作業療法士問題表示
作業療法士国家試験
基礎作業療法学・作業療法管理学
解説
Maslowの欲求階層モデルでは、人間の欲求は5段階に分けられ、基本的な欲求を満たすことで次の段階の欲求が生じる。財布を何度も鞄から出し入れし、そわそわと落ち着かない行動は、安全欲求に該当する。
選択肢別解説
安全欲求は、危険を回避し、心身の安全を確保したいと願うものである。財布を何度も鞄から出し入れし、そわそわと落ち着かないのは、安全欲求に該当するため、この選択肢が正しい。
承認欲求は、自分が価値ある存在だと認められたいと願うものである。財布を何度も鞄から出し入れする行動は、承認欲求とは関係がないため、この選択肢は間違いである。
認知欲求は、出来事を合理的に解釈したいと思うことである。しかし、Maslowの欲求階層モデルには認知欲求は存在しないため、この選択肢は間違いである。
生理的欲求は、食事、排泄、睡眠など、生命維持に不可欠なものである。財布を何度も鞄から出し入れする行動は、生理的欲求とは関係がないため、この選択肢は間違いである。
自己実現欲求は、自分の能力や個性などを発揮し、自己の成長を図りたいと願うものである。財布を何度も鞄から出し入れする行動は、自己実現欲求とは関係がないため、この選択肢は間違いである。
解説
作業活動の分析では、対象者の目標に合わせた課題を整理し、必要な技能、使用する道具、工程の分類、所要時間などを記録する。作業耐久性は作業活動の分析の対象ではない。
選択肢別解説
選択肢1は正しい。作業活動の分析では、必要とされる技能について、運動・感覚・認知・感情・社会性・文化などに分けて記録する。
選択肢2は正しい。作業活動の分析では、使用する道具を示すことが重要であり、分析の対象となる。
選択肢3は誤りである。作業耐久性は作業活動の分析の対象ではない。作業耐久性は、作業者がどれだけ長時間作業を続けられるかを示す指標であり、作業活動の分析とは別の概念である。
選択肢4は正しい。作業活動の分析では、作業の工程を順序や内容として示すことが重要である。
選択肢5は正しい。作業活動の分析では、所要時間を示すことが重要であり、分析の対象となる。
解説
ICFの環境因子は、物的環境や社会的環境、人々の社会的態度による環境を構成する因子であり、個人因子とは異なる。この問題では、選択肢2の介護保険制度が環境因子に該当する。
選択肢別解説
ライフスタイルは個人因子に含まれるため、環境因子ではありません。
介護保険制度は社会的環境に関連するため、ICFの環境因子に該当します。正しい選択肢です。
教育歴は個人の能力や知識に関連するため、個人因子に含まれます。環境因子ではありません。
生活感は個人の感覚や価値観に関連するため、個人因子に含まれます。環境因子ではありません。
趣味は個人の興味や好みに関連するため、個人因子に含まれます。環境因子ではありません。また、趣味自体は活動におけるレクリエーションとレジャーに含まれることもあります。
解説
障害者総合支援法における地域生活支援事業は、障害者や障害児が自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう、地域の特性や利用者の状況に応じて柔軟な形態で効果的・効率的に実施される。市町村地域生活支援事業には、日常生活用具の給付・貸与が含まれる。
選択肢別解説
介護給付は、市町村の自立支援給付に含まれるため、地域生活支援事業には含まれません。
訓練等給付は、市町村の自立支援給付に含まれるため、地域生活支援事業には含まれません。
自立支援医療は、市町村の自立支援給付に含まれるため、地域生活支援事業には含まれません。
補装具の給付は、市町村の自立支援給付に含まれるため、地域生活支援事業には含まれません。
日常生活用具の給付・貸与は、市町村地域生活支援事業の必須事業の一つであり、障害者や障害児が自立した日常生活を営むことができるよう支援するために行われます。
解説
地域作業療法では、地域住民への健康教育やコンサルテーションモデルによる地域との関わりが重要です。ハイリスクアプローチやポピュレーションアプローチは、地域作業療法とは異なるアプローチであり、MTDLPは基本チェックリストとは関係がありません。
選択肢別解説
