第48回午前第38問の類似問題

第48回午前:第50問

病院で患者の個人情報を取り扱う上で適切なのはどれか。  

1: 親族の求めに応じ、その場で診療録の開示を行った。

2: 個人情報に関する苦情申し立てに医療相談窓口で対応した。

3: 患者の同意なしで見舞い客からの病状問い合わせに回答した。

4: 病院長の同意を得たので、患者の個人情報を病院外で発表した。

5: 学生が個人情報を取り扱っていたことを実習後に患者に説明した。

第41回午後:第62問

個人情報保護に関する法律で患者本人からの同意を必要としないのはどれか。  

1: 他医療機関への診療情報提供

2: 勤務先から求められた診断書の提出

3: 学生実習で得た診療記録の学外での発表

4: 法で規定された重症感染症の届け出

5: 患者の配偶者への病状説明

第52回午後:第21問

医療機関における患者の個人情報の取扱いで誤っているのはどれか。  

1: 本人に開示する。

2: 漏えい防止対策を行う。

3: 正確かつ最新の内容に保つ。

4: 利用目的をできる限り特定する。

5: 医療機関の判断で利用目的を変更できる。

第53回午前:第50問

臨床実習に参加する学生の行動で、患者の個人情報を保護する上で最も適切なのはどれか。  

1: 患者の情報を自宅で親と話題にする。

2: 実習で使用したメモをゴミ箱に捨てる。

3: 患者の生年月日をレポートに記載する。

4: 患者情報を指導者と共有するときはスタッフルームで行う。

5: 患者を特定できるような訓練内容を指導者にメールで報告する。

  • 答え:4
  • 解説:臨床実習に参加する学生が患者の個人情報を保護するためには、情報の共有や破棄に注意を払い、個人を特定できる情報を含まないようにする必要がある。選択肢4が最も適切である。
  • 患者本人の了承なしに、第三者に個人情報を提供することはできない。たとえ家族でも、臨床実習で知り得た患者の情報を話題にすることは控えなければならない。
  • 実習で使用したメモには、学生が担当した患者の個人情報が含まれていることがある。メモを破棄する際には、細断をするなど、再判読ができない状態にして捨てるべきである。
  • レポートを作成するときは、個人の特定ができないようにする配慮が必要である。患者の生年月日を記載してはならない。
  • 患者情報を指導者と共有するときは、閉鎖された環境で行う。基本的には、スタッフルームには他の患者や関係のない職員が立ち入らないため、情報を漏洩する危険が少ない。
  • 個人を特定できる情報は個人情報である。これらをオンラインのコンピュータで管理すると情報が流出する危険がある。実習生が指導者に指導を受ける場合でも、メールの内容に個人を特定できる情報は含んではいけない。
  • 科目:臨床実習
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第47問

症例報告における個人情報保護で適切なのはどれか。  

1: 患者名はイニシャルを表記する。

2: 患者の生年月日を表記する。

3: 現病歴では受診医療機関名を表記する。

4: 職歴では会社名を表記する。

5: 治療経過では実年齢を表記する。

第42回午後:第65問

個人情報保護法に基づき患者情報を取り扱う上で誤っているのはどれか。  

1: 利用目的を特定する。

2: 漏えい防止措置を講じる。

3: 内容を最新に保つ。

4: 本人に対しても非開示とする。

5: 個人情報に関する苦情窓口を設ける。

第44回午後:第67問

患者情報の取り扱いで適切でないのはどれか。  

1: 保管庫に鍵をかける。

2: 利用目的を特定する。

3: 電子データを暗号化する。

4: 閲覧できる者を限定する。

5: 本人に電話で内容を開示する。

第54回午前:第21問

治療についてのインフォームドコンセントで適切なのはどれか。  

1: 治療者は専門用語で説明する。

2: 患者の同意内容は文書で保存する。

3: 治療者は患者の要求があってから説明する。

4: 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。

5: 患者は正当な理由がなければ同意を撤回できない。

第57回午前:第50問

個人情報保護の観点から、事例報告における記載内容と記載方法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 患者氏名――――K.R

2: 生年月日――――1970年12月1日

3: 年 齢―――――50歳代前半

4: 現住所―――――東京都千代田区霞が関1-2-2

5: 職 業―――――公務員(厚生労働省勤務)

  • 答え:3
  • 解説:個人情報保護の観点から、事例報告においては個人が特定される恐れのある情報は避けるべきです。年齢や職業などの情報は、特定されない範囲で記載することができます。
  • 患者氏名のイニシャルでは個人が特定される危険があるため、避けるべきです。また、1人の事例報告の場合は氏名そのものが不要で、複数の患者の場合は匿名化する方法を取るべきです。
  • 生年月日は個人が特定される恐れがあるため、記載しない方が良いです。
  • 年齢は生活年齢を記載してよく、年齢により報告の内容に影響がない場合は年代表記でも問題ありません。この選択肢は正しいです。
  • 現住所の地番まで記載すると個人を特定することができるため、記載してはいけません。居住地域名は地域により異なる社会資源を得るための情報として必要ならば記載できます。
  • 職業は社会活動の情報として、業種名・業態名を記載してもよいです。ただし、社名は記載しない方が良いです。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午後:第61問

治療についてのインフォームド・コンセントで適切でないのはどれか。  

1: 治療者は全ての治療法について説明する。

2: 治療者は患者が理解できる方法で説明する。

3: 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。

4: 患者の同意内容は文書で保存する。

5: 患者は同意を撤回することができる。

第56回午前:第47問

入院患者のせん妄発症を予防するための取り組みとして適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 処方内容を確認する。

