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臨床工学技士国家試験

検索元問題
第36回 午前 第41問
20件の類似問題
JIS T 0601-1で規定されている漏れ電流測定用器具 (MD) について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)...
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82
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午前
正答率:47% 類似度 62.7%
ME機器の安全使用について正しいのはどれか。
a
体外式ペースメーカの刺激闘勧測定にCF形装着部を持つモニタを使用する。
b
BF形装着部を持つ機器をミクロショック対策として使用する。
c
B形装着部を持つ心電計の患者保護ヒューズを10mAのものと交換する。
d
内部電源はフローティング電源として機能している。
e
クラスII機器を筐体部の保護接地をしないで使用する。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
83
臨床工学技士国家試験 - 第5回 午後
正答率:73% 類似度 62.6%
単一故障状態でのCF形機器の患者漏れ電流-1の許容値(mA)はどれか。
1
0.005
2
0.001
3
0.05
4
0.01
5
0.5
85
臨床工学技士国家試験 - 第21回 午前
正答率:84% 類似度 62.3% 解説あり
科目:
中分類: 電気工学
小分類: 電気回路
図の四端子法によって被測定線 R の抵抗を測定した。電流計の指針が 0.25 A、内部抵抗 1 MΩ の電圧計の指針が 0.05 V であった。被測定線 R の抵抗値はどれか。ただし、$r_1$〜$r_4$ は測定リードの抵抗および接続部の接触抵抗である。
21AM85-0
1
0.1 Ω
2
0.2 Ω
3
0.3 Ω
4
0.4 Ω
5
0.5 Ω

解説

四端子法では、被測定抵抗Rの両端電圧を電圧計で直接測るため、電流端子側のリード・接触抵抗r1, r4による電圧降下は測定に現れず、電圧端子側のr2, r3にも電圧計電流がほぼ流れないので影響は無視できる。電圧計の内部抵抗は1 MΩで、電圧計に流れる電流は約 V/Rv = 0.05 V / 1,000,000 Ω = 5×10^{-8} A と極めて小さい。したがってRはオームの法則で $R=\frac{V}{I}=\frac{0.05}{0.25}=0.2\,\Omega$ と求まる。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。四端子法ではRのみの電圧降下を測定し、$R=V/I=0.05/0.25=0.2\,\Omega$。0.1\,ΩとなるのはVが0.025\,Vの場合で、本条件に合わない。

2
正解

正しい。四端子法でリード・接触抵抗の影響を排除でき、$R=\frac{0.05}{0.25}=0.2\,\Omega$。電圧計の内部抵抗1\,MΩにより電圧計回路電流は50\,nA程度で無視できる。

3
不正解

誤り。$R=V/I$より0.3\,ΩにするにはV=0.075\,Vが必要。四端子法ではr1〜r4の影響は測定電圧に現れないため、0.3\,Ωにはならない。

4
不正解

誤り。0.4\,ΩにするにはV=0.10\,Vが必要だが、実測は0.05\,V。四端子法によりリード・接触抵抗の加算はない。

5
不正解

誤り。0.5\,ΩにするにはV=0.125\,Vが必要。実測値および四端子法の特性から該当しない。

76
臨床工学技士国家試験 - 第2回 午後
正答率:42% 類似度 62.2%
B形装着部を有する心電計の正常状態における接地洩れ電流を、高感度交流電圧計と人体の電気的等価インピーダンスを模擬した回路により測定した。 洩れ電流が許容範囲内であるときの電圧計の読みは何mV以下か。
1
10mV
2
50mV
3
100mV
4
500mV
5
1000mV
83
臨床工学技士国家試験 - 第13回 午前
正答率:60% 類似度 62.1%
漏れ電流を測定するのに必要なのはどれか。
a
フルスケール100~200mVの交流電圧計
b
人体の電撃に対する電気特性を模擬した回路
c
10Hz~100kHzのインピーダンス測定器
d
方形波を出力することができる発振器
e
電源極性切り替えスイッチを内蔵した電源ボックス
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
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51
臨床工学技士国家試験 - 第32回 午前
重要度:低 正答率:61% 類似度 62.1% 解説あり
科目:
中分類: 電気工学
小分類: 電気回路
図の回路において、抵抗 $R$ を流れる電流 $I$ [mA] はおよそどれか。ただし、電圧計 $V$ の内部抵抗 $R_V = 10 \text{ M}\Omega$、電流計 $A$ の内部抵抗 $R_a = 10 \Omega$ とし、電源 $E$ の内部抵抗は無視する。
32AM51-0
1
0.1
2
0.2
3
1
4
2
5
10

