第52回午後第99問の類似問題

第51回午後:第40問

てんかんについて正しいのはどれか。  

1: 単純部分発作では意識障害を伴う。

2: 複雑部分発作では自動症がみられる。

3: 高齢になるとてんかんの発症率は低下する。

4: 症候性てんかんは特発性てんかんに比べ予後が良い。

5: 認知症をきたす変性疾患がてんかんの原因となることはない。

第41回午後:第100問

てんかんで正しいのはどれか。  

1: 部分発作は全般発作より治療によって抑制されやすい。

2: ミオクロニー発作は全般発作に分類される。

3: 単純部分発作は数秒間の意識減損を伴う。

4: 熱性けいれんの半数以上はてんかんに移行する。

5: てんかん患者の自動車運転は生涯禁止されている。

第56回午前:第100問

てんかんについて正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 単純部分発作は意識障害を伴わない。

3: 高齢になるとてんかんの発症率は低下する。

4: 熱性けいれんの半数以上はてんかんに移行する。

5: 症候性てんかんは特発性てんかんに比べ予後が良い。

  • 答え:2
  • 解説:てんかんは脳の神経細胞が過剰に興奮することで発生する病気であり、性別や年齢に関係なく発症する。単純部分発作は意識障害を伴わない。熱性けいれんはてんかんとは異なり、約5%がてんかんに移行する。症候性てんかんと特発性てんかんでは予後が異なる。
  • 選択肢1は間違いです。てんかんは性別に関係なく発症する病気であり、女性に多いとは言えません。
  • 選択肢2は正しいです。単純部分発作は、大脳皮質の一点にてんかん発作を起こす焦点があり、その支配領域に症状が出現する発作である。意識障害はみられないため、この選択肢が正解です。
  • 選択肢3は間違いです。てんかんは年齢に関係なく発症する病気であり、高齢になると発症率が低下するとは言えません。
  • 選択肢4は間違いです。熱性けいれんは、発熱を伴う発作であり、てんかんとは異なります。熱性けいれんの約5%がてんかんに移行するとされています。
  • 選択肢5は間違いです。症候性てんかんは原因が特定できるてんかんで、予後は不良なことが多いです。一方、特発性てんかんは原因が特定できないてんかんで、予後は良好であることが多いです。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第43問

てんかんについて正しいのはどれか。  

1: 全般発作は意識消失をきたさない。

2: 脱力発作は全般発作に分類される。

3: Jackson発作では無意識に歩き回る。

4: 運転免許の取得は認められていない。

5: 熱性けいれんの半数以上はてんかんに移行する。

第57回午前:第43問

てんかんについて正しいのはどれか。  

1: 不眠はてんかん発作を誘発しやすい。

2: 重症度の評価に知能テストが有効である。

3: てんかん発作時には意識障害が必発である。

4: West症候群の発症のピークは3~5歳である。

5: 特発性てんかんは明らかな脳器質性の原因が認められる。

  • 答え:1
  • 解説:てんかんは脳の神経細胞が過剰に興奮し、発作を引き起こす慢性的な病気で、全般発作と部分発作に分類される。睡眠不足やストレスなどが発作の引き金となることがある。
  • 不眠はてんかん発作を誘発しやすくなる要因の一つであり、正しい。睡眠不足やストレス、過労、飲酒、薬の飲み忘れなどが発作の引き金となることがある。
  • 重症度の評価に知能テストは有効ではない。てんかんは知能の高低に関わらず発症するため、知能テストをてんかん自体の評価に用いる意味はほとんどない。
  • てんかん発作時に必ず意識障害が起こるわけではない。単純部分発作という意識障害を伴わない発作も存在する。
  • West症候群は乳児期に発症する薬剤抵抗性のてんかんであり、3~5歳ではなく、通常は生後3~7ヶ月頃に発症する。
  • 特発性てんかんは明らかな脳器質性の原因が認められない。特発性の病気はその原因が不明なものである。
  • 科目:その他の身体障害
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第57回午前:第96問

