第56回午前第85問の類似問題

第42回午後:第53問

悪性腫瘍の特徴で誤っているのはどれか。  

1: 転移が多い。

2: 再発率が高い。

3: 細胞の異型性が強い。

4: 浸潤性に発育する。

5: 細胞の分化度が高い。

第40回午後:第54問

誤っているのはどれか。  

1: 良性腫瘍は浸潤性に発育する。

2: 良性腫瘍の発育は遅い。

3: 悪性腫瘍は転移しやすい。

4: 悪性腫瘍は異型性が強い。

5: 悪性腫瘍は未分化型が多い。

第55回午後:第76問

悪性腫瘍細胞の特徴で誤っているのはどれか。  

1: 増殖が速い。

2: 核分裂が多い。

3: 染色体異常が多い。

4: 核/細胞質比が小さい。

5: 未分化型は悪性度が高い。

  • 答え:4
  • 解説:悪性腫瘍細胞は、正常細胞と比較して増殖速度が速く、核分裂の頻度も高く、染色体異常が多いという特徴があります。また、分化度の低い未分化型は悪性度が高い傾向があります。しかし、核/細胞質比が小さいというのは誤りで、悪性腫瘍細胞では核/細胞質比が大きくなることが一般的です。
  • 選択肢1は正しいです。悪性腫瘍細胞は正常細胞と比較して増殖速度が速いため、腫瘍の成長が早く進みます。
  • 選択肢2も正しいです。悪性腫瘍細胞は正常細胞よりも増殖速度が速いため、核分裂の頻度も高くなります。
  • 選択肢3も正しいです。悪性腫瘍細胞は正常細胞よりも染色体異常が多く、欠損や転座などがみられることが一般的です。
  • 選択肢4は誤りです。悪性腫瘍細胞では、核腫大がみられることから、正常細胞よりも核/細胞質比が大きくなることが一般的です。
  • 選択肢5は正しいです。悪性腫瘍細胞において、分化度の低い、未分化・低分化細胞は、悪性度が高く、活発に増殖する傾向があります。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第54回午前:第75問

病原体と腫瘍発生との組合せで誤っているのはどれか。  

1: A型肝炎ウイルス―――――肝細胞癌

2: Epstein Barrウイルス――――Burkittリンパ腫

3: HTLV-Ⅰ―――――――――成人T細胞白血病

4: ヒトパピローマウイルス ―― 子宮頸癌

5: ヘリコバクター・ピロリ菌――胃癌

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、病原体と腫瘍発生の関連性について問われています。正しい組み合わせは、2:Epstein BarrウイルスとBurkittリンパ腫、3:HTLV-Ⅰと成人T細胞白血病、4:ヒトパピローマウイルスと子宮頸癌、5:ヘリコバクター・ピロリ菌と胃癌です。誤っている組み合わせは1:A型肝炎ウイルスと肝細胞癌です。
  • A型肝炎ウイルスはA型肝炎を引き起こしますが、慢性化せず、肝細胞癌との直接的な関連性はありません。肝細胞癌は主にC型肝炎やB型肝硬変と関連しています。
  • Epstein Barrウイルスは、非ホジキンリンパ腫の一種であるBurkittリンパ腫の発症に関与しています。これは週単位で病勢が進行する超高悪性度のB細胞性リンパ腫です。
  • HTLV-Ⅰは、成人T細胞白血病の発症に関与しています。これは悪性度の高いT細胞性リンパ腫で、HTLV-Ⅰの感染が原因となります。
  • ヒトパピローマウイルスは、子宮頸癌の発症に関与しています。特に高危険群のHPV感染が契機となり、子宮頸癌は約80%が扁平上皮癌で、20~40歳代に好発します。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃癌の発症に関与しています。また、慢性胃炎や胃潰瘍とも関連があります。胃癌の大部分は腺癌です。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第49回午前:第76問

良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。  

1: 異型性が低い。

2: 播種がみられる。

3: 細胞の分化度が高い。

4: 圧排性の発育形式をとる。

5: 周囲との境界が明瞭である。

第52回午後:第95問

リンパ浮腫について正しいのはどれか。  

1: 腹水を伴う。

2: 利尿薬で治療する。

3: 蜂窩織炎になりやすい。

4: 肺塞栓症の原因の1つである。

5: 皮膚が線維化を起こすことは稀である。

第56回午後:第75問

がんとその原因となる病原体との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 膀胱癌 ── ヘリコバクター・ピロリ菌

2: 肝細胞癌 ── B型肝炎ウイルス

3: 子宮頸癌 ── ヒトパピローマウイルス

4: 成人T細胞白血病 ── Epstein Barrウイルス

5: 慢性骨髄性白血病 ── HTLV-I

  • 答え:2 ・3
  • 解説:がんは様々な原因で発生するが、特定の病原体が原因となることもある。この問題では、がんとその原因となる病原体の正しい組み合わせを選ぶことが求められている。
  • 膀胱癌はヘリコバクター・ピロリ菌とは関係がない。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんの原因となることが知られている。
  • 肝細胞癌はB型肝炎ウイルスが原因となることがある。B型肝炎ウイルスは肝臓に感染し、慢性化すると肝硬変や肝細胞癌を引き起こすことがある。
  • 子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となることがある。特定のHPVのタイプは子宮頸癌のリスクを高めることが知られており、HPVワクチンが予防策として推奨されている。
  • 成人T細胞白血病はEpstein Barrウイルスではなく、HTLV-I(ヒトT細胞白血病ウイルス)が原因となる。Epstein Barrウイルスは、伝染性単核症やバーキットリンパ腫などの原因となる。
  • 慢性骨髄性白血病はウイルスに関係しない。慢性骨髄性白血病は、染色体の異常(フィラデルフィア染色体)が原因となることが知られている。HTLV-Iは成人T細胞白血病の原因となる。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第50回午前:第64問

