呼吸不全について正しいのはどれか。
a: 空気呼吸下で動脈血酸素分圧(PaO2)60mmHg以下である。
b: 高二酸化炭素血症を伴う低酸素血症は換気障害による。
c: 高二酸化炭素血症を伴わない低酸素血症は拡散障害による。
d: 呼吸不全は肺に基礎疾患がなければ起こらない。
e: シャント率が高い呼吸不全では酸素療法が有効である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
成人の呼吸について基準範囲内の値はどれか。
1: 胸腔内圧は+10cmH2Oである。
2: 残気量は2000mlである。
3: 1回換気量は1000mlである。
4: 最大吸気圧は-20cmH2Oである。
5: 肺活量は3000mlである。
末梢組織への酸素供給量が明らかに増加するのはどれか。
a: ヘモグロビン濃度が7 g/から10 g/dl に増加
b: PaO2が200mmHgから250mmHgに増加
c: PaCO2が50mmHgから40mmHgに減少
d: SaO2が88%から98%に増加
e: 心係数が2.0 l/分/m2から3.0 l/分/m2に増加
成人男性患者(体重60kg)に対する人工呼吸器装着の初期設定条件として誤っているのはどれか。
1: 吸気酸素濃度を百パーセントとした。
2: 吸気相と呼気相の時間的比率(I:E比)を1:2とした。
3: 換気回数を60回/分とした。
4: 1回換気量を600mLとした。
5: 呼気終末陽圧(PEEP)を5cmH2Oとした。
成人の呼吸検査値について基準範囲にあるのはどれか。
1: 胸腔内圧は+10cmH2Oである。
2: 分時換気量は3lである。
3: 一回換気量は1000mlである。
4: 最大吸気圧は-20cmH2Oである。
5: 肺活量は4000mlである。
高気圧酸素治療について正しいのはどれか。
a: 第1種装置は1名の患者を収容する装置である。
b: 第1種装置3台を同時に操作する場合は2名以上の操作職員が必要である。
c: 治療開始後の患者監視は5~10分間隔で行う。
d: 治療装置内に持ち込み可能なものに湯タンポがある。
e: 治療開始後耳が痛くなる場合にはアメをなめることができる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工心肺時の血液希釈で正しいのはどれか。
a: 溶血量が軽減する。
b: 酸素運搬能が増加する。
c: 血液粘稠度が増加する。
d: 膠質浸透圧が増加する。
e: 組織血液を良好にする。
標準的な酸素解離曲線を考えたとき、呼吸不全と診断する 動脈血酸素飽和度の基準はどれか。
1: 90%以下
2: 80%以下
3: 70%以下
4: 60%以下
5: 50%以下
酸素療法の合併症で正しいのはどれか。
a: CO2ナルコーシス
b: 吸収性無気肺
c: 空気塞栓症
d: 皮下気腫
e: 酸素中毒
医療ガス配管端末器での標準送気圧力が最も高いのはどれか。
1: 酸 素
2: 亜酸化窒素
3: 治療用空気
4: 二酸化炭素
5: 手術機器駆動用窒素
健康成人の動脈血血液ガス値で基準値でないのはどれか。
1: Pao2=95torr
2: Paco2=40torr
3: pH=7.40
4: BE(Base Excess)=0mEq/L
5: HCO3-=15mEq/L
高気圧酸素治療の適応疾患でないのはどれか。
a: 腎炎
b: 肝炎
c: イレウス
d: 空気塞栓症
e: 一酸化炭素中毒症
透析液について正しいのはどれか。
a: 高ナトリウム透析は血圧上昇を起こしやすい。
b: 高カルシウム透析は上皮小体 (副甲状腺) 機能 進症を起こす。
c: 酢酸透析は血圧を上昇させる。
d: 重炭酸透析は血圧を低下させる。
e: 無糖透析は低血糖を起こしやすい。
酸素濃縮器について正しいのはどれか。(人工呼吸療法)
a: 吸着型は90%の酸素濃度が得られる。
b: 吸着型は水分を吸着しない。
c: 吸着型の吸着筒の寿命は約1か月である。
d: 模型は40%の酸素濃度が得られる。
e: 膜型は加湿器を必要としない。
正しいのはどれか。
a: 健常人のPaCO2とPETCO2との差は2mmHg以下である。
b: 空気塞栓が発生するとPETCO2は減少する。
c: 経皮的酸素分圧の測定は新生児において有用である。
d: 高気道抵抗例では最高気道内圧とEIP(吸気終末休止)圧との差が拡大する。
e: 拍動がなくてもSPo2は測定できる。
人工呼吸器の設定で1回換気量を変えずに呼吸数を8回/分から12回/分に増加させた。予想される変化はどれか。
a: 平均気道内圧の上昇
b: 呼気終末二酸化炭素分圧の上昇
c: 最大吸気圧の増加
d: 吸気相:呼気相比(I:E比)の減少
e: 動脈血二酸化炭素分圧の低下
成人の人工心肺操作条件で適切でないのはどれか。
1: ヘマトクリット値:25%
2: 混合静脈血酸素飽和度:75%
3: 送血流量:2.4 L/min/m2
4: 平均動脈圧:70 mmHg
5: 中心静脈圧:mmHg
人工心肺を用いた体外循環について誤っているのはどれか。
1: 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
2: 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
3: 低体温により血中酸素溶解度は低下する。
4: 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
5: 低体温により血液粘稠度は上昇する。
酸素療法の安全対策として正しいのはどれか。
a: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪時には CO2 ナルコーシスの危険がある。
b: 90%の酸素濃度で酸素中毒をきたす危険はない。
c: 酸素は可燃性ガスである。
d: 酸素ボンベは高温・直射日光を避けた場所に保管する。
e: 液体酸素が漏れた場合、凍傷などを起こす危険性がある。
血液透析中の空気誤入について誤っているのはどれか。
1: 進入路は穿刺針と回路との接続部が多い。
2: 重篤な徴候としてショックがみられる。
3: 直ちに右側臥位をとらせる。
4: 直ちに静脈回路を遮断する。
5: 急性期を過ぎたら高圧酸素療法を検討する。
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