第41回午前第92問の類似問題

第37回午前:第24問

65歳の男性。慢性閉塞性肺疾患。30年の喫煙歴。痰の量が多く、息切れのため50 m歩くと休憩を要する。理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 体位ドレナージ

2: 胸式呼吸

3: 口すぼめ呼吸

4: 呼吸筋の筋力増強

5: リラクセーション

第47回午後:第47問

呼吸リハビリテーションで正しいのはどれか。  

1: ハッフィングは胸郭の伸張を目的とする。

2: 横隔膜呼吸は、呼吸補助筋の活動を促進する。

3: 呼吸困難時の症状改善には、腹臥位が有効である。

4: インセンティブスパイロメトリは長く吸気を持続させる。

5: 口すぼめ呼吸は、呼気よりも吸気を長くするように指導する。

第46回午後:第41問

摂食障害患者に対する作業療法導入時の活動で適切なのはどれか。  

1: 耐久性を高める反復作業

2: 集中して楽しめる手工芸

3: 食事摂取のロールプレイ

4: 行動制限を補う有酸素運動

5: 対人交流をひろげるグループ活動

第55回午後:第45問

頸髄損傷の呼吸障害で正しいのはどれか。  

1: 肺活量は低下する。

2: 咳の強さは変わらない。

3: 予備吸気量は増加する。

4: 予備呼気量は変わらない。

5: 閉塞性換気障害が生じやすい。

第55回午後:第37問

悪性腫瘍の緩和ケア主体の時期のリハビリテーションで正しいのはどれか。  

1: 呼吸困難の軽減は得られない。

2: 運動療法をすることで心理面が改善する。

3: 運動療法をすることで倦怠感は改善しない。

4: 疼痛緩和にマッサージは長期的効果がある。

5: 運動療法をすることで疼痛の改善は得られない。

  • 答え:2
  • 解説:緩和ケア主体の時期のリハビリテーションでは、運動療法やポジショニング、リラクセーションなどを行うことで、患者の心理面や倦怠感、疼痛などの症状が改善されることが知られています。
  • 選択肢1は間違いです。緩和ケア主体の時期であっても、ポジショニングやリラクセーションを行うことで、呼吸困難の軽減がみられることがあります。
  • 選択肢2は正しいです。運動療法とカウンセリングの併用やリハビリテーションの実施は、それらを行わない群と比較して、精神的機能の側面、心理的側面を改善させることが報告されています(推奨グレードA)。
  • 選択肢3は間違いです。緩和ケア対象がん患者に対するサーキットトレーニングを中心とした運動療法は、倦怠感を改善するので、行うよう勧められることがあります(推奨グレードB)。
  • 選択肢4は間違いです。末期がん患者に対するマッサージ、特に足マッサージは疼痛緩和の即時効果があるので、行うよう勧められることがあります(推奨グレードB)。ただし、長期的効果については明確ではありません。
  • 選択肢5は間違いです。がん患者に対する運動療法により、疼痛閾値の上昇を引き起こす可能性があるとされ、一定の改善が得られることが報告されています。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午前:第91問

慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 喫煙は危険因子である。

2: 片肺に発症することが多い。

3: 静肺コンプライアンスが低下する。

4: 肺気腫は肺胞壁の破壊を特徴とする。

5: 肺の換気時の気道抵抗が低下している。

第53回午後:第84問

廃用症候群によって低下しないのはどれか。  

1: 筋力

2: 肺活量

3: 心拍数

4: 身体活動性

5: 胃腸管運動

  • 答え:3
  • 解説:廃用症候群は、長期間の安静や不活動によって生じる身体機能の低下を指します。筋力、肺活量、心拍出量、身体活動性、胃腸管運動などが低下することが一般的ですが、心拍数は低下しません。
  • 筋力は廃用症候群によって低下します。安静臥位により1日2%程度の割合で廃用性筋萎縮が生じるためです。
  • 肺活量は廃用症候群によって低下します。安静臥位により心肺機能が低下するためです。
  • 心拍数は廃用症候群によって低下しません。むしろ、安静臥位により1回拍出量が低下するため、心拍数は増加することがあります。
  • 身体活動性は廃用症候群によって低下します。安静による全身持久力の低下により、脱力感や易疲労性が生じるためです。
  • 胃腸管運動は廃用症候群によって低下します。不動による交感神経系の亢進の結果、胃腸管運動が低下するためです。
  • 科目:リハビリテーション医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第33問

