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臨床工学技士国家試験

検索元問題
第36回 午前 第41問
20件の類似問題
JIS T 0601-1で規定されている漏れ電流測定用器具 (MD) について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)...
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40
臨床工学技士国家試験 - 第24回 午後
重要度:低 正答率:66% 類似度 69.9% 解説あり
着脱不可能な保護接地線を持つ医用電気機器で、電源プラグの接地ピンから機器外装までの抵抗値のJISにおける許容範囲はどれか。
1
0.02 Ω以下
2
0.1 Ω以下
3
0.2 Ω以下
4
1 Ω以下
5
2 Ω以下

解説

医用電気機器(クラスI)の保護接地の導通抵抗は、漏れ電流や異常時電流を確実に大地へ逃がし、外装などの接触可能金属部の電位上昇を抑えるためにJIS T 0601-1で上限値が規定されている。測定は電源プラグの接地ピン(保護接地刃)から機器の接触可能金属部(外装など)までの抵抗で評価する。電源コード(保護接地線)が着脱不可能な機器では許容値は0.2Ω以下、着脱式では0.1Ω以下である。設問は着脱不可能な場合を問うているため、正答は0.2Ω以下(選択肢3)。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。JIS T 0601-1における着脱不可能な保護接地線の許容上限は0.2Ω以下であり、0.02Ω以下という厳しすぎる値は規格の要求ではない。

2
不正解

誤り。0.1Ω以下は電源コードが着脱式の場合の許容値であり、設問の着脱不可能な場合には適用されない。

3
正解

正しい。JIS T 0601-1では、電源コード(保護接地線)が着脱不可能な医用電気機器の接地導通抵抗は、電源プラグの接地ピンから機器外装などの接触可能金属部まで0.2Ω以下と規定されている。

4
不正解

誤り。1Ω以下はJISの許容上限(0.2Ω以下)を大幅に超えており、保護接地として不適切。導通抵抗が大きいと異常時の接触電圧上昇の危険が増す。

5
不正解

誤り。2Ω以下もJISの許容上限を超過しており不適切。保護接地の機能確保の観点からも不合格となる。

42
臨床工学技士国家試験 - 第35回 午後
重要度:低 正答率:80% 類似度 69.8% 解説あり
定格電圧 100V、消費電力 500W の ME 機器の保護接地線抵抗を測定するときに JIS T 0601-1 で規定されている測定電流値 [A] はどれか。
1
10
2
15
3
20
4
25
5
30

解説

JIS T 0601-1(IEC 60601-1)では、保護接地線抵抗試験の測定電流は「25 A」または「機器の定格電流の1.5倍」のうち大きい方を用いる。定格電流は消費電力と定格電圧から $I=\frac{P}{V}=\frac{500}{100}=5\ \mathrm{A}$、その1.5倍は $7.5\ \mathrm{A}$。これと25 Aを比較し、大きい25 Aが規定に適合する測定電流となる。したがって正解は25 A。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。JIS T 0601-1では測定電流は「25 A」または「定格電流の1.5倍」のうち大きい方を用いる。本機器の定格電流は $5\ \mathrm{A}$、1.5倍は $7.5\ \mathrm{A}$ であり、25 Aの方が大きい。10 Aでは規定に満たない。

2
不正解

誤り。測定電流は25 Aまたは定格電流の1.5倍のうち大きい方。本機器では1.5倍は7.5 Aで、25 Aが採用される。15 Aは規定に不足。

3
不正解

誤り。測定電流は25 Aまたは定格電流の1.5倍のうち大きい方。本機器では25 Aが該当し、20 Aでは不足する。

4
正解

正しい。定格電流は $I=\frac{P}{V}=5\ \mathrm{A}$、その1.5倍は $7.5\ \mathrm{A}$。規定は「25 A」または「1.5倍」のうち大きい方なので、25 Aを用いる。

