血液透析中に血圧低下をしばしば認める患者への対応で誤っているのはどれか。
1: 体外限外濾過法(ECUM)を追加する。
2: 透析液ナトリウム濃度を増加させる。
3: 時間除水量を増加させる。
4: 透析液温度を低下させる。
5: 食事からのナトリウム摂取量を減少させる。
前希釈血液透析濾過(HDF)の特徴で正しいのはどれか。
a: 後希釈HDFに比べて大量液置換が可能である。
b: 後希釈HDFに比べてアルブミン喪失量が多い。
c: 後希釈HDFに比べてフィルタ出口部での血液濃縮が起きやすい。
d: 血液透析に比べて大分子溶質の除去に劣る。
e: 同じ血流量の血液透析に比べて小分子溶質の除去に劣る。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
正しいのはどれか。
a: 血液濾過では急激な除水により不均衡症状が起こりやすい。
b: ある溶質のふるい計数が1である血液濾過器では、その溶質はまったく除去できない。
c: 血液濾過では後希釈法が現在広く用いられている。
d: ふるい計数0.5の溶質の血液濾過によるクリアランスは同一時間内の濾液量を超えない。
e: ECUMは血液濾過透析法の別名である。
誤っているのはどれか。
a: 半透膜は溶液の溶質を透過させる膜である。
b: 膜間圧力差は透析膜にかかる圧力である。
c: 酢酸不耐症では末梢血管が拡張する。
d: 分画曲線は溶質の分子量とふるい係数との関係を表した曲線である。
e: 基準体重(ドライウェイト)とは体液量が減少しているときの体重である。
血液浄化療法とその特徴との組合せで正しいのはどれか。
a: CAPD―――――――――――体外循環が不要
b: 血液濾過法――――――――――透析液が必要
c: 持続動静脈血液濾過――――人工透析膜が不要
d: 二重濾過血漿分離交換法―――遠心分離装置が必要
e: 冷却濾過法―――――――へパリン投与が必要
自己免疫疾患の治療法として用いられているのはどれか。
a: 腹膜透析法
b: 血液透析法
c: 血液吸着法
d: 血漿交換法
e: 血液濾過法
血液透析(HD)、血液濾過(HF)、血液透析濾過(HDF)の特徴として誤っているのはどれか。
1: HDはHDFに比べ、大分子溶質の除去に優れる。
2: HDはHFに比べ、小分子溶質の除去に優れる。
3: 後希釈法HFの補充液流量は血流量(QB)に依存する。
4: 前希釈法HDFでは大量液置換が可能である。
5: オンラインHDFでは清浄化した透析液を置換液として利用する。
血液透析で小分子溶質のクリアランスに最も影響を及ぼす因子はどれか。
1: 透析液流量
2: 血流量
3: 除水速度
4: 膜面積
5: 透析時間
透析液管理で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)
a: 軟水化装置はクロラミンを除去する。
b: 2液混合型では原液を混合した後に希釈する。
c: 活性炭吸着装置は軟水化装置の上流に設置する。
d: 透析液温監視装置は高温による溶血を防止する。
e: エンドトキシンカットフィルタは複数箇所に設置する。
CAPDで正しいのはどれか。
1: 循環動態に対する影響が小さい。
2: 透析不均衡症候群への注意が必要である。
3: 酸性透析液は生体適合性の面で有利である。
4: 浸透圧は透析液中のカリウム濃度で調整する。
5: 小分子量物質の除去効率は血液透析よりも高い。
血液透析の目的はどれか。
a: ウイルス除去
b: コレステロール除去
c: 除 水
d: 体内不要物質の除去
e: 電解質バランスの是正
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
血液透析液について正しいのはどれか。
1: ジギタリス服用患者ではカリウム濃度調整が必要である。
2: ナトリウム濃度が高いと低血圧を起こしやすい。
3: 糖尿病患者には無糖透析液を用いる。
4: 酢酸透析液は血管収縮を起こす。
5: 透析液はアルカリ化剤を含まない。
誤っているのはどれか。(人工腎臓装置)
1: 中分子量尿毒症原因物質とは分子量200~5,000の領域の物質をいう。
2: β2ミクログロブリンは低分子量尿毒症原因物質に属する。
3: 尿素は腎機能低下に伴い血中に蓄積する。
4: 血液透析濾過は血液透析より中分子量物質除去機能が優れている。
5: 低効率血液透析は、高効率血液透析より不均衡症候群が少ない。
透析器(ダイアライザ)について誤っているのはどれか。
a: 中空糸型が最も多く使用されている。
b: 透析器の溶質透過性は濾過係数で表される。
c: 透析器の透水性はクリアランスで表される。
d: 血液と透析液は反対方向に流している。
e: 限界濾過率は透析器膜面積に依存する。
誤っているものはどれか。
1: 血液透析に用いられている物理的原理は拡散と限界濾過である。
2: 拡散移動の推進力は半透膜を介する溶液の濃度差である。
3: 拡散現象では溶媒だけが移動する。
4: 濾過の推進力は膜間にかかる圧力差である。
5: 半透膜による濾過を限界濾過と呼んでいる。
慢性血液透析の透析液で適切なのはどれか。
a: 重金属汚染の確認には水質検査を毎月行う。
b: 透析液エンドトキシンは毎日測定する。
c: 透析液の精製には逆浸透装置を用いる。
d: 透析監視装置にはエンドトキシンカットフィルタを設置する。
e: 鉄分を含む透析液を用いる。
血液希釈体外循環の利点として正しいのはどれか。
a: 血液粘度の低下
b: 血液有形成分の破壊の減少
c: 膠質浸透圧の上昇
d: 酸素運搬能の増加
e: 輸血量の節約
血液浄化法の適応として誤っているのはどれか。
1: 腎不全
2: 肝不全
3: 薬物中毒
4: 代謝異常
5: 再生不良性貧血
血漿交換療法について正しいのはどれか。
a: 免疫疾患の治療に用いられる。
b: 血小板は血漿分離膜を通過する。
c: 血漿を冷却すると濾過率が上昇する。
d: 単純血漿交換療法では置換補充液にリンゲル液を用いる。
e: 二重膜濾過法は置換補充液を節約できる。
適切な組合せはどれか。
a: 直接血液灌流法(血液吸着) ―――――---- 薬物中毒
b: 血液濾過法 ―――――――――――――-- 緑内障
c: CAVH(持続血液濾過法) ―――――------- 多臓器障害
d: ECUM(体外限外濾過法) ――-------――― 肥満
e: DFPP(二重濾過血漿分離法) ―------------二次性上皮小体(副甲状腺)機能亢進症
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