第50回午後第86問の類似問題

第41回午後:第73問

誤っているのはどれか。  

1: AIDS(後天性免疫不全症候群)はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染によって生じる。

2: HIVは喀痰から感染する危険が高い。

3: HIVはTリンパ球を死滅させる。

4: HIV感染による死因のほとんどは日和見感染症である。

5: AIDS発症の抑制に有効な治療薬がある。

第56回午後:第88問

ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染で生じにくいのはどれか。  

1: 末梢神経障害

2: 無菌性髄膜炎

3: Creutzfeldt-Jakob病

4: ニューモシスチス肺炎

5: 進行性多巣性白質脳症〈PML〉

  • 答え:3
  • 解説:HIV感染症は神経系、呼吸器・循環器系、運動器障害など様々な障害を引き起こすことが知られています。しかし、Creutzfeldt-Jakob病はHIV感染とは関係なく生じる疾患であり、HIV感染で生じにくいとされています。
  • 末梢神経障害は、HIV感染症の末期にほぼ全例に生じるため、HIV感染で生じにくいとは言えません。
  • 無菌性髄膜炎は、HIV感染症の急性感染期に生じることがあるため、HIV感染で生じにくいとは言えません。
  • Creutzfeldt-Jakob病は、HIV感染とは関係なく生じる疾患であり、脳のプリオン蛋白の異常により機能障害を起こす疾患です。このため、HIV感染で生じにくいとされており、正解です。
  • ニューモシスチス肺炎は、HIV指標疾患であり、HIV感染症の発症期に生じることがあるため、HIV感染で生じにくいとは言えません。
  • 進行性多巣性白質脳症(PML)は、HIV指標疾患であり、HIV感染症の発症期に生じることがあるため、HIV感染で生じにくいとは言えません。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午前:第77問

ウイルスによる感染症はどれか。  

1: トキソプラズマ症

2: ジフテリア

3: カンジダ症

4: トラコーマ

5: 帯状疱疹

第54回午後:第90問

神経系の感染症と病原体の組合せで正しいのはどれか。  

1: HIV脳症―スピロヘータ

2: 急性灰白髄炎―ウイルス

3: Creutzfeldt-Jakob病―細菌

4: 進行麻痺―ウイルス

5: 日本脳炎―細菌

  • 答え:2
  • 解説:神経系の感染症は、様々な病原体によって引き起こされる。正しい病原体と感染症の組み合わせを選ぶことが重要である。
  • HIV脳症は、HIV-1によって引き起こされる感染症であり、スピロヘータではない。HIV脳症は、認知障害や昏睡などの症状が進行する。
  • 急性灰白髄炎は、ポリオウイルスによって引き起こされる感染症であり、正しい組み合わせである。この病気は、脊髄前角細胞や脳幹の運動ニューロンを損傷し、弛緩性麻痺を引き起こす。
  • Creutzfeldt-Jakob病は、細菌ではなく、感染型プリオン蛋白によって引き起こされる感染症である。この病気は、認知症症状や錐体路・錐体外路症状が急速に進行し、植物状態となる。
  • 進行麻痺は、ウイルスではなく、スピロヘータである梅毒トレポネーマによって引き起こされる感染症である。この病気は、髄膜血管型神経梅毒の代表的な病態である。
  • 日本脳炎は、細菌ではなく、蚊が媒介する日本脳炎ウイルスによって引き起こされる感染症である。この病気は、急性脳炎に属し、発熱や髄膜刺激症状、意識障害などの症状が現れる。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第50問

感染症への対応で正しいのはどれか。  

1: B型肝炎患者は個室での訓練を原則とする。

2: 開放性結核患者の病室では予防衣を着用する。

3: HIV患者の唾液に触れたら抗体検査を受ける。

4: C型肝炎患者の使用道具はアルコール消毒する。

5: インフルエンザ患者は解熱後翌日から作業療法室で訓練を開始できる。

  • 答え:2
  • 解説:感染症への対応は、感染経路や感染力によって異なります。選択肢の中で正しい対応は、開放性結核患者の病室で予防衣を着用することです。
  • B型肝炎は主に血液感染や母子感染で拡大し、空気感染や飛沫感染、接触感染はないため、個室での訓練を原則とする必要はありません。
  • 開放性結核患者は空気感染を起こす可能性があり、衣服が結核菌により汚染される場合もあるため、予防衣やN95マスクを着用することが正しい対応です。
  • HIVは主に血液や性器分泌液から感染する危険性が高く、唾液内のウイルス量は微量で感染することはまずないため、唾液に触れたからといって抗体検査を受ける必要性は低いです。
  • C型肝炎は血液感染が主であり、接触感染はないため、使用道具をアルコール消毒する必要はありません。
  • インフルエンザは解熱後もウイルスを排出する可能性があるため、解熱後翌日から作業療法室での訓練を再開するのは適切ではありません。
  • 科目:臨床実習
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第36回午後:第50問