5
不正解

誤り。規定は「25 A」または「定格電流の1.5倍」のうち大きい方であり、本機器では25 Aが該当する。30 Aとする規定上の根拠はない。

81
臨床工学技士国家試験 - 第7回 午後
正答率:23% 類似度 69.4%
誤っているものはどれか。
1
CF形機器では患者漏れ電流-Iの正常状態の許容値は0.01mAである。
2
患者漏れ電流-IIの単一故障状態の許容値は5mAである。
3
外装漏れ電流の許容値はすべての状態で各形共通に0.1mAである。
4
一般機器の接地漏れ電流の許容値は正常状態で0.5mAである。
5
正常状態の場合、患者測定電流の許容値は直流で各形共通に0.01mAである。
84
臨床工学技士国家試験 - 第17回 午前
正答率:85% 類似度 69.0%
医用電気機器の電気的安全性を測定するとき、規定された漏れ電流測定回路のコンデンサの役割はどれか。
1
人体の感電特性を考慮して低域(通過)フィルタを構成する。
2
ハム雑音を除去するための低域(通過)フィルタを構成する。
3
漏れ電流が過大にならないように制限する。
4
実効値を得るためパルス状の漏れ電流を平滑化する。
5
測定値の読みとりを安定させる。
58
第二種ME技術認定試験 - 第28回 午後
類似度 69.0%
漏れ電流の許容値について誤っているのはどれか。
1
CF形装着部の患者測定電流(交流)の正常状態の許容値は0.01mAである。
2
患者測定電流(直流)の正常状態の許容値はすべての形で0.01mAである。
3
B形装着部の患者漏れ電流Ⅰ(直流)の単一故障状態の許容値は0.05mAである。
4
CF形装着部の患者漏れ電流Ⅲは0.05mAである。
5
患者漏れ電流Ⅱの許容値は0.5mAである。
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42
臨床工学技士国家試験 - 第37回 午前
類似度 68.9% 解説あり
ME機器の正常状態における接地漏れ電流の許容値 [μA] はどれか。
1
100
2
500
3
1000
4
5000
5
10000

解説

接地漏れ電流(保護接地線に流れる漏れ電流)は、患者や操作者が直接触れる経路ではないため、患者漏れ電流などに比べて大きめの許容値が設定されている。医用電気機器の安全規格(JIS T 0601-1/IEC 60601-1)では、正常状態での接地漏れ電流の上限は $5000\ \mu\text{A}$($5\ \text{mA}$)、単一故障状態では $10000\ \mu\text{A}$($10\ \text{mA}$)が目安である。したがって、正常状態の許容値として正しいのは $5000\ \mu\text{A}$ である。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。$100\ \mu\text{A}$ は患者漏れ電流の正常状態での代表的な許容値として用いられる数値であり、接地漏れ電流(保護接地線)の許容値ではない。接地漏れ電流の正常状態の許容値は $5000\ \mu\text{A}$。

2
不正解

誤り。$500\ \mu\text{A}$ は接地漏れ電流の許容値としては過度に小さい。正常状態の接地漏れ電流の許容上限は $5000\ \mu\text{A}$。

3
不正解

誤り。$1000\ \mu\text{A}$ は患者漏れ電流の基準値として言及されることはあるが、接地漏れ電流の正常状態の許容値ではない。接地漏れ電流の正常状態の上限は $5000\ \mu\text{A}$。

4
正解

正しい。医用電気機器における接地漏れ電流の正常状態での許容上限は $5000\ \mu\text{A}$($5\ \text{mA}$)である。

5
不正解

誤り。$10000\ \mu\text{A}$ は単一故障状態における接地漏れ電流の許容上限($10\ \text{mA}$)であり、正常状態の許容値ではない。

55
第二種ME技術認定試験 - 第34回 午後
類似度 68.8%
医療機器の漏れ電流許容値について誤っているのはどれか。
1
外装漏れ電流は体表への最小感知電流とされる商用交流1mAの1/100としている。
2
単一故障時での接地漏れ電流の許容値は正常状態の2倍量まで許容している。
3
単一故障時での患者測定電流の許容値は正常状態の5倍量まで許容している。
4
患者漏れ電流Ⅰと患者測定電流の許容値は同じに定めている。
5
患者漏れ電流Ⅱと患者漏れ電流Ⅲでは、単一故障状態の漏れ電流許容値のみ定めている。
41
臨床工学技士国家試験 - 第26回 午後
重要度:低 正答率:75% 類似度 68.7% 解説あり
着脱式ではない電源コードをもつ医用電気機器で、電源プラグの接地ピンから金属外装までの抵抗値の規定値はどれか。
1
0.1Ω 以下
2
0.2Ω 以下
3
0.5Ω 以下
4
1Ω 以下
5
2Ω 以下