呼吸機能テストの結果、図Aのようなフローボリューム曲線を得た。この患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。ただし、図Bは健常者の結果を示す。 

43_0_33

1: 胸郭の可動性維持

2: 口すぼめ呼吸の指導

3: 横隔膜呼吸法の指導

4: 強制吸気の指導

5: 腹筋の筋力増強

第47回午前:第48問

慢性腎不全患者に対する運動療法として正しいのはどれか。  

1: 高血圧症合併例では等尺性運動を避ける。

2: 運動負荷の指標に自覚的強度は適切でない。

3: 腹膜透析(CAPD)導入後は歩行訓練を避ける。

4: むずむず足症候群では下肢運動は禁忌となる。

5: 下肢の浮腫には起立台での起立訓練が有効である。

第48回午後:第35問

呼吸器疾患患者へのADL指導で正しいのはどれか。  

1: 食事動作:食事台を高くする。

2: 歯磨き動作:肩関節外転位の姿勢を保つ。

3: 上衣の更衣動作:前開きよりもかぶり型の衣服を選択する。

4: 下肢の洗体動作:長柄のブラシを使用する。

5: 洗髪動作:前かがみで洗う。

第55回午前:第90問

集中治療室での急性期リハビリテーションに関して正しいのはどれか。  

1: 安全面から歩行練習は行わない。

2: squeezingでは呼気時に肺を圧迫する。

3: 頭部挙上位は全身状態が安定してから開始する。

4: 総腓骨神経麻痺の発生予防には踵部の除圧が重要である。

5: 体位排痰法では痰の貯留部位を下にした姿勢を保持する。

第55回午後:第47問

人工呼吸器装着患者の理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 離床はベッドアップ60°までとする。

2: 体位変換を行い気道内分泌物の移動を促す。

3: 気管内吸引時は陰圧をかけずに吸引カテーテルを挿入する。

4: 気管内吸引に使用するカテーテルは滅菌したものを使用する。

5: 会話が不可能なため患者が自分のニーズを伝えられるように援助する。

第55回午前:第31問

呼吸器疾患で正しいのはどれか。  

1: 肺線維症は閉塞性肺疾患である。

2: 気管支拡張症では乾性咳嗽がみられる。

3: 気管支喘息の発作時は1秒率が低下する。

4: 過換気症候群では呼吸性アシドーシスになる。

5: CO2ナルコーシスは低CO2血症によって生じる。

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、呼吸器疾患に関する正しい情報を選択する必要があります。正しい選択肢は3で、気管支喘息の発作時に1秒率が低下することです。
  • 肺線維症は閉塞性肺疾患ではなく、拘束性肺疾患です。間質性肺炎の終末像で、肺が縮小した状態になります。
  • 気管支拡張症では、乾性咳嗽ではなく、湿性咳嗽がみられることが一般的です。亜区域気管支より末梢部分が非可逆的に拡張した状態になります。
  • 選択肢3は正しいです。気管支喘息は、気道の慢性炎症性疾患で、閉塞性肺疾患に分類されます。そのため、発作時には1秒率が低下します。
  • 過換気症候群では、呼吸性アシドーシスではなく、呼吸性アルカローシスになります。精神的な不安によって過呼吸になり、二酸化炭素の排出量が増加し、アルカローシスが生じます。
  • CO2ナルコーシスは、低CO2血症ではなく、高CO2血症によって生じます。肺機能の低下により換気量が減り、血液中の二酸化炭素濃度が著しく上昇することで症状が現れます。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第94問