解説

回路は、上枝に電流計の内部抵抗 R_a=10\,\Omega と抵抗 R=100\,\text{k}\Omega が直列、下枝に電圧計の内部抵抗 R_V=10\,\text{M}\Omega が接続された並列回路で、電源は理想(内部抵抗無視)で E=10\,V である。理想電源なので各枝の端子電圧は常に 10 V に固定され、下枝(電圧計)にどれだけ電流が流れても上枝の電流値には影響しない。したがって R を流れる電流 I は上枝の直列合成抵抗 R+R_a に対してオームの法則より $ I=\frac{E}{R+R_a}=\frac{10}{100\,000+10}\,\text{A}\approx9.999\times10^{-5}\,\text{A}=0.09999\,\text{mA}\approx0.1\,\text{mA} $。R に比べて R_a は極めて小さいため、近似的に $I\approx E/R$ としても同じ選択肢に到達する。

選択肢別解説

1
正解

正しい。理想電源で上枝の電流は $ I=\frac{E}{R+R_a}=\frac{10\,\text{V}}{100\,000\,\Omega+10\,\Omega}\approx0.09999\,\text{mA}\approx0.1\,\text{mA} $。

2
不正解

$誤り。計算値は約 0.1 mA であり、0.2 mA となるには合成抵抗がおよそ 50 k\Omega 程度でなければならないが、本回路では R+R_a\approx100 k\Omega である。$

3
不正解

$誤り。1 mA となるのは合成抵抗が約 10 k\Omega の場合であり、本回路の R+R_a は約 100 k\Omega と 10 倍大きい。$

4
不正解

$誤り。2 mA となるには合成抵抗が約 5 k\Omega 必要だが、実際は約 100 k\Omega である。$

5
不正解

$誤り。10 mA は合成抵抗が約 1 k\Omega のときの値で、本回路の抵抗値とは一致しない。$

53
臨床工学技士国家試験 - 第24回 午後
正答率:51% 類似度 62.0% 解説あり
科目:
中分類: 電子工学
小分類: 電子回路
図の回路の入力インピーダンスはどれか。ただし、Aは理想演算増幅器、jは虚数単位、$\omega$は角周波数とする。(医用電気電子工学)
24PM53-0
1
$j\omega C$
2
$\frac{1}{j\omega C}$
3
$j\omega CR$
4
$\frac{1}{j\omega CR}$
5
$R + \frac{1}{j\omega C}$

解説

図の回路は、入力側がコンデンサC、帰還側が抵抗Rの反転形微分回路である。理想オペアンプでは非反転端子(+)が接地のため反転端子(−)は仮想接地となり、(−)端子の電位は0 Vに等しい。また入力電流は全てコンデンサCを流れ、オペアンプ入力には流れない。したがって入力端子から見たインピーダンスは、入力端子と仮想接地の間に直結している素子Cのインピーダンスそのものとなり、$Z_{in}=Z_C=\frac{1}{j\omega C}$。なお利得は $G=-\dfrac{Z_f}{Z_{in}}=-\dfrac{R}{1/(j\omega C)}=-j\omega RC$ で、Rは入力インピーダンスには寄与しない。