解説

医用電気機器の保護接地線抵抗は、故障時に筐体電位の上昇を抑え、遮断器の動作を確実にするために低く管理する。JIS T 0601-1(IEC 60601-1 に相当)では、電源コードが着脱式ではない(固定式)機器について、電源プラグの接地ピンから金属外装(保護接地された接触可能金属部)までの抵抗値を測定し、その規定値を0.2 Ω以下としている。着脱式(分離可能電源コード)の場合は接点部が増えるためより厳しく0.1 Ω以下が適用される。本設問は固定式(着脱式ではない)を問うため、0.2 Ω以下が正解。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。0.1 Ω以下は着脱式(分離可能電源コード)機器に適用される基準であり、本問の着脱式ではない場合の基準ではない。

2
正解

正しい。JIS T 0601-1における着脱式ではない電源コードの機器の保護接地線抵抗は、電源プラグの接地ピンから金属外装まで0.2 Ω以下と規定されている。

3
不正解

誤り。0.5 Ω以下という基準はJISの規定値ではない。保護接地としては大きすぎ、故障時の筐体電位上昇や遮断器動作の遅れにつながるおそれがある。

4
不正解

誤り。1 Ω以下は規定値ではなく、保護接地としては過大で安全規格の要件を満たさない。

5
不正解

誤り。2 Ω以下は規定値ではなく、保護接地として過大で安全性を担保できない。

59
第二種ME技術認定試験 - 第31回 午後
類似度 68.7%
JIS T 0601-1で規定された医用電気機器で単一故障状態における漏れ電流の許容値について正しいのはどれか。
1
接地漏れ電流では正常状態の5倍である。
2
外装漏れ電流は接地漏れ電流の単一故障状態の5倍である。
3
患者漏れ電流Ⅰでは正常状態の5倍である。
4
患者漏れ電流Ⅱは患者漏れ電流Ⅰの単一故障状態の5倍である。
5
患者漏れ電流Ⅲは患者測定電流の単一故障状態の5倍である。
74
臨床工学技士国家試験 - 第2回 午後
正答率:46% 類似度 68.6%
JIS-T-1001「医用電気機器の安全通則」、JIS-T-1002「病院電気設備の安全基準」について正しいのはどれか。
a
形別装着部の分類は保護手段のみに基づいている。
b
非常電源はその電源供給継続時間のみにより一般、特別、瞬時特別に分類されている。
c
CF形機器では正常状態での患者洩れ電流を10μA以下に抑えている。
d
等電位化接地では患者の接触可能なすべての金属表面の電位差を10mV以下にしている。
e
接地ピン付きの3Pプラグのついた機器はすべてクラスI機器である。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
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81
臨床工学技士国家試験 - 第17回 午前
正答率:48% 類似度 68.5%
医用電気機器の漏れ電流の許容値として正しい組合せはどれか。
1
正常状態での交流のB形の患者漏れ電流I 0.5mA
2
正常状態での交流のCF形の患者漏れ電流I 0.05mA
3
単一故障状態でのBF形の外装漏れ電流 1.0mA
4
単一故障状態でのCF形の患者漏れ電流III 0.1mA
5
単一故障状態での直流のB形の患者測定電流 0.05mA
83
臨床工学技士国家試験 - 第20回 午前
正答率:51% 類似度 68.5% 解説あり
医用電気機器の漏れ電流について正しいのはどれか。
1
患者漏れ電流Iは装着部から患者を介して大地に流れる。
2
患者漏れ電流IIはF形絶縁装着部に現れた電源電圧によって流れる。
3
患者漏れ電流IIIは信号入出力部に現れた電源電圧によって流れる。
4
外装漏れ電流は装着部から機器外装に流れる。
5
接地漏れ電流は患者を介して保護接地線に流れる。

