次の条件で透析が行われた。透析器動脈側クレアチニン濃度 16 mg/dL透析器静脈側クレアチニン濃度 2 mg/dL透析器動脈側血液流量 220 mL/min透析器入口透析液流量 500 mL/min除水速度 20 mL/minこの透析器のクレアチニンクリアランス[mL/min]はどれか。
1: 180
2: 185
3: 195
4: 200
5: 220
血液透析を次の条件で施行した。血流量200mL/min透析液流量500mL/min限外濾過流量 10mL/minこのとき、動脈側尿素窒素濃度は100mg/dL透析液出口尿素窒素濃度は30mg/dLだった。この透析器の尿素クリアランス[mL/min]はどれか。
1: 123
2: 133
3: 143
4: 153
5: 166
血液透析の指標として、他のものと異なる次元をもつのはどれか。
1: クリアランス
2: Kt/V
3: 血流量
4: 透析液流量
5: 総括物質移動面積係数
血液透析液について正しいのはどれか。
1: ジギタリス服用患者ではカリウム濃度調整が必要である。
2: ナトリウム濃度が高いと低血圧を起こしやすい。
3: 糖尿病患者には無糖透析液を用いる。
4: 酢酸透析液は血管収縮を起こす。
5: 透析液はアルカリ化剤を含まない。
体外循環について正しいのはどれか。
a: 体外循環では末梢循環に非生理的灌流がある。
b: 大静脈からの脱血には強い陰圧を用いる。
c: 血液フィルタを人工肺の直前に挿入する。
d: 無血体外循環では自己血回収装置を用いる。
e: 至適灌流量は末梢血管抵抗などを基にして決める。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
健常人の腎臓について誤っているのはどれか。
a: 腎血流量は心拍出量の約1/4である。
b: 糸球体濾液量は尿量の約100倍である。
c: Na再吸収率は集合管で最も高値になる。
d: クレアチニン再吸収は近位尿細管で行われる。
e: 最終尿の尿素濃度は血漿中の濃度よりも高くなる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
血液透析中に血圧低下をしばしば認める患者への対応で誤っているのはどれか。
1: 体外限外濾過法(ECUM)を追加する。
2: 透析液ナトリウム濃度を増加させる。
3: 時間除水量を増加させる。
4: 透析液温度を低下させる。
5: 食事からのナトリウム摂取量を減少させる。
血液透析について誤っているのはどれか。
1: 中空糸型の透析膜が使用されている。
2: 体内の過剰の水分を浸透圧差により除去する。
3: 透析液には重炭酸が添加されている。
4: ローラポンプが使用されている。
5: 血液と透析液を互いに反対方向に流す。
血液希釈体外循環の利点として正しいのはどれか。
a: 血液粘度の低下
b: 血液有形成分の破壊の減少
c: 膠質浸透圧の上昇
d: 酸素運搬能の増加
e: 輸血量の節約
血液濾過法が通常の血液透析に優る点はどれか。
a: 大量補充液が不要である。
b: 補体を活性化しやすい。
c: 中分子物質の除去効率がよい。
d: 低血圧症例に有利である。
e: 透析困難症例に有利である。
正しいのはどれか。
a: 半透膜は溶液中の溶媒のみ透過させる。
b: EUCMは補液置換する限外濾過である。
c: 体液量が正常化されたときには心胸比は50%以上となる。
d: シングルパスは透析器に透析液を再循環させない方式である。
e: 分画曲線は溶質の分子量とふるい係数との関係を表した曲線である。
a: レイノルズ数は流れの慣性力と粘性力との比を表す無次元数である。
b: 健常人の血液粘性率は水の3~5倍である。
c: 粘性が流速に関係なく一定の場合は非ニュートン流体とよばれる。
d: 圧差一定の層流では流量は円管内径の2乗に比例する。
e: ヘマトクリット値が増加すると血液粘性率は増加する。
CAPDで正しいのはどれか。
1: 循環動態に対する影響が小さい。
2: 透析不均衡症候群への注意が必要である。
3: 酸性透析液は生体適合性の面で有利である。
4: 浸透圧は透析液中のカリウム濃度で調整する。
5: 小分子量物質の除去効率は血液透析よりも高い。
慢性維持血液透析の治療指標で無次元数はどれか。
1: 除去量
2: クリアスペース
3: Kt/V
4: タンパク異化率
5: 腎相当クリアランス
体外循環中の血液希釈について誤っているのはどれか。
1: 使用する血液量の節減に役立つ。
2: 血液の酸素運搬能は低下する。
3: 末梢血液循環を円滑にする。
4: 常温下ではへマトクリット値を20~25%にする。
5: 血液粘度を上昇させる。
体外循環における血液希釈の目的として正しいのはどれか。
a: 血液粘性の増加
b: 酸素運搬能の増加
c: 輸血量の減少
d: 溶血の軽減
e: 膠質浸透圧の上昇
有効面積1.5㎡の透析器を用い、血流量200ml/min、膜間圧力差200mmHgで3分間ECUMを行い120mlの濾液が得られた。限界濾過率(ml/hr/mmHg)として正しいのはどれか。
1: 6
2: 8
3: 12
4: 13.3
5: 20
血液透析を下記の条件で施行した。血流量 200mL/min透析液流量 500mL/min限外濾過流量 10mL/minこのとき動脈側尿素窒素濃度は 100mg/dL静脈側尿素窒素濃度は10mg/dLだった。この透折器の尿素クリアランス[mL/min]はどれか。
1: 140
2: 160
3: 180
透析液について誤っているのはどれか。
1: カプラは定期的に消毒する。
2: 透析液ナトリウム濃度を上昇させると血圧が安定する。
3: 透析液に用いる原水は水道法による水質基準を満たす必要がある。
4: エンドトキシン捕捉フィルタは細菌も捕捉する。
5: 水処理装置は上流から逆浸透、活性炭吸着、硬水軟化装置の順である。
血液浄化療法について誤っているのはどれか。
1: 連続的腹膜透析は低分子量物質の除去能に優れている。
2: 血液濾過法は血液透析に比べて不均衡症侯群の発症は少ない。
3: 血液吸着療法は薬物の除去に有効である。
4: 血漿交換には中空糸型濾過器が最も多く用いられている。
5: 血漿交換療法は自己免疫疾患の治療に適用される。
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