遠心ポンプについて正しいのはどれか。
a: 末梢血管抵抗の変動によって流量が変化する。
b: 流量を回転数から算出できる。
c: ローラポンプより溶血しやすい。
d: 空気を体内に送り込む危険性がローラポンプより少ない。
e: 脱血の際に過度の陰圧を生じない。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
血液透析を下記の条件で施行した。血流量200mL/min透析液流量500mL/minただし、除水は無視できるものとする。このとき、動脈側尿素窒素濃度100 mg/dL静脈側尿素窒素濃度10 mg/dLであった。この透析器の尿素クリアランス[mL/min] はどれか。
1: 140
2: 160
3: 180
4: 200
5: 220
血液透析中に起こる空気誤入に関して正しいのはどれか。
a: 症状として激しい咳嗽が起こる。
b: 血液ポンプの回転数が少ないと起こる。
c: 緊急処置として動脈回路を鉗子で遮断する。
d: 血圧は上昇するので血管拡張薬を舌下投与する。
e: 処置として左を下にする側臥位で頭を心臓より下方とする。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工肺のガス交換性能を向上させるものとして誤っているのはどれか。
1: ガス透過抵抗の小さいガス交換膜を選ぶ。
2: 血液の流れを不均一にして攪拌効果を上げる。
3: 血液とガス側との分圧差を大きくする。
4: 膜を厚くする。
5: 膜面積を大きくする。
健常人の腎臓について誤っているのはどれか。
a: 腎血流量は心拍出量の約1/4である。
b: 糸球体濾液量は尿量の約100倍である。
c: Na再吸収率は集合管で最も高値になる。
d: クレアチニン再吸収は近位尿細管で行われる。
e: 最終尿の尿素濃度は血漿中の濃度よりも高くなる。
血液浄化療法とその特徴との組合せで正しいのはどれか。
a: CAPD―――――――――――体外循環が不要
b: 血液濾過法――――――――――透析液が必要
c: 持続動静脈血液濾過――――人工透析膜が不要
d: 二重濾過血漿分離交換法―――遠心分離装置が必要
e: 冷却濾過法―――――――へパリン投与が必要
血液透析装置の始業点検項目として適切でないのはどれか。
1: エンドトキシン濃度
2: 送液圧力
3: 透析液温度
4: 装置からの液漏れ
5: 透析液濃度
血液透析膜に使用される膜材料はどれか。
a: ポリエチレン
b: ポリスルホン
c: ポリアクリロニトリル
d: 再生セルロース
e: ポリ塩化ビニル
慢性透析の目的はどれか。(人工腎臓装置)
a: 体内不要物質の除去
b: LDLの除去
c: サイトカインの除去
d: 除 水
e: 電解質バランス異常の是正
血液透析装置の使用前点検項目でないのはどれか。
1: 給水圧
2: 配管の接続状態
3: 血液ポンプ流量の実測
血液透析中、血液回路内圧が異常に上昇した。直ちに点検すべき項目はどれか。
a: 透析液温度
b: 透析液濃度
c: 透析器の凝血
d: 抗凝固薬の注入量
e: ドリップチャンバの凝血
血漿交換療法について正しいのはどれか。
a: 免疫疾患の治療に用いられる。
b: 血小板は血漿分離膜を通過する。
c: 血漿を冷却すると濾過率が上昇する。
d: 単純血漿交換療法では置換補充液にリンゲル液を用いる。
e: 二重膜濾過法は置換補充液を節約できる。
ダイアライザのクリアランスで血流量の影響をもっとも受けやすい溶質はどれか。
1: 尿 素
2: ビタミンB12
3: β2-ミクログロブリン
4: α1-ミクログロブリン
5: アルブミン
血液透析で正しいのはどれか。
a: 最も多い死因は心不全である。
b: 通常の透析液のカルシウム濃度は2.5~3.5mEq/lである。
c: 透析と次の透析との間の体重増加は体重の10%程度を目標とする。
d: 我が国ではアルミニウム脳症が多い。
e: エリスロポエチン投与による貧血治療目標はヘマトクリット値40~45%である。
CAPDで正しいのはどれか。
1: 循環動態に対する影響が小さい。
2: 透析不均衡症候群への注意が必要である。
3: 酸性透析液は生体適合性の面で有利である。
4: 浸透圧は透析液中のカリウム濃度で調整する。
5: 小分子量物質の除去効率は血液透析よりも高い。
人工心肺による体外循環において送血流量を上げるべきなのはどれか。
1: 脱血不良時
2: 大動脈遮断時
3: 大動脈遮断解除時
4: 復温時
5: 大動脈解離発生時
オンラインHDFについて誤っているのはどれか。
1: 透析液を補充液として用いる。
2: 清浄化された透析液を使用する。
3: 血液透析濾過器を用いる。
4: エンドトキシン捕捉フィルタを用いる。
5: 後希釈法では前希釈法よりも置換液量を増やせる。
ブラッド(バスキュラー)アクセスについて正しいのはどれか。(人工腎臓装置)
a: 急性透析には皮下動静脈瘻が第1選択である。
b: 慢性透析には人工血管シャントが第1選択である。
c: 大腿静脈カテーテルは使用後ヘパリンを充填する。
d: 血液透析用としては流量が200ml/min程度必要である。
e: カフ付き静脈カテーテルを用いれば感染のリスクを回避できる。
透析について誤っているのはどれか。
1: 透析回路内への造血剤の投与が可能である。
2: 透析回路内へのビタミンD製剤の投与が可能である。
3: 緊急時には透析を中断することもある。
4: 静脈圧上昇の原因として回路内凝固がある。
5: インスリンは透析されるため高血糖をきたすことがある。
血液透析時の気泡混入の原因とならないのはどれか。
1: 生食ラインの遮断鉗子のかけ忘れ
2: ドリップチャンバの液面調整不良
3: 血液回路のピンホール
4: 透析器リーク
5: 血液回路の接続不良
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