解説

医用電気機器の漏れ電流は、絶縁や浮遊容量を介して意図せず流れる電流で、JIS T 0601-1(IEC 60601-1)に基づき種類と測定条件が定義される。患者関連では、患者漏れ電流Iは「装着部から患者を介して大地(アース)へ流れる経路」の電流を指す。患者漏れ電流IIは「信号入出力部(SIP/SOP)に現れた電源電圧の影響により、装着部から患者を介して大地へ流れる電流」、患者漏れ電流IIIは「F形装着部に電源電圧が現れた場合に、患者を介して大地へ流れる電流」をいう。その他、外装漏れ電流は機器の外装(筐体)から大地へ流れる電流、接地漏れ電流は保護接地線(PE)を流れる電流であり、患者を経由しない。よって本問では選択肢1のみが定義に合致する。

選択肢別解説

1
正解

正しい。患者漏れ電流Iは定義上、装着部から患者を介して大地(アース)に流れる漏れ電流を指す。JIS T 0601-1における患者関連漏れ電流の基本的な経路定義と一致する。

2
不正解

誤り。患者漏れ電流IIは信号入出力部(SIP/SOP)に現れた電源電圧の影響で、装着部から患者を介して大地に流れる電流を指す。F形装着部に電源電圧が現れた場合に該当するのは患者漏れ電流IIIである。

3
不正解

誤り。患者漏れ電流IIIはF形装着部に電源電圧が現れた場合に患者を介して大地へ流れる電流であり、信号入出力部に起因するのは患者漏れ電流IIである。

4
不正解

誤り。外装漏れ電流は機器外装(筐体)から大地へ流れる漏れ電流であり、装着部から外装へ流れる電流を指すものではない。

5
不正解

誤り。接地漏れ電流は保護接地線(PE)を流れる漏れ電流であり、患者を介さない。主に電源回路の漏れ(Yコンデンサ等)によりPEへ流れる電流をいう。

44
第二種ME技術認定試験 - 第28回 午後
類似度 68.5%
JIS T 0601-1による漏れ電流測定用電圧計について誤っているのはどれか。
1
測定用インピーダンス回路が内蔵されている。
2
入力インピーダンスは1MΩ以上である。
3
周波数特性は直流から1MHzまで必要である。
4
合成波形に対して真の実効値指示が必要である。
5
指示誤差は±5%以内である。
40
臨床工学技士国家試験 - 第25回 午後
重要度:低 正答率:64% 類似度 68.3% 解説あり
表はCF形装着部に対する漏れ電流の既定の一部である。AからCまでに入る数値の組合せで正しいのはどれか。(単位:mA)
25PM40-0
1
A=0.05 B=0.5 C=0.1
2
A=0.1 B=1.0 C=0.1
3
A=0.1 B=0.5 C=0.05
4
A=0.5 B=1.0 C=0.05
5
A=0.5 B=0.5 C=0.05

解説

画像の表はCF形装着部に対する漏れ電流の上限値の一部を示している。CF形では患者回路関連が最も厳しい。一般に、接地漏れ電流は正常状態0.5 mA/単一故障状態1.0 mA、外装漏れ電流は正常状態0.1 mA/単一故障状態0.5 mA、患者漏れ電流I(直流)は正常状態0.01 mA/単一故障状態0.05 mAが代表的上限である。画像では未記入のA(接地漏れ電流・正常状態)、B(外装漏れ電流・単一故障状態)、C(患者漏れ電流I直流・単一故障状態)を問うており、それぞれ A=0.5 mA、B=0.5 mA、C=0.05 mAとなる。したがって正しい組合せは選択肢5。