選択肢別解説

1
不正解

$j\omega C$ はコンデンサのアドミタンス(導納)であり、インピーダンスではない。入力インピーダンスとしては不適切。

2
正解

正しい。反転端子は仮想接地で、入力電流はコンデンサCのみを通るため、入力インピーダンスは $Z_C=\frac{1}{j\omega C}$ となる。

3
不正解

$j\omega CR$ は無次元量で、反転回路の周波数依存利得の大きさに相当するが、入力インピーダンスではない。

4
不正解

$\frac{1}{j\omega CR}$ は利得の逆数の量に対応するが、入力インピーダンスではない。

5
不正解

$R+\frac{1}{j\omega C}$ はRとCが直列の場合のインピーダンス。本回路ではRは帰還側にあり、入力側からはCのみが見えるため該当しない。

84
臨床工学技士国家試験 - 第8回 午前
正答率:67% 類似度 62.0%
漏れ電流測定用の電圧計の特性として、JISで要求されているのはどれか。
a
入力インピーダンス :1kΩ以下
b
周波数特性 :直流から10MHzまで平坦
c
測定精度 :真の値に対して±5%以内
d
指示方法 :実効値
e
表示桁数 :8桁以上
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
59
第二種ME技術認定試験 - 第28回 午後
類似度 62.0%
単一故障状態の許容値が正常状態の許容値の2倍に設定されているのはどれか。
1
CF形装着部の患者漏れ電流Ⅰの交流値
2
BF形装着部の患者漏れ電流Ⅰの直流値
3
CF形装着部の患者測定電流の交流値
4
BF形装着部の接地漏れ電流
5
B形装着部の外装漏れ電流
83
臨床工学技士国家試験 - 第10回 午前
正答率:60% 類似度 62.0%
病院電気設備の安全基準について正しいのはどれか。
a
非接地配線方式では機器の故障時でも機器からの漏れ電流を低く抑えられる。
b
等電位接地を施した設備は医用接地センターに100Ωの電線でつなぐ。
c
一般非常電源の連続運転時間は特別非常電源のそれより長い。
d
医用接地方式の接地極の接地抵抗は1Ω以下にする。
e
瞬時特別非常電源は蓄電池設備と自家用発電設備とからなる。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
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40
臨床工学技士国家試験 - 第37回 午前
正答率:59% 類似度 61.9% 解説あり
JIS T 0601-1で規定する電気的な単一故障状態でないのはどれか。
1
モータ用コンデンサの短絡
2
絶縁のいずれか一つの短絡
3
電源導線のいずれか1本の断線
4
沿面距離または空間距離のいずれか一つの短絡
5
保護接地線またはME機器内部の保護接地接続の開路

解説

JIS T 0601-1(IEC 60601-1)では、単一故障状態(SFC)でも電気的に安全であることを求め、試験では「電気的な単一故障状態」を仮定して漏れ電流や保護機能の有効性を確認する。代表的な電気的SFCには、絶縁(MOP)の一つの喪失(短絡)、沿面距離・空間距離のブリッジ(短絡)、保護接地(PE)の開路、電源導線(LまたはN)の断線などが含まれる。一方、モータ用コンデンサの短絡は機器の機能部品の故障であり、電撃保護手段そのものの喪失を仮定する電気的SFCには通常含めない。したがって「電気的な単一故障状態でないもの」はモータ用コンデンサの短絡である。

選択肢別解説

1
正解

モータ用コンデンサ(始動・運転コンデンサ)は機能維持のための部品であり、その短絡は機能停止やヒューズ溶断などの機能的故障を招き得るが、JIS T 0601-1で電撃・漏れ電流リスク評価に用いる「電気的な単一故障状態」(絶縁喪失、沿面/空間距離のブリッジ、PE 開路、電源導線の断線等)の代表例には該当しない。よって設問が問う『電気的な単一故障状態でない』に当たる。

2
不正解

絶縁(MOP:MOOP/MOPP)の一つが短絡して失われた状態は、漏れ電流増大や感電リスク上昇を招くため、電気的な単一故障状態に該当する。

3
不正解

電源導線(LまたはN)のいずれか1本の断線は、異常な電源条件下で保護回路や漏れ電流が安全限度内に保たれるかを確認するために仮定される電気的SFCに該当する。

4
不正解

沿面距離または空間距離が汚染や導電性物質の付着等でブリッジされ短絡したと仮定するのは、絶縁の喪失と同義の電気的SFCに該当する。

5
不正解

保護接地線や機器内部のPE接続の開路は、外装・導電部の漏れ電流やタッチ電圧が上昇し得るため、電気的SFCの典型例に該当する。

85
臨床工学技士国家試験 - 第17回 午前
正答率:83% 類似度 61.8%
定格電流が10Aの医用電気機器の保護接地線の抵抗を測定する場合、測定部分間に流すべき電流値の下限はどれか。
1
5A
2
10A
3
15A
4
25A
5
30A
85
臨床工学技士国家試験 - 第10回 午前
正答率:83% 類似度 61.8%
機器と点検項目との組合せで適切なのはどれか。
a
電気メス ―――――――- 対極板安全回路
b
除細動器 ――――――― 出力エネルギー
c
人工呼吸器 ―――――― 高周波漏れ電流
d
輪液ポンプ ――――――- デマンド感度
e
心電図モニタ―――――-- 時定数
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
41
臨床工学技士国家試験 - 第33回 午前
正答率:53% 類似度 61.8% 解説あり
医用電気機器に関する個別規格はどれか。
a
JIS T 0601-1
b
JIS T 0601-1-1
c
JIS T 0601-1-2
d
JIS T 0601-2-1
e
JIS T 0601-2-2
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

