生体機能代行装置学の過去問


国試第35回午前:第68問

人工呼吸器の使用前点検について誤っているのはどれか。 

1: リークテストは人工呼吸器の自己診断機能を活用する。 

2: テスト肺を用いてトリガ感度を確認する。 

3: テスト肺を外してアラームが鳴ることを確認する。 

4: 電源プラグを引き抜いてバックアップ電源で動作することを確認する。 

5: 加温加湿器に適量の生理食塩液を入れる。 

国試第35回午前:第67問

酸素吸入に用いる機器について正しいのはどれか。 

1: 鼻カニューレではCO2ナルコーシスを生じることはない。 

2: 簡易酸素マスクは一定の酸素濃度を供給する際に用いる。 

3: リザーバ付きマスクは簡易酸素マスクで酸素化が保てない場合に用いる。 

4: ベンチュリーマスクは加湿が必要な場合に用いる。 

5: ネブライザ付き酸素吸入装置は肺水腫の治療に用いる。 

国試第35回午前:第65問

高気圧酸素治療の効果で正しいのはどれか。 

a: 腸内ガスの膨張 

b: 血糖値コントロールの改善 

c: 創傷治癒の促進 

d: 末梢組織の酸素化 

e: 感染に対する好中球活性の上昇 

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第35回午前:第64問

ジェット式ネブライザで誤っているのはどれか。 

1: 振動子を使用する。 

2: ベンチュリー効果を利用している。 

3: ジェットノズルによって流速が増す。 

4: 細管内の薬液が吸い上げられて気流に乗る。 

5: バッフルに衝突させてエアロゾルを細粒化する。 

国試第34回午後:第79問

血液透析施行中、静脈圧上限警報が鳴った。原因として考えられないのはどれか。

a: 脱血不良

b: ダイアライザ内の血液凝固

c: 静脈側ドリップチャンバ内の血液凝固

d: 静脈側回路の折れ曲がり

e: 静脈側穿刺針の穿刺不良

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第34回午後:第78問

急性血液浄化として持続的に施行される治療はどれか。

1: CART

2: CHDF

3: DFPP

4: HHD

5: On-line HDF

国試第34回午後:第77問

維持透析患者の内シャントで、本来末梢組織側に流れるべき血液がシャント側に流れることによって生じる末梢循環障害はどれか。

1: スチール症候群

2: 静脈高血圧症

3: ソアサム症候群

4: 仮性動脈瘤

5: 血清腫

国試第34回午後:第76問

糸球体濾過量と同じ単位をもつ指標はどれか。

a: Kt/V

b: ふるい係数

c: クリアスペース

d: 透析液流量

e: 総括物質移動面積係数

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第34回午後:第75問

腹膜透析液に含まれ、除水を行うために必要な物質はどれか。

a: ブドウ糖

b: カリウム

c: アルブミン

d: クレアチニン

e: イコデキストリン

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第34回午後:第74問

人工心肺を用いた体外循環中の安全管理で正しいのはどれか。

1: レベルセンサには磁気センサが用いられている。

2: レベルセンサはエアトラップ(バブルトラップ)に取り付ける。

3: フィルタのサイズは動脈フィルタの方がバブルトラップより目が細かい。

4: 閉鎖回路では気泡流入の可能性はない。

5: エアブロックとは送血回路が空気で満たされ送血が止まることをいう。

国試第34回午後:第73問

人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理で正しいのはどれか。

1: ACT(活性化凝固時間)を 200 秒以下に維持する。

2: 全回路ヘパリンコーティング人工心肺では充填時のヘパリン量を半減できる。

3: プロタミン投与によって血圧は上昇する。

4: プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避 ける。

5: プロタミン投与後も術野出血が続く場合は吸引ポンプを回し回収を続ける。

国試第34回午後:第72問

人工心肺を用いた体外循環で正しいのはどれか。

1: 開始時には、まず脱血カニューレ、続いて送血カニューレを挿入する。

2: 大動脈遮断時には、一時的に送血流量を増加させる。

3: 大動脈遮断解除時には、一時的に送血流量を増加させる。

4: 遠心ポンプを用いる場合、復温時には、同一回転数でも流量が増加する。

5: 人工心肺停止時には、脱血側回路をクランプしてから回転を止める。

国試第34回午後:第71問

人工心肺を用いた体外循環中の溶血について正しいのはどれか。

1: 膜型肺より気泡型肺の方が溶血は少ない。

2: 遠心ポンプよりローラポンプの方が溶血は少ない。

3: 高度溶血例ではヘパリンを追加する。

4: 細い送血カニューレを用いると溶血は少なくなる。

5: 血中カリウム濃度が上昇した場合、高度溶血を疑う。

国試第34回午後:第70問

人工心肺を用いた体外循環中の電解質、内分泌系の変動で正しいのはどれか。

a: 血中ナトリウム濃度は低下する。

b: 血中カリウム濃度は低下する。

c: 赤血球液の使用で血中カルシウム濃度は上昇する。

d: インスリンの過剰分泌により低血糖になりやすい。

e: バソプレシンは増加する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第34回午後:第69問

膜型人工肺について正しいのはどれか。

1: シリコーンの気体透過係数はポリプロピレンより大きい。

2: シリコーンを用いた多孔質膜が用いられている。

3: 親水性の膜が用いられている。

4: 内部灌流型が多数を占める。

5: ウェットラングは微小孔からの血漿漏出により生じる。

国試第34回午後:第68問

高気圧酸素治療の加圧時に生じる合併症はどれか。

a: 鼓膜障害

b: 腸管破裂

c: 皮下気腫

d: 肺の過膨張症候群

e: 副鼻腔スクイーズ

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第34回午後:第67問

在宅酸素療法について正しいのはどれか。

1: 慢性心不全に用いられる。

2: 肺高血圧症に用いられない。

3: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予後を改善しない。

4: 動脈血の二酸化炭素分圧の確認は不要である。

5: 吸気デマンドバルブで酸素ボンベの使用時間は 10 倍に伸びる。

国試第34回午後:第66問

高気圧酸素治療の効果について誤っているのはどれか。

1: 自然気胸を改善する。

2: 気体による周囲組織の圧迫を解除する。

3: 低酸素の末梢組織を酸素化する。

4: 体内組織に溶解した窒素を速やかに体外へ排出する。

5: 一酸化炭素ヘモグロビンを速やかに解離する。

国試第34回午後:第65問

人工呼吸中のファイティングの原因として考えにくいのはどれか。

1: 不適切な換気パターン

2: 気道分泌物の貯留

3: 鎮静薬の投与不足

4: 血圧の低下

5: 咳嗽発作

国試第34回午後:第63問

一酸化窒素吸入療法について正しいのはどれか。

a: 一酸化窒素には血管拡張作用がある。

b: 一酸化窒素は酸化されて有害な二酸化窒素になる。

c: 一酸化窒素はヘモグロビンと結合すると失活する。

d: 一酸化窒素吸入により換気血流不均等が悪化する。

e: 一酸化窒素吸入によりメトヘモグロビンが減少する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e