肺気量について誤っているのはどれか。
1: 肺活量は肺の容積に等しい。
2: 機能的残気量は安静時呼気終末の肺気量である。
3: 成人の安静時1回換気量は400~500 mL 程度である。
4: 成人の安静時呼吸回数は1分間14回程度である。
5: 予備吸気量は安静吸気位から吸入できる最大の吸入量である。
正常成人に関して正しいのはどれか。
a: 安静時の一回換気量はほぼ1Lである。
b: 酸素飽和度100%の血液100mL中には、約20mLの酸素が含まれている。
c: 体液中炭酸ガスの大部分は重炭酸イオン(HCO3-)として存在する。
d: 吸気時には横隔膜を挙上して胸腔を陽圧にする。
e: 平静呼気位における肺気量を残気量という。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
妊婦および胎児について正しいのはどれか。
1: 酸素飽和度は臍帯静脈血より臍帯動脈血のほうが高い。
2: 妊娠末期の胎児心拍数はおよそ80~100/分である。
3: 妊婦の血中ヘモグロビン値は妊娠前より妊娠末期に上昇する。
4: 妊婦の心拍出量は妊娠前より妊娠末期に減少する。
5: 胎児の肺においてガス交換は行われない。
成人の安静呼吸時で標準的な値はどれか。
1: 解剖学的死腔量は500mLである。
2: 胸腔内圧は-5~-8cmH2Oである。
3: 動脈血の酸素分圧は50mmHgである。
4: 一回換気量は1000mLである。
5: 混合静脈血の酸素飽和度は50%である。
人工呼吸について正しいのはどれか。
a: 1回換気量は成人では10~12ml/kgにする。
b: 吸気と呼気との時間の比は1:1にする。
c: 動脈血酸素分圧を増すには換気量を増加させる。
d: 小児には従量式の人工呼吸器が適している。
e: ARDS(成人呼吸窮迫症侯群)にはPEEP(呼気終末陽圧)を付加する。
3: 成人の安静時1 回換気量は400?500 mL 程度である。
4: 成人の安静時呼吸回数は1 分間回程度である。
成人の急性呼吸不全例で人工呼吸の適応となるのはどれか。(人工呼吸療法)
a: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)>70mmHg
b: 自発呼吸はあるが努力呼吸
c: 1回換気量=6ml/kg
d: 動脈血酸素分圧(PaO2)=60mmHg(空気呼吸時)
e: 死腔換気率>0.6
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工呼吸の開始基準で誤っているのはどれか。
a: 動脈血酸素分圧 :9mmHg以下
b: 呼吸数 :40回/分以上
c: 肺活量 :15mL/kg以下
d: 1秒量 :10mL/kg以下
e: 吸気力 :-45cmH2O
人工心肺による体外循環の至適灌流量について誤っているのはどれか。(体外循環装置)
1: 体表面積を基準に求める。
2: 血液を希釈した場合、増加させる。
3: 体温が低下した場合減少させる。
4: 混合静脈血の酸素飽和度によって調節する。
5: 体表面積あたりの成人の灌流量は乳児に比べ多い。
健常成人において正しいのはどれか。
a: 二酸化炭素産生量は2000ml/分
b: 解剖学的シャントは心拍出量の2~4%
c: 残気率は10%
d: 混合静脈血酸素分圧は46mmHg
e: 終末呼気二酸化炭素分圧は36mmHg
人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。
a: 小児の体表面積あたりの灌流量は成人よりも多い。
b: 血液希釈によって酸素解離曲線は右方に移動する。
c: 復温時には混合静脈血酸素飽和度は上昇する。
d: アルカローシスの補正に炭酸水素ナトリウムを用いる。
e: 膠質浸透圧の保持に乳酸加リンゲルを用いる。
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