ハイリスクアプローチは、リスクの高い個人を対象にしたアプローチであり、地域への波及効果が高いとは言えません。この選択肢は正しくありません。
地域住民への健康教育はヘルスプロモーションであり、地域作業療法の一部です。健康教育を通じて、地域住民の健康状態の向上や維持が図られます。この選択肢は正しいです。
コンサルテーションモデルによる地域との関わりは、地域作業療法の一部です。地域住民や関係者と連携し、地域のニーズに応じた支援を行うことが重要です。この選択肢は正しいです。
MTDLPでは、「聞き取りシート」や「興味・関心チェックシート」、「マネジメントシート」などを用いて評価しますが、「基本チェックリスト」は関係ありません。基本チェックリストは、各自治体が行う介護予防事業のために厚生労働省が作成したものです。この選択肢は正しくありません。
ポピュレーションアプローチは、一次予防で健康増進や環境整備などによる集団全体への効果的な働きかけを行います。個別的治療が必要な人を対象とするのではなく、集団全体を対象としています。この選択肢は正しくありません。
解説
この問題では、疾患と作業種目の組み合わせが正しいかどうかを判断する必要があります。正しい組み合わせは、疾患の症状に対して作業種目が適切であり、患者にとって有益であることが求められます。
選択肢別解説
関節リウマチの患者には粘土細工は望ましくありません。なぜなら、関節リウマチ患者の指関節や手関節に負担がかかるためです。粘土細工は、手指の筋力低下を示す末梢神経損傷や巧緻性が低下した程度の軽度片麻痺などで用いられます。
小脳梗塞の患者には切り絵は適切ではありません。なぜなら、小脳梗塞では企図振戦を生じるため、切り絵などの刃物の使用は危険だからです。切り絵は、カッターの操作が可能なレベルの軽度片麻痺などで用いられます。
脊髄小脳変性症の患者には卓球は適切ではありません。なぜなら、脊髄小脳変性症は失調症状がみられるため、卓球で必要となる俊敏な移動やラケットの操作は困難だからです。卓球は、立位保持が可能なごく軽度のParkinson病などで用いられます。
Parkinson病の患者には上方への輪通しが適切です。なぜなら、Parkinson病では固縮や姿勢反射障害がみられるため、上方への輪通しなどの大関節を利用した粗大運動は、棒体操などと同様に、これらの症状に対して有効だからです。
慢性閉塞性肺疾患の患者にはデコパージュは適切ではありません。なぜなら、デコパージュは揮発性油を使用することもあるため、呼吸器疾患患者に対しては望ましくないからです。デコパージュは、手指の巧緻性が低下した末梢神経損傷や軽度片麻痺などで用いられます。
解説
地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活ができるように、医療・介護・予防・生活支援・住まいの5つの要素を組み合わせて提供するシステムです。地域の特性に応じて柔軟に対応し、市町村や都道府県が主体となって作り上げていくことが求められています。
選択肢別解説
選択肢1は間違いです。地域包括ケアシステムは、日常生活圏域(中学校区)を基本単位として想定しており、一次医療圏ではありません。
選択肢2は正しいです。地域包括ケアシステムの構成要素には、住まいや住まい方が含まれており、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活ができるように支援されます。
選択肢3は間違いです。地域包括ケアシステムは、市町村や特別区が中心となって設置される地域包括支援センターを中核として作り上げられます。国ではなく、地方自治体が主体となります。
選択肢4は間違いです。ボランティア活動は、地域包括ケアシステムにおいて互助(相互に支え合う)の範疇に含まれます。公助は、税による公の負担であり、ボランティア活動とは異なります。
選択肢5は間違いです。地域包括ケアシステムは、地域の自主性や主体性に基づいて、地域の特性に応じて作り上げていくことが求められており、必ずしも均一なシステムではありません。大都市部と町村部では、高齢化や経済に大きな地域差があるため、それぞれの地域に適したシステムが求められています。
解説
