骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
1: 単収縮を加重させても収縮力は変化しない。
2: 筋線維の活動電位の持続時間は単収縮の持続時間よりも長い。
3: 電気刺激を与えた場合、単収縮に先行して活動電位が生じる。
4: 電気刺激で1秒間に5~6回の単収縮を起こすと強縮となる。
5: 単収縮の頻度が過剰になると完全強縮から不完全強縮に移行する。
皮膚筋炎について正しいのはどれか。
1: 先行感染を伴う。
2: 悪性腫瘍を伴う。
3: 胸腺腫を合併する。
4: 嚥下障害はきたさない。
5: 遠位筋優位の筋力低下をきたす。
背臥位で強度の腰椎前弯がみられる原因として正しいのはどれか。
1: 膝関節の伸展拘縮
2: 股関節の屈曲拘縮
3: 腰方形筋の筋力低下
4: 脊柱起立筋の筋力低下
5: 腹筋の筋力低下
多発性筋炎で正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 心筋は障害されない。
3: 高い室温では筋力が低下する。
4: 四肢の遠位筋優位に障害される。
5: 間質性肺炎を合併すると予後が悪い。
筋力増強トレーニングの効果で正しいのはどれか。
1: 自動介助運動では効果は得られない。
2: 筋肥大が生じるまで効果は得られない。
3: 最大抵抗を用いれば月1回の運動で効果が得られる。
4: 等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られる。
5: 最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで効果が得られる。
高齢者の長期の安静臥床の影響で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 記銘力の低下
2: 1回換気量の増加
3: 循環血液量の減少
4: 予備呼気量の増加
5: 安静時心拍数の減少
筋の反作用(リバースアクション)で誤っているのはどれか。
1: 上腕二頭筋による鉄棒の懸垂
2: 腸腰筋による骨盤の前傾
3: 中殿筋による遊脚側下肢の外転
4: 大腿四頭筋による椅子からの立ち上がり
5: 下腿三頭筋によるつま先立ち
低周波刺激で誤っているのはどれか。
1: 筋の発生張力は刺激強度に依存する。
2: 筋収縮には、刺激の持続時間が短いほど強い刺激を必要とする。
3: 正常筋は脱神経筋より順応を起こしやすい。
4: 正常筋の不応期は脱神経筋の不応期より短い。
5: 脱神経筋は正常筋に比べて短い刺激持続時間で反応する。
廃用性筋萎縮で正しいのはどれか。
1: 筋原線維は保たれる。
2: 筋内神経線維は保たれる。
3: 筋張力は保たれる。
4: 筋線維の蛋白質合成は保たれる。
5: 筋萎縮の進行速度は神経切断後と同程度である。
重症筋無力症について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 筋電図検査において末梢神経の連続刺激で振幅の増大がみられる。
2: 抗アセチルコリン受容体抗体陽性率は10%である。
3: 症状の日内変動がある。
4: 嚥下障害の合併はない。
5: 眼瞼下垂がみられる。
各組織とインスリンの作用との組合せで誤っているのはどれか。
1: 筋肉-膜電位の上昇
2: 筋肉-蛋白合成の促進
3: 脂肪組織-糖の取り込み抑制
4: 肝臓-グリコーゲン分解の抑制
5: 皮膚-傷の治癒促進
骨格筋について正しいのはどれか。
1: 白筋にはタイプI線維が多い。
2: タイプI線維はグリコーゲンを多く含む。
3: 姿勢保持筋はタイプI線維が多い。
4: タイプII線維にはミトコンドリアが多い。
5: タイプII線維は収縮速度が遅い。
筋力増強について適切なのはどれか。
1: 増強法には過負荷の原則が適用される。
2: 肥大は赤筋線維で起こりやすい。
3: 筋力増強訓練初期の筋力増加は筋肥大によって起こる。
4: 遠心性収縮は増強効果が小さい。
5: 角速度の速い等速運動は増強効果が大きい。
膝関節で正しいのはどれか。
1: 生理的に内反している。
2: 前十字靭帯は膝で最も強い靭帯である。
3: 内側側副靭帯は内反によって緊張する。
4: 半月板は関節面の適合性を良好にする。
5: 膝蓋腱は大腿四頭筋の力を腓骨に伝える。
安静時の呼吸運動で正しいのはどれか。
1: 呼気時に腹圧は上昇する。
2: 吸気時に横隔膜は下降する。
3: 呼気時に外肋間筋は収縮する。
4: 吸気時に気道抵抗は上昇する。
5: 胸郭下部は前後方向の動きが左右方向より大きい。
加齢に伴う生理的変化について正しいのはどれか。
1: 胸腺が肥大する。
2: 筋の収縮速度が速くなる。
3: 視覚の明順応時間は変化しない。
4: 筋量は下肢より上肢の方が減少する。
5: 低音域より高音域が聞こえにくくなる。
最大酸素摂取量について誤っているのはどれか。
1: 変数の一つとして心拍出量がある。
2: 変数の一つとして血圧がある。
3: 変数の一つとして動静脈酸素較差がある。
4: 上肢運動の方が下肢運動より低値である。
5: 4週の安静臥床で低下する。
皮膚筋炎について正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 胸腺腫を合併する。
3: 赤沈は亢進しない。
4: 嚥下障害はきたさない。
5: 近位筋優位の筋力低下をきたす。
小脳失調患者の上肢の協調性向上を目的とした方法で正しいのはどれか。
1: 上肢遠位部に弾性緊迫帯を巻く。
2: 上肢遠位部に重錘を負荷する。
3: 筋にタッピング刺激を与える。
4: 筋に寒冷刺激を与える。
5: 筋の他動伸張を行う。
持久力トレーニングの効果として正しいのはどれか。
1: 呼吸数の増加
2: 1回拍出量の減少
3: 安静時心拍数の減少
4: 末梢血管抵抗の増加
5: 最大酸素摂取量の減少