2: 家族との面会は謝絶する。

3: 病室移動の頻度を増やす。

4: 多職種で関わるのを避ける。

5: 本人が見える位置に時計を置く。

  • 答え:1 ・5
  • 解説:せん妄発症の予防には、薬物の確認や環境の安定化が重要です。適切な処方内容の確認や、患者が時間認識を促す環境を整えることが効果的です。
  • 処方内容を確認することは適切です。薬の副作用でせん妄が起こることもあるため、患者に処方された薬物を確認することが重要です。
  • 家族との面会を謝絶することは適切ではありません。環境変化や疼痛、極度の不安でせん妄は誘発されやすいため、家族との面会謝絶は患者の不安を増大させることがあります。
  • 病室移動の頻度を増やすことは適切ではありません。病室を頻回に変更すると環境が変わって患者は不安になり、せん妄が誘発されやすくなります。
  • 多職種で関わるのを避けることは適切ではありません。せん妄発症の予防において、多職種で関わることを避ける根拠は見当たらないため、この選択肢は正しくありません。
  • 本人が見える位置に時計を置くことは適切です。患者に見える位置に時計があると、時間認識を促して患者の行動を安定することに役立ちます。生活リズムの安定はせん妄発症の予防になります。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第21問

臨床研究を実施するうえで適切でないのはどれか。  

1: 研究対象はポスターを用いて募集した。

2: 研究の内容について対象者に書面を見せながら口頭で説明した。

3: データ処理を匿名化で行った。

4: 得られたデータはパソコンの共有フォルダで保管した。

5: 対象者からの研究の同意への撤回請求に応じた。

第49回午後:第26問

認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。  

1: 徘徊するため、着席を求めた。

2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。

3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。

4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。

5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。

第55回午前:第21問

臨床研究に関する倫理指針で正しいのはどれか。  

1: 研究への参加は任意である。

2: 研究終了後は、守秘義務は解除される。

3: 個人データは誰にでも開示する義務がある。

4: 開始した研究への参加中止の申し立ては認められない。

5: 第三者へ個人データを提供する場合、事後報告が必要である。

  • 答え:1
  • 解説:臨床研究に関する倫理指針では、参加者の権利やプライバシーを保護するために、任意参加、守秘義務の継続、個人データの適切な取り扱い、参加中止の権利、第三者へのデータ提供に関する同意が重要な要素となっています。
  • 選択肢1は正しいです。臨床研究への参加は任意であり、参加者は自由に参加を決定できます。また、参加者は研究の途中であっても参加を中止する権利があります。
  • 選択肢2は間違いです。臨床研究が終了した後も、研究者は参加者の個人情報に関する守秘義務を継続して負う必要があります。
  • 選択肢3は間違いです。個人データは参加者本人または代理人からの開示請求があった場合にのみ開示されるべきであり、誰にでも開示する義務はありません。
  • 選択肢4は間違いです。参加者は研究開始後であっても、いつでも不利益を受けることなくインフォームド・コンセントを撤回し、参加を中止することができます。
  • 選択肢5は間違いです。第三者へ個人データを提供する場合、事前に参加者の同意を得る必要があります。事後報告ではなく、事前の同意が重要です。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午前:第21問

患者への治療に対するインフォームドコンセントとして適切なのはどれか。  

1: 専門用語で説明する。

2: 説明用の文書を用意する。

3: 治療のデメリットは伝えない。

4: 心理状態に関わらず患者の決定が優先される。

5: 患者は正当な理由があっても同意を撤回できない。

第53回午後:第48問

作業療法士が訪問支援を行う際に最も適切なのはどれか。  

1: 部屋の様子をよく観察する。

2: 患者本人に病識の獲得を促す。

3: 同じ職種のスタッフと訪問する。

4: 作業療法士であることを強調する。

5: 家族が本人の前で話す愚痴に耳を傾ける。

  • 答え:1
  • 解説:作業療法士による訪問支援では、患者の生活状況や環境を評価し、生活しやすい環境の提案や生活指導を行うことが最も適切である。
  • 部屋の様子をよく観察することで、患者の生活状況や環境を評価し、生活しやすい環境の提案や生活指導を行うことができるため、最も適切な訪問支援である。
  • 患者が病識を獲得できる場合と、認知症や重度の発達障害患者のように病識を獲得できない場合があるため、病識の獲得を促すことが最適な支援とはいえない。
  • 訪問支援は多職種で関わることが多いため、同一職種よりも他の職種と訪問することで、多角的視点で支援課題を判断しやすい。ただし、この選択肢は最も適切とは言えない。
  • 患者にとってはサービス提供者の資格が何であるかよりも、サービスそのものの内容が重要である。作業療法士であることを患者に説明することが必要な場合もあるが、強調する必要はない。
  • 家族と本人の関係性によっては、家族が本人の前で愚痴を話す可能性もある。作業療法士はそれを傾聴するのではなく、場合によっては立ち入らず、また場合によってはあえてお互いの場所を自然に離すなどの必要がある。
  • 科目:作業療法評価学
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第51回午後:第47問

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院で正しいのはどれか。  

1: 任意入院は本人の同意が必要ない。

2: 措置入院は精神科病院管理者の判断による入院である。

3: 緊急措置入院では作業療法を行ってはならない。

4: 医療保護入院は家族等の同意による入院である。

5: 応急入院は身体合併症の治療が目的である。