ICF(国際生活機能分類)は、すべての人に関する分類であり、生活機能や障害の様々な構成要素を評価することができる。環境因子や個人因子も考慮されるが、個人因子は共通スケールで判定することは困難である。
選択肢別解説
正しい。ICFはすべての人に関する分類であり、健康状態や障害の程度に関わらず、生活機能や障害の様々な構成要素を評価することができる。
間違い。環境因子は、生活機能と障害の全ての構成要素に影響を及ぼす。環境因子は障害の程度と関係があり、その影響は個々の状況によって異なる。
間違い。ICFでは、各構成要素は肯定的と否定的の両方の用語から表現が可能である。つまり、生活機能の肯定的側面も表すことができる。
正しい。ICFでは、各構成要素はカテゴリーコードを選び、それに評価点をつけることによって記載される。これにより、生活機能や障害の様々な構成要素を評価することができる。
間違い。個人因子は個人の人生や生活の特別な背景であり、健康状態や健康状況以外のその人の特徴からなるため、共通のスケールを用いて判定することは困難である。
解説
医療観察法は、心神喪失または心神耗弱の状態で重大な他害行為を行った人に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することを目的とした制度です。処遇の要否と内容の決定は、裁判官と精神保健審判員(必要な学識経験を有する医師)の各1名からなる合議体による審判で行われます。
選択肢別解説
検察官は、不起訴処分か無罪などが確定した人に対し、医療観察法による医療および観察を受けさせるべきかどうかを地方裁判所に申し立てる役割がありますが、処遇を決定する職ではありません。
裁判官は、検察官からの申立てがなされると、精神保健審判員(必要な学識経験を有する医師)とともに合議体を構成し、審判で処遇の要否と内容の決定を行う職です。このため、選択肢2が正解です。
都道府県知事は、審判で通院医療が決定した通院対象者の処遇に関して、指定通院医療機関や社会復帰調整官などと協議の上で、実施計画を策定する役割がありますが、処遇を決定する職ではありません。
社会復帰調整官は、審判で通院医療が決定した場合など、保護観察所で観察・指導などを行う役割がありますが、処遇を決定する職ではありません。
精神保健参与員は、審判において裁判官と精神保健審判員が行う対象者への処遇決定に対し、精神保健福祉の観点から必要な意見を述べる役割がありますが、処遇を決定する職ではありません。
解説
ICF(国際生活機能分類)は、健康状態や障害に関連する機能、活動、参加、および環境因子を分類するための国際的なフレームワークです。環境因子は、個人の生活機能に影響を与える外的要因を指します。第2レベルに分類される環境因子には、「家族の態度」や「保健サービス・制度・政策」などが含まれます。
選択肢別解説
「家族の態度」は環境因子の第2レベルに分類される要素であり、家族が障害者に対してどのような態度を持っているかが、その人の生活機能に影響を与えることを示しています。これは正しい選択肢です。
「住居の入手」は、活動と参加の第2レベルに分類される要素であり、環境因子ではありません。したがって、この選択肢は間違いです。
「健康に注意すること」は、活動と参加の第2レベルに分類される要素であり、環境因子ではありません。したがって、この選択肢は間違いです。
「交通機関や手段の利用」は、活動と参加の第2レベルに分類される要素であり、環境因子ではありません。したがって、この選択肢は間違いです。
「保健サービス・制度・政策」は環境因子の第2レベルに分類される要素であり、個人の生活機能に影響を与える保健サービスや制度、政策に関する情報を指します。これは正しい選択肢です。
解説
OTPF(Occupational Therapy Practice Framework)は、作業療法の関心領域と実践プロセスの特徴が示されているフレームワークです。この中には、文脈(Context)、個人因子(Client Factors)、作業要件(Occupations)、遂行パターン(Performance Patterns)などの項目が含まれていますが、意志は含まれていません。
選択肢別解説
意志はOTPFの項目に含まれていないため、正解です。意志は個人の行動や選択に影響を与える内的な要素ですが、OTPFでは直接的には扱われていません。