呼吸器疾患で正しいのはどれか。  

1: 肺線維症は閉塞性肺疾患である。

2: 気管支拡張症では乾性咳嗽がみられる。

3: 気管支喘息の発作時は1秒率が低下する。

4: 過換気症候群では呼吸性アシドーシスになる。

5: CO2ナルコーシスは低CO2血症によって生じる。

第53回午後:第73問

安静時の呼吸運動で正しいのはどれか。  

1: 呼気時に腹圧は上昇する。

2: 吸気時に横隔膜は下降する。

3: 呼気時に外肋間筋は収縮する。

4: 吸気時に気道抵抗は上昇する。

5: 胸郭下部は前後方向の動きが左右方向より大きい。

  • 答え:2
  • 解説:安静時の呼吸運動では、横隔膜の動きや筋肉の収縮・弛緩が重要な役割を果たしています。吸気時には横隔膜が下降し、胸腔が拡大することで空気が肺に入ります。呼気時には横隔膜が上昇し、胸腔が縮小することで空気が外に出ます。
  • 選択肢1は間違いです。呼気時ではなく、吸気時に横隔膜が下降することで腹圧が上昇します。
  • 選択肢2は正しいです。吸気時に横隔膜が下降することで、胸腔が拡大し、空気が肺に入ります。
  • 選択肢3は間違いです。呼気時ではなく、吸気時に外肋間筋が収縮し、胸郭が拡大します。呼気時には外肋間筋が弛緩します。
  • 選択肢4は間違いです。吸気時ではなく、呼気時に気道抵抗が上昇します。吸気時には気道抵抗が低下します。
  • 選択肢5は間違いです。胸郭下部は前後方向の動きではなく、左右方向の動きが大きいです。下位肋骨の挙上により、胸郭の横径が増大します。
  • 科目:運動学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午後:第17問

82歳の男性。15年前から動作時の息切れ及び咳や痰の増加がみられ、自宅近くの医療機関にて加療していた。徐々に動作時の呼吸困難感が強くなり、入浴動作で息切れを感じるようになっている。2年前から在宅酸素療法が開始されている。動脈血ガス分析はPaO2 65 Torr、PaCO2 47 Torr、HCO3– 29.5 mEq/L、肺機能検査は、%VC 62%、FEV1% 42%であった。吸入薬として長時間作用性β2刺激薬、長時間作用性抗コリン薬が処方されている。本症例に有酸素運動を行う場合の運動強度として最も適切なのはどれか。  

1: 7 METs

2: 修正Borg指数7

3: 最大仕事量の75%

4: 目標心拍数130/分

5: 最大酸素摂取量の40%

第52回午後:第48問

てんかん患者が作業療法中に強直間代発作の重積状態を呈したときの対応として最も優先すべきなのはどれか。  

1: 家族に連絡する。

2: 呼吸を確認する。

3: 服薬状況を確認する。

4: 四肢を押さえて固定する。

5: 心電図モニターを装着する。

第52回午前:第22問

成人に対する一次救命措置で正しいのはどれか。  

1: 呼吸数を測定する。

2: 人工呼吸は10回以上連続して行う。

3: 胸骨圧迫は1分間に10回の頻度で行う。

4: 人工呼吸は胸が上がる程度の空気を吹き込む。

5: 胸骨圧迫は胸が1 cm程度沈む強さで圧迫する。

第52回午前:第44問

慢性腎不全患者に対する運動療法として正しいのはどれか。  

1: 運動によって腎血流は増加する。

2: 血液透析日にも運動療法が行われる。

3: 運動療法によって糸球体濾過量が改善する。

4: 下肢の浮腫には起立台での起立練習が有効である。

5: 病期分類ステージ5の症例では5~6 METsの運動が適応となる。

第48回午後:第47問

筋萎縮性側索硬化症患者で安静臥位時のPaO2が60 Torrであった。呼吸理学療法で適切なのはどれか。  

1: 呼吸筋増強訓練

2: 舌咽呼吸の指導

3: 端座位保持訓練

4: 腹筋の筋力増強訓練

5: 頸部筋リラクセーション