慢性腎不全患者に対する運動療法として正しいのはどれか。
1: 高血圧症合併例では等尺性運動を避ける。
2: 運動負荷の指標に自覚的強度は適切でない。
3: 腹膜透析(CAPD)導入後は歩行訓練を避ける。
4: むずむず足症候群では下肢運動は禁忌となる。
5: 下肢の浮腫には起立台での起立訓練が有効である。
慢性腎臓病で正しいのはどれか。
1: 若年者に多い。
2: 血清クレアチニンは筋量に影響を受ける。
3: 蛋白尿の評価には随時尿のみ用いられる。
4: レジスタンストレーニングは禁忌である。
5: 推算糸球体濾過量〈eGFR〉は4つの段階に分類される。
慢性心不全患者に対する運動療法の効果で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: BNPの増加
2: QOLの改善
3: 運動耐容能の向上
4: 左室駆出率の低下
5: 交感神経活性の亢進
50歳の男性。糖尿病性腎不全で週3回の血液透析とインスリン療法とで治療中である。最近、両足趾の痛みを訴えている。運動療法で正しいのはどれか。
1: 最大酸素摂取量の70%で運動を行う。
2: 血糖値が高いときは運動療法を中止する。
3: 透析直前に運動を行う。
4: 脈拍数150/分で運動を中止する。
5: 下肢の皮膚色に注意しながら運動を行う。
多発性硬化症で再燃による筋力低下が進行している時期の作業療法として正しいのはどれか。
1: 筋力低下の著しい筋の筋力増強訓練に重点を置く。
2: 効率のよいADLの方法を指導する。
3: 副腎皮質ステロイド薬を減量した日に運動量を増やす。
4: 運動量の決定は感覚障害を指標にする。
5: 訓練は短時間に集中して行う。
腹膜透析を継続している慢性腎不全患者について正しいのはどれか。
1: 貧血を合併しやすい。
2: 身体障害者手帳を取得できない。
3: 週に2回程度の通院が必要となる。
4: 透析導入後は運動制限が大きくなる。
5: 血液透析に比べて血圧変動が大きい。
糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 尿ケトン体陽性時に効果が高い。
2: 食後すぐに運動を開始する。
3: 網膜症がある場合には運動強度を軽くする。
4: 低血糖に備えて常に糖質を携帯する。
5: 空腹時血糖値が高いほど運動量を増やす。
腎について正しいのはどれか。
1: 腎血流量は運動により増加する。
2: 水は近位尿細管で能動的に再吸収される。
3: 尿量の増加の原因として浸透圧利尿がある。
4: 糸球体ろ過量は1日に約1.5 lである。
5: 糸球体ろ過膜は血漿アルブミンをろ過する。
慢性腎不全による血液透析患者の病態で適切でないのはどれか。
1: 多血症
2: 骨軟化症
3: 出血傾向
4: 不均衡症候群
5: 末梢神経障害
血液透析中の慢性腎臓病(CKD)の生活指導で適切なのはどれか。
1: 有酸素運動を行う。
2: 蛋白質の摂取は制限しない。
3: カリウムの摂取は制限しない。
4: ナトリウムの摂取は制限しない。
5: シャント側の手の運動は禁忌である。
急性心筋梗塞患者の自宅療養期の運動療法で正しいのはどれか。
1: 心筋負荷量設定には拡張期血圧が良い指標となる。
2: この時期の運動療法によって壊死部の再生が期待できる。
3: 運動強度は最大心拍数のおよそ30%が適している。
4: 下肢の筋力強化は静的収縮の多い種目を選ぶ。
5: 散歩は時間と速度とを決めて行う。
虚血性心疾患に対する運動療法の効果について適切なのはどれか。
1: 再入院頻度の低下
2: 収縮期血圧の上昇
3: 血小板凝集能の増加
4: 交感神経の緊張亢進
5: HDLコレステロールの低下
腎透析患者の作業療法上の注意点で誤っているのはどれか。2つ選べ。
1: 糖尿病、動脈硬化症などの合併症が多い。
2: 安静時の脈拍と血圧とが心血管系の状態の指標として有用である。
3: 透析療法開始によって活動性の改善がみられる。
4: シャント造設で血流が増加した上肢の機能は改善する。
5: 透析当日は電解質異常のために不調になりやすい。
55歳の男性。慢性腎不全。高血圧症を合併。外来にて3年間、週2回前腕シャントによる人工透析を受けていた。日常生活で強い倦怠感を覚え独歩にて来院した。基礎体力改善のための運動療法で適切でないのはどれか。
1: 血圧はシャントのない側で測る。
2: 転倒に注意する。
3: 筋力強化は等尺性運動で行う。
4: ヘモグロビン値に注意する。
5: 運動指標として心拍数を利用する。
糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。
1: 食後すぐに開始する。
2: 運動強度はBorg指数17前後で行う。
3: インスリン治療中の患者は禁忌である。
4: 尿中ケトン体陽性の場合は有酸素運動を行う。
5: 増殖性網膜症がある場合、強い等尺性収縮は推奨されない。
透析患者で正しいのはどれか。
1: 透析導入の原因疾患のうち慢性糸球体腎炎の割合は年々増加している。
2: 透析患者数はこの10年間減少し続けている。
3: 身体活動量の低下は生命予後を悪化させる。
4: 透析導入は腹膜透析が最も多い。
5: 死因の第一位は悪性腫瘍である。
腎不全における透析療法について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 透析対象者数は年々増加傾向にある。
2: 血液透析よりも腹膜透析の割合が多い。
3: 昼間透析よりも夜間透析の割合が多い。
4: 透析導入の原因疾患は糖尿病性腎症が最も多い。
5: 透析対象者の死亡原因として肝不全が最も多い。
周術期リハビリテーションの一環で患者に持久力改善のための運動療法を導入することになった。リスク管理の一環として栄養状態を評価するのに有用な項目はどれか。2つ選べ。
1: CK
2: γ-GTP
3: 白血球数
4: 血清総蛋白
5: ヘモグロビン
うつ病の回復期の作業療法で適切なのはどれか。
1: 適度な運動を活動に取り入れる。
2: メモは使わず記憶するよう促す。
3: 休憩は最小限にして持久力をつける。
4: あらかじめ決めた活動は全て行うようにする。
5: 自信を取り戻すため高めの負荷量を設定する。
50歳の男性。閉塞性動脈硬化症。300 m程度の歩行ごとに下肢の痛みのために5~6分の休息をとる。座位や立位時に痛むことはない。理学療法で適切なのはどれか。
1: 寒冷療法
2: 極超短波療法
3: トレッドミル歩行練習
4: PNFによる最大抵抗運動
5: 弾性ストッキングによる圧迫療法