文脈(Context)はOTPFの項目に含まれています。文脈は、個人が行動する環境や状況を指し、作業療法の適用において重要な要素となります。
個人因子(Client Factors)はOTPFの項目に含まれています。個人因子は、個人の身体機能や心理的要素など、作業療法の対象となる要素を指します。
作業要件(Occupations)はOTPFの項目に含まれています。作業要件は、個人が日常生活で遂行するさまざまな活動や役割を指し、作業療法の中心的な対象となります。
遂行パターン(Performance Patterns)はOTPFの項目に含まれています。遂行パターンは、個人が日常生活で繰り返し行う習慣やルーチンを指し、作業療法の適用において重要な要素となります。
解説
介護保険を利用した福祉用具貸与の対象は、利用者の生活の質を向上させるために必要な福祉用具であり、特定福祉用具販売とは異なります。この問題では、据置型トイレ用手すりが正しい選択肢です。
選択肢別解説
自動排泄処理装置の交換可能部分は、特定福祉用具販売の対象であり、介護保険を利用した福祉用具貸与の対象ではありません。
据置型トイレ用手すりは、介護保険を利用した福祉用具貸与の対象であり、利用者のトイレ利用を安全かつ快適にするために必要な福祉用具です。
入浴補助用具は、特定福祉用具販売の対象であり、介護保険を利用した福祉用具貸与の対象ではありません。
簡易浴槽は、特定福祉用具販売の対象であり、介護保険を利用した福祉用具貸与の対象ではありません。
腰掛便座は、特定福祉用具販売の対象であり、介護保険を利用した福祉用具貸与の対象ではありません。
解説
予防は一次予防、二次予防、三次予防に分類されます。一次予防は病気や障害の発生を防ぐこと、二次予防は病気や障害の進行を防ぐこと、三次予防は病気や障害による機能低下を最小限に抑えることを目的としています。
選択肢別解説
3歳児健康診査は、疾病や障害の早期発見と治療を目的としており、二次予防に該当します。
健常高齢者の運動指導は、病気や障害の発生を防ぐことを目的としており、一次予防に該当します。
高血圧患者の降圧剤投与は、病気の進行を防ぐことを目的としており、二次予防に該当します。
慢性腎不全患者の食事指導は、病気の進行を防ぐことを目的としており、二次予防に該当します。
片麻痺患者の機能的作業療法は、病気や障害による機能低下を最小限に抑えることを目的としており、三次予防に該当します。正解は選択肢5です。
解説
エビデンスレベルは、研究の信頼性や妥当性を示す指標であり、最も高いエビデンスレベルを持つ研究は、複数のランダム化比較試験のメタ分析です。
選択肢別解説
専門家委員会の報告は、専門家の意見や経験に基づくものであり、エビデンスレベルが最も低いとされています。
1つのランダム化比較試験は、ランダム化された対照群と実験群を用いた研究で、エビデンスレベルが高いとされていますが、複数のランダム化比較試験のメタ分析に比べると、エビデンスレベルは低くなります。
よくデザインされた記述的研究は、状況や現象を詳細に記述することを目的とした研究で、エビデンスレベルは低いとされています。
よくデザインされた準実験的研究は、実験群と対照群を用いた研究で、ランダム化が行われていないため、エビデンスレベルはランダム化比較試験よりも低くなります。
複数のランダム化比較試験のメタ分析は、複数の研究結果を統合し、全体的な効果を評価するための研究で、エビデンスレベルが最も高いとされています。
解説
作業療法の起源は道徳療法にある。道徳療法は、精神障害者の収容施設における人道的な処遇改善の運動であり、実質的に作業療法が実施されていた。
選択肢別解説
IL運動は、障害者の自己決定権や自己選択権を重視した運動であり、ADL(日常生活動作)との直接的関連はない。
正しい選択肢。作業療法の起源は道徳療法にある。道徳療法は、精神障害者の収容施設における人道的な処遇改善の運動であり、実質的に作業療法が実施されていた。
呉秀三は日本における精神病学の草分けであり、Kraepelin(クレペリン)学派の新しい精神病学の普及を通じて精神病患者の看護法を改めたが、認知行動療法を実践したという記録はない。