JIS T 0601(IEC 60601)シリーズは、-1が「一般要求事項」(基本規格)、-1-xがそれを補足する「副通則」(Collateral standards)、-2-xが特定機器ごとの「個別規格」(Particular standards)で構成される。したがって「個別規格」を問う本設問では、-2-x形式のJISが該当し、JIS T 0601-2-1(放射線治療用電子加速装置)およびJIS T 0601-2-2(電気手術機器)が正答となる。

選択肢別解説

a
不正解

JIS T 0601‒1は医用電気機器の基礎安全および基本性能に関する「一般要求事項」を定める基本規格(IEC 60601-1に対応)であり、個別規格ではない。したがって誤り。

b
不正解

JIS T 0601-1-1は一般要求事項を補足する「副通則」で、医用電気システムに関する安全要求事項を規定する。個別規格(-2-x)ではないため誤り。

c
不正解

JIS T 0601-1-2は電磁両立性(EMC)に関する一般要求事項を定める「副通則」である。個別規格ではないため誤り。

d
正解

JIS T 0601-2-1は放射線治療用電子加速装置の基礎安全および基本性能に関する「個別規格」(Particular standard)であり、設問の条件に合致するため正しい。

e
正解

JIS T 0601-2-2は電気手術機器(電気メス)およびその附属品に関する「個別規格」であり、設問の条件に合致するため正しい。

41
第二種ME技術認定試験 - 第38回 午後
類似度 61.7%
定格10AのME機器の電源プラグの接地刃と金属外装との間にJIS T 0601-1の試験法に基づく電流を流し、その間の電位差を測定したところ3.0Vであった。接地線抵抗[mΩ]はいくらか。
1
100
2
120
3
150
4
200
5
300
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39
臨床工学技士国家試験 - 第29回 午後
重要度:低 正答率:69% 類似度 61.6% 解説あり
ME機器の分類について正しいのはどれか。
a
クラスIのME機器の追加保護手段は保護接地である。
b
B形装着部は外部電圧の印加に対して保護されていない。
c
内部電源ME機器の追加保護手段は基礎絶縁である。
d
CF形装着部は接地されている。
e
クラスIIのME機器は在宅使用に適している。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

医用電気機器(ME機器)の電撃保護は、機器側のクラス分類(Class I/Class II/内部電源)と装着部の型式(B/BF/CF)で表される。Class Iは基礎絶縁に加えて保護接地(PE)を追加保護手段とし、Class IIは補強(または二重)絶縁により接地を要しない。内部電源ME機器では、追加保護手段は「内部電源(バッテリ)で商用電源から絶縁されていること」自体であり、基礎絶縁は追加保護ではない。装着部は、B形はF形(フローティング)ではなく外部高電圧(例:除細動)に対する保護が想定されない一方、CF形は心臓への直接適用を想定し最も厳しい基準で、F形(フローティング)構造とされ接地されない。Class II機器は接地不要で2Pプラグ運用が可能なため、一般家庭の電源環境でも扱いやすく在宅使用に適する。以上より、1・2・5が正しく、3・4は不適切である。

選択肢別解説

a
正解

正しい。Class I機器は基礎絶縁に加えて保護接地(PE)を追加保護手段として備え、筐体が万一充電しても接地により危険電位とならないよう設計される。

b
正解

正しい。B形装着部はF形(フローティング)ではなく、除細動時などの外部高電圧印加に対する特別な保護(defibrillation-proof)を前提としない。したがって外部電圧印加に対して患者へ電流が流入し得るため「保護されていない」と評価される。外部電圧耐性が求められるのは、defibrillation-proof表示のあるBF/CF装着部である。

c
不正解

誤り。内部電源ME機器の追加保護手段は、商用電源から隔離された内部電源(バッテリ)であること自体であり、基礎絶縁は「基本保護」であって追加保護手段ではない。

d
不正解

誤り。CF形装着部は心臓への直接適用を想定し、最も厳しい漏れ電流規格が適用されるF形(フローティング)構造で、接地されない。

e
正解

正しい。Class II機器は補強(二重)絶縁により保護接地を必要とせず、2Pプラグで一般家庭用コンセントに適合しやすい。接地環境が乏しい在宅でも安全に運用しやすいため、在宅使用に適している。