選択肢別解説

1
不正解

A=0.0、B=0.5、C=0.1の組合せ。接地漏れ電流(正常状態)は0.5 mAが上限でありA=0.0は不適。患者漏れ電流I(直流・単一故障状態)は0.05 mAでありC=0.1は過大。よって不正解。

2
不正解

A=0.1、B=1.0、C=0.1の組合せ。接地漏れ電流(正常状態)は0.5 mAでAが誤り。外装漏れ電流(単一故障状態)は0.5 mAでB=1.0は過大。患者漏れ電流I(直流・単一故障状態)は0.05 mAでC=0.1は過大。不正解。

3
不正解

A=0.1、B=0.5、C=0.05の組合せ。BとCは妥当(外装漏れ電流SFC 0.5 mA、患者漏れ電流I直流SFC 0.05 mA)が、接地漏れ電流(正常状態)は0.5 mAでありA=0.1は誤り。不正解。

4
不正解

A=0.5、B=1.0、C=0.05の組合せ。AとCは妥当(接地漏れ電流NC 0.5 mA、患者漏れ電流I直流SFC 0.05 mA)。しかし外装漏れ電流(単一故障状態)は0.5 mAでありB=1.0は過大。不正解。

5
正解

A=0.5、B=0.5、C=0.05の組合せ。接地漏れ電流(正常状態)0.5 mA、外装漏れ電流(単一故障状態)0.5 mA、患者漏れ電流I(直流・単一故障状態)0.05 mAの基準に一致し、正解である。

38
臨床工学技士国家試験 - 第37回 午後
類似度 68.2% 解説あり
JIS T 1022 の規定で誤っているのはどれか。
1
ME機器を使用するすべての医用室には保護接地を設けなければならない。
2
ME機器に電源供給する場合には医用コンセントが使用される。
3
接地幹線には病院建物の鉄骨が利用できる。
4
壁面接地端子と医用接地センタ間の電気抵抗値は $1 \Omega$ 以下である。
5
医用接地方式に用いる接地極の接地抵抗値は $10 \Omega$ 以下である。

解説

JIS T 1022(医用電気設備)では、医用室でのME機器使用に伴う感電・漏れ電流リスク低減のため、保護接地・等電位化・専用コンセント・接地系の設計条件が細かく規定されている。要点は次のとおり。1) ME機器を使用する医用室には保護接地(医用接地方式)を設ける。2) ME機器への電源供給は医用コンセントを用いる。3) 接地幹線として建物の鉄骨・鉄筋を利用できる(電気的連続性・断面など条件を満たすこと)。4) 壁面接地端子と医用接地センタ間の電気抵抗は電圧降下法で測定して$0.1 \\Omega$以下と規定されるため、$1 \\Omega$以下という記述は誤り。5) 医用接地方式に用いる接地極の接地抵抗は$10 \\Omega$以下が要件。従って誤りは選択肢4である。

選択肢別解説

1
不正解

正しい記述である。JIS T 1022では、ME機器を使用する医用室に保護接地(医用接地方式)を設け、機器外装や接地端子を医用接地系に確実に接続して等電位化を図ることが求められる。これにより漏れ電流や外装の帯電時の感電リスクを低減する。

2
不正解

正しい記述である。ME機器に電源を供給する場合は、機械的強度や接地極刃受の確実性、識別性等が規格化された医用コンセントの使用が求められる。一般用コンセントでは接地・保持力・識別面で要件を満たさない。

3
不正解

正しい記述である。接地幹線には病院建物の鉄骨や鉄筋を利用できると定められている(電気的連続性の確保、腐食や接続方法、断面積等の条件を満たすことが前提)。建物構造体を利用することで低インピーダンスな接地経路を実現できる。

4
正解

誤りの記述である。壁面接地端子と医用接地センタ間の電気抵抗は、電圧降下法で測定して$0.1 \\Omega$以下と規定される。$1 \\Omega$以下という数値は規格値より1桁大きく、要件を満たさない。

5
不正解

正しい記述である。医用接地方式に用いる接地極の接地抵抗値は$10 \\Omega$以下が規定値であり、機器外装から大地への低インピーダンス経路を確保することが求められる。

