治療についてのインフォームド・コンセントで適切でないのはどれか。
1: 治療者は全ての治療法について説明する。
2: 治療者は患者が理解できる方法で説明する。
3: 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。
4: 患者の同意内容は文書で保存する。
5: 患者は同意を撤回することができる。
患者への治療に対するインフォームドコンセントとして適切なのはどれか。
1: 専門用語で説明する。
2: 説明用の文書を用意する。
3: 治療のデメリットは伝えない。
4: 心理状態に関わらず患者の決定が優先される。
5: 患者は正当な理由があっても同意を撤回できない。
精神科作業療法のインフォームドコンセントについて適切なのはどれか。
1: 作業種目を変更する場合の同意は必要ない。
2: 医療保護入院の入院患者は同意を得る必要はない。
3: 言語理解が困難な場合は誘導しながら同意を得る。
4: 活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。
5: 精神症状が重篤な場合は患者の同意よりも治療効果が優先される。
インフォームド・コンセントに含まれないのはどれか。
1: 患者の同意
2: 治療法の選択肢の提示
3: 予後の説明
4: 治療方針の説得
5: 診断結果の伝達
インフォームド・コンセントに含まれないのはどれか。
1: 患者の同意
2: 治療法の選択肢の提示
3: 予後の説明
4: 治療方針の説得
5: 診断結果の伝達
個人情報保護に関する法律で患者本人からの同意を必要としないのはどれか。
1: 他医療機関への診療情報提供
2: 勤務先から求められた診断書の提出
3: 学生実習で得た診療記録の学外での発表
4: 法で規定された重症感染症の届け出
5: 患者の配偶者への病状説明
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院で正しいのはどれか。
1: 任意入院は本人の同意が必要ない。
2: 措置入院は精神科病院管理者の判断による入院である。
3: 緊急措置入院では作業療法を行ってはならない。
4: 医療保護入院は家族等の同意による入院である。
5: 応急入院は身体合併症の治療が目的である。
逆転移に該当するのはどれか。
1: 患者からの贈り物を受け取る。
2: 患者に理由のない嫌悪感を抱く。
3: 患者の治療方針を同僚と議論する。
4: 治療効果に関する患者の質問に苦慮する。
5: 知人から依頼された患者の治療を引き受ける。
病院内における個人情報の保護で正しいのはどれか。
1: 患者名を記した作業療法実施予定表を掲示した。
2: 患者の上司から電話で病状を尋ねられたので説明した。
3: 近隣病院との勉強会で、同意なく患者の写真を使用した。
4: 依頼された患者について、他の診療科の診療録を参照した。
5: 患者と職員が利用する食堂で、職員が他患者の病状について話をした。
うつ病患者の作業療法での留意点で適切なのはどれか。
1: 経験のある課題を選ぶ。
2: 選択する課題を増やす。
3: 自己決定場面を減らす。
4: 規則的な参加を促す。
5: 意欲を引き出す。
病院で患者の個人情報を取り扱う上で適切なのはどれか。
1: 親族の求めに応じ、その場で診療録の開示を行った。
2: 個人情報に関する苦情申し立てに医療相談窓口で対応した。
3: 患者の同意なしで見舞い客からの病状問い合わせに回答した。
4: 病院長の同意を得たので、患者の個人情報を病院外で発表した。
5: 学生が個人情報を取り扱っていたことを実習後に患者に説明した。
境界性パーソナリティ障害患者の作業療法について正しいのはどれか。
1: 退行を許容する。
2: 逸脱行動は静観する。
3: 自力で達成できるような作業を行わせる。
4: 作業より面談などの言語的な関わりを中心とする。
5: 取り決め事項の変更について患者の要求のまま応じる。
作業療法評価に理論とモデルを用いる目的で誤っているのはどれか。
1: 疾病を診断する。
2: 治療方針を示す。
3: 治療の妥当性を示す。
4: 守備範囲を明確にする。
5: 治療効果の正当性を示す。
認知症患者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 集団内での交流を促す。
2: 参加メンバーを毎回入れ替える。
3: 休憩は患者のペースでとらせる。
4: 複数の作業療法士が交替で担当する。
5: 患者が慣れ親しんだ種目を設定する。
精神促健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)が規定する入院形態で誤っているのはどれか。
1: 措置入院は市町村長の許可が必要になる。
2: 任意入院は本人の同意に基づき入院する。
3: 医療保護入院は保護者の同意が必要になる。
4: 医療保護入院は精神保健指定医の診察が必要である。
5: 患者が未成年者の場合には親権を行う者が保護者になる。
境界性パーソナリティ障害の治療について最も適切なのはどれか。
1: 治療者への依存を促す。
2: 薬物療法は行わないようにする。
3: 長期入院により適応を良好にする。
4: 他の患者と交流させないようにする。
5: 治療的枠組みを崩さないようにする。
強迫性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
1: 自由度の高い作業を提供する。
2: 正確さを必要とする作業を提供する。
3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。
4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。
5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。
精神科作業療法の評価で適切でないのはどれか。
1: 関与しながらの観察を行う。
2: 非言語的表現も重視する。
3: 標準化された検査から始める。
4: 他部門の情報を考慮する。
5: 処方目的を考慮する。
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で正しいのはどれか。
1: 任意入院には精神保健指定医の診察は必要ない。
2: 医療保護入院では保護者の退院請求で退院できる。
3: 自傷他害の可能性がある場合は医療保護入院とする。
4: 措置入院の患者に対して作業療法を行うのは禁止されている。
5: 20歳以上の者の医療保護入院の場合は自動的に親が保護者になる。
他罰的であり「病状がよくならないのは、親の接し方が悪いため」と攻撃的になる境界性パーソナリティ障害の患者への作業療法士の対応として適切でないのはどれか。
1: 単独で患者と関わる。
2: 患者の親への心理的支援を行う。
3: 治療契約の重要さを患者と確認する。
4: 攻撃を向けられた後も同じ態度をとる。
5: 患者自身の困難に共感的な態度で接する。