正しい組合せはどれか。(体外循環装置)
a: 静脈血のガス交換 人工肺
b: 微小気泡の除去 フィルタ
c: 心腔内出血の回収 冠灌流回路
d: 余剰水分の排出 冷温水槽
e: 心内圧の減圧 ベントポンプ
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
体外循環中の血液希釈について誤っているのはどれか。
1: 使用する血液量の節減に役立つ。
2: 血液の酸素運搬能は低下する。
3: 末梢血液循環を円滑にする。
4: 常温下ではへマトクリット値を20~25%にする。
5: 血液粘度を上昇させる。
人工心肺の熱交換器で血液を加温するとき血液-水の温度差の上限として適切なのはどれか。
1: 10°C
2: 15°C
3: 20°C
4: 25°C
5: 30°C
3絶対気圧で高気圧酸素治療を行ったとき、健常成人の動脈血で正しいのはどれか。
1: 溶解型酸素量が結合型酸素量より多くなる。
2: 酸素含量は大気圧下酸素呼吸の約3倍に増える。
3: 酸素含量は低下するが溶解型酸素量は増加する。
4: 酸素分圧は約2200 mmHg になる。
5: 結合型酸素量は約60vol%になる。
人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理で正しいのはどれか。
1: ACT(活性化凝固時間)を 200 秒以下に維持する。
2: 全回路ヘパリンコーティング人工心肺では充填時のヘパリン量を半減できる。
3: プロタミン投与によって血圧は上昇する。
4: プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避 ける。
5: プロタミン投与後も術野出血が続く場合は吸引ポンプを回し回収を続ける。
人工心肺の熱交換器で血液を加温するとき血液と水との温度差の上限として適切なのはどれか。
1: 2°C
2: 10°C
4: 30°C
5: 37°C
健常成人の呼吸について誤っているのはどれか。
a: 赤血球は肺で酸素を取り込む。
b: 安静時の呼吸数は毎分10~12回である。
c: 気道における死腔は約150mlである。
d: 呼吸中枢は血液温に反応する。
e: 吸気は横隔膜が弛緩するときに起こる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工心肺の構成要素とその目的で誤っているのはどれか。
1: 動脈フィルタ -- 気泡の除去
2: 熱交換器 -- 血液温度の調節
3: 血液濃縮器 -- 余剰水分の排出
4: 遠心ポンプ -- 血液成分の分離
5: 貯血槽 -- 循環血液量の調節
動脈血液ガスについて正しいのはどれか。
a: ベースエクセス(BE)は酸塩基平衡の目安となる。
b: pHの基準値は7.00である。
c: HCO3の基準値は20±2mEq/Lである。
d: CO2分圧の基準値は35~45mmHgである。
e: 酸素分圧の基準値は年齢により異なる。
人工呼吸器が適切に使用されていないことを示唆するのはどれか。
a: 動脈血pHが7.45である。
b: PaCO2(動脈血炭酸ガス分圧)が35mmHgである。
c: ファイティングを起こしている。
d: 発汗、頻脈がみられる。
e: チアノーゼがみられる。
体外循環時のトラブルと処置との組み合わせで正しいのはどれか。
a: 空気塞栓 ――――――――-― 上半身挙上
b: 送血ポンプの停止 ――――-― 手動送血
c: 代謝性アシドーシス ―------― 炭酸水素ナトリウム(重曹)投与
d: 人工肺の故障 ――――――― 心臓マッサージ
e: 低体温からの復温 ――――-― 急速加温
ブラッド(バスキュラー)アクセスについて正しいのはどれか。(人工腎臓装置)
a: 急性透析には皮下動静脈瘻が第1選択である。
b: 慢性透析には人工血管シャントが第1選択である。
c: 大腿静脈カテーテルは使用後ヘパリンを充填する。
d: 血液透析用としては流量が200ml/min程度必要である。
e: カフ付き静脈カテーテルを用いれば感染のリスクを回避できる。
正しいのはどれか。
a: 肺胞気のO2分圧(PAO2)は、約100mmHgである。
b: 大気のO2分圧(PO2)は、約120mmHgである。
c: 混合静脈血のO2分圧(P O2)は、約60mmHgである。
d: 肺胞気のCO2分圧(PACO2)は、約10mmHgである。
e: 動脈血のO2分圧(PaO2)は、約100mmHgである。
血液透析中に血圧低下をしばしば認める患者への対応で誤っているのはどれか。
1: 体外限外濾過法(ECUM)を追加する。
2: 透析液ナトリウム濃度を増加させる。
3: 時間除水量を増加させる。
4: 透析液温度を低下させる。
5: 食事からのナトリウム摂取量を減少させる。
PCPSの操作で正しいのはどれか。
1: 送血流量を増やすために血液ポンプの位置を下げた。
2: 人工肺からの血漿漏出が起きたので送血圧を下げた。
3: 血栓の形成を防ぐため送血流量を下げた。
4: PaO2が低いので体温を下げた。
5: PaCO2が高いので酸素混合ガスの流量を上げた。
人工心肺後の復温に要する時間に影響しないのはどれか。
1: 熱交換器の性能
2: 送血流量
3: 血液ガス分圧
4: 患者体重
5: 送水ポンプ流量
健常成人で正しいのはどれか。
a: 血漿たんぱく量は血漿100ml中約3gである。
b: 赤血球の平均寿命は約120日である。
c: 赤血球沈降速度は2~6mm/時間である。
d: 循環血液量は体重の約8%である。
e: 血液ヘモグロビン量は30~35g/dlである。
人工心肺を用いた開心術中の心筋保護について正しいのはどれか。
a: 細胞内液型心筋保護液のナトリウム濃度は細胞外液型より低い。’
b: 高カルシウム液で心停止を得る。
c: 心筋保護液に血液を混じる場合には超低温がよい。
d: 僧帽弁手術では選択的冠灌流が必要である。
e: 逆行性冠灌流の場合には冠静脈洞から注入する。
人工心肺で用いるローラポンプについて正しいのはどれか。
1: チューブ内径とポンプ回転数の積で流量が計算できる。
2: 超音波式流量計が必要である。
3: オクルージョン調整では逆流が生じないようにかたく締める。
4: オクルージョンが弱いと溶血が生じる。
5: 流量は後負荷の影響を受けやすい。
肺機能と血液性状とが正常な患者に3絶対気圧の高気圧酸素治療を行ったとき、その患者の動脈血の全酸素含有量(vol%)として最も近いのはどれか。
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