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84
臨床工学技士国家試験 - 第5回 午後
正答率:66% 類似度 68.0%
クラスⅠ機器について正しいのはどれか。
1
接地漏れ電流は電源極性を切り換えて測定し、小さい方を漏れ電流とする。
2
外装漏れ電流は機器の外装と壁面接地端子間に測定器を挿入して測定する。
3
患者漏れ電流-1は患者装着部と外装との間に測定器を挿入して測定する。
4
患者漏れ電流-2はB形機器の信号入出力部に100Vをかけ、外装漏れ電流と同じように測定する。
5
患者漏れ電流-3はBF形、CF形機器の患者装着部に100Vをかけ、外装漏れ電流と同じように測定する。
84
臨床工学技士国家試験 - 第13回 午前
正答率:43% 類似度 67.9%
ME機器の漏れ電流を測定した。許容値内であるのはどれか。
a
B形機器の患者漏れ電流I(単一故障):0.6mA
b
B形機器の患者漏れ電流II:0.8mA
c
BF形機器の接地漏れ電流(正常):0.3mA
d
BF形機器の患者漏れ電流I(単一故障):0.7mA
e
CF形機器の患者漏れ電流III:0.1mA
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
81
臨床工学技士国家試験 - 第14回 午前
正答率:20% 類似度 67.8%
正しいのはどれか。
1
外装漏れ電流は機器外装から機器の接地端子までの電流を測定する。
2
患者漏れ電流Iは装着部から壁面接地端子までの電流を測定する。
3
患者測定電流は内部電源機器の場合、測定する必要がない。
4
内部電源機器の接地漏れ電流はクラスI機器と同じ方法で測定する。
5
患者漏れ電流IIはF型装着部に電源電圧を加えて測定する。
79
臨床工学技士国家試験 - 第12回 午前
正答率:42% 類似度 67.7%
漏れ電流の許容値について正しいのはどれか。
a
一般機器の接地漏れ電流の正常状態は0.5mA以下である。
b
BF形機器の患者漏れ電流Iと外装漏れ電流とは許容値が同じである。
c
患者漏れ電流IIの許容値は患者漏れ電流Iの許容値より小さい。
d
BF形機器の患者漏れ電流IIIはミクロショックを防止できる許容値である。
e
CF形機器の患者測定電流は交流、直流とも同じ許容値である。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
42
臨床工学技士国家試験 - 第36回 午前
重要度:標準 正答率:78% 類似度 67.7% 解説あり
定格電流が 12A の ME 機器の保護接地線の抵抗測定で、JIS T 0601-1 で規定されている測定電流値 [A] はどれか。
1
12
2
15
3
18
4
24
5
25

解説

JIS T 0601-1(医用電気機器の安全に関する一般要求事項)では、保護接地線の抵抗(接地導通)試験の測定電流は「ME機器または関連回路の最大定格電流の1.5倍」または「25A」のうち大きい方を、50/60Hz・無負荷電圧6V以下の電源で5~10秒間流すと規定されている。定格電流が12Aの場合、1.5倍は18Aとなるが、25Aの方が大きいため、測定電流は25Aを選ぶ。目的は保護接地経路の低インピーダンスを確認し、万一の漏れ電流や短絡時に安全に遮断できるようにするためである。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。規定は定格電流そのものではなく、定格電流の1.5倍または25Aのうち大きい方を用いる。定格12Aのままでは基準を満たさない。

2
不正解

誤り。15AはJIS T 0601-1の規定値ではない。定格12Aでは1.5倍の18Aか25Aの比較となり、大きい25Aが必要。

3
不正解

誤り。18Aは定格12Aの1.5倍だが、規定はこれと25Aのうち大きい方を用いるため、25Aに劣る18Aは不適切。

4
不正解

誤り。24Aは規定外の値であり、かつ25Aより小さい。JISでは25Aまたは1.5倍の大きい方を用いる。

5
正解

正しい。定格12Aの1.5倍は18Aであり、25Aと比較して大きい方は25Aなので、規定の測定電流は25Aとなる。

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