第57回午後第36問の類似問題

第49回午前:第41問

心疾患に対する運動療法の効果として誤っているのはどれか。  

1: 安静時の心拍数が低下する。

2: 同一運動負荷時の血圧が低下する。

3: 同一運動負荷時の心拍数が低下する。

4: 同一運動負荷時の自覚的強度が低下する。

5: 最大運動負荷時の心拍数が低下する。

第55回午前:第42問

慢性心不全患者に対する運動療法の効果で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: BNPの増加

2: QOLの改善

3: 運動耐容能の向上

4: 左室駆出率の低下

5: 交感神経活性の亢進

第54回午後:第84問

高齢者の長期の安静臥床の影響で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記銘力の低下

2: 1回換気量の増加

3: 循環血液量の減少

4: 予備呼気量の増加

5: 安静時心拍数の減少

  • 答え:1 ・3
  • 解説:高齢者の長期の安静臥床は、脳機能や循環血液量に悪影響を与える。記銘力の低下や循環血液量の減少が起こることがある。
  • 正しい。高齢者の長期の安静臥床により、脳機能全般の低下がみられ、記銘力が低下する。このほか、見当識の低下などもみられる。
  • 間違い。高齢者の長期の安静臥床により、呼吸筋の筋力低下や胸郭の可動域制限が生じ、1回換気量は減少する。
  • 正しい。高齢者の長期の安静臥床により、下肢の血管収縮が不十分となることで静脈還流量が減少し、循環血液量は減少する。そのため、起立性低血圧などを生じることがある。
  • 間違い。高齢者の長期の安静臥床により、肺活量は低下し、予備呼気量も減少する。また、高齢者は、肺胞が拡張するために予備呼気量の減少が著明となる。
  • 間違い。高齢者の長期の安静臥床により、1回の心拍出量は減少する。これを代償するため、安静時心拍数は増加する。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午前:第39問

筋力増強トレーニングの効果で正しいのはどれか。  

1: 自動介助運動では効果は得られない。

2: 筋肥大が生じるまで効果は得られない。

3: 最大抵抗を用いれば月1回の運動で効果が得られる。

4: 等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られる。

5: 最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで効果が得られる。

第52回午後:第63問

運動時の循環反応で誤っているのはどれか。  

1: 脳血流量は減少する。

2: 腎血流量は減少する。

3: 静脈還流量は増加する。

4: 分時心拍出量は増加する。

5: 骨格筋の血流量は増加する。

第46回午前:第39問

慢性閉塞性肺疾患の呼吸理学療法で正しいのはどれか。  

1: 運動中の息こらえを避ける。

2: 上肢のトレーニングは避ける。

3: 酸素吸入が必要な運動は避ける。

4: 嫌気的代謝能を優先して向上させる。

5: 運動中のSpO2は80%を保持できればよい。

第55回午後:第39問

ランプ負荷法を用いて軽い負荷強度から最大運動強度まで運動強度を漸増した場合、運動強度に比例して直線的に増加するのはどれか。  

1: 呼吸数

2: 酸素摂取量

3: 分時換気量

4: 1回心拍出量

5: 二酸化炭素排泄量

第55回午後:第32問

要因と症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 血液粘稠度低下―――――静脈血栓

2: 循環血漿量低下―――――起立性低血圧

3: 最大酸素摂取量増加―――運動耐容能の低下

4: 血清アルブミン値低下――褥瘡

5: 骨への物理的応力増加――骨萎縮

  • 答え:2 ・4
  • 解説:この問題では、要因と症状の組み合わせが正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、循環血漿量低下と起立性低血圧、血清アルブミン値低下と褥瘡です。
  • 血液粘稠度低下は、静脈血栓の要因とはなりません。静脈血栓の要因には、血液凝固阻止因子低下やうっ血、組織因子の産生・放出、血液凝固因子活性上昇などがあります。血液粘稠度が亢進した場合に動脈・静脈血栓の要因となります。
  • 循環血漿量低下は、起立性低血圧の要因となります。急性の起立性低血圧の要因には、循環血漿量低下や長期臥床、副腎機能不全などがあります。この選択肢は正しいです。
  • 最大酸素摂取量増加は、運動耐容能の低下の要因とはなりません。運動耐容能の低下の要因には、慢性心不全などがあります。最大酸素摂取量が増加した場合は、運動耐容能は増加します。
  • 血清アルブミン値低下は、褥瘡の要因となります。褥瘡発生の要因には、低栄養や炎症、低蛋白による腎機能低下、感染症による全身のエネルギー消耗などがあります。栄養状態の評価として、血清アルブミン値も用いられ、一般に、3.5 g/dL以下の場合に褥瘡発生リスクが高いとされる。この選択肢は正しいです。
  • 骨への物理的応力増加は、骨萎縮の要因とはなりません。骨萎縮の要因には、不動(骨への物理的応力は減少する)などがあります。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第95問

心筋梗塞後の包括的リハビリテーションの効果として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 安静時心拍数の増加

2: HDLコレステロールの低下

3: 最大酸素摂取量の増加

4: 安静時血圧の低下

5: 中性脂肪の増加

第35回午前:第70問

肺気腫の理学療法で正しいのはどれか。  

1: フローボリューム曲線のピークフロー値の増大を図る。

2: %肺活量の増大を図る。

3: 呼気の流速を遅くして呼吸させる。

4: 運動負荷は最大酸素摂取量の70 %とする。

5: 酸素飽和度(SpO2)の指標は80 %以上とする。

第43回午前:第61問

立位での全身浴で、頸部までつかったときの生体反応で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 利尿作用