感染症について誤っているのはどれか。  

1: 感染しても発症することなく終わることを不顕性感染という。

2: 2種類以上の病原体に同時に感染することを混合感染という。

3: 母親から乳児への授乳による感染を水平感染という。

4: 血中に病原菌が出現し重篤になることを敗血症という。

5: 弱毒菌で容易に感染症を起こすことを日和見感染という。

第36回午前:第73問

高齢の障害者の感染症で誤っているのはどれか。  

1: 呼吸器感染症が多い。

2: 尿路感染症が多い。

3: 高熱を呈しやすい。

4: 意識状態の悪化を呈しやすい。

5: 糖尿病は危険因子の一つである。

第53回午前:第88問

免疫不全によって生じやすい疾患はどれか。  

1: 肝性脳症

2: ペラグラ脳症

3: Wernicke脳症

4: トキソプラズマ症

5: Creutzfeldt-Jakob病

  • 答え:4
  • 解説:免疫不全によって生じやすい疾患はトキソプラズマ症である。免疫不全の状態では、通常は無徴候か軽度の症状で済む感染症が重症化し、死に至ることもある。
  • 肝性脳症は慢性の肝疾患が原因であり、免疫不全とは直接的な関係がない。感染症や消化器出血などが誘因となることがあるが、免疫不全が主要な原因ではない。
  • ペラグラ脳症はナイアシンの欠乏によって発症し、遺伝的な問題や栄養摂取障害が原因となる。免疫不全とは直接的な関係がない。
  • Wernicke脳症はビタミンB1欠乏によって発症し、胃切除術後のビタミン摂取不良やアルコールの多飲などが原因となる。免疫不全とは直接的な関係がない。
  • トキソプラズマ症は原虫の感染症で発症し、免疫不全の状態では重症化して死に至ることもある。健康な成人では無徴候か軽度の症状で済むが、免疫不全の場合は生じやすくなるため、正しい選択肢である。
  • Creutzfeldt-Jakob病は脳内に異常プリオン蛋白が沈着することで発症する。発生機序は不明確であるが、免疫不全との直接的関係はない。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第70問

高齢障害者の感染症で誤っているのはどれか。  

1: 呼吸器感染症が多い。

2: 尿路感染症が多い。

3: 高熱を呈しやすい。

4: 軽度の意識障害を呈しやすい。

5: 糖尿病は危険因子である。

第47回午後:第92問

感染症について誤っているのはどれか。  

1: 帯状疱疹は水痘と同じウイルスが原因で発症する。

2: 疥癬はネズミによって媒介される。

3: ニューモシスチス・カリニ肺炎は日和見感染症である。

4: 黄色ブドウ球菌による食中毒は毒素性である。

5: レジオネラ症は空調設備が感染源となる。

第54回午前:第75問

病原体と腫瘍発生との組合せで誤っているのはどれか。  

1: A型肝炎ウイルス―――――肝細胞癌

2: Epstein Barrウイルス――――Burkittリンパ腫

3: HTLV-Ⅰ―――――――――成人T細胞白血病

4: ヒトパピローマウイルス ―― 子宮頸癌

5: ヘリコバクター・ピロリ菌――胃癌

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、病原体と腫瘍発生の関連性について問われています。正しい組み合わせは、2:Epstein BarrウイルスとBurkittリンパ腫、3:HTLV-Ⅰと成人T細胞白血病、4:ヒトパピローマウイルスと子宮頸癌、5:ヘリコバクター・ピロリ菌と胃癌です。誤っている組み合わせは1:A型肝炎ウイルスと肝細胞癌です。
  • A型肝炎ウイルスはA型肝炎を引き起こしますが、慢性化せず、肝細胞癌との直接的な関連性はありません。肝細胞癌は主にC型肝炎やB型肝硬変と関連しています。
  • Epstein Barrウイルスは、非ホジキンリンパ腫の一種であるBurkittリンパ腫の発症に関与しています。これは週単位で病勢が進行する超高悪性度のB細胞性リンパ腫です。
  • HTLV-Ⅰは、成人T細胞白血病の発症に関与しています。これは悪性度の高いT細胞性リンパ腫で、HTLV-Ⅰの感染が原因となります。
  • ヒトパピローマウイルスは、子宮頸癌の発症に関与しています。特に高危険群のHPV感染が契機となり、子宮頸癌は約80%が扁平上皮癌で、20~40歳代に好発します。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃癌の発症に関与しています。また、慢性胃炎や胃潰瘍とも関連があります。胃癌の大部分は腺癌です。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第35回午前:第51問

院内感染の防止対策について誤っているのはどれか。  

1: HIV患者の唾液に触れたら抗体検査を受ける。

2: MRSA患者が触れた器具や手指は消毒する。

3: 開放性結核患者の病室では予防衣を着用する。

4: 患者の血液に触れたら直ちに洗浄する。

5: 患者に使用した注射針を刺したら直ちに医師に報告する。

第34回午前:第58問

感染症に関して正しいのはどれか。  

1: MRSAは健常者でも保菌者が存在する。

2: 疥癬患者は入浴後に作業療法室で訓練する。

3: B型肝炎患者は個室での訓練を原則とする。

4: C型肝炎患者の使用道具はアルコール消毒する。

5: AIDS患者の唾液は感染性が高い。

第47回午後:第76問

感染症について誤っているのはどれか。  

1: 飲食物を介する感染を経口感染という。

2: 感染しても発症しないことを不顕性感染という。

3: 母親から新生児に経母乳性に感染することを水平感染という。

4: 2種類以上の病原体に同時に感染することを混合感染という。

5: 弱毒菌にもかかわらず容易に感染症を起こすことを日和見感染という。

第41回午後:第72問

重症急性呼吸器症候群(SARS)で誤っているのはどれか。  

1: 飛沫感染である。

2: 病因はウイルスである。

3: 微熱で発症する。

4: 高齢者では致死率が高い。

5: 患者の隔離が感染拡大防止策である。