てんかん発作で意識障害を伴わないのはどれか。  

1: 間代発作

2: 強直発作

3: 欠神発作

4: Jackson発作

5: 非定型欠神発作

  • 答え:4
  • 解説:てんかん発作には様々なタイプがあり、意識障害を伴うものと伴わないものがある。この問題では、意識障害を伴わないてんかん発作を求めている。
  • 間代発作は意識障害を伴い、手足をガクガクと一定のリズムで痙攣が起きることが特徴であるため、正解ではない。
  • 強直発作は突然に意識障害が起き、呼吸が停止し、手足を強直することが特徴であるため、正解ではない。
  • 欠神発作は突然に意識障害が起きるが、痙攣などは確認できないため、正解ではない。
  • Jackson発作は単純部分発作であり、意識障害を伴わないため正解である。この発作は局所の痙攣から始まり、拡大して全身の痙攣に至ることがある。
  • 非定型欠神発作は意識障害とミオクロニー発作などの他の症状も見られるため、正解ではない。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第46問

てんかんの複雑部分発作の特徴で正しいのはどれか。  

1: 自動症がみられる。

2: 短い意識消失が突然生じる。

3: 強直間代けいれんが起こる。

4: 自律神経症状が10秒から数分続く。

5: けいれんが手から腕、足へと移動する。

第49回午後:第97問

欠神発作について正しいのはどれか。  

1: 知的障害を伴う。

2: チアノーゼを伴う。

3: 学童期の発症が多い。

4: 部分発作に分類される。

5: けいれんは一側上肢から全身に広がる。

第40回午前:第96問

作業療法中に、瞬間的に全身がビクッとするようなけいれんが起こったが、意識は保たれていた。このてんかん発作はどれか。  

1: 脱力発作

2: 複雑部分発作

3: 欠神発作

4: ミオクロニー発作

5: 強直間代発作

第48回午後:第100問

てんかんで知的障害を伴うのはどれか。  

1: 側頭葉てんかん

2: Jacksonてんかん

3: 小児欠神てんかん

4: 覚醒時大発作てんかん

5: Lennox-Gastaut症候群

第45回午前:第49問

作業療法中に瞬間的に全身がピクッとするようなけいれんが起こったが意識は保たれている。このてんかん発作はどれか。  

1: 脱力発作

2: 欠神発作

3: 複雑部分発作

4: Jackson型発作

5: ミオクロニー発作

第40回午後:第100問

てんかんについて誤っているのはどれか。  

1: 半数以上が20歳以前に発症する。

2: 睡眠不足によって発作は起こりやすくなる。

3: 特発性てんかんは症候性てんかんよりも予後が良い。

4: 全般発作は部分発作よりも予後が良い。

5: 発作が消失しても服薬は一生続ける。

第53回午前:第96問

高齢初発てんかんについて正しいのはどれか。  

1: 特発性てんかんが多い。

2: 患者数は減少傾向にある。

3: 部分発作を呈することが多い。

4: てんかん重積状態に至ることはない。

5: 抗てんかん薬が無効であることが多い。

  • 答え:3
  • 解説:高齢初発てんかんは症候性てんかんが多く、患者数は増加傾向にあります。部分発作が多く、意識障害が起こることが多いため、誤診されることもあります。また、てんかん重積状態に至ることがあり、治療は抗てんかん薬が中心で効果が高いとされています。
  • 選択肢1は間違いです。高齢初発てんかんの大部分は症候性てんかんであり、特発性てんかんは少ないです。特発性てんかんは小児に多く見られます。
  • 選択肢2は間違いです。高齢初発てんかんの患者数は増加傾向にあります。これは高齢化社会の進行に伴って、高齢者のてんかん患者が増えているためです。
  • 選択肢3は正しいです。高齢初発てんかんでは部分発作(特に複雑部分発作)を呈することが多いです。これは、けいれんがなく、意識が障害されることが多いため、誤診されることも多いです。
  • 選択肢4は間違いです。高齢初発てんかんであっても、てんかん重積状態に至ることがあります。非けいれん性の重積状態のほか、複雑部分発作による重積状態も起こり得ます。
  • 選択肢5は間違いです。高齢初発てんかん患者の治療は抗てんかん薬が中心であることが多く、また効果が高いとされています。ただし、個々の患者によっては抗てんかん薬の効果が異なるため、適切な薬物選択や用量調整が重要です。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第96問