83
臨床工学技士国家試験 - 第17回 午前
正答率:69% 類似度 61.6%
病院電気設備の安全基準について誤っているのはどれか。
1
非接地配線方式はミクロショックによる心室細動発生防止を目的としている。
2
医用電気機器を使用する医用室には保護接地端子を設けなければならない。
3
等電位接地では露出導電部分を0.1Ω以下の導線で接地センタに接続する。
4
医用接地極の接地抵抗値は10Ω以下である。
5
接地幹線として建物の鉄骨や鉄筋が使用できる。
26
臨床工学技士国家試験 - 第33回 午前
重要度:低 正答率:60% 類似度 61.5% 解説あり
商用交流雑音の対策として誤っているのはどれか。(生体計測装置学)
1
測定器の電源回路にラインフィルタを挿入する。
2
測定器の接地端子と接地極を接地線で接続する。
3
ベッドと接地極を接地線で接続する。
4
信号線はシールドを施したものを用いる。
5
患者とベッド間のシールドマットを接地極に接続する。

解説

商用交流雑音(50/60 Hz由来)は、主に電源ラインからの伝導、静電誘導(容量結合)、電磁誘導(磁界結合)として生体計測系に侵入する。対策は侵入経路に合わせて行うのが基本で、接地(機器・ベッド・シールドの等電位化)、シールド(信号線・シールドマット)、電源ラインでの遮断(ラインフィルタ)などが有効である。ラインフィルタは「AC電源ライン(機器とコンセントの間)」に挿入して伝導ノイズを遮断するもので、機器内部の電源回路や信号側に挿入するという表現は不適切と解釈される。一方、機器やベッドの接地、シールド付信号線の使用、シールドマットの接地は、静電誘導・共通モード雑音の低減に有効な一般的手段である。

選択肢別解説

1
正解

誤り。ラインフィルタは商用電源から機器へ伝導する高周波成分を遮断する目的で「AC電源ライン(機器とコンセントの間)」に挿入して用いるのが適切である。『測定器の電源回路に挿入』という表現は、機器内部の回路側に入れるニュアンスとなり、電源ラインを介する侵入経路を十分に遮断できないため不適切と判断する。

2
不正解

適切。測定器の接地端子を接地極に確実に接続することで、シャーシの浮遊電位を逃がし、静電誘導・電磁誘導による共通モード雑音の侵入を低減でき、安全性(漏えい電流低減)にも資する。

3
不正解

適切。ベッド(金属フレーム)を接地することで大きな金属体がアンテナのように振る舞うのを抑え、患者—電極—機器系への容量性結合(静電誘導)由来の共通モード雑音を低減できる。医療施設の等電位ボンディング基準に従って実施するのが望ましい。

4
不正解

適切。信号線にシールドを施し、シールドを適切に接地(通常は機器側で一点接地)することで静電誘導ノイズを遮へいできる。必要に応じてツイストペアを併用すると磁界誘導にも有効。

5
不正解

適切。患者とベッドの間にシールドマット(導電シート等)を設置し接地することで、周囲やベッドからの静電誘導を遮断し共通モード雑音を低減できる。患者に直接導電接触させない等の安全配慮のもとで用いる。

41
第二種ME技術認定試験 - 第33回 午後
類似度 61.5%
ある単相性除細動器を点検した。異常または不適当なのはどれか。
1
試験用負荷抵抗として500Ωを接続した。
2
充電した後、電源スイッチをオフにしたら内部放電した。
3
通電電極と外装との間の静電容量が大きかったので危険と判断した。
4
体内(直接)通電電極を接続し250Jに設定したところ充電できなかった。
5
R波同期スイッチをオンにした状態で通電ボタンを押しても出力が出なかった。
84
臨床工学技士国家試験 - 第16回 午前
正答率:32% 類似度 61.5%
保護接地線の抵抗の点検で誤っているのはどれか。
1
導通試験は市販のテスタによって行う。
2
現場では約1Aの電流を流して簡易的に測定してもよい。
3
JISでは規定の電流値を少なくとも5~10秒間流して測定することになっている。
4
3Pプラグの機器のアースピンと機器の外装金属との間は0.22Ω以下である。
5
保護接地線の両端に商用交流100Vを加えて測定する。
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