第43回午前第67問の類似問題

第56回午前:第97問

知的障害がみられうる疾患の中で、皮膚色素沈着(カフェオレ斑)が特徴的なのはどれか。  

1: 結節性硬化症

2: 神経線維腫症

3: ネコ鳴き症候群

4: Williams症候群

5: Prader-Willi症候群

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、知的障害がみられる疾患の中で、皮膚色素沈着(カフェオレ斑)が特徴的な疾患を選ぶ必要があります。正解は神経線維腫症で、生まれた時からミルクコーヒー色の皮膚色素沈着がみられます。
  • 結節性硬化症は優性遺伝性疾患で、精神遅滞やけいれん発作、顔面部にあざのような皮脂腺腫を認めることがありますが、皮膚色素沈着(カフェオレ斑)は特徴的ではありません。
  • 神経線維腫症は正解で、生まれた時からミルクコーヒー色の皮膚色素沈着(カフェオレ斑)がみられます。神経線維腫が脳神経や脊髄神経にみられることもあり、けいれん発作や精神遅滞を生じることがある。
  • ネコ鳴き症候群では、小頭、丸顔、眼間開離など顔貌所見はあるが、皮膚症状の特徴はなく、皮膚色素沈着(カフェオレ斑)は特徴的ではありません。
  • Williams症候群では、太い内側眉毛、眼間狭小、鞍鼻など妖精様顔貌はあるが、皮膚症状の特徴はなく、皮膚色素沈着(カフェオレ斑)は特徴的ではありません。
  • Prader-Willi症候群では、新生児期に筋緊張低下、色素低下、外性器低形成を特徴としていますが、皮膚色素沈着(カフェオレ斑)は特徴的ではありません。
  • 科目:小児の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午前:第90問

重症筋無力症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 筋電図検査において末梢神経の連続刺激で振幅の増大がみられる。

2: 抗アセチルコリン受容体抗体陽性率は10%である。

3: 症状の日内変動がある。

4: 嚥下障害の合併はない。

5: 眼瞼下垂がみられる。

第38回午後:第67問

筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。  

1: 感覚障害が出現する。

2: 筋線維束攣縮が見られる。

3: 20歳代に好発する。

4: 萎縮は近位筋から生じる。

5: 初期から腱反射は低下する。

第52回午後:第31問

次の症候のうちGuillain-Barré症候群で最も頻度が高いのはどれか。  

1: 聴神経麻痺

2: 視力障害

3: 眼瞼下垂

4: 顔面神経麻痺

5: Babinski徴候陽性

第49回午前:第33問

骨量の低下を認めるのはどれか。  

1: 痛風

2: 骨軟化症

3: 骨粗鬆症

4: サルコペニア

5: 甲状腺機能低下症

第55回午前:第96問

てんかんで正しいのはどれか。  

1: 遺伝素因はない。

2: 意識障害が必発する。

3: 高齢発症は稀である。

4: 病因は特発性と症候性に分けられる。

5: 我が国の患者は約10万人と推定されている。

  • 答え:4
  • 解説:てんかんは、発生原因により特発性と症候性に分けられる。特発性は遺伝素因の関与が大きく、症候性は脳の器質的障害によるものである。また、意識障害は発作の種類により生じる場合もあれば生じない場合もある。高齢発症は稀ではなく、増加傾向にある。日本のてんかん患者数は約100万人と推定されている。
  • 選択肢1は間違いです。特発性てんかんの発症には遺伝素因の関与が大きいとされ、症候性てんかんの発症も遺伝素因の関与が否定できないとされています。
  • 選択肢2は間違いです。てんかん発作のうち、複雑部分発作や全般発作は意識障害を生じますが、単純部分発作は意識障害を生じないため、意識障害が必ずしも発生するわけではありません。
  • 選択肢3は間違いです。てんかんの発病年齢は幼少期から思春期までが最も多く、20歳以降で急激に減少しますが、60歳以降に再び上昇し、高齢初発てんかんの患者数は増加傾向にあります。
  • 選択肢4は正しいです。てんかんは発生原因により特発性と症候性に分けられます。特発性は遺伝素因以外に発作を起こす原因が不明なものであり、症候性は脳炎や脳血管障害、脳腫瘍、外傷など脳の器質的障害によるものです。
  • 選択肢5は間違いです。てんかんの有病率は人口1000対3~10と考えられており、日本におけるてんかん患者数は約100万人と推定されています。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午後:第36問

成人期に発症するポリオ後症候群のHalsteadらの診断基準にないのはどれか。  

1: 感覚障害

2: 関節痛

3: 筋萎縮

4: 筋肉痛

5: 疲労

第53回午前:第28問

痛みを主症状とする疾患はどれか。2つ選べ。  

1: Basedow病

2: Buerger病

3: Ménière病

4: 強直性脊椎炎

5: 急性灰白髄炎

第45回午後:第96問

統合失調症で予後良好に関連する因子はどれか。  

1: 陰性症状

2: 急性の発症

3: 早い発症年齢

4: 神経学的症状

5: 統合失調症の家族歴

第37回午後:第94問

先天性疾患でないのはどれか。  

1: 骨軟骨異形成症

2: 骨形成不全症

3: 多合指症

4: 頭蓋底陥入症

5: 骨軟化症

第34回午前:第53問

多発性硬化症で再燃による筋力低下が進行している時期の作業療法として正しいのはどれか。  

1: 筋力低下の著しい筋の筋力増強訓練に重点を置く。

2: 効率のよいADLの方法を指導する。

3: 副腎皮質ステロイド薬を減量した日に運動量を増やす。

4: 運動量の決定は感覚障害を指標にする。

5: 訓練は短時間に集中して行う。

第44回午前:第90問

社会不安障害にみられる症状はどれか。  

1: 発 汗

2: 昏 迷

3: 支離滅裂

4: 反復行為

5: 慢性の空虚感

第47回午後:第93問

低血糖症状でないのはどれか。  

1: 頻脈

2: 生あくび

3: 意識消失

4: 激しい口渇

5: 計算能力の低下

第38回午後:第75問

解離症状でないのはどれか。  

1: 健忘

2: 昏睡

3: 遁走

4: 離人症状

5: 多重人格

第47回午前:第39問

Alzheimer型認知症とLewy小体型認知症とに共通する初期症状はどれか。  

1: 見当識障害

2: 小刻み歩行

3: 嚥下障害

4: 尿失禁

5: 幻視

第34回午前:第63問

脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。  

1: 間違った袖に手を通す。

2: 食事をお膳の片側半分残す。

3: 麻痺のあることが分からない。

4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。

5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。

第49回午前:第42問

認知症患者の作業療法中にみられやすいのはどれか。  

1: 過干渉

2: 誇大性

3: 集中性

4: 立去り

5: 綿密性

第44回午後:第84問

正常圧水頭症の症状でないのはどれか。  

1: 複視

2: 尿失禁

3: 計算力低下

4: 自発性低下

5: 歩行不安定

第44回午後:第82問

深部腱反射の亢進がみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 重症筋無力症

2: 多発性硬化症

3: 筋萎縮性側索硬化症

4: 筋強直性ジストロフィー

5: Duchenne型筋ジストロフィー

第38回午前:第51問

筋萎縮性側索硬化症患者の状態とADL上の工夫との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 気管切開-透明文字盤

2: 発声の低下-家人を呼ぶためのチャイム

3: 手指筋力低下-ワンスイッチ入力

4: 歩行障害-骨盤帯付長下肢装具

5: 下肢の痙性麻痺-回転移乗盤による移乗