人工心肺を用いた体外循環中に生じる大動脈解離について正しいのはどれか。
a: 大腿動脈送血では解離は生じない。
b: 濯流圧を下げた状態で人工心肺を継続する。
c: 上行大動脈は緊満する。
d: 上行大動脈の色調の変化がみられる。
e: 脱血不良となる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
IABPには心電図トリガと動脈圧トリガの2つの方法がある。心電図トリガができない確率が10%、動脈圧トリガができない確率が30%のとき、いずれかの方法でIABPのトリガができる確率はどれか。
1: 0.47
2: 0.63
3: 0.81
4: 0.97
5: 0.99
IABPによる合併症で誤っているのはどれか。
1: 感 染
2: 下肢虚血
3: 大動脈壁の損傷
4: 血小板数の増加
5: 挿入部からの出血
呼吸補助ができるのはどれか。
a: IABP
b: 左心バイパス
c: PCPS
d: ECMO
e: 補助人工心臓
バスキュラーアクセスで正しいのはどれか。
a: 動脈表在化は心機能への負担が大きい。
b: 第一選択は人工血管を用いた内シャントである。
c: 透析後は静脈カテーテルをヘパリンロックする。
d: カフ付きカテーテルは感染のリスクを低減できる。
e: グラフト移植の方が自家動静脈瘻よりも開存率は高い。
ローラ型ポンプについて誤っているのはどれか。
1: 弁が不可欠である。
2: IABPと組み合わせて拍動流が得られる。
3: 回転と休止とを繰り返して拍動流が得られる。
4: 血液成分の損傷が軽度である。
5: オクルージョン調整が必要である。
PTCAについて誤っているのはどれか。
a: バルーンを約10気圧で拡張する。
b: バルーン拡張時間は心電図変化をモニタしながら決定する。
c: PTCAのPとはpunctureを表す。
d: バルーン拡張は病変血管の弾性変形範囲内で行う。
e: バルーンは血管狭窄部にガイドワイヤで導く。
心・血管のインターベンション(PCI)治療について誤っているのはどれか。
a: PCI治療前には冠動脈CT検査が有用である。
b: 冠動脈再狭窄率は金属ステントよりも薬剤溶出ステントの方が高い。
c: PCI治療中には経胸壁心臓超音波診断装置が必要である。
d: ロータブレータでは一時的な冠動脈血液の減少が起こる。
e: 高リスク例ではIABPが必要である。
人工心肺用ローラポンプについて正しいのはどれか。
1: 後負荷の変動で流量が変化する。
2: 血液の希釈により流量が変化する。
3: 吸引ポンプとしては使えない。
4: チューブの復元力は流量に影響しない。
5: 回転数と流量は比例する。
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)について誤っているのはどれか。
1: ガイドワイヤが必要である。
2: バルーンの拡張にはヘリウムガスが用いられる。
3: 大腿動脈からカテーテルを挿入する。
4: 造影剤を使用して狭窄部位の確認を行う。
5: 再狭窄を防止するためステントを留置する。
補助人工心臓で正しいのはどれか。
1: 血液ポンプを体内に植え込むものはない。
2: 生体の心臓を取り除き血液ポンプと交換する。
3: 抗凝固療法を必要とする。
4: 肺と心臓の機能を代行できる。
5: 心拍動と同期させなければならない。
人工心肺を用いた体外循環においてインシデントレポートを提出すべきなのはどれか。
a: ヘパリン投与後にACTを測定しなかった。
b: ヘマトクリット値が低下したため赤血球輸血を行った。
c: 血圧が低下したため流量を増加させた。
d: 体外循環離脱困難でありIABPを挿入した。
e: 大動脈遮断後ヘパリンを投与していないことに気づき、ヘパリンを投与した。
開心術に用いるベンド回路で正しいのはどれか。(体外循環装置)
a: 心臓停止後の心内血液の排出を行う。
b: 無血視野の確保を行う。
c: ポンプベントは過度の吸引の心配がない。
d: 落差ベントは気泡の吸引に適している。
e: 落差ベントは吸引量の正確な調整ができる。
拍動型ポンプはどれか。
a: 大動脈バルーンポンプ
b: 軸流ポンプ
c: ローラポンプ
d: 遠心ポンプ
e: 空気圧駆動式補助人工心臓
臨床工学技士の業務でないのはどれか。
1: 人工呼吸管理中の患者の挿管チューブからの喀痰吸引
2: IABP装置購入時のベンチテスト
3: 観血式動脈圧モニタ用の動脈針の穿刺
4: 血液浄化装置の回路先端部の内シャントからの抜去
5: 植込み型ペースメーカヘのプログラミング用ヘッドの装着
体外循環中の血液について正しいのはどれか。
a: ローラポンプの圧閉度は溶血と関連が深い。
b: 赤血球は陰圧より陽圧に対して損傷を受けやすい。
c: 胸腔内血液吸引ラインでの空気混入は溶血を減少させる。
d: 血小板数は変化しない。
e: 血漿蛋白の変性が起こる。
1: バルーンの拡張にはヘリウムガスを使用する。
2: ステントを拡張する際のバルーンの圧力は10~20気圧程度である。
3: ロータブレータは石灰化病変に使用する。
4: DES(Drug Eluting Stent)には再狭窄を防止するための薬剤が塗布されている。
5: BMS(Bare Metal Stent)は薬剤が塗布されていない金属だけのステントである。
遠心ポンプについて正しいのはどれか。
a: 末梢血管抵抗の変動によって流量が変化する。
b: 流量を回転数から算出できる。
c: ローラポンプより溶血しやすい。
d: 空気を体内に送り込む危険性がローラポンプより少ない。
e: 脱血の際に過度の陰圧を生じない。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
IABP作動のトリガ信号として用いられるのはどれか。
a: 心尖拍動波
b: 心電図R波
c: 動脈圧波
d: 静脈圧波
e: 心電図P波
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