2: 静脈還流量の減少

3: 肺活量の増加

4: 1回心拍出量の減少

5: リンパ循環の促進

第36回午前:第99問

嫌気性代謝閾値(AT)について誤っているのはどれか。  

1: 運動強度を漸増したときに酸素摂取量が急激に上昇する点をいう。

2: 最大酸素摂取量の約60%に相当する。

3: トレーニングによって変化する。

4: 赤筋(SO線維)の多い人はATが高い。

5: 血中乳酸濃度の急激な下降がみられる。

第46回午後:第82問

高齢者の長期の安静臥床の影響として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記銘力の低下

2: 1回換気量の増加

3: 循環血液量の減少

4: 安静時心拍数の減少

5: 血中カルシウム濃度の低下

第53回午後:第73問

安静時の呼吸運動で正しいのはどれか。  

1: 呼気時に腹圧は上昇する。

2: 吸気時に横隔膜は下降する。

3: 呼気時に外肋間筋は収縮する。

4: 吸気時に気道抵抗は上昇する。

5: 胸郭下部は前後方向の動きが左右方向より大きい。

  • 答え:2
  • 解説:安静時の呼吸運動では、横隔膜の動きや筋肉の収縮・弛緩が重要な役割を果たしています。吸気時には横隔膜が下降し、胸腔が拡大することで空気が肺に入ります。呼気時には横隔膜が上昇し、胸腔が縮小することで空気が外に出ます。
  • 選択肢1は間違いです。呼気時ではなく、吸気時に横隔膜が下降することで腹圧が上昇します。
  • 選択肢2は正しいです。吸気時に横隔膜が下降することで、胸腔が拡大し、空気が肺に入ります。
  • 選択肢3は間違いです。呼気時ではなく、吸気時に外肋間筋が収縮し、胸郭が拡大します。呼気時には外肋間筋が弛緩します。
  • 選択肢4は間違いです。吸気時ではなく、呼気時に気道抵抗が上昇します。吸気時には気道抵抗が低下します。
  • 選択肢5は間違いです。胸郭下部は前後方向の動きではなく、左右方向の動きが大きいです。下位肋骨の挙上により、胸郭の横径が増大します。
  • 科目:運動学
  • 重要度:プレミアム特典
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第56回午後:第69問

身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。  

1: 20分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。

2: 筋収縮エネルギーとしてATPが利用される。

3: 無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。

4: 最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。

5: グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、身体活動のエネルギー代謝に関する知識を問うています。正しい選択肢は1で、20分以上の有酸素運動では糖質より脂質が利用されるというのが誤りです。
  • 選択肢1は誤りです。実際には、20分以上の有酸素運動では糖質よりも脂質が主に利用されます。運動の強度が低い場合や運動時間が長い場合、脂質がエネルギー源として利用される割合が高くなります。
  • 選択肢2は正しいです。筋収縮エネルギーとしてATP(アデノシン三リン酸)が利用されます。筋収縮時には、ATP分解酵素がATPをADP(アデノシン二リン酸)に分解し、放出されるエネルギーがアクチンとミオシンの滑走を起こし、筋を収縮させます。
  • 選択肢3は正しいです。無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できます。無酸素性閾値とは、運動強度が上がるにつれて乳酸が急激に増加する点を指し、これを測定することで運動強度の適切な調整が可能になります。
  • 選択肢4は正しいです。最大酸素摂取量(VO2max)は運動持久力を反映する指標です。シャトルランや6分間歩行などの試験で測定され、個人の運動能力や心肺機能を評価するのに用いられます。
  • 選択肢5は正しいです。グリコーゲンの解糖により乳酸が生じます。骨格筋のグリコーゲンは筋の収縮に使われ、酸素が不十分な場合、グルコースは解糖系のみで分解され、ピルビン酸あるいは乳酸が生じます。これが無酸素性代謝の一部です。
  • 科目:生理学(その他)
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第42問

運動療法で誤っているのはどれか。  

1: 等尺性運動は血圧の上昇が少ないのが特徴である。

2: 等張性運動は心肺機能の維持改善に適する。

3: 等運動性運動は可動域全域にわたる負荷が可能である。

4: 漸増抵抗運動は10 RM(repetition maximum)を測定後開始する。

5: 低負荷で高頻度の運動は筋持久力向上に適する。

第49回午後:第42問

慢性閉塞性肺疾患における包括的呼吸リハビリテーションで正しいのはどれか。  

1: 運動耐容能の改善を図ることができる。

2: 吸気時に動作を行うように指導する。

3: 上肢筋力トレーニングは行わない。

4: 健康関連QOLに影響を与えない。

5: 栄養指導は含まない。

第57回午後:第46問

心臓リハビリテーションにおいて有酸素運動が勧められる理由として正しいのはどれか。  

1: 乳酸の蓄積

2: 除脂肪体重の増加

3: 交感神経活動の亢進

4: HDLコレステロールの増加

5: 血中カテコラミンの著しい増加

第41回午前:第66問

運動習慣のない高齢者の運動強度の目安で誤っているのはどれか。  

1: 嫌気性代謝閾値(AT)

2: 予測最大心拍数の50~70%

3: 最大酸素摂取量の50~60%

4: ボルグ指数が16

5: 3~5 METs

第49回午前:第83問

臥床による筋への影響として正しいのはどれか。  

1: 最大筋腹の太さは保たれる。

2: 手内筋は数日で著明な筋力低下が生じる。

3: 上肢筋に比べ下肢筋で筋力低下が大きい。

4: 下肢筋では1週間に50%の筋力低下が生じる。

5: 筋細胞膜のアセチルコリン感受性の増強が生じる。