人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。
1: 血液希釈によって溶血量は増加する。
2: 血液希釈によって膠質浸透圧は増加する。
3: 血液希釈によって血液粘稠度は増加する。
4: 低体温によって血液粘稠度は低下する。
5: 低体温によって組織への酸素の移行は低下する。
人工肺を交換する要件として誤っているはどれか。
1: 酸素加能の低下
2: 血栓形成
3: 除泡能の低下
4: 熱交換器の過加熱
5: 酸素回路の破れ
人工心肺を用いた体外循環について誤っているのはどれか。
1: 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
2: 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
3: 低体温により血中酸素溶解度は低下する。
4: 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
5: 低体温により血液粘稠度は上昇する。
低体温体外循環に伴う生体の変化で誤っているのはどれか。
1: 出血傾向を来しやすい。
2: 動脈圧が低下する。
3: 心房細動になりやすい。
4: 脳血流を維持する autoregulation が働く。
5: 高カリウム血症になりやすい。
a: 小児の体表面積あたりの灌流量は成人よりも多い。
b: 血液希釈によって酸素解離曲線は右方に移動する。
c: 復温時には混合静脈血酸素飽和度は上昇する。
d: アルカローシスの補正に炭酸水素ナトリウムを用いる。
e: 膠質浸透圧の保持に乳酸加リンゲルを用いる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
正しいのはどれか。
1: 熱伝導は固体にのみ認められる。
2: 体外循環における熱交換は主に熱対流による。
3: 熱対流は流体以外にも認められる。
4: 熱放射は電磁波の形で熱が伝わる。
5: 高温の物体ほど波長の長い電磁波を出す。
誤っているのはどれか。
1: 体温を一定に保つことは生体の機能維持に重要である。
2: 生体活動時の熱の産生は主に骨格筋で起こる。
3: 生体内部の熱の輸送は主に伝導による。
4: 体表からの熱放散は、放射、対流、伝導、発汗による。
5: 脂肪組織の熱伝達率は水の値より小さい。
体温に比べ外気温のほうが高いときの熱現象で正しいのはどれか。
1: 輻射による体表からの熱放散が大きい。
2: 体表面における空気の対流が消失する。
3: 発汗(気化熱)による体表からの熱放射が大きい。
4: 体表からの輻射熱は体表温度に比例する。
5: 体表面への熱移動は軟部組織を介した熱伝導による。
人工心肺を用いた体外循環時の血液灌流量について正しいのはどれか。
1: 術前の心拍出量より多めの血液量を灌流する。
2: 常温下での適正灌流量は体表面積から求められる。
3: 低体温時には常温時より灌流量を多くする。
4: 末梢血管抵抗は血液灌流量と関係がない。
5: 環流静脈血の酸素飽和度を50%以下に保つ。
体外循環について正しいのはどれか。
a: 体外循環では末梢循環に非生理的灌流がある。
b: 大静脈からの脱血には強い陰圧を用いる。
c: 血液フィルタを人工肺の直前に挿入する。
d: 無血体外循環では自己血回収装置を用いる。
e: 至適灌流量は末梢血管抵抗などを基にして決める。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
体外循環時のトラブルと処置との組み合わせで正しいのはどれか。
a: 空気塞栓 ――――――――-― 上半身挙上
b: 送血ポンプの停止 ――――-― 手動送血
c: 代謝性アシドーシス ―------― 炭酸水素ナトリウム(重曹)投与
d: 人工肺の故障 ――――――― 心臓マッサージ
e: 低体温からの復温 ――――-― 急速加温
生体での熱の伝わり方について正しいのはどれか。
a: 体表面での熱の放散には空気の対流が役立つ。
b: 皮膚組織内では対流はほとんど存在しない。
c: 体表面から熱放射する電磁波は近赤外光である。
d: 生体内の組織における熱伝導は温度差の4乗に比例する。
e: 生体内では血流による熱の移動の効果が大きい。
人工心肺から体内へ送られる血液の温度をモニタする箇所として正しいのはどれか。
1: 冷温水槽
2: 静脈回路
3: 人工肺の流出部
4: 血液ポンプの流出部
5: 貯血槽
体外循環中の血液希釈について誤っているのはどれか。
1: 使用する血液量の節減に役立つ。
2: 血液の酸素運搬能は低下する。
3: 末梢血液循環を円滑にする。
4: 常温下ではへマトクリット値を20~25%にする。
5: 血液粘度を上昇させる。
体温について正しいのはどれか。(医学概論)
a: 腋窩温は直腸温よりも高い。
b: 排卵日には一過性の体温低下が起こる。
c: 体温調節に関連する汗はエクリン腺から分泌される。
d: 発熱時の筋のふるえは体温の上昇後に最大となる。
e: 皮膚血管が収縮すると熱放散が増大する。
人工呼吸器について誤っているのはどれか。
1: 気道内陽圧換気の装置が主流である。
2: 加温加湿されたガスが本体に供給される。
3: 呼気弁は吸気時に閉じる。
4: 患者の吸気努力を検知するしくみがある。
5: 呼気ガスは肺胸郭の弾性収縮力により呼出される。
熱の移動について正しいのはどれか。
a: 熱は真空中を放射によって伝わる。
b: 空気は水より熱伝導率が大きい。
c: 液体中では対流による熱の移動はない。
d: 血流は体内で熱を移動させる。
e: 脂肪組織は筋組織より断熱効果が大きい。
体外循環中の生体監視について誤っているのはどれか。
1: 動脈圧は臓器の灌流状態の指標となる。
2: 中心静脈圧は循環血液量を反映する。
3: 直腸温は深部体温を反映する。
4: 尿量は毎時20ml/kg以上に保つ。
5: 血液ガス分析値は人工肺機能の指標となる。
正しい組合せはどれか。(体外循環装置)
a: 静脈血のガス交換 人工肺
b: 微小気泡の除去 フィルタ
c: 心腔内出血の回収 冠灌流回路
d: 余剰水分の排出 冷温水槽
e: 心内圧の減圧 ベントポンプ
人工心肺の適正灌流量について誤っているのはどれか。(体外循環装置)
1: 需要に見合う酸素を供給できる灌流量を保つ。
2: 体表面積あたりの成人の灌流量は乳児に比べて多い。
3: 常温体外循環では低体温体外循環と比べて灌流量を低く設定する。
4: 平均大動脈圧を60~80mmHgに維持する。
5: 混合静脈血酸素飽和度70%を目標に灌流量を調節する。
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