人工心肺装置のローラポンプの圧閉度(オクルージョン)調節は、図に示す装置を用いて行われるが、落差hはどれか。(体外循環装置)
1: 0.5m
2: 1.0m
3: 1.5m
4: 2.0m
5: 2.5m
人工心肺使用中の状態として適切でないのはどれか。
a: 血液流量4L/分でリザーバ液面レベルは500mlになっている。
b: 灌流血圧は70mmHgになっている。
c: 回路内圧は400mmHgになっている。
d: 加温装置で復温時の循環水温度は45°Cである。
e: 開心操作中は心電図がフラットになっている。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工心肺装置を用いる体外循環について正しいのはどれか。(体外循環装置)
a: 血液凝固時間を短くし、出血を抑える。
b: 常温体外循環では灌流量を高めに設定する。
c: 低体温は人工心肺の安全限界を広げる。
d: 体が大きくなると単位体表面積当たりの灌流量は減少する。
e: 灌流量が不足すると混合静脈血酸素飽和度は高くなる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
補助人工心臓で正しいのはどれか。
1: 血液ポンプを体内に植え込むものはない。
2: 生体の心臓を取り除き血液ポンプと交換する。
3: 抗凝固療法を必要とする。
4: 肺と心臓の機能を代行できる。
5: 心拍動と同期させなければならない。
人工心肺装置のローラポンプの圧閉度(オクルージョン)調整は、JIS T 1603「人工心肺用電動式血液ポンプ」に従い図に示す装置を用いて行われるが、落差hは何mか。
1: 0.2
2: 0.5
3: 1
4: 2
5: 4
人工心肺による体外循環中のトラブル対応として誤っている組合せはどれか。
a: 膜型肺における血栓形成 ― ヘパリン投与
b: 膜型肺ガス出口からの血漿漏出 ― 人工肺交換
c: 血液ポンプの停止 ― 手動式ハンドルによる循環維持
d: 送血回路内への大量の空気混入 ― 送血停止
e: 熱交換器の温水への血液混入 ― 温水の温度調節
PCPSの特徴はどれか。
1: 回路に貯血槽がない閉鎖回路である。
2: 複数のポンプを用いる。
3: 人工肺を必要としない。
4: 主にローラポンプが用いられる。
5: 開胸して直接心臓にカニューレが挿入される。
人工心肺を用いた体外循環について誤っているのはどれか。
1: 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
2: 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
3: 低体温により血中酸素溶解度は低下する。
4: 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
5: 低体温により血液粘稠度は上昇する。
補助人工心臓について誤っているのはどれか。
1: 左室脱血は左房脱血よりも高流量を得やすい。
2: 体外設置型の拍動流型補助人工心臓は空気駆動方式のものが多い。
3: 体内埋込み型では主に連続流型が用いられる。
4: 欧米では末期重症心不全患者の最終治療として用いられている。
5: 患者の右心機能が低下すると左心補助人工心臓の補助流量は増加する。
拍動型ポンプはどれか。
a: 大動脈バルーンポンプ
b: 軸流ポンプ
c: ローラポンプ
d: 遠心ポンプ
e: 空気圧駆動式補助人工心臓
人工心肺使用中の溶血の直接的原因とならないのはどれか。
1: 吸引ポンプの回転数上昇
2: 脱血不良による陰圧の発生
3: 熱交換器による過度の加温
4: 小口径カニューレによるジェット流形成
5: ヘパリン投与不足
膜型人工肺について正しいのはどれか。
a: 人工肺は血液ポンプの入口側に接続する。
b: ガス流量を増やすと二酸化炭素除去量は減少する。
c: 外部灌流型は内部灌流型より血液の圧損失が高い。
d: 均質膜は貫通孔をもたない。
e: 血漿漏出によるガス交換能低下時は人工肺を交換する。
輸液に用いる機器について正しいのはどれか。(医用治療機器学)
a: 予圧注入方式は携帯型によく用いられる。
b: ローラポンプ方式では薬液の流れ方向が一方向弁機構で制御される。
c: 自然滴下方式では滴下センサは用いない。
d: フィンガポンプ方式はローラポンプ方式より高流量を得やすい。
e: シリンジポンプ方式は低流量でも精度が高い。
補助人工心臓について正しいのはどれか。
a: 心臓移植へのブリッジとして用いられる。
b: 左房脱血は左室脱血より高流量を得やすい。
c: 右心補助を主目的とする。
d: 拍動流型には一方向性の弁が用いられる。
e: 連続流型は拍動流型より小型のものが多い。
人工心肺を用いた体外循環中に生じる大動脈解離について正しいのはどれか。
a: 大腿動脈送血では解離は生じない。
b: 濯流圧を下げた状態で人工心肺を継続する。
c: 上行大動脈は緊満する。
d: 上行大動脈の色調の変化がみられる。
e: 脱血不良となる。
人工心肺により体外循環を開始したところ脱血が不能であった。 行うべき処置として正しいのはどれか。
a: 落差が適切かどうか確認する。
b: 脱血回路が鉗子で遮断されていないか確認する。
c: 脱血カニューレ挿入部位の点検を術者に依頼する。
d: 思者の頭部を低位にする。
e: 逆行性に脱血カニューレから送血する。
人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。
a: 小児の体表面積あたりの灌流量は成人よりも多い。
b: 血液希釈によって酸素解離曲線は右方に移動する。
c: 復温時には混合静脈血酸素飽和度は上昇する。
d: アルカローシスの補正に炭酸水素ナトリウムを用いる。
e: 膠質浸透圧の保持に乳酸加リンゲルを用いる。
人工心肺装置を用いた体外循環が血液に及ぼす影響について正しいのはどれか。(体外循環装置)
a: 血小板は変化しない。
b: リンパ球は減少する。
c: 凝固系が活性化される。
d: 血漿遊離ヘモグロビン濃度が増加する。
e: ヘマトクリット値が上昇する。
PCPSについて誤っているのはどれか。
1: カニューレは大腿部から挿入する。
2: 開放回路である。
3: 遠心ポンプを用いる。
4: 心停止状態でも生命維持ができる。
5: 膜型人工肺を用いる。
人工心肺を用いた体外循環中の事象と対処法について誤っているのはどれか。
1: 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。
2: 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。
3: ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。
4: ACTが延長しないときにはヘパリンを追加する。
5: 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。
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