組織液の還流で正しいのはどれか。  

1: 肝障害では浮腫は生じない。

2: 組織液が過剰になった状態を浮腫という。

3: 組織液の90%が毛細リンパ管に流入する。

4: リンパ管内のリンパは主幹動脈に流入する。

5: 組織液中の高分子の蛋白はリンパ管より末梢血管に多く流入する。

第34回午後:第53問

正しいのはどれか。  

1: 肺の小細胞癌は進行が緩徐である。

2: 胃癌では扁平上皮癌が多い。

3: 大腸癌は上行結腸に好発する。

4: 肝細胞癌は肝硬変に合併する。

5: 膵癌は女性に多い。

第36回午前:第67問

悪性腫瘍のリハビリテーションで誤っているのはどれか。  

1: 回復的、維持的、緩和的内容に分けられる。

2: 化学療法による白血球減少や消化器症状に留意する。

3: 放射線治療中では易疲労性や倦怠感に留意する。

4: 骨転移がある例では病的骨折の危険がある。

5: 脊椎転移に伴う腰痛に対して極超短波療法を行う。

第51回午前:第76問

良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。  

1: 出血壊死が少ない。

2: 細胞の分化度が高い。

3: クロマチンが増加する。

4: 膨脹性発育がみられる。

5: 細胞質に対して核の占める割合が小さい。

第57回午前:第92問

食道癌について正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 腺癌が90%を占める。

3: リンパ行性転移は稀である。

4: 飲酒・喫煙は発症に関与する。

5: 中部食道よりも下部食道の発症率が高い。

  • 答え:4
  • 解説:食道癌に関する正しい選択肢は、飲酒・喫煙が発症に関与するというものです。食道癌は男性に多く、扁平上皮癌が主な組織型であり、リンパ行性転移が多く見られます。また、中部食道の発症率が最も高いとされています。
  • 食道癌は女性よりも男性に多く、男性は女性より6倍多いと報告されているため、この選択肢は誤りです。
  • 食道癌の組織型では、扁平上皮癌が90%を占めており、腺癌は5%未満です。この選択肢は誤りです。
  • 食道癌ではリンパ行性転移が多く見られ、予後不良の原因となります。この選択肢は誤りです。
  • 飲酒・喫煙は食道癌の発症要因となり、両方の摂取習慣がある場合、発症率が高まります。この選択肢は正しいです。
  • 食道癌の部位別発症率では、中部食道が半数を占めており、下部食道は約25%です。この選択肢は誤りです。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第43回午後:第15問

正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: リンパ節には皮質と髄質とがある。

2: リンパ管には弁がほとんどない。

3: 胸管は乳び槽から起こる。

4: 胸管は右鎖骨下静脈に入る。

5: 右腰リンパ本幹は右リンパ本幹に入る。

第53回午前:第57問

リンパ系について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 脾臓はリンパ液を濾過する。

2: 胸管は右鎖骨下静脈に流入する。

3: 腸管由来のリンパ液を乳糜という。

4: リンパ管には弁機構が存在しない。

5: 右下肢のリンパ液は胸管に流入する。

  • 答え:3 ・5
  • 解説:リンパ系に関する問題で、正しい選択肢を2つ選ぶ問題です。リンパ系は免疫機能や体液の循環に関与しており、リンパ液の流れやリンパ管の構造、リンパ液の濾過などが重要なポイントです。
  • 脾臓はリンパ球を産生し、生体防衛の器官として働くが、リンパ液の濾過はリンパ節で行われる。脾臓の赤脾髄では、老化した赤血球の破壊や異物の分解を行う。
  • 胸管は左鎖骨下静脈と内頸静脈との合流角で、頸リンパ本幹と鎖骨下リンパ本幹と合する。右鎖骨下静脈には右リンパ本幹が流入するため、この選択肢は間違いです。
  • 腸管由来のリンパ液を乳糜という。乳糜は腸から吸収された脂肪粒や脂肪酸、グリセリンを含んでいるリンパ液であり、この選択肢は正しいです。
  • リンパ管には弁機構が存在し、毛細リンパ管を構成する内皮細胞の結合は、ゆるく重なり合って弁のように機能する。この選択肢は間違いです。
  • 右下肢のリンパ液は胸管に流入する。下肢は左右いずれのリンパ液も胸管に流入するため、この選択肢は正しいです。
  • 科目:解剖学(その他)
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第43回午後:第36問

ヒトの免疫機構で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: ヘルパーTリンパ球は免疫反応の抑制に働く。

2: キラーTリンパ球は他の免疫細胞を破壊する。

3: 好中球はサイトカインを産生する。

4: Bリンパ球は抗体を産生する。

5: 副腎皮質ホルモンは免疫機能を亢進させる。