てんかんで正しいのはどれか。  

1: 遺伝素因はない。

2: 意識障害が必発する。

3: 高齢発症は稀である。

4: 病因は特発性と症候性に分けられる。

5: 我が国の患者は約10万人と推定されている。

  • 答え:4
  • 解説:てんかんは、発生原因により特発性と症候性に分けられる。特発性は遺伝素因の関与が大きく、症候性は脳の器質的障害によるものである。また、意識障害は発作の種類により生じる場合もあれば生じない場合もある。高齢発症は稀ではなく、増加傾向にある。日本のてんかん患者数は約100万人と推定されている。
  • 選択肢1は間違いです。特発性てんかんの発症には遺伝素因の関与が大きいとされ、症候性てんかんの発症も遺伝素因の関与が否定できないとされています。
  • 選択肢2は間違いです。てんかん発作のうち、複雑部分発作や全般発作は意識障害を生じますが、単純部分発作は意識障害を生じないため、意識障害が必ずしも発生するわけではありません。
  • 選択肢3は間違いです。てんかんの発病年齢は幼少期から思春期までが最も多く、20歳以降で急激に減少しますが、60歳以降に再び上昇し、高齢初発てんかんの患者数は増加傾向にあります。
  • 選択肢4は正しいです。てんかんは発生原因により特発性と症候性に分けられます。特発性は遺伝素因以外に発作を起こす原因が不明なものであり、症候性は脳炎や脳血管障害、脳腫瘍、外傷など脳の器質的障害によるものです。
  • 選択肢5は間違いです。てんかんの有病率は人口1000対3~10と考えられており、日本におけるてんかん患者数は約100万人と推定されています。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第55回午前:第82問

脳の病変部位と出現しやすい症候との組合せで正しいのはどれか。  

1: 黒質―――感覚障害

2: 視床―――嗅覚障害

3: 赤核―――摂食嚥下障害

4: 線条体――不随意運動

5: 扁桃体――筋緊張異常

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、脳の病変部位とそれに関連する症状を正しく組み合わせることが求められています。正しい組み合わせは、線条体と不随意運動です。
  • 黒質は中脳被蓋の最腹側部に位置し、大脳基底核と結合して運動制御に関与します。感覚障害とは直接関係がないため、この選択肢は正しくありません。
  • 視床は特殊核と非特殊核があり、体性感覚に関与します。嗅覚障害とは関係がないため、この選択肢は正しくありません。
  • 赤核は中脳上丘レベルに位置し、運動制御に関わります。摂食嚥下障害とは直接関係がないため、この選択肢は正しくありません。
  • 線条体は尾状核と被殻を合わせたもので、錐体外路に含まれます。障害されると不随意運動や筋緊張の異常を生じるため、この選択肢が正しいです。
  • 扁桃体は側頭葉の前内側に位置し、生物学的価値判断や本能行動の調節に関与します。筋緊張異常とは直接関係がないため、この選択肢は正しくありません。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午後:第73問

突然の意識障害とともに口をもぐもぐしたり、手で自分の衣類をまさぐる動作をする発作はどれか。  

1: 強直間代発作

2: 精神運動発作

3: 欠神発作

4: 点頭発作

5: 脱力発作

第39回午前:第82問

てんかん患児が、作業中に動作が突然止まってぼんやりとしたが、数秒後には作業を再開した。考えられるのはどれか。  

1: 強直間代発作

2: ミオクロニー発作

3: 欠神発作

4: 複雑部分発作

5: 脱力発作

第51回午後:第92問

中枢神経発生に伴う先天奇形とその特徴の組合せで正しいのはどれか。  

1: 滑脳症―――――――――脳溝増加

2: 全前脳胞症―――――――顔面外側の欠損

3: 二分脊椎――――――――水頭症合併

4: Arnold-Chiari奇形―――脊髄の頭蓋内嵌入

5: Dandy-Walker症候群―――後頭蓋縮小