加藤普佐次郎は医師であり、作業療法に従事したが、肢体不自由児施設の創始者ではない。肢体不自由児施設の生みの親は、東大整外科名誉教授であった高木憲次である。
理学療法士及び作業療法士法は昭和40年に制定された。昭和20年ではない。
解説
国際疾病分類ICD-10は、世界保健機関(WHO)が作成した疾病や健康問題の分類システムであり、各国の死因統計などに使用されている。
選択肢別解説
正しい。ICD-10は世界保健機関(WHO)が作成した国際的な疾病分類システムである。
間違い。ICD-10は疾病や健康問題の分類システムであり、障害の階層性を表すものではない。
間違い。ICD-10は疾病や健康問題の分類システムであり、生活モデルに基づく分類ではない。
間違い。ICD-10は疾病や健康問題全般を対象とした分類システムであり、精神障害に特化した分類ではない。精神障害に特化した分類は、例えばDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)がある。
正しい。日本を含む多くの国では、ICD-10に基づいて分類されたデータをもとに、死因統計を公表している。
解説
人間作業モデルは、人の作業能力や作業に対する態度を評価するためのモデルであり、習慣や有能感を評価することができます。選択肢1と3が正しいです。
選択肢別解説
正解。人間作業モデルは、人の習慣を評価することができます。習慣は、日常生活や作業において繰り返し行われる行動や態度であり、作業能力や作業環境に影響を与える重要な要素です。
間違い。人間作業モデルは、認知症の人にも用いることができます。認知症の人の作業能力や作業に対する態度を評価し、適切な支援や介入を提供するために使用されます。
正解。人間作業モデルは、作業に対する有能感を評価することができます。有能感は、自分が作業を達成できるという自信や信念であり、作業への取り組みや作業成果に影響を与える重要な要素です。
間違い。人間作業モデルでは、作業の満足度を10段階で評価することはありません。作業の満足度は、作業に対する態度や感情を反映する指標であり、評価方法は様々ですが、必ずしも10段階で評価するわけではありません。
間違い。運動技能とプロセス技能で構成されているのは、Assessment of Motor and Process Skills(AMPS)という評価ツールです。人間作業モデルとは異なります。
解説
作業療法では、患者の能力に応じて課題の難易度を段階的に上げることが重要です。意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付けることが適切な方法です。
選択肢別解説
工程数が多い課題から少ない課題へ段階付けるのは逆で、難易度を上げるには工程数が少ない課題から多い課題へ段階付けるべきです。
作業時間が長い課題から短い課題へ段階付けるのは逆で、難易度を上げるには作業時間が短い課題から長い課題へ段階付けるべきです。
意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付けることが適切です。意思決定が多い課題ほど難易度が高く、患者の能力向上につながります。
姿勢が不安定となる課題から安定した課題へ段階付けるのは逆で、難易度を上げるには姿勢が安定した課題から不安定な課題へ段階付けるべきです。
運動の際に用いる関節の数が多い課題から少ない課題へ段階付けるのは逆で、難易度を上げるには関節の数が少ない課題から多い課題へ段階付けるべきです。
解説
ICF(国際生活機能分類)は、健康状態や障害に関連する機能、活動、参加、および環境因子を分類するための国際的なフレームワークです。この問題では、「活動と参加」の第2レベルに分類される要素を求めています。
選択肢別解説
記憶機能は、「心身機能」の中の個別的精神機能に分類されるため、この選択肢は正しくありません。
日課の遂行は、「活動と参加」の一般的な課題と要求に分類されるため、この選択肢は正しいです。
社会的態度は、「環境因子」の態度に分類されるため、この選択肢は正しくありません。
姿勢の保持は、「活動と参加」の姿勢の変換と保持に分類されるため、この選択肢は正しいです。
活力と欲動の機能は、「心身機能」の全般的精神機能に分類されるため、この選択肢は正しくありません。