。選択肢2は間違いです。
  • 胃癌の組織型で最も多いのは腺癌であり、特に管状腺癌や乳頭腺癌が多い。選択肢3は正しいです。
  • 日本では胃癌の発症率は低下しており、選択肢4は間違いです。
  • 以前は胃癌が日本の悪性腫瘍による死因の第一位だったが、最近は漸減し、肺癌、大腸癌に次いで3位である。選択肢5は間違いです。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第34回午後:第53問

正しいのはどれか。  

1: 肺の小細胞癌は進行が緩徐である。

2: 胃癌では扁平上皮癌が多い。

3: 大腸癌は上行結腸に好発する。

4: 肝細胞癌は肝硬変に合併する。

5: 膵癌は女性に多い。

第55回午前:第96問

てんかんで正しいのはどれか。  

1: 遺伝素因はない。

2: 意識障害が必発する。

3: 高齢発症は稀である。

4: 病因は特発性と症候性に分けられる。

5: 我が国の患者は約10万人と推定されている。

  • 答え:4
  • 解説:てんかんは、発生原因により特発性と症候性に分けられる。特発性は遺伝素因の関与が大きく、症候性は脳の器質的障害によるものである。また、意識障害は発作の種類により生じる場合もあれば生じない場合もある。高齢発症は稀ではなく、増加傾向にある。日本のてんかん患者数は約100万人と推定されている。
  • 選択肢1は間違いです。特発性てんかんの発症には遺伝素因の関与が大きいとされ、症候性てんかんの発症も遺伝素因の関与が否定できないとされています。
  • 選択肢2は間違いです。てんかん発作のうち、複雑部分発作や全般発作は意識障害を生じますが、単純部分発作は意識障害を生じないため、意識障害が必ずしも発生するわけではありません。
  • 選択肢3は間違いです。てんかんの発病年齢は幼少期から思春期までが最も多く、20歳以降で急激に減少しますが、60歳以降に再び上昇し、高齢初発てんかんの患者数は増加傾向にあります。
  • 選択肢4は正しいです。てんかんは発生原因により特発性と症候性に分けられます。特発性は遺伝素因以外に発作を起こす原因が不明なものであり、症候性は脳炎や脳血管障害、脳腫瘍、外傷など脳の器質的障害によるものです。
  • 選択肢5は間違いです。てんかんの有病率は人口1000対3~10と考えられており、日本におけるてんかん患者数は約100万人と推定されています。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第50回午前:第94問

大腸癌について誤っているのはどれか。  

1: 食生活が発症に影響する。

2: 組織型は腺癌が最も多い。

3: 転移は肺転移が最も多い。

4: 我が国では胆管癌より有病率が高い。

5: 便潜血陽性が診断上重要な所見である。

第38回午後:第55問

我が国で発生頻度が最も高い肺がんはどれか。  

1: 腺がん

2: 扁平上皮がん

3: 腺扁平上皮がん

4: 大細胞がん

5: 小細胞がん

第50回午後:第85問

結核について正しいのはどれか。  

1: 病変は肺に限局する。

2: 菌は胃酸の中では死滅する。

3: 初期から閉塞性換気障害を呈する。

4: 我が国では新規発症は年間100例未満である。

5: 診断した医師は保健所に届け出なければならない。

第57回午前:第92問

食道癌について正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 腺癌が90%を占める。

3: リンパ行性転移は稀である。

4: 飲酒・喫煙は発症に関与する。

5: 中部食道よりも下部食道の発症率が高い。

  • 答え:4
  • 解説:食道癌に関する正しい選択肢は、飲酒・喫煙が発症に関与するというものです。食道癌は男性に多く、扁平上皮癌が主な組織型であり、リンパ行性転移が多く見られます。また、中部食道の発症率が最も高いとされています。
  • 食道癌は女性よりも男性に多く、男性は女性より6倍多いと報告されているため、この選択肢は誤りです。
  • 食道癌の組織型では、扁平上皮癌が90%を占めており、腺癌は5%未満です。この選択肢は誤りです。
  • 食道癌ではリンパ行性転移が多く見られ、予後不良の原因となります。この選択肢は誤りです。
  • 飲酒・喫煙は食道癌の発症要因となり、両方の摂取習慣がある場合、発症率が高まります。この選択肢は正しいです。
  • 食道癌の部位別発症率では、中部食道が半数を占めており、下部食道は約25%です。この選択肢は誤りです。
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第52回午前:第37問

ポピュレーションアプローチによる予防の対象として最も適切なのはどれか。  

1: 膵臓癌

2: 白内障

3: 生活習慣病

4: 統合失調症

5: 慢性腎臓病〈CKD〉

第46回午前:第36問

がん患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 疼痛ケアを優先する。

2: 手術前には開始しない。

3: 余命3か月で終了とする。

4: 化学療法実施時は中止とする。

5: 骨転移があれば安静とする。

第53回午前:第96問

高齢初発てんかんについて正しいのはどれか。  

1: 特発性てんかんが多い。

2: 患者数は減少傾向にある。

3: 部分発作を呈することが多い。

4: てんかん重積状態に至ることはない。

5: 抗てんかん薬が無効であることが多い。

  • 答え:3
  • 解説:高齢初発てんかんは症候性てんかんが多く、患者数は増加傾向にあります。部分発作が多く、意識障害が起こることが多いため、誤診されることもあります。また、てんかん重積状態に至ることがあり、治療は抗てんかん薬が中心で効果が高いとされています。
  • 選択肢1は間違いです。高齢初発てんかんの大部分は症候性てんかんであり、特発性てんかんは少ないです。特発性てんかんは小児に多く見られます。
  • 選択肢2は間違いです。高齢初発てんかんの患者数は増加傾向にあります。これは高齢化社会の進行に伴って、高齢者のてんかん患者が増えているためです。
  • 選択肢3は正しいです。高齢初発てんかんでは部分発作(特に複雑部分発作)を呈することが多いです。これは、けいれんがなく、意識が障害されることが多いため、誤診されることも多いです。
  • 選択肢4は間違いです。高齢初発てんかんであっても、てんかん重積状態に至ることがあります。非けいれん性の重積状態のほか、複雑部分発作による重積状態も起こり得ます。
  • 選択肢5は間違いです。高齢初発てんかん患者の治療は抗てんかん薬が中心であることが多く、また効果が高いとされています。ただし、個々の患者によっては抗てんかん薬の効果が異なるため、適切な薬物選択や用量調整が重要です。
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